塗装前

敷設艦「津軽」

敷設艦「津軽」は小艦艇ながらスマートでアングルによっては重厚な艦型美を持っていましたので、作品の中に加えたかった1艦です。
工作方法においては、格別の試みはありませんが、動力関係(モーター、電源)の交換を容易にしました。といいますのは、マブチRE260モーターでは少しパワー不足ではと考えられたからです。そこでRE260モーターでパワー不足の場合、ただちに大きさが同じABCホビーのマイクロ・モーターに取り替えができるようにしました。
RE260モーター搭載時には単2電池2本ずつを並列(3V)で使用しました。案の定、やっと走航しているという状態です。また、モーターにはコンデンサーを取り付けておりますが、完全にはノイズがカットできなかったのか、時々トラブルが起きました。しかし低速のこともありまして、いまのところ大事にはいたっていません。そしてマイクロ・モーターの場合ですが、電源は単3電池4本を直列(6V)で使用しています。
なお、前・後進ともスピードは一定で、変速はできません。図面には、舷外電路や舷窓および詳細の一部が未記入です。また、RC装置や動力関係の部品は他のものの2倍の大きさで書いてあります。

◎実艦データー
敷設艦とは、要港部に機雷敷設を主任務とする艦のことです。本艦は「沖島」の改良型として昭和16年に完成し、主に輸送作戦に従事していましたが、昭和19年6月29日、米国の潜水艦の雷撃により沈没しました。

基準排水量/4000トン
公試状態/4400トン
水線長/121.00メートル
最大幅/15.58メートル
速力/20.0ノット
備砲/12.7cm高角砲2×2、25mm機銃2×2
機雷/600個
搭載艇/6隻
完成年月日/昭和16年10月22日