浮力テスト


側面より

特型駆逐艦「天霧」

前回(1982年7月号)で、作りたい艦がまだまだある駆逐艦群ということで、今月は特型「天霧」が完成したので紹介いたします。
小艦では毎度の事ながら電源と動力(モーター)の組み合わせの苦労ですが、走航用動力は壊れたフタバのサーボより取り出したモーターを使用しました。前後進のみの切り換えで、スピード・コントロールはできませんが満足のいく高速運転をしております。
また、反転2連ギアが使用できず、両2軸中、片軸だけの駆動は、駆逐艦は船体の大きさの割にプロペラ径が大きいので、走航中に傾くのが多少の気がかりといったところです。

今回の製作では、従来のものよりフレームを3〜4枚少なくしたことです。これによりメカ収納が大変楽になりました。ただ強度不足の心配もありましたが、艦首から艦尾までの大きなフレアーが多少の補いとなっているようです。

◎実艦データー
本艦が出現するや、強力な砲力、魚雷等で列国海軍の驚異の的となった特型駆逐艦24隻中の1艦で、2型に属する。開戦後は上陸作戦、輸送作戦等に従事。昭和18年8月2日、ソロモン海域において後の米大統領・ケネディ中尉艦長の魚雷艇109号を撃沈したのは有名である。
昭和19年4月23日、マカッサル海峡で機雷に触れて沈没した。