艦首付近

第13号型掃海艇「第14号」

1/200スケールでは、RC搭載は駆逐艦クラスが限界(2chで、メカ全てを内蔵といった一般的解釈)でしたが、1/200では、これ以下のクラスの艇はRCではラダーのみとなり、本モデルでは走航用動力はマブチS-1水中モーターとなりました(水中モーターの舵等の不要部分は取り除き、両面テープまたはビニルテープにより取り付けます)。
メカ収納のために受信機はカバーを外し、艦艇部のRの関係上、逆にしても幅がギリギリで、舵用サーボも同じくRのためわずかですが角を削り丸みをつけるといった具合でした。
受信機用電源は、単4または単5を4本とし、電池交換はできますが、受信機、舵用のサーボは高さ・幅がいっぱいのため、その都度の取り外しができなくてハメ殺しとなっており、お蔵入りの時甲板をはぎ取り出すことになっております。
この大きさですとちょっとした水たまりでも十分楽しめます。使用メカは三和ミニプロポですがまだ小さいミニミニプロポを使って、もう一つ小さいものをと考えております。

◎船体製作の要領
船体の製作については、1979年1月号に「島風」について詳細に述べましたが、小さいモデルについての要領もあるので、簡単に説明します。
船体部は艦首から艦尾までの1枚通しの縦壁に図に示す各横壁を差し込み、側板、底板を取り付け、最後に甲板を接着します。船体の大小に関わらずほとんどの場合この工法が基本ですが、本モデルの場合はRC装備としてはあまりに小さく、メカスペースおよび重量軽減のため、側板、底板を取り付け後、全ての縦・横壁を取り除き、メカ用間仕切りとして横浅程度のものを4枚だけ後からとりつけるという、徹底したものでした。
使用材料は、船体部は厚手画用紙、上部構造は薄手画用紙で、マストは市販の水引き、スクリュー・プロペラは厚手画用紙ですが、瞬間接着剤を塗布すれば強度は十分です。
最大のポイントは、船体部の誤差の処理で、ネジレ、歪み、ソリ等は側板、底板取り付け後やラッカー塗布後乾燥するにつれて必ず起こります。完全に形が固まった後(塗布後3〜5日)、不良個所を切断などして再接合し、修正します。接着剤はセメダインCが最適です。
上部構造は細かい作業ですが、時間をかければ逐次仕上がっていきます。塗装はアクリル塗料を使用しています。


製作者(渡部康夫)の登場