上方より

水上機母艦「秋津洲」

水上機母艦も、1万トンをこえる大型でスマートな千歳型や日進等がありますが、RC搭載可能な小型で、艦尾に大型クレーンを持つユニークな秋津洲(あきつしま)を、今回の製作の対象にしました。
実艦については、水上機に弾(魚雷・爆弾・機銃弾)、燃料の補給や修理、整備等を任務としておりました。
本艦の場合は飛行艇用としたため、水上機母艦というより、飛行艇母艦と呼ぶのが妥当です。

実艦の主要要目は、基準排水量4650トン、公試状態5000トン、水線長113メートル、最大幅15.8メートル、速力19ノット、備砲12.7cm高角砲2×2、昭和17年4月29日完成、同型艦無し、昭和19年9月24日比島にて爆撃により沈没。

本艦を1/200スケール、全紙製で製作しました。製作の要領は本シリーズをお読みの人にはすでにご理解いただけていると思いますので、今回は89式12.7cm高角砲の製作要領を図で示します。
この砲は、旧海軍艦艇に多用された代表的な高角砲で、最大射程15,000メートル、最大射高9,300メートルは、かなり優秀な性能といえます。
RC装置は三和ミニサーボ、ABCホビーのマイクロモーター1基を反転2連ギア使用で両軸駆動となっています。