作品No07



「馬鹿だろお前ら…」
「そんなことより勉強しなさい」
「いい病院教えるからそっちに逝きなさい 」
なんで先生は俺をそんな眼で見るんだ
俺…変なこといったのか? 何がいけないのだ…

「新種目部活設立」

そもそも事の発端はついさっきだ
いつものバカな友達と電車待ちをしていて
暇なんで「どんな部活があったらいいだろう」という
今思えば、他に話すことなんていくらでもあるだろうに
何故そっちに走ったかはわからないが、そっちに走ってしまった
「だから浅原!! カバディとか絶対部活にしたら楽しいって!! 」
俺が屈託のない眼差しで友人の浅原を見つめながら言うと
 「そんなの部活にしたってゼッテー飽きるのがオチだ
  第一そんなマイナーなスポーツしたいと思うやつが
  俺らくらいだ。もうちょっと考えれ。」

相変わらず冷静沈着なやつだ
コイツのクールな顔をグシャってするほどすげぇの考えてやる
と思い、お馬鹿さんな俺は必死に考えた…
そう、これは俺に課せられた使命なのだ
コイツのクールなとこをけちょんけちょんにするという使命なのだ
カバディが駄目なら今、流行りの男子シンクロか…
でもそんなのやったところで二番煎じとか言われてすげぇカッコワリィ
その他、いろいろ考えた。細木○子張りの毒舌人生相談部とか
オタク体験部、いろいろ考えたが全部一部のハードコアな
人にしかウケそうにないものばかりだった
大体、何故に俺達はこんなことを真剣に考えてるんだ
クールな浅原よ、クールな人間とは常に冷静に
こういう俺をするどくつっこむもんだぞ
これだからコンビ漫才出来ねぇんだぞ
ま、しようなんて一回も思ったことないけどな…

と、こんな感じで独り言がすげぇ永遠に続いているとこを
 「おい、お前キモいぞ」と
こんなところで鋭く俺につっこんだ浅原
「うっさいな〜そんなんだから、なんちゃって芸人って
 言われるんだぞ!! 」
…は!! 何を言ってるんだ俺…
独り言についてキモイとつっこんでくれた相方に
なんちゃって芸人なんてニックネームを勝手につけてしまって
こんなズバって言ってくれる相方もそうそうにいないのに
 「え? なんちゃって芸人? 」
「あ、ごめん相方…やっぱお前最高のつっこみだわ。」
 「は?何いってんの? 」
「わからないのか? 俺こんなにコンビ組んで欲しいオーラ出してるのに
 それに気付かないなんて…もう一回吉○新喜劇のDVD見直して来い!!
 そんなことも気付かないなんて、コンビ解消だ!! 」 
んなことを言って俺は泣きながら逃げた
 「何意味わからんこといってんだ!! おい待てよ!! 」
俺爆走、浅原疾走、両者どちらもスピードは互角
だが実際、浅原は気力という部分で俺に勝っていたので
20分後につかまってしまった

 「よし捕まえた!! 」
「うお〜放せ〜、師匠なんて言われても弟子入りはお断りだからな!! 」
 「おめぇの弟子になんかならねぇから安心しろ
  ってかコンビの次は師弟関係か…話がめちゃくちゃだな。」
そこで俺は何故だか思いついた
「なぁ、さっきの鬼ごっこのような感じの捕まえっこ部活にしたら
 面白くなさそうじゃないか? 」
 「何を言ってるんだ? 」
「部活の話だよ。新しい部活作って一緒に彼女作ってハッピイエンドに
 しようねって言ってたじゃん。」
 「新しい部活まではあってるな」
「とにかく鬼ごっこを部活にしたら絶対楽しいって!! 」
 「そうなんだ…」
「ごめん浅原そこはつっこんで欲しかった…つっこまなかったから
 鬼ごっこ部活化計画を実行する!!! 」
 「もうお前にはついていけないよ…いろんな意味で…」
「何?! お前もやらなきゃつっこみ役いねぇじゃん!! 」
 「鬼ごっこにつっこみいらねぇだろ!! 」
「とにかく来い!! 作戦はないがニュアンスとかで誤魔化せば
 部活になるはずだ!! これから職員室に乗り込むぞ!! 」
 「どうでもいいけど、私帰りたいんですがよろしいでしょうか… 」
「駄目!! 」

そして無理やり同然でつれてきて職員室に向かい一言
「頼もう!!!! 校長に直訴したいであります!! 」
 「いつの時代のやつだよお前…」
さすが浅原こんなことでもつっこんでくれる
俺の見込んだつっこみ師だけはある
すると先生方が
 「お前ら何してんだ!! 」
とお決まりの台詞を言いやがった
「浅原!!つっこんでやれ!!! 」
 「出来るか!!! 」
殴らなくてもいいじゃん浅原…
 「そもそも校長に用事あるなら校長室行けばいいじゃねぇか!! 」
ナイス浅原!!! それを待っていたよ

というわけで唖然としている職員を尻目に校長室に行く俺達
もう怖いものはないというか元から恐れていない
唯一怖いのは浅原のつっこみが最近平手からパンチ化になってるぐらいだ
やつの最終形態をみるのが怖い
果たして俺はこいつのハードなつっこみに対応できるだけの体力があるだろうか

そして校長室前で一応ノックをする
コンコン
 「お前こんな時だけは律儀なんだな」
そんなするどいつっこみにも
「俺紳士だから」
という天然のボケで対応する俺
「うおらぁぁ!!!!! 」
俺は紳士とか抜かしておいて
とびげりで校長室に乗り込み
一言かましてやった
「鬼ごっこを部活としてさせてください!! 」
 「言うの早いよ!! 校長困っちゃうだろ!! 」
すると校長が
 「合格!!!」
とグッドサインを出してきた
その後校長が言ってきた
 「君達実にいいコンビだ!!何々鬼ごっこを部活にする…
  いいんじゃない、私もたまには変わったことしたいし
  ってか校長とかももう飽きたのよね。退屈だったんだわ
  そんなときにいきなり君達来てこんな漫才見れたから
  気分いいわ!!よし鬼ごっこを部活としてやっていいよ! 」
すると浅原は躊躇なく
 「そんなんで決めんなよ!! 」
と校長という立場のおじさんに鋭くつっこんだ

その後職員室に新部活立ち上げとなったことを
職員一同に説明しに行くと
「馬鹿だろお前ら…」
「そんなことより勉強しなさい」
「いい病院教えるからそっちに逝きなさい 」
と言い出した
ちっくしょう!!一言いってやると思い
「周囲の目はこんなに冷たいなんておもわなかったよ
 だって先生方も子どものとき遊んだじゃないですか!!
 そのピュアな気持ちはどこにいったのですか?
 だからそんなピュアな気持ちに戻すために
 僕たちに部費をください!!!! ほら浅原も頭下げて!! 」
 「達ってつけんな!!お前と同類にされるだろうが!! 」

結局部費はもらえなかった、というかそもそも部費なんてなくても
活動は出来たのだが、部活後の飲み物代やお菓子を買うお金欲しさに
先生方に言ってみたのだ…人生甘くないな…
そもそも鬼ごっこって体育系の部活か?
それとも文科系か?いやありえないわ…
ま、そんなわけで今私達は2人で鬼ごっこしよう部を結成しました
入部の方は入部届と茶封筒に最低でも5万は入れて来て下さい
それで私はファミリィコンピューターをすててPCエンジンを買いますので


こんなこと書いたせいか未だに入部届けは来なくて
逆にいたずらが書かれた入部届けが来ます
やっぱりしっぱいでしたでしょうか?
教えてください細木○子先生!!

END



総合得点

11点(20点満点)

寄せられた感想

・ドタバタコメディですか。オチがちと弱い気がします。

・会話文が連続してるところでちょっと損してるかな。悪友同士のバカ話が青春ぽいw

・ボケ倒しのコメディとしては落ちが弱いかな。後微妙に読みにくいのは句読点とか改行のせいかも。



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