富田 狸通 こと寿久 |
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他抜き世渡り哲学 |
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○知足安分 |
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永き日や 趣味に生きいる千社札 狸通 |
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正月 寝正月静かに老いの計生るる |
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春 春の陽を浴びて記憶の日は遠く |
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夏 もの足りしものとや宵の冷奴 |
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秋 合掌の心に触るる秋の声 |
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冬 倖せに馴れて恙がのちゃんちゃんこ |
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○ 人生の妙諦は常に風流にして心に潤いを保ち、息抜きを見付けて、たいくつと、あくびをせぬことである。 |
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○ 「豊大公」曰く 風流とは自然にさからはぬことなり |
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ほう‐たいこう【豊太閤】
カフ豊臣秀吉の敬称。とよとみ‐ひでよし【豊臣秀吉】戦国・安土桃山時代の武将。尾張国中村の人。木下弥右衛門の子。幼名、日吉丸。初名、藤吉郎。15歳で松下之綱ユキツナの下男、後に織田信長に仕え、やがて羽柴秀吉と名乗り、本能寺の変後、明智光秀を滅ぼし、四国・北国・九州・関東・奥羽を平定して天下を統一。この間、1583年(天正11)大坂に築城、85年関白、翌年豊臣の姓を賜り太政大臣、91年関白を養子秀次に譲って太閤と称。明を征服しようとして文禄・慶長の役を起し朝鮮に出兵、戦半ばで病没。(1537〜1598一説に1536〜1598) |
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○「ベルクソン」曰く
人間はもともと笑う動物にして且つ笑わせる動物である。
怒る時は血圧を上げて六十三本の神経筋肉を必要とするが、
笑う時には十六本ですむというから差引き四十七本分の息抜きが出来る。 |
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ベルクソン【Henri Louis
Bergson】フランスの哲学者。自然科学的世界観に反対し、物理的時間概念に純粋持続としての体験的時間を対立させ、絶対的・内面的自由、精神的なものの独自性と本源性を明らかにし、具体的生は概念によって把握し得ない不断の創造的活動であり(直観主義)、創造的進化にほかならないと説いた。著「物質と記憶」「創造的進化」「道徳と宗教との二源泉」など。ノーベル賞。(1859〜1941) |
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○ 「孟子」曰く 大人者不失其赤子之心者。 常に夢を抱いて決して無理をせぬこと。 |
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もうし【孟子】マウ 中国、戦国時代の思想家。山東鄒スウの人。名は軻、字は子車・子輿。学を孔子の孫の子思の門人に受け、王道主義を以て諸国に遊説したが用いられず、退いて弟子万章らと詩書を序し、孔子の意を祖述して「孟子」7編を作る。その倫理説は性善説に根拠を置き、仁義礼智の徳を発揮するにありとした。(372〜289) (古くはモウジとも)
四書の一。 が孔子の道を祖述して仁義を説き、あるいは遊歴の際、諸侯および弟子と問答したことを記した書。梁恵王・公孫丑・滕文公・離婁・万章・告子・尽心の7編から成る。後漢の趙岐が各編を上下に分って14巻とし、これに注した。また、朱熹の集注がある。 |
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○ 「白楽天」の詩に曰く 不願死後千戴名不執生前一杯酒。現世こそ極楽、坦々たるべし |
はく‐らくてん【白楽天】 白居易ハクキヨイ。楽天はその字アザナ。 能の一。神物。白楽天が日本の知恵を計ろうとして来ると、住吉明神が漁翁の姿で応対し、遂に楽天を神風で吹き戻す。 |
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○天下の玉箒もほどほどに 呑ム大酒返上今後春の風 (南無大師遍照金剛春の風) |
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【玉箒】たま‐ばはき コウヤボウキまたはホウキグサの古名。玉箒 (飲めば心配を払い除くからいう)
酒の異称。 |
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○ 一世の怪傑「天海和尚」(108才)は徳川三代将軍の家光の長寿の秘訣を説いて曰く
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一、正直 |
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心安くして安眠 |
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二、粗食 |
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新陳代謝、快通 |
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三、日湯 |
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毎日入浴は気分転換と清潔 |
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四、だらり |
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金玉がダラリと垂れ下る時は心も平静にしてダラリ |
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五、たまには、 |
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おならもなさるべく候 |
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てんかい【天海】江戸初期の天台宗の僧。南光坊と称。会津の人。南都北嶺を遊学した後、川越喜多院などに住す。徳川家康の知遇を受け、内外の政務に参画、延暦寺の復興と日光山の整備にも尽力。家康の死後、東照大権現の贈号と日光山改葬を主導。また、寛永寺を創建し、大蔵経を刊行、天海版と称せられる。諡号シゴウは慈眼ジゲン大師。(1536〜1643) |
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○ ゆう・もあ・の震源地 臍が沸かす一服の湯茶に万斛俗腸の苦塵を払って大いに笑うことo
そのため毎朝己れの臍を見て祖先の恩を知り、臍の向いた方へ真っ直ぐに歩こう、決して他人の臍を探す勿れ。 |
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○ 前田伍健の川柳 考えを直せばふっと出る笑い くよくよとつまらぬことを考へると人間的に暗くなる。 |
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○ 「仙崖禅師」の老人狂歌
くどうなる 気短かになる 愚痴になる 思い付くこと皆古くなる 又しても同じ話に孫ほめる 達者自慢に人をあなどる
聞きたがる 死にともながる 淋しがる でしゃばりたがる 世話焼きたがる (年をとると考うべきことである) |
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○ 「高橋泥舟」の狂歌
世の中はとかく狸の泥の舟 漕ぎ出さぬがカチカチの山 (古川柳、うっかりと乗ったは狸不了見。出る釘は叩かれるの道理) |
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たかはし‐でいしゅう【高橋泥舟】
シウ幕末の幕臣。槍術に秀で、講武所教授となり、江戸城明渡し後は徳川慶喜を護衛。山岡鉄舟・勝海舟と共に幕末三舟と称される。(1835〜1903) |