大型時代劇 大利根月夜 | |||||
あらすじ 時は天保六年の頃、本編の主人公で東北水戸 藩出身の平手造酒は、元々無念流の使い手で あったが十九歳の折り武者修行の途中ふとした 事で千葉周作と出会い江戸は神田お玉が池の 千葉道場の門弟となり、数年にして北辰一刀流 の免許皆伝を許されれ千葉道場の師範代として その剛腕峻劔は古今東西に鳴り響いていた。 即ち千葉道場門弟三千人の中でも北辰一刀流 の奥伝を極めた者は平手酒造ただ一人で在る をみても、雄にその凄ささが知られる、しかしこ うした豪放気概な平手もやはり人の子であった 千葉周作には三人の子供がいたが、末ッ子の 一人娘に淡い恋慕の情を抱くようになるが、し かし千賀には父周作も認めた相愛の有馬新十 郎と言う許嫁がいる。また平手はその有馬とは 無二の親友の仲でもある 即ちその有馬えの心中立てと、許されぬ片思い に身を焦がすほどの情念を絶ち難く次第に酒に溺れて行くようになる、剣は平手、人は有馬とまで世間に囁かれた平手の剣とその将来を惜しむ余り周作は全てを知った上で平手を破門するのである、 とき流れて天保十五年 長年の不摂生の為不治の病と言われる労咳に蝕まれ果てない流浪の身を下総の国 佐原村の侠客の客人となるが、そうした折り世に名高い飯岡助五郎との大利根河原の決闘が起こる 平手はこの報に接し己の余命を大恩ある繁蔵に捧げんものと 尼僧妙信や小僧の諫めも聞かず吐血で全身を染めながら大利根川原に馳せ参じるのである、しかし既に体力の限界は明らか神仏に見放されたかのように、その最後は目を覆いたくなる程の阿修羅の如き壮絶なものであったと言う 時に平手酒造享年三十一歳。川面に更ける朝霧の如く、儚く哀れな生涯を閉じたのである。 |
キャスト 平手 造酒 八束 健 有馬 新十郎 嶌田 浩 千葉 周作 加藤 正人 千賀 物部 向日葵 当馬 新介 弓立 計太 勢力富五郎 加藤 正人 尼僧 妙新 八束 愛子 小僧 法然 八代 颯斗 珍年 太田 哲平 市村 格之新 平村 美喜子 稲葉 征四郎 松川 楓 春日 新九郎 徳田 唯純 洲崎の政吉 徳田 唯純 新井の助三 弓立 光貞 成田の甚蔵 弓立 清弘 堺屋の余吉 中野 良雄 小僧見習い 弓立 永遠 小僧見習い 弓立 遥大 原作 橘 明翠 脚色構成 仙波 浩康 演出 仙波 規孝 座長 八城 秀樹 |
||||
一幕 | |||||
二 幕 | |||||
三 幕 | |||||
上に戻る |