Matsuyama City Emblem
松山市の市章は松山市出身の画家「下村 為山」の考案によるもの。
松と山を図案化して「松山」を表現したものです。(明治44年4月7日制定)
下村 為山 (しもむら いざん)
慶応元年〜昭和24年(1865〜1949)
屋根に来る いつもの 鳩や 日うらゝか
子規居士髪塔
明治37年9月19日樹(たつ)
文字とデザインは親交のあった下村 為山
書籍紹介
書籍紹介 その一
書籍紹介 その二
下村 為山 (しもむら いざん) 本名を 純孝 別号 留華洞、不觚庵、雀蘆 俳号を 冬邨、百歩、牛伴
洋画家であり,俳人であり,後年は俳画(近代南画)の第一人者家。
慶応元年5月21日松山藩士下村純の次男として松山城下出渕町(現松山市三番町)に生まれる。幼少より絵を好む。
明治15年18歳で上京,初め岡松甕谷の紹成書院に漢学を学び、のち本多錦吉郎の画塾「彰技堂」に入塾,
23歳にして小山正太郎の不同舎に学ぶ。
明治23年の内国勧業博覧会出品の「慈悲者殺生」は二等妙技賞を受賞,新鋭洋画家として活躍する。
続いて24年の明治美術会春季展に「池辺秋暁」、同秋季展に「敗荷鴛鴦図」を連続出品し好評を博し、
中村不折らと同門の四天王また双璧とうたわれ大いに将来を嘱望される。
その頃,従兄の内藤鳴雪を介し同郷の正岡子規と知り合い、俳句の研究に熱中する。
俳句については門弟絵に関しては師匠格で互いに協力、啓発し合う仲となる。
子規も幼少から絵を好んだが、子規も負けずその論争はしばらく続くが、
新鋭洋画家の専門理論には子規も歯がたたず、ついに屈服する。
彼の説く写生論は子規の俳句革新に大きい影響を及ぼす。
その後俳画の研究に没頭し、改めて南画を見直し、次第に日本の伝統絵画にひかれ、
ついに本業の洋画を投げうち日本画に回帰することとなる。
子規の没後は郷里に帰り,俳画の研究に没頭、俳画家として名声を博す。
後年彼は「俳句は日本特有の文芸,俳画もまた日本芸術の光」といい,古今独歩,
俳味横溢の画境を開拓し現代日本水墨画に新境地を開く。
彼は一切の画流から孤立し、世評を外にその水墨を追い続け、現代日本水墨画の創始者といわれながら、
戦後の混乱期、疎開先の富山県で、昭和24年7月10日、85歳で没す。
下村 為山(しもむら いざん) 子規と感化し合った日本画家 1865(慶応元)〜1949(昭和24)年 85歳
松山藩士の家に生まれる。はじめ洋画を学び、1890年の内国勧業博覧会(東京)で入選するなど当時の洋画壇で将来を嘱望される存在だった。
そのころいとこの内藤鳴雪を介して正岡子規と知り合い、洋画と日本画について議論を交わし、子規の俳句革新に大きく影響を及ぼした。
為山もまた日本画に転向し、俳画を革新、日本画の新境地を開いた。
俳号は「牛伴」で、その腕前は子規に「学ばずして俳句を善くす、また巧緻(こうち)なり」(明治二十九年の俳句界)と評されたほど。
松山の俳句結社「松風会」の指導に当たり、子規の日本派俳句を伝えた。
松山市章のデザインも手掛けた。
Matsuyama City Emblem
書籍紹介 その一
書籍紹介 その一
没後五十年記念作品集     「下村 為山
発行日 平成11(1999)年10月19日
発行者 高橋 俊夫
松山市湊町四丁目9番10号
編集者 太田和博 高橋俊夫 田中修司
発行所 松山・下村為山顕彰会
〒790−0012 松山市湊町四丁目9番10号
TEL(089)931−1531 FAX(089)941-3600
定 価 2,000円+税
印刷・発行 第一印刷株式会社
〒790−0963 松山市小坂一丁目7番14号
TEL(089)943−0033 FAX(089)943−0345
郵便振込口座 16110−5748861
目次
ごあいさつ      松山・下村為山顕彰会
下村為山の再評価への大いなる期待 渥美囲泰
下村為山芸術の魅力 宮本沙海
「神代杉」と西村善太郎さん 松岡義太
下村為山絵画変遷に見る新しい視点 矢野徹志
作品集
洋画家・為山の肖像画
初期の作品
新しい日本画の確立 俳句との出合い
晩年の作品
陶芸給付
参考作品
安藤正楽宛書簡
子規と為山と安藤正楽(毅後五十年記念特別寄稿) 山上次郎
下村為山・俳画家への道程 太田和博
毅後五十年記念作品集刊行にあたって 高橋俊夫
下村為山年譜
編集雑感(田中修司)
題 字 下村為山
写真撮影 山口克治 田中修司
書籍紹介 その二
書籍紹介 その二
没後五十年記念作品集     「下村 為山(牛伴) 俳句集」  唯一の為山俳句集
下村 為山 (牛伴) 俳句集
発 行 平成十一年七月十日
発行人 高橋 俊夫
編集人 松山・下村為山顕彰会 会長 松下 功、 高村 昌雄、 太田 和博
印刷所 第一印刷株式会社  松山市小坂一丁目七一十四
TEL(089)943−0033 FAX(089)943−0345
定価 2.500円
目次
森 元四郎 夏季雑詠 探究・下村為山
はじめに 高橋 俊夫 俳諧十六家 北條と鹿島(名所俳句集)
承露盤 新俳句 海南新聞
春夏秋冬 俳句會稿 新聞「日本」
松蘿玉液 為山選松風會句會稿 書簡正岡子規宛
柚味噌會 ホトトギス 結城素明宛
闇汁圖解 鶏頭 安藤正楽宛
隨問隨答(十一)第六問 日本人 丸尾俊彦宛
蕪村忌 日本及日本人 軸幅・色紙・短冊・画帳等
俳句二葉集 春夏明治名家俳句集 句碑
明治二十九年の俳句界 春夏大家模範俳句集 年譜
俳句新派の傾向 明治俳諧五萬句春 初句五十音索引
獺祭書屋俳話付録俳句選句集 子規門下の人々「下村為山」 参考資料
あとがき 高村 昌雄
題字 宮本沙海   写真提供 渥美国泰