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口腔アレルギー症候群と花粉症

口腔アレルギー症候群と花粉症
 果物を食べた直後に口やのどが痒くなったり腫れぼったくなる果物アレルギーを起こす方の中に、花粉症から誘発されるものがあることが判ってきており、近年注目されています。これは花粉の抗原と果物の抗原に一部似た部分があり、花粉症の人が特定の果物を食べると口腔粘膜を中心に交差反応というアレルギー反応が起こるためで、口腔アレルギー症候群(Oral Allery Syndrome)と呼ばれています。多くは食べて数10分間、口から耳やのどの奥にかけての痒い感じが起こる程度で収まるのですが、中には喘息の誘発やアナフィラキシー・ショックと呼ばれる重篤な全身反応を起こすこともあり注意が必要です。
 高頻度に起こるとされているのがシラカバ花粉とリンゴによる反応ですが、松山などの西日本にはシラカバは見られませんので(北海道が中心です)一般的ではありません。しかし、スギ花粉症によるトマトとの反応、イネ科花粉症によるメロンとの反応やオオバヤシャブシ花粉症によるリンゴとの反応などは松山の方でも見られますのでご注意下さい。 なお、ジャムなどの加熱品では反応しません。

*鮮度の落ちたサバなどの白身魚やタケノコなどはヒスタミンを遊離します。サバやタケノコを食べた場合に起こる口腔反応や食物アレルギー様の反応は仮性アレルギーと呼ばれ、食中毒に準ずる反応です。

<花粉と反応があるとされる植物>
スギ、ヒノキ→トマト
カモガヤ、マグサ、オオアワガエリ(イネ科)→トマト、メロン、スイカ、バレイショ、オレンジ、セロリ、バナナ
ブタクサ(キク科)→メロン、スイカ、カンタローブ、ズッキーニ、キュウリ、バナナ
ヨモギ(キク科)→ニンジン、セロリ、リンゴ、ピーナッツ、キウイ
ハンノキ、オオバヤシャブシ(ハンノキ科)、シラカバ→リンゴ、モモ、サクランボ、洋ナシ、ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、ウメ、ビワ(以上バラ科果物)、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ブラジルナッツ、ココナッツ、アーモンド、クルミ、ニンジン、セロリ、バレイショ、キウイ、ファンネル

参考文献:『口腔粘膜におけるアレルギー炎症-とくに口腔アレルギー症候群について』 池澤善郎/大砂博之, アレルギー科, 10(5)
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