第8回  英日・日英同時通訳

課題
 1 日日シャドーイング
 2 英英シャドーイング
 3 ディクテーション
 4 同時通訳練習
本時
  1 英日同時通訳デモンストレーション
  2 英日同時通訳デモンストレーション
  


 今回は、ABCのニュース番組を扱いました。今回のブッシュ大統領の訪日の意義について、日系アメリカ人2人の政治・経済の専門家(ワシントン大学教授とジャパンダイジェスト編集長)を招きディスカッション形式で話し合っていたものです。生徒の皆さんには事前に英語と通訳の両方をMDに録音し渡しておきました。以下に紹介するのは、その討論の中で使われていた表現集です。
 本格的な同時通訳練習は最近ほとんどしていなかったのと、初めての方もおられたのでかなり緊張した雰囲気がありましたが、かえって新鮮な気持ちで臨めたようです。今回のレッスン内容に関しては、生徒さんの感想がすべてを物語っているのと思いますので、最後の感想をご覧ください。
 1 I'm confident in his desire to implement the strategy. And when he implements the strategy, it will help
  Japan's economy a lot.
 2 I'm not here to give advice. I'm here to lend support. And that is good news. (心強いことです。)
 3 fiscal stimulus packages(財政出動)
 4 loose monetary policy (金融緩和政策)
 5 get back on the growth track(成長軌道に戻る)
 6 babble burst(バブル崩壊)
 7 come to grips with the bad loans(不良債券処理に取り組む)
 8 they never sort of had a desired effect of turning around the economy
 9 getting rid of them would mean bankrupt companies. So the problems were sort of put off all these ten years.
10 kept on getting worse
11 he is more committed to reform than other politicians
12 US -led war
13 the president had not much choice than to support his reform program
14 he was probably quite forceful in saying ・・・
15 major financial crisis may pull down not only Japanese economy but US economy
16 umber one priority ought to be restoring the health of banking sections
17 geopolitical securities sense(地政学的安全上の観点から)
18 weak Japan economically would not be able to balance against the rise of Chinese economy
  (弱い経済力のままの日本では、台頭する中国経済に対抗できないだろう)
19 axis of evils remark (悪の枢軸発言)
20 there is a lot of uneasiness about the inclusion of North Korea as a one of the nations of in the axis of evils    (悪の枢軸国として北朝鮮を名指しした)
21 have been trying to engage North Korea in some kind of positive conversation
  (北朝鮮を積極的な話し合いのテーブルにつかせようと努力してきました)
22 came in office(就任した)
     
           感想

















 最初に、日本語のスクリプトを作って英語を組み立てようと日本語のディクテーションをしたのですが、これが役立ったと思います。次に英語を何度か聞き取りましたが、はじめはシャドーイングできるレベルまで聞き取れず、苦戦を強いられました。そこで、英語のディクテーションに取り組んだのですが、これまで本格的にディクテーションをしたことがなかった私にとっては精神的に苦しいものがありました。でもかなりの回数聞いてくると突然それまで聞こえなかった音声が聞こえてくる瞬間を味わえたのは感動でした。先生が、「ディクテーションほど英語力が身につく勉強法はない」とおっしゃっていましたが、本当にそうかもしれないと実感しました。
 とは言え、ディクテーションを完璧にするにはかなりの時間と労力を要するので、これからはせめて「できるだけスクリプトを見ないで聞き取る、何度もあきらめずに聴き取る」という姿勢を大事にしようと思います。
 また、同時通訳は私には無縁の遠い存在と思っていたのですが、今回
同時通訳を少し身近なものに感じられたのは大きな収穫でした。時間というプレッシャーの中で、正しい日本語や英語を発するのは、英語力、日本語力、集中力などを要することですが、英語でのコミュニケーションを上達させるためには本当に効果的な訓練方法だと思います。









 先生に手渡されたMDを何度聞いてディクテーションしたり、単語や表現を覚えたり、自分なりに最大限の努力をしたのですが、いざマイクを持って通訳をはじめると、英語は聞こえるのだけれど、情報として頭の中に入ってこない。それでも、2回目は少し落ち着いてできました。
 今回の反省点は、
スピードというプレッシャーの中での練習をしておくべきだったということです。一文ずつ落ち着いて通訳するのは、できるようになっていたのですが、やはりそれだけではだめですね。それと、ふだんなじみのない経済用語には苦労しました。日頃から新聞などで、親しんでおくことが大事だと痛感しました。