池での走航テスト直前


制作途中・メカ類、構造物の仮設置


外部塗装前(後方より)

重巡洋艦「妙高」

今月は重巡「妙高」です。縮尺1/200全紙製、製作に約300時間を要しました。メカ関係は、三和ミニプロポ2F-2MY、モーターRS380を1基、4連ギア使用で全軸駆動です。このモデルは、第2次改装後(昭和16年)開戦時の状態です。
昭和50年に同艦を1隻、51年に「利根」「青葉」等を製作しましたが、知人等に提供し、手許に重巡がなかったのですが、これらのものですと図面は保存(鉛筆で書いてありますので消えかかって解りにくくなっておりますが)してあり、製図時間が省けますので、この中で「くろがねの女王」として特に素晴らしい艦型美の「妙高」を再度製作しました。
毎度のことながら、バルジの状態と船体部の上下、左右の反り、ネジレ、歪み等に苦労いたします。内部の縦・横壁の取付で逐次修正し、誤差の大きな場合は、その個所を切断し、また接着します。
歪み、反り等は、接着数日後、内部耐水・防水のためのラッカー塗装等、乾燥後まで気を抜くことはできません。甲板を取り付けて一応安心というところです。
ほかに問題になるのは、メカ関係の出入口をどこにとるかということです。できるだけ目立たない所をということで、「妙高」の場合、前部シェルターデッキ全体がはずれ(受信機、スピードコントローラー、動力用電源の出し入れ)、また、後部マスト付近をレールにそって切り抜き(受信機用電源、モーター、ジョイント関係)、舵用サーボは5番砲塔真下にあり、その周辺が取り外せるようになっております。バルジ内部は、わずかですが気密室となっており、効果の程は期待できませんが、万一の浸水時には、気分的な安心感があります。
動力は、前作「比叡」同様、RS380モーター1基、タミヤ・カドニカバッテリーを使用し、高速化を図りました。スイッチは、サーボで変速スイッチの切換を考えましたが、効率関係は解りませんが、今までと同じく、三和SM331(無段変速アンプ)を使用しております。受信アンテナ線は、最近は甲板上に目立たないように、はわしてあります。
試運転において、以前から気をつけてはいたのですが、水面が光線反射の具合で見えにくく、止める間もなく藻の中へ突っ込み、進退きわまりましたが、幸いサオの届く範囲内でしたので、回収することができました。
調べてみますと、4軸全てに藻がまきつき、モーターは非常に発熱、危い状態でした。いままでは4軸中2軸くらいは、藻が巻きついたまま走航したことが何度もありましたが、今回はヒヤリの一瞬でした。