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第100回(最終回) 夜がまた来る、思い出連れて〜さすらい
指をよく動かしていると脳が活性化して○○(禁止用語)防止になるということで、エレキギターを何十年ぶりに再開して10有余年。
周囲にいろいろ言われながらも、ヴェンチャーズを始めとするエレキ・インストをマジメに追求してきた結果、脳と精神の若さ(YOUNG-AT-HEART)を保っている・・・これはこれで違う意味で問題はあるが・・・ので、今のところ○○の心配はありません。○○があっても、自分では分からないのでハッピー・ゴー・ラッキー(脳天気)。
指の動きが脳を刺激するのか、それとも指を思うように動かそうとして脳の働きが活性化するのか。これを考えるだけでも脳が活性化するのです。「訳の分からんこと、言うな。」とお怒りのあなた、怒りは○○の徴候・・・と私が指摘しておきましょう。
というところで、このMusic is my lifeも駄文を重ねて100回になったので、ここらで終了とします。長い間、多数の読者の皆様から励ましやお叱りのお便りを一切いただくことなく続けられたのは、ひとえに私の人徳の無さ、文章力の無さ、内容のいい加減さによるもので、全く反省の余地もありません。・・・何か?
最終回記念として、1960年代末に人気が下降気味だったヴェンチャーズが、今は亡きボブ・ボーグル氏のリードギターにより’71年にスマッシュ・ヒットさせて人気を取り戻したた「さすらいのギター」を演奏してみました。
この曲は、「MANCHURIAN BEAT(満洲ビート)」という曲名で、フィンランドのThe SOUNDS が1963年にリリースしたもので、元の曲は、日露戦争で戦没したロシア軍兵士を追悼するロシア歌曲だったそうです。
日露戦争と満洲、このキーワードで私の脳に浮かんできたのは、同じ時期に日本でも出征兵士のために作られた「戦友」という歌。♪ここはお国を何百里、離れて遠き満洲の〜子どものときに歌っていました。お前は歳いくつか、と言われそうですナ。
しかし、洋の東西を超えてこの2曲を組み合わせてモノが言えるあたり、まだまだ○○は大丈夫のようです。エッツ、違う? 昔のことだけよく覚えているのは、危ない?・・・。余計なこというなッ。
私のエレキギター人生、まだこれからも広い荒野をさすらい続けます。
さすらいのギター(マンチュリアンビート) ボブ・ボーグルバージョン by EBsShu聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=0pDyUoEuuxQ&feature=channel_video_titlehttp://
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← ’70年代のボブ氏
’78年に再リリースされたレコード(KING盤) B面が「逃亡者」とは?
おまけ(20数年ぶりに雪が積もりました。新聞は遅れずに届きました。)
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第99回 夕方に聴いたヒルの歌
先日の夕方、仕事帰りのクルマで某放送協会のFMを聴いていると、誰か知らない歌手が「港が見える丘」という古い歌を新しいアレンジで唄っていた。
自分が生まれる前の歌だが、耳に覚えがあり、♪あなたと二人で来た丘は〜港の見える丘〜と、歌詞も口をついて出てきた。これは音感が鋭く(あくまで自己評価)、記憶力も抜群な(要らないことばかり覚えている)私が、幼少のみぎりにラジオで聴いていたからでしょうが、名曲です。
曲名や歌詞に「丘」が入ると、切なくセンチメンタルになるのは何故でしょう。
♪夕日の丘のふもと行く〜バスの車掌の襟ぼくろ〜by石原裕次郎&浅丘ルリ子・・・・とか
♪大人になっても一人ぼっちはつらい〜初恋の丘に、も一度帰りたいな〜by由紀さおり・・・・。
というところで、本日の結論を申しますと、東海林太郎(トーカイ・リンタローではなくショウジ・タロウ)の大ヒットl曲「異国の丘」で戦後昭和歌謡の「丘」にまつわるイメージが固まったのです。
♪今日も暮れゆく異国の丘に〜友よつらかろ、切なかろ〜
これによって、今のJポップに至るも「丘」のつく曲はバラードなのです。
アメリカでも「丘」のつく失恋の曲があります。
Blueberry Hill (ブルーベリーヒル)
http://www.youtube.com/user/8ekochannel#p/u
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←丘の上から遠くを見るのは気持ちいいですよ。 |
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第98回 Music is my favorite thing
本年最初の3連休のうち二日、ジャンルの異なる二つのライブに行った。
最初の日は、松山市内ライブハウス8軒で行われた“おいでや!ジャズストリート2012”。
ビッグバンド、トリオそしてラテンロックと、知った曲、知らない曲それぞれなるほどと思わせる演奏で結構よかったが、やはりプレイヤーが楽しそうだと聴くほうも楽しい。その逆は、どんなにいい曲でもNO GOOD。そこには、プロ、アマの差はないように感じた。
二日目は、“アラウンド・ザ・ワールド ”と題したチャリティコンサート。私は全く知らないがバリバリの音楽家によるもので、ピアノ、クラリネット、ソプラノ、メゾソプラノ、テノールで歌劇の名曲、ポピュラーと120分間世界一周の音楽旅行をさせてもらった。歌劇の曲は全く知らないがポピューラーは知った曲ばかりだった。
ピアニストは偉い先生のようだが、デイブ・ブルーベックからザ・タイガースまで知っていたのはエライ。そして全員が素晴らしいエンターティナーだった。これがプロ。
というところで、The Early Bloomers の年末ライブも聴いてみてください。(左の写真は年末ライブ仕様)
SECRET AGENT MAN 秘密諜報員
http://www.youtube.com/watch?v=pI-LizWWmkE
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CALIFORNIA DREAMIN' 夢のカリフォルニア
http://www.youtube.com/watch?v=owSkD9Tmezshttp://
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第97回 復活の日
3週間にわたり更新がストップしていたこのWEBサイトが復活した。今年は新春から縁起が良い。
原因は、ノートパソコン液晶画面のバックライト切れによるブラックアウト。メーカーに尋ねると修理費が6万円。しかも「本体の寿命もそろそろ来るころだから新しいのを安くしときますよ。」と言われた。誰の寿命じゃー、あてつけかー、ごらー。
ということで、パソコンそのものはまだ起動するので、手近なデスクトップパソコンのモニターにつないで画面を映し、それを見ながらノートパソコンのWEBサイト・データとHPソフトを新しいパソコンに移したのです。自分を褒めてあげたい。(by 有森裕子・・・・)
調子に乗って、只今ブレイク中の由紀さおりの歌う「生きがい」が鼻歌で出てしまいました。
いい曲です。インストで聴いてください。鼻歌で歌っていると途中の変拍子のところで調子が狂うので要注意。
“生きがい” Meaning of Life
http://www.youtube.com/watch?v=tTzcdAz7Ajk&feature=channel_video_title
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第96回 哀愁のエレキインストに霧が降る
エレキギターのサウンドは弾く人の感性によって作られる。感性は、生まれ育った環境によって異なる。
ということで、北欧には明るく乾いたテケテケ・サーフサウンドはない。北海やバルト海のフィヨルド海岸ではサーフィンは出来ないでしょうから。多分。
その代わり、哀愁感に満ちた北欧エレキサウンドがある。どのバンドもエコーをきかせたギターサウンドと、何となくメローなメロディを組み合わせた曲づくりで、「霧のカレリア」、「夜霧のハイウエイ」、「エマの面影」、「白夜の少女」・・・・と曲名も深い霧に包まれているようだ。
ところで、日本ではテケテケも北欧サウンドも分け隔てなく受け入れられてきた。何故か。
それは、自然に恵まれ四季の移り変わりも美しい日本列島の環境が、豊かで余裕のある日本人の感性を養ってきたから。(EBsShu自説)
現在、世界のエレキインスト大国は日本に違いない。しかし、これから先はどうか、見通しのきかない白い霧が降っているような哀愁感が漂っている気がする。
最近の若者の音楽を聴いていると、何かおかしいと思うのは私だけの感性でしょうか。
フィンランドの、その名も“ザ・デストロイヤーズ”の『さすらいのツイスト』
白覆面の魔王も聴いてびっくり
http://www.youtube.com/watch?v=I0J-IOr2f5I&feature=channel_video_title
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←北欧エレキインストの代表スゥエーデンのバンド スプートニクス
《参考》
哀愁の街に霧が降る(佐伯孝夫作詞 吉田正作曲 昭和31年(1956))
♪ 日暮れが青い灯(ひ) 点(つ)けていく 宵(よい)の十字路 泪色(なみだいろ)した 霧が今日も降る
〜著作権に配慮して中略〜
あァあ 哀愁の街に霧が降る〜
特に関係はありません。
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第95回 レコード大賞 どおこれ?
レコードの時代はとっくに終わったのに、いつまでも“レコード大賞”はないでしょう。
昔のレコード大賞受賞曲は、忘れようとして思い出せないが歌詞、メロディ、歌の上手さの三拍子がそろっていて、ひとつの芸術の域に達していた。
モノラルで音質もよくないTVやラジオで聴いても皆さんの心に残っている歌がひとつやふたつあるでしょう。
最近の受賞曲はその域に達しているのか、レベルそのものが下がってきているのか。ところで去年の大賞は何でしたかね。曲名も歌手も外国語モドキなので、最初から覚える気がないと言うあなた、日本人です。
そこで、レコード大賞の権威を取り戻すためにはどうすればいいか、智恵を絞ってみた。そしたら出てきた。
まず、デジタル音源をレコード盤に再録する。そしてそれをレコードプレーヤーで再生してTVやラジオで流す。そのアナログ録音・再生を経てもなお人の心を打つ楽曲がまさに『レコード』大賞でしょう。絞った智恵がそれだけかと言われそうで怖いが、どお?これ。
昭和47年(1972)のレコード大賞受賞曲『喝采』 唄 ちあきなおみ
THE VENTURES もこの曲を “Between Stage” としてカバー
http://www.youtube.com/watch?v=svQc5kWQLmY&feature=channel_video_title
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昭和42年(1967)のレコード大賞編曲賞に輝いた『レッツゴー、運命』。編曲より変曲に近いが、今聴いても素晴らしい。エレキインストでは初の快挙でした。
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第94回 その人は昔
ここに1枚のEPレコードがある。
40数年前、当時親友だったO君が遊びに来たときに持ってきてくれたもので、これを一緒に聴きながら、他愛もないことを語り合った記憶がある。
以来、一度も針を下ろすことなく長い年月が過ぎて、手持ちのレコードが少しづつ失われていく中、現在まで生きのびている。
最近それを手にしてみた。ナイロン袋はくたびれているが、ジャケットや盤面はきれいだ。
ライナーを読むと、『その人は昔』という映画の挿入歌で、作曲はなんと演歌界の大重鎮、船村徹。『男の世界』的な演歌を作るだけでなく、さすがに幅が広い。
ひところ、『あの人は今』というTV番組をやっていたが、内藤洋子が出ることはなかったと思う。エイジングした姿を見てみたい気もするが、見ないほうがいいかも知れない。
今、このレコードに針を下ろすことにためらいがある。聴くとタイムカプセルを開くように当時のことを思い出すかもしれないが、高校卒業後、なんとなく疎遠になって長く会っていないO君と再会するまで、待ってみよう。
当時、同時にヒットしていたのが『野バラ咲く路』。歌っているのは歌舞伎役者松本幸四郎。その人は昔、市川染五郎といっていた。
『野バラ咲く路』 イギリスのバンド THE SHADOWS の演奏
http://www.youtube.com/watch?v=Ydq6HLKvPKA&feature=channel_video_title
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第93回 心に愛がなければ・・・
子どもの頃、ラジオで流れていた「ルーテル・アワー」。そのルーテル教布教番組でいつも言っていた言葉が、幼な心(?)に残り今も思い出す。
「心に愛がなければ、どんな言葉も相手の胸に響かない。」
仏教徒の私に対しても、シッカリと布教活動の成果が一部あったものと認識しております。(心に愛のない国会答弁的な口調)
ここで思うのは、作詞家といわれる人たちの凄さ。使うのは普通の言葉だが、人が思いつかない言い回しと、それにメロディをつけたときの調子のよさが人の心に響く。
最近、ヨーロッパやアメリカで大ブレイクしているのが由紀さおりの“夜明けのスキャット”(作詞:山上路夫、作曲:いずみたく 1969年)。
大半は、ルルル・・・、ラララ・・・、アアア・・・、パパパ・・・で、外国人にも分かるように意識したのかどうか知らないが、これも立派な歌詞といえる。
由紀さおりの美声を最大限に活かして、まず聴く人にメロディをシッカリとインプットする。その後、♪愛し合う 二人に〜この世は止まるの〜時のない世界に 二人は行くのよ〜〜とくる。普通の言葉ながら言い回しが斬新で、しかし、分かったような分からないような歌詞がすんなり胸に響くのです。
というところで、本日の結論を申しますと、作詞家の心に愛があるかどうかは知らないが、「言葉への愛」はあるということです。人間性のよくない作詞家が素晴らしい詞を書いている例はいくらでもあるんですよ、オトーサン。カラオケ歌うときには、せめて作詞・作曲者を確認しましょうよネ。
太陽のあいつ(作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく)
♪手を握りしめてごらんよ 熱いぜ 太陽と握手してきたヤツさ〜 (これがプロ作曲家の作る歌詞)
http://www.youtube.com/watch?v=FrxkqnZtPNA&feature=channel_video_title
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←写真は “夜明けのスキャット”と同じ時期にヒットしたP・P・M(ピーター、ポール&マリー)の曲。
冒頭に「シュー、シュー修羅場〜 修羅婆・婆 修羅六尺〜」と訳の分からない歌詞があるので有名。
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第92回 走らないで歩こう
ウォーキングをサボっているので体重と体脂肪率が急速に右肩上がりになってきた。やけに左肩の高い景気情勢とはまったく逆ですな。
景気を何とかせんかいッ。おい、お前らの責任だろがッ。(賢明な皆様は、誰のことかお分かりでしょうネ。)
マラソンランナーなどにランナーズ・ハイというのがあるらしいが、ウォーキング・ハイもある。ウォーキングしていると気分がハイになって、ヨッシャ明日も歩くゾ、という気分になる。が、翌日になると今日は雨でも降らんかいなとローな気分になる。
最近やっと再就職できたオッサンの奥さんが言っていた。夕方帰ってきたときは、ヨッシャ明日も元気で仕事に行くぞと言うが、翌朝は落ち込んでいると。これは、ワーキング・ハイというやつです。
世の中、何事もハイとローとが背中合わせですよ。
バンドで演奏中、テンポが速くなってしまうことを“走る”というが、遅くなることを“歩く”とはいわず、“モタツク”という。人生モタツキどおしの私には、厳しい表現ですが。
ヴェンチャーズの“Walk Don't Run”という曲、「急がば廻れ」と訳されているが、小学校で、先生が廊下に立って「歩け、走るな!」とよく叱っていたことを思い出しますよね。
というところで、ヴェンチャーズを練習する人のバイブル、Walk Don't Run を弾いてみました。
オリジナルはジャズの曲なので、途中“サビ”のところにその雰囲気があります。
EBsShu plays Walk Don't Run (The Ventures)
http://www.youtube.com/watch?v=1AONsDL-YRU
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ジャズの大御所もやっている。これも必聴です。
カウント・ベイシーOrch. Walk Don't Run
http://www.youtube.com/watch?v=pRacynZhduU
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←Walk Don't Run収録のLP“エリントン対ベイシー”(貴重盤)
何故かヴェンチャーズのメンバーがいないジャケット写真
(1960)
上のジャケット写真の反省から、次はこのようになりました。
(1964)
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第91回 Till there was you〜BEATLES
聴く耳持たない、見る目がない。世の中にそういう人多いですよネ。あなた、どうですか? 「そういうお前はどうなんだッ、エッ。」・・・・スンマセン、私、聴く耳持ってないんで返事が出来ません。
しかしこの二つのフレーズ、耳と目で意味がまったく違うんです。
聴く耳持たない ⇒ 聴く気がない、無視する、素直でない。 見る目がない ⇒ 見抜く力がない、能力がない、心が狭い。
といったところでしょうか。
例の「事○仕○け」のエリたてスーツのおばさん、この典型ですナ。あれを見ていて私も勉強になりました。少しは人を見る目も出来たきたかなと。
ビートルズがカヴァーした「Till there was you」という曲、ポールが歌ってました。
♪ 丘の上に鐘がある、でもその音は一度も僕の耳には聴こえなかった、君がここに来るまでは!
♪ 空には鳥がいる、でも羽を広げて飛ぶ姿は一度も僕の目には写らなかった、君がここに来るまでは! (名訳 EBsShu)
素直で広い心を持てば、聴こえてくるもの、見えてくるものがあるということですよ。
というところで、Till there was you をエレキインストでやってみたので聴いてみてください。広い心で。
http://www.youtube.com/watch?v=jwEWLxBMIqk
↑
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← 若き日のポール・マッカートニー(最近3回目の結婚をしましたね) |
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第90回 オールドシネマ・パラダイス
西部劇によくある荒野での野宿シーン。馬を近くの木に結び、焚き火がチョロチョロと燃えるそばで豆のスープかコーヒーなんかを不味そうにすするガンマン。
毛布くるまって寝るが、小さな物音にすばやく反応して拳銃に手を伸ばす。
場面展開がスピーディで、カメラアングルもダイナミックなコンピュータ・グラフィックス(CG)の技術は西部劇には要らない。
数多い西部劇の名作の中でもガンマンが悪党一味を撃ち倒す「シェーン」や「荒野の七人」は、文句無くおもしろい。西部劇に限らず、映画に小難しいストーリーは要らない。
荒野の七人は第4作まで作られたが、第1作が最高。映画は1本勝負だ。毎年2本ずつシリーズで延々と作られるような映画は要らない。
「シェーン」では、遠くを走っているバスがワンシーンに写り込んでいるというミスが話題になったが、それが映画というもの。そんなオールドシネマが好きです。
The Venturesのオリジナルメンバー、ボブ・ボーグル氏が亡くなって2年。最近、メモリアルアルバムが発売された。その中に未発表曲「荒野の七人」が収録されていたので挑戦してみました。
Theme from The Magnificent Seven from BOB BOGLE Memorial Album
http://www.youtube.com/watch?v=XFyaACtBx00
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第89回 バンドネーム〜イギリス編〜
バンドネームによってバンドのインパクト決まりますが、昔、イギリスには変わった名前のバンドがありました。
Small Faces(当時からあったんですネ、小顔願望)、WHO(世界保健機構のことでしょうか)、KINKS(自らお変わり者と宣言、曲は今聴いても新鮮)、ZOMBIES(名前は気持ち悪いが、音楽は結構優しかった)
泣く子も黙るどころかもっと泣き出すスーパーハードロックバンドDEEP PURPLE。このバンド登場以前は、ポップスのスタンダードナンバーの曲名で、優しいメロディでピアノやボーカルで親しまれていたんですが・・・・やられました。
イギリスの泣く子も裸足で逃げるもう一つのスーパーハードロックバンドはLED・Zeppelin。レッド・ツェッペリンと聞いたときは赤い飛行船かと思いましたが、今になって分かりました。REDじゃなくてLED(発光ダイオード)。
BEATLES以前から活動していた超人気バンドがThe SHADOWS。元はThe DRIFTERSといっていたが、 アメリカの黒人コーラスグループと同名ということで訴えられそうになり改名したそうです。
黒人The DRIFTERSは、既にSave the Last Dance for Me(ラストダンスは私に)などのヒットを飛ばす人気グループだったので、若造バンドが横滑り(ドリフト)させられたんでしょう。
日本のドリフータズはなぜ訴えられなかったか? そりゃカタカナだったからです。アメリカ人には読めません。
パープル・シャドウズというGSバンドもありましたが、これはいいとこ取りの見本です。
話は飛びますが“ラストダンスは私に”は、“コーちゃん”こと越路吹雪がカバーしてシャンソンのように歌っていましたが、コーチャンといえばロッキード事件の・・・・「もういい加減にせんかい。」、ハイ。
というところで、今回の話の“DEEP PURPLE”という曲をThe SHADOWSが演奏するというおもしろい組み合わせをレコードからUPします。聴いてみて下さい。
DEEP PURPLE The SHADOWS (from The Album THE SOUND OF SHADOWS)
http://www.youtube.com/watch?v=2Ik3x124RzE
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第88回 出前配達人は二度やってくる
食堂などの店で出すものを、食器もそのままに持ってきてくれるのが出前で、当然、食器の回収にもやって来る。
近頃の宅配とは似て非なるもので、宅配ピザは店では食べられないし、ダンボール箱で持ってくるので食器の回収も無い。
昔、職場でよく出前を取っていたが、うどんやラーメンがノビたり、汁がこぼれたりしたことは無かった。食べた後の食器はサッと洗って廊下に出して置くのが正しい出前の取り方だったな。
出前には、さまざまな技術が使われていた。ザルそば10枚重ねなどのウルトラC級は別格にしても、注文の品を入れた“岡持ち”を傾けないように片手で持って自転車に乗るテクニック、バイクの後ろにバネ利用のバランス装置を取り付けて“岡持ち”を運ぶメカニック、注文主の家までの距離と時間を計算して料理する職人技・・・・最近そんな出前を見ることも少なくなったですね。と同時に、あの蓋付きどんぶりも消えてしまった。
割り箸をパチンと割って、岡持ちから出されたばかりのどんぶりの蓋を取る。と、親子丼の卵の匂いと湯気が鼻をくすぐる。至福の瞬間だ。
“絶品の”とか“ご当地B級グルメ”などと前置きしないと見向きもされない食べ物は情けない。
というところで、この話、音楽に何の関係があるんだと疑問を持たれた方、このレコードを聴いてください。音楽はこのように料理するんですよ、と。
ジョージ・ベンソンの1966年のレコーディングアルバム“クック・ブック”から“FARM BOY”
http://www.youtube.com/watch?v=2GkvWhDXLg8 |
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第87回 マカロニとスパゲッテイ
youtubeに動画を投稿していると、世界各国の同好の人からコメントが入るが、最近イタリア人からあった。
そこで思い出したのがサンレモ音楽祭、今もまだやっているのでしょうか。ひところは、この音楽祭の入賞曲がヒットパレードを賑わせていた。いろいろな国の歌手が参加し、日本からも伊東ゆかりが入賞した記憶がある。
もうひとつは、クリント・イーストウッド、ジュリアーノ・ジェンマ、フランコ・ネロが活躍したマカロニ・ウエスタン。皆、テンガロンハットを目深にかぶり、眼光はタカのように鋭く、拳銃がやたらに上手く、短い言葉でズバッと核心を突く。 カッコ良かったですナ。テーマ音楽も独特のメロディーで哀愁が漂い、心に残る。
パスタ・ウエスタンやスパゲッテイ・ウエスタンでは迫力に欠ける。そういう意味でマカロニ・・・と名づけた人は、スパゲッティ・ナポリタンの命名者とともに、イタリア政府から名付け親大賞をもらっても誰も文句は言えません。なにせ、ナポリタンなどというスパゲッティは、ナポリはおろかイタリア中探しても無いんですから。
←ナポリ湾
というところで、サンレモ音楽祭入賞曲を2曲、レコードからアップしてみました。
ほほにかかる涙 (ボビー・ソロ)
http://www.youtube.com/watch?v=5xqAbYuPHJc
ケ・サラ (ホセフェリシアーノ)
http://www.youtube.com/watch?v=L1E__4yszV0
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第86回 渚の思い出
浜辺に人影が少なくなって夏も終わり、もうすぐ誰もいない海になる。
♪ 今はもう秋〜誰もいない海〜 知らん顔して人が行過ぎても〜〜 って、アンタ、今誰もいないって言ったじゃないか。
東海の 小島の磯の白砂に 我泣きぬれて 蟹とたわむる (石川啄木) ・・・この場合の東海は、日本の東海岸のことだから、某国主張の「トンへ」じゃありません。誤解のないように。
♪ 暗い砂浜に来てみても〜夏の想い出のあともなく〜波はただ冷たく寄せるだけ〜 ヴィレッジ・シンガースの歌った“暗い砂浜”。
いい曲だったけど、同時期にリリースされた“想い出の渚”(ワイルド・ワンズ)の大ヒットの陰で、文字通り、暗い砂浜になってしまいました。 この曲youtubeにアップしたいのですが、ブロックされています。
というところで、想い出の渚(加山雄三とワイルドワンズ)を聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=FlfL1MzXQhs
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第85回 13日の金曜日
誕生日が13日ということで、何年かに1回金曜日にあたる。今年は火曜なので再来年あたりに回ってくる。何てことはないんですけどね。
生まれたときから何故か13という数字に取りつかれていて、小中高と出席番号が13番でなかったのは数回のみ。何かにつけて13が私の番号になっており、たまに13でないことがあってヤレヤレと思うと、26だったり31だったりする。
例えば、最近メタボ検診に行くと受付番号が13番、そこで何気なく入れた脱衣箱の番号が13番、その番号のプラスチック板のついたカギを検診の間持ち歩いたところ、検診結果は13項目オールA。
今では、13番はラッキーナンバー、デューク東郷(ゴルゴ13)とは俺のことだ的な気分ですナ。
いよいよ暑い夏も過ぎ、涼しくて夜空が美しく、秋の花が咲く9月がきます。いい曲も多い。9月になれば、9月の想い出、セプテンバーソング・・・・・。 こういう月に生まれた人は心が優しく、性格がいいですね。(誰のことか、賢明な読者の皆様はもうお分かりでしょう。)
というところで、COME SEPTEMBER を弾いてみたので聴いてください
COME SEPTEMBER (ノーキー・エドワーズ バージョン)
http://www.youtube.com/watch?v=EX0BZnjqIF8
←写真は ブラジルのキーボード奏者エウミール・デオダートの大ヒットアルバム「ツアラツストラはかく語りき」
このLPを26歳の9月13日に買ったら、「9月13日」という曲が入ってました。ホントですって、私がつくり話をする人間に見えますか? |
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第84回 次回はどうなるの
昭和30年代のテレビは、アメリカの連続ドラマのオンパレードだった。
ダン警部のハイウエイ・パトロールから始まり、ローン・レンジャー、ライフルマン、怪傑ゾロ、サーフサード6、ベン・ケーシー、サンセット77、名犬ラッシー、奥様は魔女・・・・と、どれも観た後に満足感があった。タダで映画(少し短いが)を観たような気分になったんです。部屋を暗くして観ていたご家庭もありました。
ドラマには音楽がつきもので、♪セブリィセブンサンセット〜、♪ローレン、ローレン、ローレン〜とアメリカンミュージックになじみ始めたのもこの頃です。
40年代に入ると、こちらも高校生になるので、ナポレオン・ソロ、逃亡者、タイム・トンネルなど高水準(?)のものを観るようになる。どれも、次回はどうなるのか、必ず見なければならないと思わせる終わり方になっているのが、今思えば心憎い。いわゆる“TO BE CONTINUED”ですナ。
後年、お昼の連続よろめきドラマがこの手法を下品に取り込んだことは間違いない。言っときますが観たことはないですよ、ホント。
こういった外国のドラマを観ることができたのは幸せでした。それに引き換え、今は・・・ムカツキますな。
The NEXT TIME(次回ね。)という曲を弾いてみたので、聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=Y3uHVn2qeLo
← 大ブレイクした西部劇ドラマ“ララミー牧場”のテーマ。雄大なメロディーが大好きで、レコードが擦り切れるほど聴きました。 |
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第83回 コーヒーもう一杯 〜ホットかアイスか〜
ボブ・ディランの曲“One More Cup of Coffee” 。英語初心者にも理解できますナ。
♪道を行くためにコーヒーをもう一杯、下の谷へ降りるためにもう一杯〜(訳 EBsShu) ディランの相変わらず難解な歌詞だが、この場合のコーヒーはホットでしょう。アイスだったら笑えます。
大学時代の友人K君は、喫茶店に入ると真夏でも必ずホットを注文し、まず、タダのお冷を3杯飲んで喉を潤す。そして、冷房の効いた店内でゆっくりホットを味わっていた。学生にしては若さがないというか・・・・。
当時、何故か「コール・コーヒー」といっていたような記憶がある。「コールド・コーヒー」では冷めたコーヒーになるからでしょうか。
「レイコーくれる?」と注文していた人もいましたね。近くの席に座っていた麗子さん、気分は良くなかったでしょう。
エレキギターはその名のとおり電気ギターだから、弾く場合には多少の電気知識を持っていたほうがよい。コンセントやギターとアンプをつなぐケーブルにもホット側、コールド側というのがあって、ここでは詳しい説明は省くが(というより文系の私には説明不能)、それを知っているかどうかで、サウンドが変わる。エレキは奥が深いのです。
というところで、暑い夏にふさわしい曲を弾いてみました。フィンランドのThe QUIETS(クワイエッッ)の曲です。
「COLD LOVE(冷めた愛)」 by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=DkRX00onYgg
← “One More Cup of Coffee”の収録されたディランの75年のアルバム「欲望 Desire」
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第82回 旅に出てさがすものは何ですか
「自分さがしの旅に出る。」・・・・私には意味がわかりません。
何かを求めるのなら「探す」、何かの行方をさがすのなら「捜す」ですから、自分さがしの旅をされた方、どちらだったか教えてください。
四国お遍路の旅を今すぐ再開して、自分の行く末を捜さないといけないお方がおられますよね。そう、あのひと。確か次は今治市の54番札所「延命寺」からでしたよね。チーン。
先日亡くなった作家小松左京氏の書いた壮大な時空旅行SF「果てしなき流れの果てに」を読み終えたとき、自分自身が長い旅を終えたような気分になった。そして、そのとき得た不思議な感動は「無限に落ち続ける砂時計」のように40年を経た今も続いている。
(注:太古の地層から無限砂時計が見つかったことがこの物語のプロローグ。)
旅に出たからといって、何かが得られるとは限らない。チルチル・ミチルの青い鳥を探す旅もそうでした。
というところで、ヴェンチャーズ初期のアルバムから「BRUEBIRD」を弾いてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=LHA0K8NZJLY
←54番札所「延命寺」から歩いても近いカフェ・アーリーブルーメル1号店、参拝の帰りにお寄りください。(コマーシャルです) |
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第81回 GSはいつまでも
最近、TVで見た古い映画に我が郷土の生んだ大スター「藤岡 弘、」が若いマンガ家の役で出ていた。初代の仮面ライダーとしてブレイクする前から、マンガには縁があったんですね。
映画の題は「落葉とくちづけ」、当時のアイドル尾崎奈々と人気絶頂のグループサウンズ・ヴィレッジ・シンガースの共演で、他のGSも出ていたので、タイムスリップのひと時を楽しんだ。
GSの歌は歯の浮くような歌詞のものが多いが、妙に心に残っている。バラ色の雲、エメラルドの伝説、銀河のロマンス、マリアの泉、少し、ン?と思うのはサハリンの灯は消えず、トンネル天国、帰り道は遠かった・・・・私も、この辺の記憶は実に鮮明で安心(でもないか)です。
ザ・ジェノバの歌った ♪帰り道は遠かった〜来たときよりも遠かった〜 これ本当は、行くときよりも遠かった〜でしょう、論理的には。このように当時のGSソングはツッコミを入れだすとキリがないが、細かいことは気にしないおおらかなアンソロジーだからこそ今も心に残るんです。
ザ・サベージが歌い、それをヴェンチャーズがカバーした「この手のひらに愛を」を弾いてみたので聴いてください。
Kono-tenohirani-aio by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=tYZoo0GKea4
映画の主題歌
←昔、レコードはビニールの袋に入っていました。 |
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第80回 日本人は海の子〜7月18日は海の日〜
日本では、セコイことを“島国根性”といってさげすみ、おおらかなことを“大陸的”といって賞賛するが、誰がそんなこと言い出したんだ、エッ。 何とか言わんかいッ・・・ 無理か。
四方の海から大きな恵みとひどい災害を受けてながら、大陸より何倍も広い海の自然と長く付き合ってきた日本人にこそ、大海原のようなおおらかさがあるのであり、地続きで隣国と接し、激しい国境争いに明け暮れてきた大陸にそんなものあるわけがない。
しかし、その日本人のおおらかさが今はヒラメ・・・いや裏目になっている。世界はサヨリ(別名ハラグロ)なのです。もっと言えばタチウオが悪いのです。このままだと日本は、ウツボかアナゴに落ち込んでしまうのです。皆さん、もうそろそろメバルを覚ましましょう。
ということで、黒沢年男“海の子守歌(1969年)”を聴いてください。すぎやまこういち先生の曲は安心して聴けます。
http://www.youtube.com/watch?v=4JOdtSeyIwk
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第79回 名前は大切に
曲名に女性の名前が入ると、ロマンティックになる。星影のステラ、エリーゼのために、エマの面影、我が心のジョージア・・・・。これ男性の名前にするととっても気持ち悪い。オトーサン、試しに自分のお名前入れてみてください。・・・ウェッ。
音楽の世界ですごいバンド名は、ロックではいわずと知れた「The BAND」、ジャズでは「GREAT JAZZ TRIO」、演歌では「殿様キングス」?、JーPOPでは「サザンオールスターズ」。 「アメリカ」、「Xジャパン」など国を代表するのもありましたが、まあ言ったもん勝ちですナ。
ワタシの頬が思わずゆるんでしまったのは、理容室「刈男」。ウーン、おフランスで修業されたんでしょうネ。スペインで技術を習得された美容室ならきっと「刈女」になるでしょう、オーレッ。 お後がよろしいようで。
三つの名前を持つ曲を弾いてみました。ヴェンチャーズのノーキー・エドワーズの手になる曲です。
Nokie's Tune (SPUDNIK、 Surf・Rider) by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=x6mFAj4I9tI
← おれがこんなに強いのも・・・ 前田さん、昔、これで稼ぎました。
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第78回 道路は続くよどこまでも
BEATLESが日本にやってきたのは、45年前の今頃、6月末から7月初めだった。
飛行機の到着が遅れて明け方になり、空の白み始めた首都高速道路を4人の乗った大型の外車とパトカーが都心に向けて疾走するのをTVで見た。バックに流れる音楽は、朝なのに「Mr.MOONLIGHT」。私と同世代の人は、このシーンが共通の記憶になっていることは間違いない。
カーナビが古くなってきたので、時々道のないところを走っている画面になる。普段は、次カーブです、踏切がありますとうるさいが、このときは急に黙る。
「AbbyRoad」・・・いや、「新しい道路なので、申し訳ありません。」ぐらいのことは言ってくれてもいいんじゃないでしょうかね。
そこで思い出したのが、ある区間一定のスピードで走ると音楽が聴こえる道路が県内にできたというニュース。
昔は狭いガタガタ道で「行くな酷道(国道197号)」、今はメロディ・ライン・・・と呼ばれている。
いつかそこを走って、道路でもこのくらいのサービスができるんだよとカーナビ(生意気にも音声認識機能がついている)にいってやるつもりだ。しかし、「NO REPLY」でしょう。
というところで、イタリア映画の名作「La STRADA(道)」のテーマ音楽を弾いてみました。巨匠ニーノ・ロータの名曲が軽快なエレキ・インストになっています。
道・LA STRADA(ラ・ストラダ) by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=-VfuBmrbjvk
← 映画“道”でGELSOMINA(ジェルソミーナ)が歩いた道(イメージ)
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第77回 電気に罪はない
エレキギターは当然ながら電気を使う。まず、アンプと周辺機器、次に、近所迷惑にならないよう窓を閉めるのでエアコン。ギターを弾くと結構汗をかくので、設定温度は低めにする。
どこかの偉い人に「エレキやめたら、原発止まる。」と言われそうですナ。全国のエレキ仲間の皆さん、どうしますか。
〜原発抜きの電気で映画を作りたい〜自社ビルに横断幕を掲げたアニメ製作スタジオがありましたね。私なら、自宅の屋根に太陽光パネルや風車発電装置を取り付け、エレキで使う分くらい自家発電する・・・・・と静かに言いたいところですが、何分資金が・・・なので、今はどんな電気でもありがたく使わせていただいております。ハイ。
ということで、そのアニメ・スタジオの作品で使われた曲を電気ギターで弾いてみました。しかし、この曲の歌詞の世界、現在ではメール1本でカタがつく話ですが、ケータイは充電も必要だし、電波を飛ばす中継所も稼動させなければならないのだから、電気はかなり使うんじゃないでしょうか。
“ピンポーン” おッ、頼んでおいた宅急便が届いたな。それでは、本日はここまでとします。
ルージュの伝言(エレキインストバージョン) by EBsShu 聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=GuID6s2vGXE
←アニメのイメージ写真 |
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第76回 ギターを買う
久し振りにギターを買おうと思って楽器店に行った。
1軒目で目に留まったギターがあったので、アームを付けて試奏したいと店員に頼むと、アームの着脱でボディに傷がつくといけないので、当店ではアームを付けての試奏はお断りしています・・・と上から目線の返事だった。
何だとこのヤロ、着脱はテメエの仕事だろが、最初からアームがついているギターもあるんだぞ、買った後でアームが不調だったらどうするんだ、クラプトンが来ても寺内タケシが来てもそう言うのか、エッ、どうなんだ・・・・といろいろ言いたいところをぐっと押さえて(ワタシも歳を食って人間が出来てきましたナ。) どうもありがとうと言って静かに店を出た。
もう死ぬまで(あまり長くはないが)この店でギターを買うことはないだろう。
2軒目では、店員が寄ってきて試奏されますかと訊ねるので、少し弾いていると、もう一人の店員がお客さんの演奏にはアームが必要ですね、と持ってきて取り付けてくれた。気持ちよく試奏できたことは言うまでもない。
2軒の店員ともギターの腕前はかなりあると思う。少し話をすればそのくらい分かる(歳の功)。しかし、自分の目線で客の腕前を小バカにするか、下手でも認めるか、で決まる。
ということで、赤いチャンチャンコならぬ赤いギターを買った。
そのギターではじめて弾く曲、ワタシのテーマソング “ヤング・ワン” を聴いてください。
気分はもうHANK・MARVINです。
http://www.youtube.com/watch?v=YMNvISIXUtQ
PRのページ
ベースギター担当KENさん経営のカフェ EARLY・BLOOMER (アーリー・ブルーメル) の7番目の店(今治市旭町)に行きました。おしゃれな店に似合わないオヤジ4人ですが、今日の父の日にちなんで・・・・(汗々)。
落ち着ける店なので紹介します。また行きたいな。^ε^;
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第75回 ペテンとヴェンチャーズの関係
ウソつき名人H氏が、K氏のことを「詐欺師だ、ペテン師だ。」と言うのは、「K氏は正直者だ。」と言うのに等しい。 だから、「K氏は超のつく正直者で、人をペテンにかけることなど絶対にない。」と、お得意のウソをつけばよかったのです。
そうすると、K氏の答は2つしかないのですが、結論は同じです。 答えその一、「ウソつき名人のあなたが言うことは信じない。」 → (私は、詐欺師、ペテン師なのです。)
答えその二、「 (ウソつき名人の)あなたの言うとおり、私は正直者です。」 → (私は、詐欺師、ペテン師なのです。)
〜「日本むなし話」〜より
ヴェンチャーズの60年代初期のアルバム製作には、多くのセッション・ミュージシャンが参加しており、必ずしも4人のメンバーで演奏しているとは限らないといわれている。4人がまったく参加していない演奏もあるかもしれない。しかし、詐欺だ、ペテンだと騒ぐ人はいない。音楽の世界はいいですね。
左の写真の雑誌(1999年9月号)に当時の事情が詳しく書かれていました。
ということで、62年のアルバム“TWIST WITH THE VENTURES”の中からLet's Twist Again(レッツ・ツイスト・アゲイン)にチャレンジしてみました。
TWIST(ツイスト)というのは、当時のお兄さんやお姉さん方が、腰をひねって熱心に踊っておられたダンスです。
TWISTには、詐欺という意味もあるらしいですが・・・・・・。
Let's Twist Again(レッツ・ツイスト・アゲイン) by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=lzer-fORXcM
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第74回 緑は青、青は緑
新緑の美しい季節です。
緑の交通信号を持ち出すまでもなく、“緑”を“青”と言いますね。青葉、青菜、青草、青汁、青森・・・。
青信号で思い出したのが、運転をしていて交差点で危ないこと、
その1 青信号になって直進しようとすると、対向車が先に右折する。
その2 信号が赤になっても、対向車が突っ込んできて右折できない。
そんな運転をする人の顔を見ると(もちろんチラッとですよ。)、その1の場合は、青信号は右折優先、ゴーイングマイウエイの顔付き、その2の場合は、文句があるなら信号機に言え、わが道をいく、の顔付きに見える。
どちらも大差なく唯我独尊、人の迷惑かえりみずの方々で、この先のドライブ、どうか幸多くなかれと願わずにはいられない気分ですナ。
洋楽では、長く人々に愛され続ける楽曲をエバーグリーンという。それは少なくとも30年以上の年月を経て分かること。今の時代、その様な音楽が生まれているのか?・・・・いないと断言できる。若者がイヤホンやヘッドホンで聴く音楽は、耳には響くが心には響かないから。(EBsShu自説)
イギリスではBEATLES以前から今もエバーグリーンなシンガー、クリフ・リチャードの歌う
その名も EVERGREEN TREE をレコードからyoutubeにUPしてみました。
バックの風景は、鬼ヶ城連山と天赦園(宇和島市)です。
http://www.youtube.com/watch?v=8_U83pelGWo
←我が家のエバーグリーンツリー“フェイジョア” |
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第73回 夜汽車に乗って
同じ歌い出しの昭和歌謡がある。
@ ♪希望という名の〜あなたをたずねて〜(「希望」 作詞:藤田敏雄、作曲:いずみたく、歌:岸洋子)
A ♪希望という名の〜夜汽車に揺られて〜(「夜汽車」 作詞:橋本淳、作曲:筒美京平、歌:欧陽菲菲(オーヤン・フィフィ)
この2曲の共通点は、女性の主人公が夜汽車に乗って失恋の旅をすること。そして、行く先のあてがないこと。
昭和40年代初めの国鉄、電化区間だけで旅が終わってしまうのでは行く先が限られてしまう。それでは歌にならないので、全国津々浦々まで走っている汽車になったのです。(解説:EBsShu)
しかし、あれから40年以上を経た今も、四国は新幹線どころかいまだに“気動車王国”といわれるくらい電化が進んでいない。しかも単線で、特急すら行き違い列車の待ち合わせ停車がある。
こうなった以上、いたずらに近代化を図らず、ぜひともこのまま「保存鉄道」として歴史的価値を高めてほしい。
♪ 花嫁は夜汽車に乗って〜嫁いでゆくの〜(昭和46年“花嫁” 歌:はしだのりひことクライマックス) の世界がまだ残っているんです。(^ε^;)
♪希望という名の〜〜 近頃、なぜかAの歌詞を@のメロディで歌ってしまう私です。
“ナイト・トレイン” 2曲、聴いてください。
NIGHT TRAIN The Ventures cover by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=j9ZCdrZPVZU
NIGHT TRAIN The OSCAR PETERSON Trio 1962
http://www.youtube.com/watch?v=f-JRZtX-2jc
← ディーゼル機関車(四国鉄道文化館・西条市) |
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第71回 若すぎる
元キャンディーズのスーちゃんこと女優の田中好子さんが亡くなったことが大きく報じられている。享年55歳、若すぎる死を悼む。
しかし、あのスーちゃんがもうそんな年齢だったのか。キャンディーズ全盛時代、私は(かなり)“年上の男の子”だったので特にファンではなかったが、色んな意味でショックだ。自分にも足音がヒタヒタと近づいてくるような気がする。
年齢のことを歌にするのは難しい。
♪若さゆえ〜悩み〜、若さゆえ〜苦しみ〜、心の痛みに〜、今宵も一人泣く〜(ザ・ジャガーズ「君に会いたい」1967年)。 これ“若さ”を“中・高年”にするととんでもない歌になる。
しかし、ナッキンコールの唄った名曲中の名曲「TOO YOUNG」を聴くと少し安心する。
♪And then some day they may recall、We are not too young at all 〜みなさん、いつまでも若いと思ってはいけません。後悔しますよ。(訳:EBsShu)
もう誰も私に“TOO YOUNG”と言ってはくれないので、ギターで弾いて自分を慰めてみました。
TOO YOUNG by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=2Twrl4hBzWg
← NAT “KING” COLE |
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第70回 雨降りお月さん
最近、キーボードで童謡「雨降りお月さん」を弾けるように練習している。何十年も歌ってないのに、自然と歌詞を口ずさんでしまうのだが、その内容の不思議さに気がついた。
それでは改めて歌詞を見てみよう。(お宝鑑定団のナレーション口調)
♪雨降りお月さん 雲のかげ〜(このあたりはまあ何とか分かる。が、)♪お嫁にゆくときゃ 誰といく(と、突然話が変わる。)♪ひとりでから傘かさ さしてゆく(シチュエーションがよく分からないが、一人はつらいね。しかし容赦はない。)♪から傘ないときゃ 誰とゆく(と、誰と行くのかしつこく聞いてくる。こんなときは「仮定の質問にはお答えできません。」とかわせばいいいのに・・・国会答弁でこれを十数回繰り返した大臣がいたな。てッてめえ国民をなめとんのかァ。・・・スイマセンつい。) ♪シャラシャラ シャンシャン 鈴付けたお馬にゆられて 濡れてゆく (えっッ、馬と行くのかい!)
童謡・唱歌に“星”の歌はあまりないが“月”の歌は結構多い。月の砂漠、おぼろ月夜、十五夜お月さん、もういくつ寝るとお正月、出た出た月が・・・。
なぜでしょう? 月並みなお答えですが、星はたくさんあるが月は一つしかないからです。
星の曲をやってみました。聴いてみて下さい。
星への旅路(Journey to the Stars)
http://www.youtube.com/watch?v=mDwd1oH5JL0
←宅録環境を新しくしてみました。
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第69回 明日は我が身
東日本を襲った超巨大地震・津波から2週間。亡くなられた方々や被災地で苦労されている方々のことを考えると、心が苦しくなります。津波の映像からは、底知れない恐怖を感じます。
明日は我が身、と自分に言い聞かせる毎日です。
「このままだと東日本はつぶれるぞ。」と言ったエライ人がいますが、「何があっても日本はつぶさない。」と言える偉い人はいないのでしょうか。(“エライ”と“偉い”は正反対の意味です。念のため。)
日本という国はこの先どうなるのでしょうか。救国の強いリーダーはいないのでしょうか。答はなかなか見つからない。
HARD to FIND “なかなか見つからない” 聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=T7P6QFvB2II
左の写真は、我が家に咲いたヒュウガミズキ。花言葉は“おもいやり”・・・・・だそうです。 |
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第68回 ミスター・霧の彼方へ
“ミスター”と聞いてまず思い浮かべるのは長嶋茂雄さん、ミスター・ギターはチェット・アトキンス。その道を極めた人からミスター・オクレやミスター・ビーンまで様々なミスターが居る。
ミスター・ビーンといえば最近TVで見ませんナ。周囲の迷惑顧みず、というより迷惑を掛けていることさえ気がつかないあのキャラクター、あなたの周りにも居ませんか。というよりあなた自身が・・・・「お前が言うなッ。」 はっ、すいません。
ミスターのついた曲も多いです。Mr.LONELY、Mr.MOONLIGHT、Mr.MONDAY、Mr.SUMMERTIME・・・・・作詞家が困ったときのミスター頼み、何にでもミスターを付ければ一応、サマになるようです。
で、ヴェンチャーズのMr.MOTOという曲。別のバンドのオリジナルだが、この曲を聴くと昔のプロレスラー、ミスター・モトを思い出してしまう。日系のヒール(悪役)で、田舎者スタイルに何故か哀愁が漂っていた。このレスラーのテーマ曲でないことは確かだが、Mr.MOTOのメロディには哀愁感がある。
一応やってみました。Mr.MOTO by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=Aab9Q2x4KH4
この曲を「霧の彼方へ」と題した多羅尾伴内楽團の演奏もいいです。聴いてみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=NS2iw3j8Rio |
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第67回 ごめんください、めんください
♪ごめんください、めんください うどんを一杯くださいな ♪ごめんなさいね、お客さん、めんにもいろいろありまして、どんなうどんにしましょうか・・・以下略
新喜劇のギャグではありません。天下の犬HK、、、、ごめん、大NHK子ども番組の歌なのです。
童謡の古典「うさぎと亀」に倣ったコール&レスポンス(応答)スタイルで、お客と店員のやり取りを歌にしている。
これで思い出したのが、70年代に太田裕美が唄ってヒットした「木綿のハンカチーフ」。男女のコール&レスポンスの歌詞になっているが、男が歌うと、ちと気味が悪い。ま、歌詞を思い出してみてください。
話がズルズルとそれたので本題に戻して、めんについて。。。。。。
無類の麺好きな私ですが、麺にこだわりを持たないことにこだわっている。うどん、そば、ラーメン、きしめん、ちゃんぽん、焼きそば&焼きうどん、ビーフン、そうめん、ひやむぎ、スパゲッティ、赤いきつね、UFO、マルタイ、チャルメラ・・・・と長いものならすべてOKの麺食系オヤジ(決してメンクイではありません)です。短いものには決して巻かれない性格をよく反映していますナ。
というところで、アーメン、ソーメン、・・・・・ たまには、童心に返って・・・・・に好きなメンをいれて遊んでください。ただし、“僕イケメン”は無しですよ。
持っているレコードの中から、メンに関係のある2曲をUPしてみました。
“出前一丁” NIAGARA CM SPECIAL 大滝詠一 '80
http://www.youtube.com/watch?v=sX3i6v41fok
小麦の国(WHEAT LAND) OSCAR PETERSON TRIO in TOKYO '72
http://www.youtube.com/watch?v=E7WgC4iEhbM
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第66回 間違った考えは間違っている
自己満足する者は、周りの人が苦痛であることに気がつかない。(マーフィーの法則)
エレキギターを弾く人は、少しずつ自分のアンプのボリュームを上げていく。そして、ついにフルテンの大音量・・・・。アマチュアバンドではありすぎるパターンですな。
失敗する可能性のあるものは必ず失敗する。マーフィーはそう言っている。
私に関しては、ライブで必ずこのとおりになる。1曲で1箇所は間違う・・・・法則があるのだから仕方がない。本当はもっと間違うが、知らん顔している。他人が気づかない失敗は、失敗ではない。・・・とマーフィーが言ったかどうか知りません。
1965年(昭和40年)1月、ヴェンチャーズの本格的な日本公演(当時はツアー、ライブなどとは言わない。)が始まり、東京・厚生年金会館での演奏がレコード化された。ヴェンチャーズといえども人の子、マーフィーの法則から逃れることはできずミスタッチもあるでしょうが、逆にそれが絵になる・・・いやサウンドになるのがヴェンチャーズ、別格です。
左はヴェンチャーズ日本最初の実況録音(ライブ)レコード。ヴェンチャーズファンの宝物。
この中から1曲やってみました。1箇所間違ってます。いやもっと多い? 失礼しました。
DRIVING GUITARS by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=9tq7TRk0Xo0 |
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第65回 ワシはまいった
近頃、戦争映画(洋画)が少なくなった。テレビでもあまり放映していない。 大脱走、史上最大の作戦、ナバロンの要塞、遠すぎた橋、鷲(ワシ)は舞いおりた・・・・どれもおもしろかったのだが。
連合国軍サイドの映画が主だったが、そのなかで、「撃墜王アフリカの星」は西ドイツ(当時)の映画で、観たのは少し後になるが、中学生の頃、ラジオから流れてくるテーマ曲「アフリカの星のボレロ」をよく聴いた。
戦争映画にしては哀愁のメロディーで、メッサーシュミット(この戦闘機、いかにもドイツらしくカッコいい。)には合わないが、ストーリーにはピッタリだった。
以前、戦争映画はほとんど観たと豪語する人に、この映画のことを訊ねると、知らないと言ったので「勝った。」と思った。戦争映画で勝つのは気分がいい・・・・・あまり真剣に考えないようにお願いしますネ。
しかし、冷静に考えると、映画が古すぎて知らなかっただけのことで、勝利の理由は年齢差以外にない。ワシはまいった。
メッサーシュミットも観れる「アフリカの星」のワンシーンをYouTubeで見つけたのでお借りしました。
http://www.youtube.com/watch?v=wZW1LsrfIyg
左は、「鷲(ワシ)は舞いおりた」の原作 (ジャック・ヒギンズの傑作冒険戦争小説・・・あらすじはここではお教えできないので、書店でお買い求めください。) |
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第64回 “初”夢のカリフォルニア
年が改まって早々にみるめでたい夢を初夢というが、10日も経ってみた私の夢は、夢も希望もない夢だった。
夢の中で何かの飲み会に参加していた。調子に乗って飲めもしない酒を飲みすぎて眠り込んでしまったが、夢の中で眠り込む気分は爽快で夢のよう・・・・あれはもしかするとアチラに行ってしまうときの脳内状況だったのか・・・・(汗々)
目が覚めるとまだ夢の中、という夢が続いていて、飛行機で南の暖かい天国のような場所に向かっていた。やっぱりアチラへ・・・・・と、イヤホンから流れるやさしいメロディが急に騒音に変わった。ウルサイなと思ってイヤホンをはずしたところで、本当に目が覚めた。生還、ヤレヤレ。
そのとき、タイマーセットしていたエアコンがフル回転して部屋が異常に暖かくなっており、2台の目覚まし時計が景気よく鳴り続けていたのでした。
ということで、寒さの厳しい季節に聞く曲は「冬の寒い日には、暖かいカリフォルニアを夢見る」とママス&パパスが歌っていた“夢のカリフォルニア・California Dreamin'(65年)”がいい。
ウェス・モンゴメリーのカバー(66年)が極め付けだが、ウサギ年にちなんで、ウェスを継ぐギタリストといわれたジョージ・ベンソンの71年のアルバム.「ホワイト・ラビット」からこの曲をアップしてみます。
CALIFORNIA DREAMING by GEORGE・BENSON From “WHITE RABBIT”
http://www.youtube.com/watch?v=i0k3vma9LbA
残念ながら、私のアップはyoutubeでブロックされてしまいました。
何故か、よそではアップされているので借りてきました。音源は同じです。ぜひ聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=PN6ZU7uXYWU
そして忘れてはならないのがヴェンチャーズ。73年のライブアルバムでノーキーが赤色のテレキャスターを弾いています。
CALIFORNIA DREAMIN' by The Ventures From “On Stage’73”
http://www.youtube.com/watch?v=Eu3iHR0ZCoA
←左は幸運を招く我が家のホワイト・ラビット |
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第63回 UFO
新春にふさわしく(?)夢のある話。そう、日清製粉でもなくピンク・レディでもない未確認飛行物体のこと。
子供のとき、空飛ぶ円盤を呼び寄せる方法が雑誌に載っていた。夜空に向かって指で大きく三角形を描きながら「ベントラー」を3回唱えるというもの。何回もやったが、出てきたのは近所の「うるさい」の声だけだった。
時が経ち大人になってから、マンションの窓から夜空を眺めていたとき、オレンジの発光体がフラフラと浮遊しているのを見つけた。比較的近く、低い山影の向こうに隠れたり出たりしながら、飛行機やヘリコプターではない飛び方をしていた。
子供のときに騙されたのも忘れて、これこそ、当時ブームになっていたUFOに違いないと確信した。
それから、凝り性の性格が出てUFO研究を始め、文献(文庫本程度ですが)を読み漁り、矢追純一氏のテレビ番組をすべて録画した。得られた結論、UFOは存在するかもしれない。
世の中、黒白をはっきりさせず、グレー・ゾーンにしておいたほうがよいものもあるんです。
ヴェンチャーズ64年のアルバム“宇宙に行く”から「トワイライト・ゾーン」を聴くとそれがよく分かります。
The Ventures “THE TWILIGHT ZONE”
http://www.youtube.com/watch?v=0aRtjMJOJ6w
フィレンツェのメディチ家ヴェッキォ宮殿にある宗教画にもUFOは描かれている。 聖母マリアの左肩うえのゴミのようなもの。これは間違いなくUFO。信じるものこそ救われる。
右下の小さな人物が、手をかざしてUFOを見ています。
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第62回 間奏に関する感想
人のカラオケ聴いていると、間奏約20秒などと画面に出る。「エ〜、このオヤジの歌、まだ続くんかいな。」と思ったことあるでしょう、正直。その20秒のやけに長いこと。
本来、間奏は刺身のツマかトンカツのキャベツのように、はたまた、カレーの福神漬けのように無ければ絶対にダメというものではないが無いと寂しいし、本体の味にも影響する。何よりも満足度が違う。
間奏は、歌を食ってしまってはいけないし、歌の雰囲気を壊してしまうようなものもダメ。歌のメロディと同じではつまらない。歌より長くてもいけないし、短すぎるのも面白くない。しかし、きらっと光る何かを持っていなければならない。と、まあ、言ってみれば人生を賢く生きていくうえでの智恵のようなものですな。
「歌」を「皆」に置き換えてみるとそれがよく分かる。
今登ってきた山道を振り返りながら一休みし、さらに遠くの稜線を目指すときの一服の清涼剤のようなギター間奏を聴くと、活力がわいてくる気がする。それがMUSIC IS MY LIFE なのです。
ボブ・ディランの名曲“ラブ・マイナス・ゼロ”をウォーカー・ブラザーズがカバーしたもの。この曲のギター間奏がなんともいえない。youtubeでWALKER BROTHERSのライブ映像を見つけたときは一瞬うれしかったが、口パクでがっかりでした。
The Walker Brothers LOVE MINUS ZERO
http://www.youtube.com/watch?v=y10W4w4_Bio
口パク映像(レコードと聞き比べてみてください)
http://www.youtube.com/watch?v=W8H9o4r4NkI |
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第60回 1周年記念特大号 (三大ふろく付き)
Music is my life ということでショーモナイことを書き連ねて60回。まぁ、読んでくれる人も少ないので自己満足の世界ですが。
1959年、ドンとボブが結成したヴェンチャーズのために、ドンのお母さんがレコード会社をつくった。それが「ブルー・ホライズン・レーベル(Blue Horizon Label)」。なんと素晴らしいネーミング。スペースシャトルから見る地球の青い水平線(地平線)を思わせる。ヴェンチャーズの栄光の歴史の始まり。
ヴェンチャーズファンが「Blue」に特別な感情を抱く理由はそこにあると言って過言はない・・・・言語明瞭・意味少し不明。
加山雄三の“夕陽は赤く”をヴェンチャーズがカバーすると“Blue Sunset”になって何の不思議もない。♪夕陽あか〜く〜、地平の果ぁ〜て〜・・・・ヴェンチャーズにとって地平はブルー・ホライズン。
というところで、豪華三大ふろく ヴェンチャーズBLUEをお送りします。
POPS in JAPAN から ブルーシャトー by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=EcgTAlbzJtA
ブルー・スター by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=wMoB980OhsU
ブルー・サンセット by EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=lU9kaTA8bdI
ブルーホライズン・レーベル
左はブルー・トレイン「月光」・・・・お呼びでない?いや、ヴェンチャーズもジャパンツアーで1回ぐらいは乗ったことがある(と思うのが普通)。 |
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第59回 夜の来ない朝はない
今年の夏は、朝から日差しがきつい。日中の気温が35度まで上がると参ってしまう。早く夕方にならないかと朝からウンザリの毎日。
ジャズのスタンダードに“朝日の如くさわやかに”という曲がある。いかにもすがすがしいタイトルだが、本当は、やがて全てを闇に導く夕暮れが必ず来るという至って後ろ向きの曲で、今の季節に聴くと少しはウンザリ気分が和らぐ。
この曲をジャズギターの名手バーニー・ケッセル(故人)が、1977年に東京・吉祥寺のライブハウスSOMETIMEでレコーディングしたライブアルバムが素晴らしい。素早い指の動きスイング感が心地よい。
同じ曲がエレキの神様寺内タケシの手にかかると、まさにガレージサウンド。暑さは熱さをもって制する気持になる。1967年のレコーディングは今でも新鮮。
バーニー・ケッセルと寺内タケシとバニーズの聴き比べ。バーニーとバニーズではここまで違う。
Softly asin a morning sunrise 朝日の如くさわやかに
BARNEY KESSEL バーニー・ケッセル
http://www.youtube.com/watch?v=I6J8nq7sJVo
寺内タケシとバニーズ
http://www.youtube.com/watch?v=UbnunyoXehE |
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第58回 ロック60年
昨夜、TVのニュース番組で「ロックンロールは死なない」という特集をやっていた。そこで大学の先生が話しているのを聴くと、「ロック」が学問の対象となっていた。音楽学ではなく社会学。いつの間にそんな立派なものになったんでしょう。
ロックが誕生して60年近く、私がその音楽に親しみ始めたのは約50年前。考えてみるとロックが生まれてそんなに時間が経ってないときだったが、四国の片田舎に住む少年にまで理屈抜きで浸透していたんです。大人への反抗、反体制がドウノコウノ、戦争がウンヌン・・・・そんなものほとんどのロックファンには関係なかったんです。その証拠が次の2本の映画。
「Back to the future」で、1955年にタイムスリップした主人公が、ダンスパーティでギターをかき鳴らしてチャック・ベリーの“ジョニーBグッド”を演奏する。と、皆が楽しく踊り始める。それを聴いて、新しい音楽を模索していた本物のチャックベリーが“ジョニーBグッド”を作曲し、ロックンロールが世にでる。
「青春デンデケデケデケ」で、主人公達のバンドロッキング・ホースメンが高校文化祭で、「もしロックの中から1曲だけあげてみい、と言われたらためらうことなくこの曲をあげるでしょう。」と言って演奏するのが“ジョニーBグッド”。舞台は四国の片田舎、ときは1967年。
深く考えないから、60年も生きてこられたのです。私の人生と同じです。
Johnny B.goode by The Rocking Horsemen 「青春デンデケデケデケ」より
http://www.youtube.com/watch?v=oRhMZcgWdxM
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第57回 DUET〜Two for One〜
デュエットと言えばすぐに「ギンコイ、ギンコイ」とマイクを握る人は、ちょっとあっちに行っていてください。ここで話すのは男女が掛け合いのように歌うデュエットではなくて、男性(声)二重唱のことですんで。
男性デュオは、なぜかハートブレイク的な、少しセンチメンタルな曲を歌う。古いところではビリーバンバンや狩人(どちらも実の兄弟。男二人ならエド・モト兄弟のように元気にエレキでも弾かんのかいと思うのですが。)、ちょっと新しくなってチャゲ&アスカ、最近ではゆず・・・・・その他もろもろ。
センチメンタルで優しい歌を美しいコーラスで歌う兄弟デュオの草分けがエバリー・ブラザーズ(EVERLYは本名、例えば「亀田兄弟」のような単純なネーミングですな)。
サイモンとガーファンクル(S&G)など多くのコーラスグループに影響を与えたが、決してエバらない兄弟です。後年S&Gがカバーしてヒットさせた“バイバイ・ラブ”がエバリーの1958年のデビュー曲。
英語を習い始めた人も理解できるやさしいタイトルの“All I have to do is Dream(夢をみるだけ)”を聴くと、宝クジもその気持で買えばいいのだなと思う・・・・・ ^ι^;
次に、他人同士ながら“真っ当な兄弟”ライチャス・ブラザーズ(Righteous Brothers)。
白人が黒人のように歌うBLUE-EYED・SOUL(ブルーアイド・ソウル)の極めつけとして、黒人からお前らは俺たちの“真っ当な・ライチャス、兄弟・ブラザー”だと認められたネーミングです。
後年の映画「ゴースト・ニューヨークの幻」に使われてリバイバルヒットした“アンチェインド・メロディ”がよく知られているが、私としては、40数年間聴き続けて飽きない“Georgia on my mind(我が心のジョージア)”が最高。
さっ、ここらでやめて冷えた缶コーヒーでも飲もうっと。
Georgia on my mind(我が心のジョージア) Righteous Brothers
http://www.youtube.com/watch?v=z-iiBH_44Cg
All I have to do is Dream(夢をみるだけ)は、レコードからのアップがブロックされているので借り物です。
http://www.youtube.com/watch?v=-2ak4fz9lRg&feature=related |
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第56回 記憶に残る記録
ニュースによると、モスクワが猛暑で大変なことになっている。厳しい冬のイメージの強い都市だが今年はスモッグもひどく降っているらしい。永く記憶に残る記録的な異常気候なのでしょうね。
今から30数年も昔の1976年(昭和51年)、そのモスクワでエレキを演奏した人がいる。当時のソ連で、52日間で9都市を回り、公演回数40回に及ぶツアーを敢行し、最後がモスクワだった。
その人は、エレキの神様寺内タケシ。
ノボシビルスクに住む白血病の少女エリーナ(6歳)から届いた1通の手紙に心を動かされ、彼女を励ますために新曲“いとしのエリーナ”を引っ提げて海を渡った。
ホントかぁ? クサイ話ね。などと言ってはいけません。ソ連の電気事情に合わせて改造した膨大な機材を日本から送り、これを携えて超広大なソ連国内をツアーして回ることは並大抵のことではなく、それだけでも大赤字。
しかも当時は東西冷戦のさなかで、さらに悪いことに、ツアー開始直後にベレンコ事件(ソ連空軍のパイロットが戦闘機で函館空港に強行着陸し亡命を求めた事件)が起こり、日ソ関係がこじれていた。エレキの神様もこのときばかりは地獄に飛び込むような気分だったに違いない。
そのライブを記録したアルバム“Terry Terauchi & his Blue Jeans LIVE IN MOSCOW”。これは永く記憶に残る記録(レコード)でしょうね。
様々な悪条件を乗り越えて、37歳の日本快男児が音楽異文化のモスクワで日本のエレキインストの魅力を目いっぱい発揮し、大喝采を受けたときの貴重な記録なのです。
そのうちの1曲 “新節津軽じょんがら節” を聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=gPg0OKCRjCA
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第55回 LEFT-Hander
不器用な左手で弦を押さえるギター。最初から逆の持ち方にしていたら絶対に上手くなっていました。か? ギター教室に通ったわけでもないのに普通の持ち方になってしまったしまった島倉千代子。(吉本ギャグ2連発)
エレキギターやエレキベースの革命児ジミ・ヘンドリクスやポール・マッカートニーも、左ききと見せかけて実は・・・・ということも?
----夏休みのラジオ体操を思い出します。前で上級生がやるとおり真似したら、左右逆だったこと。 ----
エレキギターを左右逆に持って左用として弾いたギタリストはジミ・ヘンが有名だが、私の分野では、キング・オブ・サーフギター、ディック・ディルが最右翼。このオヤジ、私よりひと回り歳上ながら現役。太い弦を張って強烈に弾きまくる独特のピッキングは、きき手(この人は左)でないと出来ないでしょう。しかし、あのピッキングに耐えうるピックの材質は何なんでしょう。
映画「パルプフィクション」や格闘技K−1でピーター・アーツの入場曲に使われた“ミザルー”がよく知られているが、この人の曲はどれもリバーブ(残響)が凄い。
「パルプフィクション」には“サーフ・ライダー”も使われているというので、ビデオで観ること2時間半。エンディングで流れました。
そういや、この映画に出ていたブルース・ウィルス、LEFT-Hander(ギッチョ)でした。
左まき、いや人畜無害の左ききのお話でした。
Dick Dale & DEL-TONESの演奏を聴いてください。
FLASHING EYES 1963年
http://www.youtube.com/watch?v=IxaQ5CGFt6s
KING of Surf Guitar(キング・オブ・サーフギター)1963年
http://www.youtube.com/watch?v=vrrpGwpvrnM
写真は、
ドン・ウィルスン(ベンチャーズ)の汗(もう乾いている)のついたピック・・・・大きな指に隠れてしまうサイズ。
キャバーンクラブ(リバプール)のお土産用ピックと寺内タケシピック。
どれも、いただきもの。
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第54回 ROAD to Somewhere
旅を続ける中で物語が進行するロード・ムービー。その代表作は、イタリア映画の名作「La Strada(道)」。アメリカ映画では、今はもうオールドなニューシネマ「イージーライダー」や「俺たちに明日はない」。
どれも、印象的な音楽が旅のシーンとひとつになって心に残っている。それを名画というのでしょう。
残念ながら、日本のロード・ムービーで音楽が浮かんでくるのはTVの「水戸黄門」シリーズぐらいですか。
ロード・ソングというジャンルがあるなら、ビートルズの“The long and winding road”やボブ・ディランの“追憶のハイウエイ61”、日本ではサザンの“希望の轍”、渡辺真知子の“迷い道”、ダークダックスの“銀色の道”、ぴんから兄弟の“女の道”・・・といろいろ挙げられます。
しかし、英語ではROADでも日本語の「道」と「道路」ではえらく違う。「La Strada(道路)」では名画のタイトルにならない。“迷い道路”、“女の道路”などとブツブツ言いながら歩くと、人が道を譲ってくれます。
高村光太郎の詩も「僕の前に道路はない、僕の後ろに道路はできる。」では道路建設会社のCMです。
イタリア映画「La Strada(道)」のテーマ曲“Gelsomina(ジェルソミーナ)”をエレキインストで聴いてください。
フィンランドのバンド The QUIETS (ザ・クワイエッツ)の演奏。
http://www.youtube.com/watch?v=AI-wOyeGJ14
ロードソングの最高峰(に違いない)そのタイトルも“ROAD SONG”。
ウェス・モンゴメリーが自身のオリジナル曲を“OGD”というタイトルで、1966年にオルガンのジミー・スミスとレコーディングし、68年にオーケストラをバックに“ROAD SONG”として再度録音した。これが大ヒットとなったが、録音した翌月に亡くなったので、本人はそのことを知らない。
“OGD”はYoutubeへのUPがブロックされているので“ROAD SONG”をUPしました。
http://www.youtube.com/watch?v=8g3H9sflAFw
Jimmy Smith and Wes Montgomery
Wes Montogomeryの遺作
左の写真は、霧の「瓶ヶ森林道」 Road to Somewhere
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第53回 スペイン優勝
スペインが優勝してワールドカップサッカー南ア大会が終わった。日本人とあまり体格差のないスペイン選手の活躍を見ると、日本代表の目標ベスト4も、あながちImpossible Dream(見果てぬ夢)ではなかったのかもしれない。
スペインの音楽では、Impossible Dream(ラ・マンチャの男)以外にも、盲目の作曲家ロドリゴの“アランフェス協奏曲”やエルネスト・レクオーナの“そよ風と私”などがよく知られており、ピカソを始めとする芸術家も多く出ている。
首都マドリードの大通りは、噴水や彫刻が至る所にあって美しく、この国の芸術・文化度は高いと感じる。しかし、裏通りに入るとゴミやイヌの糞が散乱しており閉口する。とにかく表と裏がはっきりしている国である。
サッカーには審判の誤審がつきもので今回も問題が多かったが、選手にしても、自分が倒れるときには故意ではないと見せかけながら、相手にヒジ打ちを当てたり足を払ったりと、結構せこいことをやっている。ワールドカップはスポーツというより国の威信を賭けた命がけのいくさであり、勝つことだけが全て。裏の汚いところもあるのがサッカーだということでしょう。
哀愁のスペイン(アート・ファーマー&デヴィッド・マシューズ) 左のアルバム(1977年7月録音)
http://www.youtube.com/watch?v=4DF_xjJznKo
ダニューブ・ウェーブ(別名アニバーサリー・ソング) ザ・ジョーカーズ(スペインのエレキバンド)
45年も前に、スペインの優勝を見越して録音した曲(アニバーサリー)です・・・か?
http://www.youtube.com/watch?v=rRYeNjZn9xI
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第52回 ネジ
ネジ止めしてあるものをみると、どうしてもネジをはずして中を見たくなるのが私の我慢できないところ。もちろん後では元のようにキチンと締め直します。自分のゆるんだネジを締め直したことはありませんけど。
ネジは力まかせにきつく締めても、ネジ頭の接地面がフラットでないと必ずゆるんでくるらしい。(テレビ番組で実験していた。) だから、頭がシャープでなくても、フラットだったら少しくらいゆるんでいてもいいんです。何を言っているのか自分でも分かりません。
どうにも音に満足できないエレキギターのネジを全部はずして中を調べたところ、開けてビックリ、インド人(by SBカレー)。 何じゃ〜これは!!(by Gパン刑事)。・・・・ということで全ての部品をソックリ取り替えた白いギター(by チェリッシュ)。
少し納得のいく音にはなったが、それにしても私の信条であるコスト/パフォーマンスから遠い世界に(by・・・・やめときます。)行ってしまいました。 涙・・・涙のギター改造でした。(写真のギター)
和製ポップス最初の大ヒット“涙のギター”を聴いてください。
EBsShu ベンチャーズバージョン
http://www.youtube.com/watch?v=6qathLDEJbw
The Spotnicks(スプートニクス 日本びいきのスウェ−デン人バンド)
http://www.youtube.com/watch?v=-TaRJ39m1f4
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第51回 007は・・・の番号
Windows Live ムービーメーカーの使い方が分かったので、動画を編集することができるようになった。ところが、編集画面に音が入らない。この原因を調べると、カメラとムービーメーカーのCODEC(コーデック)というものが一致していないらしい。
そこで、ネットで見つけたShark007というサイトからいろいろなCODECをインストールしてやっと音が入るようになった。もちろん無料。タダほど安いものはない。しかし、CODECとは一体何なのでしょう。タダなのでそう大したものではないんでしょうナ。
Shark007さんに感謝の意をこめて、映画「007危機一発」から“ロシアより愛をこめて”を編集してアップしてみた。・・・・かなり強引に持ってきましたです。ハイ。
From Russia with Love “ロシアより愛をこめて” ディキシーランドジャズのスタイルで。
Kenny Ball & His Jazzmen (“モスコーの夜はふけて”を大ヒットさせたバンド)
http://www.youtube.com/watch?v=LVtcQcgCT5o
The Village Stompers(“ワシントン広場の夜はふけて”を大ヒットさせたバンド)
http://www.youtube.com/watch?v=ANNAXaNTeks
ご注意 映画は「危機一発」ですが正しくは「危機一髪」。漢字検定を受ける際はお間違えないように。(漢字検定協会・・・不祥事はあったが、まだやってる・・・・そうです。)
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第50回 BGM
ここのところ歯科に通院している。治療室に入るとBGMが流れているが、子どもも結構多いのに何故か“追憶”や“いそしぎ”など昔の静かなスクリーン・ミュージック。
痛みを和らげる目的があるのかどうか知らないが、少なくとも隣の治療室から聞こえる「ギャーッ」という声を紛らわせて恐怖を和らげる効果はある。それなら、耳について離れない“夕陽のガンマン”や“荒野の用心棒”などのほうがいいと思うんですよね。
ワタクシ的には、ベンチャーズ演奏の“栄光への脱出”や“007ロシアより愛をこめて”が好みですが。
しかし、内科や整形外科でBGMを流すことは決してないと断言できます。「先生、昨日から熱が出て、下痢も止まらないんですが。」・・・・BGM・・・“ネバー・エンディング・ストーリー”・・・患者が逃げだします。
ベンチャーズのアルバム「WHERE THE ACTION IS」 の中から“蜜の味 A Taste of honey”をアップしました。甘いもの食べた後には歯磨きを・・・・6月4日は「むし歯予防デー」です。
蜜の味 The Ventures http://www.youtube.com/watch?v=LLXNpA_l_G8 |
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第49回 ギターは弾くもの
ギターという楽器を意識し始めたのは、日活アクション映画全盛期の「渡り鳥シリーズ」を観てから。鳥がギターを弾く訳ではない。マイトガイ小林旭が、裸のギターを紐1本で背負い馬にまたがり草原を駆け巡る。無国籍映画と言われたが、日本語吹き替えが口の動きに恐ろしいほど合っていた。あたり前田・・・・・か。
背中にしょって格好がつく楽器はギターしかないと子ども心に感動した。バイオリンやトランペットなんか背負っていたらアホです。ましてやピアノなんか。
この手の映画で不思議なのは、夜間のシーン。夜空が奇妙に明るく、雲が白く、ときには太陽(のようなもの)も見える。カメラのレンズにフィルターをかぶせて昼間に撮影しているに違いないとにらんでいる。でないと、マイトガイがいかに射撃の名手でも、暗闇で相手の拳銃を撃ち落とすほど正確に撃てるわけがない。そうでしょう。
次の時代のヒーローは人造人間キカイダー。変身前には必ずギターを背負っていた。それもフォークギターのような大きいもの。またがるのはサイドカー付きバイク。理解に苦しむ設定だが、そのあたりは深く考えないほうがよい。
今は、若者がソフトケースに入ったエレキを背負って自転車やバイクにまたがっている。きっと、祖父母が渡り鳥シリーズを観ており、両親がキカイダーを観ているので、その記憶がDNAに刷り込まれているに違いない。
若者がんばれ。そのうちギターよりもっと重いものを背負わなければならないんだからな。
ギターは弾くものです。
昔、クロード・チアリが弾いていた「初恋の丘」を一人ギターデュオで演奏してみました。
http://www.youtube.com/watch?v=GYYHFz8J2cQ
写真は、以前TVに出たときのもの。 |
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第48回 まわる
ガリレオの「それでも地球は回っている。」から回転寿司まで・・・・ちょっと落差が大きいか・・・世の中すべてのものがクルクル回らないといけないのです。カネは天下の・・・・回りませんなァ。
梅津寺遊園地が閉園し回転遊具が無くなってしまって、子どもの将来にどういう影響が出るのか心配です。回転遊具は人生そのものだと思いませんか。例えば観覧車、徐々に昇って行くときの高揚感、そして遠くまで見える一番高いところについた瞬間から下降が始まり、やがて元の場所に戻って降りるときが来る。この体験が子どもの心に残るんです。
今月、91歳で人生を回り切ったジャズピアニスト、ハンク・ジョーンズ。大の日本びいきで、2月にも日本に来ていたのをテレビで見ました。
CD時代の始まる前、レコードは45回転LPやダイレクトカッティングで凄い音を聴かせてくれました。普通、LPは1分間に33と3分の1回転(早い話が、3分間で100回転)、EPは45回転でしたが、回転が速く円周が大きいほどいい音がするということで45回転LPが作られたんです。
ハンク・ジョーンズと云えば“グレートジャズトリオ”。その「LOVE FOR SALE」を45回転LPでアップし、追悼とします。 “愛”もリサイクルに出されるんですね。
THE GREAT JAZZ TRIO
http://www.youtube.com/watch?v=imeMqP64LR0
私もいい加減LOOPY(クルクルパー)と言われないように反省しないといけませんな。リサイクルに出されないうちにネ。 |
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第47回 SONGs
長い間、“歌”を歌ってない。カラオケで歌うのは“歌のような”もの。自分で楽器を弾くなり、誰かにバック演奏をしてもらいながら、もしくはアカペラで下手は下手なりに歌うのが“歌”。歌本をめくりながらフォークギターをかき鳴らして歌うのはカラオケよりずっと楽しい。
ところで最近、ラジオやテレビを聴くともなく聞いていると、女性歌手の歌に“きみ”という言葉がやたら出てくる。曰く、きみのそばに、きみに伝えたい、きみがいてくれたら、きみのもとに・・・・白身はどうなっているんだッ と言いたい。
以前は、“きみ”は男性歌手のものだった。君といつまでも、君だけに愛を、君の瞳は百万ボルト、君に捧げるサンバ(チョト違う?)、君恋し(古ッ)。君は我が運命(さだめ)。 女性歌手は“あなた”でしょうガ、絶対に。
本物の歌手は、聴く人を自分の世界に引きずり込むのではなく、聴く人の心にグッと入っていく。聴く人が心の中で一緒に口ずさむ歌を歌う人が“歌手”だと思うんですよね。
20世紀ポップスの最高傑作の1曲、ギルバート・オサリバンの“アローン・アゲイン”。この曲をエスター・フィリップスが歌っている。バックが素晴らしい。特に、伴奏のドラムスはこのように叩くんですよという見本。
私のお気に入りの曲の一つをyoutubeにアップしたので聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=uTGF8s7O-jw |
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第45回 風に吹かれて
今年のゴールデンウィークは強風の中で始まりました。帽子的(?)なものを飛ばされそうになった方も多いでしょう。
70年代フォークに「風がはこぶもの(本田路津子)」という歌がありましたが、40年前はともかく、今ではスギ花粉や黄砂などロクなものを運んできません。特に黄砂は正真正銘メイドイン・チャイナですから何が含まれているやら。「黄砂に吹かれて(工藤静香)」悪い病気になりそうです。
“風”をテーマにした曲は多いですネ。風が泣いている、風、吹けよ風・呼べよ嵐、風と落葉と旅びと、そよ風に乗って、北風、潮風のメロディ、風の詩を聴かせて・・・・全部知っている自分が怖い。
最近“こいのぼり”をあまり見かけません。♪屋根より高いこいのぼり〜♪橘(たちばな)かおる 朝風に高く泳ぐや こいのぼり〜こんな童謡も歌われなくなってしまいました。この先日本はどうなるのでしょう。The answer, my friend, is blowin' in the wind、The answer is blowin' in the wind
“風に命を(Cast your fate to the wind)” クインシー・ジョーンズ
写真のアルバム “SMACKWATER JACK”(1971年リリース)に収録
http://www.youtube.com/watch?v=GdsJghyXC0A
“風は知らない” EBsShu
http://www.youtube.com/watch?v=IegBPj62NXo
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第44回 ウソは罪
プリーズ・トラスト・ミー「オレ(アタシ)を信じてネ。」、人の信頼を得ようとするときには、絶対口にしてはいけない言葉ですよ。でも、案外こんなセリフを耳元でささやかれて、しくじった経験のある人多いんじゃあないですか。サギ師の言葉ですから気を付けましょうね。ホント。しかし、一国を代表する人がこれを言っちゃあ「ハイそれまで、シューリョー。気を付けて帰ってネ。」ということでしょうナ。
FM放送で、森進一特集をやっていました。♪死んでも おまえを 離しはァしィない そんな男の 約束を 嘘と知らずに信じてたアァアァ・・・以下略 作詞:吉川静夫 作曲 猪俣公章 唄:森進一 “女のためいき”
まず、普通に考えてこの約束は守れませんョ。死んだら必ず離しますって。
どうせ耳元でささやいてもらうのなら、Three Degrees.(スリー・ディグリーズ)の「天使のささやき」.がいいですね。 なんと、この曲が入っているCDを100均で購入したんです。ホントですって。プッ、プリーズ・トラスト・ミー!
Three Degrees When will I see you again (天使のささやき)
http://www.youtube.com/watch?v=lmNNHxlM_90
写真は、三津浜港夕景。引き潮なのでアオサギが飛んで来て、カモいやエサを探してました。 |
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第43回 ステレオ
子どもの頃にラジオやレコードで聴いていた音楽はモノラルだったが、映画館で見る映画はステレオ音響で、初めて見た洋画とそのスクリーン・ミュージックは今でも憶えている。“ウィーン少年合唱団物語”と“河は呼んでいる”の二本立てだった。
中学に入ると、音楽教室にキャビネット型のステレオがデンと置かれていて、音楽の時間に聴かせてもらったクラシックの迫力に感動した。が、ポップス少年がクラシックにハマることはなかった。
昨日、TVの音楽番組に日本を代表するジャズピアニスト小曽根真(おぞねまこと)が出ていて、12歳のときにオスカー・ピーターソン(超ビッグなピアニストですよ。)のライブに行き、左手で作るリズムと右手で奏でるメロディの躍動を目の当たりにして自分もピアノをやろうと決めたと言っていた。1台のピアノで立体的に聴こえたということでしょうネ。
ピーターソンが小曽根真を感動させた曲“CUBANO CHANT”。私の好きなピアニストのレイ・ブライアントが作曲し自ら弾いている曲で、番組で小曽根真も素晴らしい演奏を聴かせてくれた。
写真のLPはレイ・ブライアントの“CUBANO CHANT”が収められている“LONESOME TRAVLER”。
昔のレコードジャケットには、さりげなくSTEREOと入っていましたよ。分かりますか?
CUBANO CHANT(クバノ・チャント・・・キューバの歌)聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=Hwy-jFcl2AY |
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第42回 緑のシーズン
桜も散って、新緑の季節です。
最近、“エコ”とか健康志向にグリーンという言葉がよく使われますね。発泡酒の名前も“グリーンラベル”とつけば体にいいような気がする。しかし、昔は緑の鼻汁を垂らしていた子どもが多かったような・・・・オエッ。
気を取り直して音楽の話。思い出のグリーングラス、THE GREEN LEAVES OF SUMMER(遥かなるアラモ)、グリーン・スリーブス、グリーン・フィールズ、グリーン・グリーンとさわやかなアメリカン・フォークが多いが、私が好きだったのは、“グリーン・グラス”。 ゲイリー・ルイス(喜劇俳優ジェリー・ルイスの息子・・・と言ってももう分かる人は少ないでしょう。)とプレイボーイズという、いかにも時代を感じさせる名前のグループがヒットさせた曲で、これをベンチャーズがカバーしたものが特にいい。ベンチャーズはこんな軽快な曲も演奏しているんです。
さて、今年はグリーン・ジャンボを当てて、緑の窓口で新幹線のグリーン車の切符を買って旅に出て見たいもんです。
The Ventures Green Grassをyoutubeにアップしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=PKLTrf6D4ng
緑を求めて山を歩くのが第二の趣味です。ツエは高齢者用ではなくチャンとした山用ですよ。スイス製の。まあ、そのうち日常使うようになるでしょうがネ。 |
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第41回 “やまと”
今年も4月7日が来る。何の日か? 1945年(昭和20年)のこの日、戦艦(正式には“軍艦”)大和が、鹿児島の南西沖200キロの海底に沈んだのです。黙とう・・・・
戦後、大艦巨砲の無用の長物と言われたが、あれほどの艦船を建造できる技術が日本を世界最高の造船国にしたのは間違いない。後出しジャンケンのような批判はいけませんよ。
大和のもう一つの遺産は“宇宙戦艦ヤマト”。大和が沈んでから29年後の1974年、今度は地球を守るため復活した。日本人の発想は素晴らしい。再生させた技術もすごい。今の地球が滅亡せずに存在するのは宇宙戦艦ヤマトのお陰です。(フィクションとの境目は各自判断してくださいネ。大人なんだから。)
実写版映画も公開予定らしいが、TVシリーズを観て育った青少年も、今や結構なオッサンになっているので、そこらをターゲットにしているんでしょうが、私も観たい。
当時買ったレコード交響組曲「宇宙戦艦ヤマト」(作曲・編曲 宮川 泰)、いつ聴いても素晴らしい。その中から「出発(たびだち)」をアップしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=V3bBtLKi7rA
左の写真は、闘いに傷ついた船体を休める我が家の“ヤマト”。どうです。でかいでしょう。 |
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第40回 Come rain or come shine
桜が咲いたら無情な雨、ということがよくあるが、新たなことの始まる4月に思い出す曲が“Come rain or come shine”(降っても、晴れても)。
入社式や入学式での祝辞では「長い人生、晴れる日もあり、雨の日も・・・うんぬんカンヌン。」が定番フレーズにもなってますね。まあ、私くらいの歳になるともうピーカンの日は望めませんがネ。
この曲、ジャズやブルースのシンガーがよく歌っているが、「降っても晴れても、お金があってもなくてもあなたを愛します。」と妙に押しつけがましい内容ながら、英語のよく分からない私にとっては、4月の曲です。
写真のアルバムは、オランダ人で大の日本びいきの女性シンガー Ann Burtonが1974年4月に日本でレコーディングしたもので、サイド1の1曲目にこの曲が入っている。
Come rain or come shine聴き比べ
アン・バートン
http://www.youtube.com/watch?v=o6TtEgwlDWQ
B・Bキングとクラプトン
http://www.youtube.com/watch?v=p4HACt_TqD4
ところで、最近の天気予報はよく当たりますが、そればかりに頼らず「観天望気」も楽しいものです。今、雨が降っているが、南風が吹いているので明日は晴れですナ。“春に南風は3日降らず” |
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第39回 ギリシャで聴いた歌
財政破綻と政情不安で潰れそうな国ギリシャ。日本も近い将来そうなる。その国に10数年前に行った。アテネの丘の上の荘厳なパルテノン神殿とその下に広がる街並みとの落差が大きく、ギリシャ文明はいずこへという感じだった。
泊まったホテルのショップで何回か買い物をしたが、そこで働くネーちゃ・・・いや、お嬢さんがいつもカセットデッキで流していたのがThe Shirelles (シュレルス)の “Will you still love me tomorrow”。なんでギリシャでアメリカのオールデイズ? 普通は、“日曜はダメよ”か“夜霧のしのび逢い”ですよ、ギリシャと言えば。
そこで、「これはシュレルスだね。」と私がi言うと、ネー、いやお嬢さんが嬉しそうにギリシャ語で「この曲が好きなの。」と言った(ように聞こえた)。それから話が弾み、調子に乗って「Do you know 十番街の殺人?」と聞いたが、返事はなかった。
Greek,Will you still live tomorrow ?
ギリシャで聴いた歌 The Shirelles (シュレルス) “Will you still love me tomorrow”
http://www.youtube.com/watch?v=c6tjJ7FqfyI
ギリシャ映画・夜霧のしのび逢い (La Playa)
高校のとき、クロード・チアリのギターに惹かれて映画を観に行った。筋は忘れたが男子高校生が一人で観に行く 映画ではなかったです。ハイ。
“夜霧のしのび逢い”弾き比べ
MASABOUGHT http://www.youtube.com/watch?v=ipUYINk53Ug
EBsShu http://www.youtube.com/watch?v=5as5Zqhehzc
左の写真はパルテノン神殿ガイドのマリアさんと。ガイドといっても日本語はおろか英語も「マイネーム イズ マリア」のみ。ギリシャ政府の方針で、神殿観光には必ず現地ガイドを雇わなければならない。彼女の仕事は記念写真に納まること。 |
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第38回 行ってみたい国
♪海にお舟を浮かばせて〜行ってみたいなよその国〜という童謡がありましたが、私の行ってみたい国は、北欧の三カ国スウェ−デン、フィンランド、ノルウェイです。
古い話ですが、1936年のベルリンオリンピック・サッカーで、強豪スウェ−デンを弱小日本が逆転で破ったとき、同国のラジオでアナウンサーがヤパネー(日本人)、ヤパネー、ヤパネーと叫んだことから、ヤパネーを3回繰り返すと“奇跡が起きた”という意味になるらしいので、ぜひそれを現地で確認したい。
フィンランドは子どもの学力世界一と言うが、私もそうだったように、ハタチすぎればただの人が多いのではないか、ぜひそれを現地で確認したい。
ノルウェイは漁業国でしかも捕鯨も堂々とやっている。スーパーの鮮魚コーナーに並ぶノルウェイ産サバの切り身を見るととても親近感が湧く。ぜひそれを現地で食べてみたい。
エレキでは、エコーを利かせた哀愁感のある独特のサウンドが日本人の感性にピッタリ合うので、昔から北欧サウンドとして親しまれている。ぜひ本場で聴いてみたい。
北欧サウンドの代表はスウェ−デンのバンドThe Spotnics(スプートニクス)。このバンドは日本びいきで、日本の曲も沢山演奏している。
スプートニクスの“霧のカレリア”をアコースティック・バージョンでやってみました。
http://www.youtube.com/watch?v=nYRbCi9Ir_A |
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第37回 GUITAR GIANTS
世にギタリストは多いが、個人的には、エレキギターではノーキー・エドワーズ、ジャズギターではウェス・モンゴメリーをおいて他にない。’60年代にこの二人のギターを聴いてから後というもの、心の中に大きな衝撃が残ってしまった。今年の干支は虎?馬?えッ、何の話しているのか自分でも・・・・。
この二人、ギタースタイルは異なるが、圧倒的なテクニックを軽々とこなしながら、それはあくまで手段として、本質はギターという楽器の魅力を最大限に引き出しながら音楽を聴かせることにある。聴いて楽しくわくわくさせられる。
独自のギタースタイルを創り出し、電気ギターの位置を高め広く親しまれるものにし、後に続くギタリストに大きな影響を与えた、まさにGUITAR GIANTSといえるのがこの二人。
二人に接点があったかどうか知らないが、1968年にウェスが45歳で亡くなったとき、ノーキーは33歳だった。
奇しくも1965年、あのデューク・エリントン楽団の演奏で有名な“キャラバン”をそれぞれのスタイルで世に出しているので聴き比べるとおもしろい。いろいろな意味でアメリカは広いと思う。
Caravan
ベンチャーズ(ノーキー)http://www.youtube.com/watch?v=VReC09D1vtg
ウェス・モンゴメリー http://www.youtube.com/watch?v=cV7CWkYM9l0
’65年リリースのアルバム“Movin'Wes”A面第1曲目がCaravan |
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第36回 聖バレンタインの日に・・・・
本日は、ベース・KENさんのお店のひとつ、今治サリーレ・アーリーの一室を借りて練習。
ドラムセットはKENさん自慢のUSAラディックに、シンバルは、その名のとおりフロム・ターキーの「イスタンブール」とイタリア製「ユーヒップ」。名付けて多国籍軍ドラムセット、その迫力は凄い。
これに加えて、ローランド・キューブ80X2台にエフェクターBOSS・GT-10をつなぐ文化屋楽器店仕様を試してみました。聖バレンタイン・デーに因んだ豪華セッティングです・・・深い意味はありません。
エコーを利かせたステレオ出力による“霧のカレリア”、気分良く弾けました。
♪3月30日の日曜日〜(フランシーヌの場合・・・エッそんな歌知らん・・・そうですか。) じゃなくて3月7日の日曜日のライブに向けて猛練習中です。
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第35回 急がば廻って50年
昔は、ヴェンチャーズと書いていた。“ベ”より“ヴェ”の方がそれらしくていい。
1959年に、北米の都市シアトルでボブ・ボーグルとドン・ウィルソンの二人が出会い、ボブがリードギター、ドンがリズムギターを弾くエレキギター・デュオを結成したところから、ヴェンチャーズとエレキインストのヒストリーが始まる。
そして、翌60年、後にエレキギターの王様と言われるノーキー・エドワーズ(ベース)とスキップ・ムーア(ドラム)をセッションに加えて、ドンの母親が息子のためにつくった会社“ブルー・ホライゾンレコード”に“Walk don't run”(邦題:急がば廻れ)をレコーディングし、それが大手ドルトン・レーベルから発売され大ヒットになる。
その後、ノーキーがリードギター、ボブがベース、ドラムスがホーウィー・ジョンソンを経てメル・テーラーに代わり、オリジナル4と言われるヴェンチャーズの無敵の活躍が始まる。
65年から本格的な日本公演が行われ、そのライブを録音したレコード“Ventures in JAPAN”が空前の売れ行きとなるが、冒頭で演奏するヴェンチャーズ・メドレーでは、リードをボブ、ベースをノーキーが弾いている。味のあるボブのメロディと踊るようなノーキーのベースを完全にコピーするのは今もって至難のわざ。あのグルーブ感が出せない。
96年にメル、09年にボブが亡くなってしまったが、当時のヴェンチャーズのサウンド&グルーブは不滅です。
メルが日本公演途中病気で帰国し亡くなった後を受けて、ドラムを叩いたのが、第1回で書いた竹田さんです。そして奥さんが本県出身ということで、ボブが元気なときには大街道あたりで見かけたとの松山都市伝説もあります。
The Ventures FOREVER !
ボブとドンのギターデュオを聴いてください。これが1959年のヴェンチャーズサウンド。
http://www.youtube.com/watch?v=9rJydfg3L_s
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第34回 春だったんだね
スーパーではもう節分の豆が棚にある。豆まきして年の数だけ豆を食べるが、量が多すぎるようになってきた。最近は巻きずしの丸かじりもするらしいが、喉に詰めそうで怖い。もう少しするとチョコレートも沢山食べなくてはいけない(予定)が、カロリーが気になる。
あっという間に過ぎる春本番より、こんなことを言いながら春になったら何をしようかと考えている今の時期の方がいいのかもしれません。
“季節”の曲は多い。“春夏秋冬”、“四季の歌”など一括方式もあるが、やはり“早春”の曲が印象深い。北国の春、春一番、春よ来い、トゥモロー(卒業ソングの定番)、春の海(正月三が日で30回は聞かされるあの曲)など、自然にメロディが浮かんで口ずさむ。♪しらかば〜あおぞォら、みィなァみィかァぜ〜〜カァ。・・・ここで余談ですが、昔のおっさんは、ひとフレーズ口ずさむと必ず最後に「カァ」とつけました。やってみてください。おっさん度10倍アップ間違いなし。
エレキの春一番はイギリスのThe Shadowsの“春がいっぱい”です。原題は“Spring is nearly here”だから、本当は「春はすぐそこに」でしょう。“はらがいっぱい”より八分目くらいの方が良いのです、何事もネ。
山下達郎の“クリスマスイブ”と並ぶ季節ソングの横綱、吉田拓郎の“春だったね”。この曲、ボブ・ディランの“Stuck inside of mobile with the MEMPHIS BLUES again” (歌詞の1節を曲名にしているのでやたら長い)にインスパイアされたと本人も言っている(らしい)が、春を待つ時期に聴くのがベスト。 “クリスマスイブ”も1カ月前から聞かされているんです。
♪くもりィガラスのォ窓をたたいて〜きみのォ時計をォ〜とめてェみたい〜〜カァ。
ボブ・ディラン・MEMPHIS BLUEShttp://www.youtube.com/watch?v=B84RpcmF50I&feature=PlayList&p=3E81F79F3A3321B6&playnext_from=PL&playnext=1&index=12(ディランの歌はyoutubeにないので、違う歌手のもの)
吉田拓郎・春だったねhttp://www.youtube.com/watch?v=77_yAMR2G-I
EBsShu・春がいっぱいhttp://www.youtube.com/watch?v=8bHh7IN_uWw NEW !
左の写真はThe Shadows |
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第32回 映画
“タイタニック”からあまり映画館に行かなくなった。CGが多用されるようになり、映像がリアルになった分つまらなくなった。子どもの頃に観たB級SF映画では、宇宙空間を行くロケットを吊っているピアノ線がチラッと見えたり、水平に噴射されたロケットエンジンの煙が上に昇ったりと、地球上で撮影されたのが子どもにも丸わかりだったが、それが“映画”で、夢を見せてくれるものだった。
映画に欠かせないのは音楽。名画には必ず名曲がついている。が、ここではムーン・リバーやタラのテーマ(サザエさんの息子のテーマではないんですが。)は残念ながら出てきません。
あの加山雄三の若大将シリーズ。第4作目の“ハワイの若大将”で、英語で「DEDICATED」を歌った。ここから自身の作曲した歌が挿入されるようになり、第5作“海の若大将”では同じ曲を「恋は赤いバラ」という曲名で歌った。これが第6作“エレキの若大将”で大ヒットした「君といつまでも」につながっていく。この2曲はコード進行が同じで、一粒で二度おいしいアーモンドチョコのような曲です。
若大将がギターを弾いて歌う「君といつまでも」、この曲を初めて聴くスミちゃんが一緒に歌いだす、歌詞カードもなしに。と、伴奏がいつの間にかオーケストラに。寺内タケシ扮するそば屋の兄ちゃんが、若大将に借りたエレキを弾くと、いきなり寺内タケシ級の腕前。ン? 勝ち抜きエレキ合戦の舞台で、コンセントが一つ抜けると全てのアンプがダウンする。そこまでのタコ足配線、普通はしませんけど。
映画を観てこんなことを言ってはいけないのです。全て丸わかりしたうえで楽しむのが“映画”なんです。
エレキの若大将予告編お借りしました。http://www.youtube.com/watch?v=PT2PuPZzByk |
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第31回 ご縁があります
昭和28年(’58年)の四国国体に際し建設された愛媛県民館。丹下健三氏の設計による巨大UFO風の斬新な外観、固定席・アリーナ席で3千人は収容できた。舞台もある多目的ホールだったが、平成8年頃取り壊された。
このホールとのご縁の初めは、中学の合唱コンクール県大会(合唱部員としてですが、何か?)。音響のため天井から大小無数の円盤がつり下げられ壮観だった。高校のときはヴェンチャーズ公演、アリーナ席からノーキー・エドワーズの指の動きがよく見えた。当時は冷房設備がなく、舞台に何本も立てた氷柱に扇風機で風を当てていた。そして大学ではお決まりのダンスパーティ、ノーキーと同じ舞台に立った。
昭和50年代は、プロレス観戦でよく行った。多くのレスラーを見たが、アンドレ・ザ・ジャイアントは顔のサイズが座布団ほどもある巨人だった。
この時期から、レスラーのテーマ曲が入場時に流されるようになるが、始まりは、アントニオ猪木VSモハメド・アリの異種格闘技戦後、アリから猪木に贈られた“イノキ・ボンバイ・エ”。これはプロレスを見ない人も聞けばわかるあの曲。その後、R・ツェッペリンやメイナード・ファーガソンなどの曲も使われるようになり、黄金期?を迎えるが、私のプロレス熱がクール・ダウンしていったので以後のことは知らない。
当時、レコードまで買ってしまったのが、ジャンボ鶴田(故人)の最初のテーマ曲“チャイニーズ・カンフー”。フランスのBANZAIIというグループの曲だが、16〜7年後ジャンボ鶴田が病気で倒れた時期になぜかノーキーが“アドベンチャー”という曲名でこれをカバーしている。そしてCDのライナーノーツには作曲は日本人と・・・・。この秘密お分かりの方お便りください。これも何かのご縁ということで。
ノーキー・エドワーズとジャンボ鶴田、何のご縁もないようで・・・・・あった。
チャイニーズ・カンフーとアドベンチャーをレコードとCDでアナログ・デジタルメドレーにしてみたので聴いてみてください。http://www.youtube.com/watch?v=cd_u7sIrPFI
左の写真は、アントニオ猪木VSモハメド・アリの異種格闘技戦を特集した別冊ゴング(昭和51年5月号)表紙。今となってはマニア垂ぜんか? |
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第30回 Another Beatles
最近、ロンドンの繁華街の交差点横断歩道に日本のスクランブル方式が導入されたというニュースを見た。元々、日本の交通方式はイギリスに倣っているが、日本人の創意工夫が逆輸入されたんですね。
それで思い出したのがアビイロード横断歩道。観光名所ということで、昔ロンドンに行ったとき、ニホンゴ・英語でホテルの人に尋ねたが知らなかった。というより当方の言うことが理解できなかったんでしょう、きっと。
アビイロードにあるスタジオでBeatlesの名作アルバム“AbbeyRoad”が録音され、ジャケット写真がその前の横断歩道で撮影されたことから、Beatlesファンはロンドンに行くと必ずそこで写真を撮るらしい。しかし、時代の流れで交通事情が変わり、その歩道も移設されるというニュースも見たような気がする。
で、“AbbeyRoad”に入っている16曲のうち10曲をカバーしたアルバムを作ったのが若き日のジョージ・ベンソン。THE OTHER SIDE OF ABBEY ROADと題され76年に録音されたもので、サポートはピアノにハービー・ハンコック、ベースにロン・カーター、フルートにヒューバート・ローズ、トランペットにフレディ・ハバード と当時の名手ぞろいで、今聴いても古さは全くない。
Beatlesの純正ファンには、このようなカバーをあまり好きではないという人もいるらしいが、ノー・プロブレム。それだけ楽曲が優れているということ。
ジョージ・ベンソンが渡っているのはニューヨークの横断歩道?でしょうか。信号無視の感もないではないが。
ウエス・モンゴメリーもカバーしてます。No smoking please !
で、“AbbeyRoad”の中で好きな曲が、リンゴ・スター(本名リチャード・スターキー)が作って歌ったOCTOPUS'S GARDEN。(蛸の庭とでも言うんでしょうか、海底の。)ジョージ・ベンソンも当然演ってます。
この曲を昔、日本語で歌った人がいる。大昔、「スリー・バブルス」というコーラスグループにいた松岡計井子という歌手。NHK「夢で逢いましょう」(私はこんな番組見たことも聞いたことも・・・あります。)のレギュラーだったというから、年齢は私には計算できません。
70年のアルバム「松岡計井子 ビートルズをうたう・愛こそすべて」から収録してみました。
http://www.youtube.com/watch?v=yOICBQZ0zI4
左の写真はレコード「カラオケ・ビートルズ」。 純正Beatlesファンにはヒンシュクものでしょうが、こんなのも買っておりました。 |
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第29回 音楽の力
今は亡きハマクラこと作曲家浜口庫之助。そんなに難しくはないが誰も思いつかないメロディ、それに歌詞がのると独特の温かさを感じさせる。・・・♪バァラが咲いた〜、♪恋というもの知りたくてェエ〜。一度聴くと脳にインプットされ、つい歌ってみたくなる。
作詞家は、ウソをホントのように書くので、あんな人がこんないい詞を・・・ということがあるが、メロディはウソをつかない。♪この世に神様が〜(“愛のさざなみ” 作曲 浜口庫之助 唄 島倉千代子)、この曲を聴けばそれが分かる。分かる人にはネ。
メロディ・メーカーには、その人しか持たない“節”(ブシ・・例えば、拓郎節)がある。
ロック、ポップ、バラード、歌謡曲調とジャンルを問わず30年間作り続けた楽曲のすべてに“節”を感じさせるのが桑田佳祐。メロディを生み出す力を持っているし、古今東西の音楽を聴き込んでいるのが分かる(それが分かるボクもすごいテカ)。
作詞・作曲して自分で歌うので自由奔放のようだが、実際はち密な曲づくりをしている。だから、カラオケで歌うのは難しい。桑田佳祐の曲を私のようなヘタクソが歌うと“お経”にしか聞こえない。
ところで少し古いが、桑田佳祐がよく歌う丸山(美輪)明宏の“ヨイトマケの歌”、自身が選んで歌う「21世紀に残したい歌」のひとつにも入れている。日本人の心を歌ったこの歌を聴けば、子育て中の親に漏れなくお国が“お手当”を支給することのネライは、日本人から日本人としての誇りや心を奪い、日本列島を日本人だけのものではなくする第一歩だと感じざるを得ない。
秋山兄弟の父久敬も言っていたではないか、親が貧乏するのは子供の独立心を養うためだ、とね。
Beatlesもずっと昔から歌っていたではないか、Can't buy me love no,no,no,no ! とね。
ヨイトマケの唄、泣けます。http://www.youtube.com/watch?v=aERA0fuWksM
浜口庫之助メロディの傑作http://www.youtube.com/watch?v=RsLcc5UxM8k |
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第28回 愛なき世界
イギリスの歌手ゴードン・ウォーラー(64歳)死去・・・・ニュースがそう伝えたのは今年7月だった。この名前を聞いてアッと思った人は永遠のPOPS少年・少女です。あのピーター&ゴードン。レノン=マッカートニーに曲提供を受けて歌った“愛なき世界”は、曲名とは逆に世界中で愛された。日本ではビートルズの弟分として売り出されたが、分かりやすい歌詞と歌いやすいメロディーでギター少年の心を捉えた。
アメリカンポップスには、日本語の歌詞が付けられてカバーされるものが多かったが、ブリディッシュポップスにはそれが少なかったように思う。初期のビートルズの曲も何曲か日本語のカバーで歌われていたがかなり違和感があり、もう時代が変わり始めていたことを実感した。
ピーター&ゴードンの弾いていたピックアップマイクのついたギブソンのフルアコ・ギターと伴奏・間奏に入る12弦ギターの響きは、その後に世に出るアメリカン・フォークロックを先取りしたようなサウンドだった。このデュオはフォークのスタンダード“500マイルも離れて”などもカバーしており、いわゆるマージービート(リバプールサウンド)とは一味違っていた。他にも、涙無くしては聴けない “I go to pieces ” などいい曲を多く残しているが、活動期間は短かった。
昭和39年(’64年)、テレビ・ラジオで毎日聞かされた“東京五輪音頭”の歌詞は憶えていないが、“A World without love”は今でも歌うことができる。エバー・グリーンの曲を持っている世代は幸せですネ。
メガネをかけてないのがゴードン。
愛なき世界・・・お借りしました。http://www.youtube.com/watch?v=TiwXFt0hZV8&feature=channel |
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第27回 クリスマスの頃
街路樹に施される電飾をきれいだと思ったことがない。目が悪く、美的感覚にも欠けるので、赤や青の炎をあげて木が燃えているようにしか見えない。電線をグルグル巻かれて、人間の身勝手さに怒っているような木・・・いや気がする。そんなにいいものなら、城山全部の木にやってくれと。
小学生のとき、近所でボランティア(多分)の若者が、キリスト教布教の日曜学校を開いていた。紙芝居やお話をして、最後にちょっとしたお菓子などをくれる。小学生が集まる目的はその一点にしかないので、じっと我慢の一時間。お菓子をもらって家に帰ると、親からお仏壇にお供えしてから食べなさいと言われてしまったが、キリスト教のことはそこで憶えた。
クリスマスイブには“エス様”の生誕劇があり、“清しこの夜”なども歌わされたが、小学生の目標は当然決まっている。しかし、期待したほどの成果は得られなかった。それを察した若者たちが、3月の復活祭(イースター)にはもっといいことがあるとつなぎ止め工作を始めた。そしてイースター。そこで配られたものは、“エス様”復活にちなんだゆで卵(殻を割ることに意味があるらしい)だった。日曜学校通学熱が急速に冷めていったのはそのときからでした。
アーリーブルーマーズも、この時期クリスマスソングを練習するが、人前で演奏するのは一回程度。去年はジングルベルとホワイトクリスマスのメドレーだったが、今年は手抜きしてジングルベルだけ。19日(土)に、初めて行くデイサービスセンターでボランティア演奏をするが、評価が芳しくなければ、復活祭に期待してくださいと言うしかないナ。 |
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第26回 ギターアンプ
中古品店・・・・今はエコのイメージもあってUSED・SHOPとかRECYCLE・SHOPというと聞こえが良い。「ちゅうぶる、セコハン」では商品価値も低く感じる。
で、狭い我が家、アンプのUSED・SHOPの状態。私の座右の銘「コスト/パフォーマンス」のとおり、どれも値段の割に音は良いが、これからは、クルマへの積み込みが楽な軽くて小さくてしかもパワーのあるアンプに替えることにした。自分自身がUSEDになってパワーが落ちてしまったのでしょうがない。
そうなると、使わないものは早急に県内移転しなければならない。ニセ宇宙人のように、年を越してもいいとか県外移転も視野になどと辺野古の・・・いや四の五の言うヒマはない。ベースU・KENさん邸 (滑走路2本はつくれます)に移転する。
チューブ(真空管)アンプの方が音が良いという人も多いが、MASABOUGHT (まさボー)のチューブアンプでライブ中に突然音が出なくなり、その場で終了という憂き目にあった苦い経験がある。そのときはヒューズ切れが原因だったが、運搬も含め酷使するので耐久力と安定性を考えるとチューブは扱いにくい。それよりも、ロシア製や中国製のチューブを使ったアンプでVenturesサウンドというのも・・・・・ねえ。
なお、私がこれからメインで使うアンプ (ローランド・キューブ80X)もMADE in CHINAなんですが、日本のメーカーなのでこれはモーマンタイ(無問題)。・・・こういうのをご都合主義“ダブル・スタンダード”と言うんですが、この主義、何かと都合がいいですよ、使ってみると。 |
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第25回 タクシーサンバ
かなり以前のNHKドラマ「タクシーサンバ」。主演は昨年亡くなった名優 緒形 拳。役どころはタクシードライバーで、一流商社を何かの理由で辞めた商社マンからの転身。タクシーを舞台に、当時の世相を映した人情ドラマが繰り広げられる。一回完結で数回続いた。・・・・以上は私の記憶。昔のことならよく覚えている。
タクシーにサンバ?という疑問はあるが、テーマ曲がサンバのリズム。サンバと言えば底抜けに明るく、ド派手なコスチュームのダンサーが腰を振って踊りまくるシーンが目に浮かぶ (あなたの想像でも間違いはないのですが、私が今言っているのは松健のこと)。しかし、このテーマ曲は哀愁のメロディ。私の頭の中では、夜明けの首都高速を走るタクシーの映像にかぶさって流れる。シブいヴォーカルが印象的。
音楽は、サンバ・バンドOPA(オパ)となっていたので、すぐさま、近所のジャッキー“師匠”まっつあん (20数年後に一緒にエレキインストを演 るようになるとはその時は知らない。) の店に走り、リリースされていた2タイトルのレコードを注文した。ドラマのテーマ曲は入っていなかったが、哀愁感漂うサンバも数曲あり、楽しませてくれた。
もう一度、緒形 拳 のあのドラマを見たい。そしてあのテーマ曲を聴いてみたい。
今、見る人に何かを考えさせ、記憶の片隅に残るようなドラマ(テーマ曲も)が作られているんでしょうか。電波と電力、製作費を浪費している番組が多いように思うんです。 カネ返せ・・・・あッ、もちろん見た分の受信料は差し引いていただいて結構ですよ。 |
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第24回 テレビを見すぎると・・・・
日曜朝の音楽番組で“奇跡のピアニスト”を見た。マドレーヌ・マルローという女性。95歳で1914年(世界大戦“行く銃士”の年)に生まれた。
滑らかな指の動きから産みだされる音色は気品に満ち溢れ、ピアノ音楽の素晴らしさを教えてくれた。この方の指は長く、しかも中指と薬指がほぼ同じ長さ。私の両指も長さはあまりかわらないが全体に短い、というより人間に気品がない。ピアノはあきらめるしかないか。
この方は、1日4〜5時間、ときには1日中ピアノに向かうそうで、そのためには特に健康維持に気を使っているという。ピアノに向かって歩く姿を見て家内は「ヒール履いとる!」、私は「イス (ピアノ用の革張りの重いもの)ズッとる (座って前に寄せる).。」
しかし、日々相当な努力をしている人に“奇跡”とは失礼でしょう。“奇跡”は起きるもの。せめて1万円ぐらいはと思って買った年末ジャンボで3億円当たることを“奇跡”と言うんです。“奇跡”でピアノが弾けるなら世話ないよ、名前も口にしたくない某TV局がッ。(怒)
同じ日の夜、ドラマ「坂の上の雲」第1回。
久石譲の音楽とサラ・ブライトマンの歌声は雄大で素晴らしい。が、物語の脚色がいただけない。先が思いやられるので今のうちに言っておくが、日露戦争のヤマ場の奉天会戦の場面、ロシア軍の総司令官は黒鳩金 (クロパトキン・当時の当て字で原作にも出ている。しかし、“黒鳩金”ダジャレでないのが怖い。)ですよ。事実に忠実に漢字で表現してください、漢字で。そして黒鳩金将軍が敗北の責任を問われて罷免されたことも忘れずにね。(軍資金の不正取得もやっていたのかな? どうかな?)
話は変わりますが、表題の・・・・のところには自分で好きな言葉をいれてお楽しみください。
ピアノと「坂雲」の接点は高橋是清役の西田敏行。ピアノはどうか知らないが、歌と芝居は上手い。 |
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第23回 針と釘
小学生のとき、教科書に間違いを見つけて先生に言うと、出版社に連絡しなさいということで手紙を出した。すると礼状と記念品(当時は高価だったシャープ)が送られてきた。これがいけなかった。それからというもの勉強を忘れて教科書を読みふけった。その後、重スミ(重箱の隅を・・・)になってしまい、記念メダル程度ですまされるのはまだしも、無視されて返事がないこともこともあった。
師曰く、「ボク、教科書を熱心に読むのは感心するが、目的を間違えるなよ。」とクギをさされた。
イギリスのサーチャーズっていうバンドがヒットさせた“ピンと針”っていう曲・・・(バニーズ・ゴールデン・コンサートでの寺内タケシのMC調で書いてみました。)
が、左の写真、レコードジャケットは“ピンと釘”。原題は“Needles & Pins”、 私のつたない英語力では、どう訳しても“針とピン”。 これは誤植か、誤訳か、正しい訳か、私には分かりません。裏に載っている歌詞は“ピンと針”となっているので混乱は増すばかり。
しかし、曲の題に「釘」は不気味じゃないですか。猪木VS上田馬之助の生死を賭けた釘板デスマッチ・・・のような場合ならいいですが。(昔、プロレス中継をよく見ていたもんで、つい。)
ただ悲しいことに、このレコードを買った高校生のときには気付かず、何年か後に「えっ、釘?なんで」。英語力どころか漢字能力もない自分に愕然 (こんな難しい漢字、パソコンのお陰です。)となりました。そして、時すでに日本コロムビアレコード会社に手紙を出すタイミングを完全に失っていたのでした。
今はただ、珍ジャケットとしての価値が生まれていることを祈るばかりです。
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第22回 Foggy Mountain.......
私が育ったのは県内でも有数の霧の町、ただし、朝霧。ちょうど今の季節、霧が深いほど昼前から抜けるような晴天になる。天気予報は誰でも100パーセント的中。リンクしているHP“大洲発デジカメ季節便り”に霧の写真がよく載っています。
ということで、霧、ミスト、フォグと聞くともうたまりません、ついフォグランプのスィッチに手が伸び・・・わざと横道にそれるのがあざといですね、分かっているのに止められない。いろんな曲を思い出します。洋楽ですもちろん。一番目はジョー・スタフォードの「霧のロンドンブリッジ」、あの透明な歌声。聴いていたのは小学校頃でしょうか。今も採点カラオケでこれを歌うと必ず90点以上は出せます。そのコツは・・・・お呼びでない?そうですか。次にジョン・レイトンの「霧の中のジョニー」と「霧の中のロンリー・シティ」。エレキではスプートニクスの「霧のカレリア」、Venturesの「霧の8マイル」、加山雄三の「霧雨の舗道」。関係なくても日本では「霧」をつけると売れたようです。しかもドジョウを追ってどこまでもキリがない。
いつものように数十年前の古い話ですが、市民会館大ホールに知る人ぞ知る“ニッティ・グリッティ・ダートバンド”が来演したことがあります。なぜこのバンドがこの松山に?ということはさておき、映画「俺たちに明日はない」で銀行強盗をやった二人が車を飛ばして逃げるシーンに流れたあの曲「Foggy Mountain Breakdown」を演るだろうということで、これ1曲を目当てに家内と行ったんですョ、安月給の分際で。結構聴かせてくれたバンドでした。
「霧の中のジョニー」を買いそびれて第2弾「霧の中のロンリーシティ」をレコード屋に予約した思い出があります。
この曲聴くと心はロンドンに飛びます。http://www.youtube.com/watch?v=kd-LpiBEs6s
ロンドンに行かれた方からお土産を頂きました。
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第21回 Funk Yourself
職場のT氏が、ギターを特集している雑誌JazzLife(10月号)を貸してくれた。エレキ関係の記事もあって結構楽しめたが、別の特集“Jazz入門・ファンキージャズ” も気になった。詳しくはないがジャズも好きで、ファンキージャズ・レコードとして紹介されているものも何枚か持っていた。
で、ギター ⇒ ファンキージャズとくれば、Grant Greenでしょう。3枚しか持っていない彼のレコードの中で一番は“His Majesty King Funk”。 誰まり(普通の人では)つけれんですよ、この極めつけタイトルは。Ventures in Japanの名MCビン・コンセプションの 「現在、世界のエレキギターの王様ノーキー・エドワーズ!」 に匹敵ですナ。
Greenの奏法はシングル・トーン主体でジャズギタリストとしては少し異端らしいが、エレキインストをやる者には違和感はない。Watermelon Manの向こうを張ったThe Cantaloupe Woman(メロン娘?)はファンキー度の高いナンバー。そしてレイ・チャールズやルイ・アームストロングからボブ・ディランまで凡そアメリカのシンガーでこの歌を歌っていない人はいないくらいの国民歌謡That Lucky Old Sunをボサ・ノバのリズムで弾いてしまう型破り。理屈は不要、つい体が動けばそれでいい。Funkがなければ意味がない。Funk Yourself!
これを書いているとテレビからファンキーなピアノの音が流れてきた。某ゼロックスのCM。あの曲なんじゃろ。
私のレコードより少し後の録音のようですが見つけました。Funkyメロン娘http://www.youtube.com/watch?v=5lshjbJ-gh0
アメリカ国民歌謡を我が国の人が歌うとこうなります。これ多分私も録画してます。某日本放送協会でした。http://www.youtube.com/watch?v=LA6DzReExYM
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第20回 Look for a star
♪月なきみ空に きらめく光 ああその星影 希望のすがた〜星の界(よ) 美しいフレーズです。歌詞は違ったがキリスト教の方のお葬式で讃美歌として歌ったことがある。中学校ころに憶えたメロディ、すんなり歌えました。
ということで、夜空のきれいなこの季節に星の話。
世界中でもっともポピュラーなのは“スターダスト”。日本では“星屑の町”。「エ、何それ」 と言わないように。星の数ほどあるんですからネ星の曲は。星に願いを、星影のステラ、星影のワルツ、星屑のステージ、地上の星・・・・・以下次々挙げてみてください。結構ハマります。
70年代、アメリカのボイジャー計画によって外宇宙を探査する無人宇宙船が発射された。船には地球上の様々な音や音楽を刻んだ金属レコードが積まれている。あれから30年以上、もう、知的生命体に見つけられているかもしれない。“ツァラトゥストラはかく語りき”が流れる「2001スペース・オデッセイ」の冒頭とラストを想起させる。
ところで、最近、突拍子もない人を「宇宙人」と言うらしいが、まだ見ぬ宇宙人に対して大変失礼じゃないのか。あんな人と一緒にするなと怒るよ、宇宙人が知ったら。そして、UFOに乗ったというのなら、ケネス・アーノルドのことを知っているか本物の宇宙人に尋ねたのか? 普通は尋ねるよ。どうなんだッ。
つい興奮してしまい失礼しました。
Venturesではブルー・スター、星への旅路(Journey to the stars)、夜空の星、テルスター(人工衛星)、輝く星座などがポピュラー。 EarlyBloomersも多くをレパートリーに入れている。
Journey to the stars を “星への旅” とせず “・・・旅路” としたところが三ッ星。センスがいい。
左の写真は映画のパンフレット。クラシック音楽がいろんなシーンで使われていた。コンピュータグラフィックではない特撮が素晴らしい1968年の作品。
星への旅路はアメリカでの実況録音です。とジャケット裏側に書いてあります。
このレコード収録の “Look for a star(星を求めて)” 好きな曲です。聴いてみてください。http://www.youtube.com/watch?v=CM3fspaprso |
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第19回 耳
あれは三年前、左耳が突発性難聴になり高音が聞こえなくなった。音楽生活もこれで終わりかと三日三晩泣いたが、まだベートーベンに比べると・・・・残りの人生まだやれることはあるはず・・・と慰めた。(自分で慰めるのだから何とでも言えます。)
シンバルの音はまだ聞こえにくいが、最近大分復調してきたので、次の3月3日(ひな祭りじゃなくて“耳の日”)を笑顔で迎えたい。
この病気の原因は解明されていないそうだが、私の場合は音楽“雑聴”が少なからず影響していると思う。要するに耳がついて行けないのです。♪ここかと思えばまたまたアチラ〜ではミーちゃん、いやミミちゃんもたまったものではない。ついに無言の抵抗。
いろいろなジャンルの音楽を聴くが、打ち込み音楽は聴かない。どうしてか? 手、足と言わず口でも鼻でもいいから体の一部を使って音を出すのが音楽、 それを聴くのも耳を含めて体だから。ただし、使うのはあくまで自分の体。いくら音が良くても人の頭や腹を叩くのは音が苦(古い?分かってますって。)になるので厳禁。
ギターを買って少し弾けるようになると、ハーモニカホルダーにハーモニカを取り付け、歌って吹いてかき鳴らす。結構これが楽しい。打ち込みさんヨ、やれるもんならやってみィ。
今日も“世迷い言”書いてしまいました。♪上から読んでも、下から読んでもヨノナカ バカナノヨ〜 歌:日吉ミミ。
(おことわり) 阿久 悠さん作詞の2曲、吉田 旺さん作詞の1曲から一部を引用させていただきました。
写真は、ヒアリングテスト用レコード。蒸気機関車や花火の音、オーケストラなどを再生してステレオの音をチェックしていたが、このうち大宮市民会館大ホール(無観客)で録音された“HOICHI THE EARLESS”(舘野 泉の弾くスタインウェイ・フルコンサート)は夜一人で聴くと怖いほど。 |
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第18回 フォークの神様 2
プロテストソング“風に吹かれて” でたちまち神様に祭り上げられたBOB・DYLAN.。ギターをフォークからエレキに持ち替えた途端、プロテスト信奉者にとっての神の座から風に吹き飛ばされたように降ろされた。逆にこれがもっと多くのファンを集めることになって商業的には大成功。
神で居続けるには同じような歌を歌い続けるしかなく、自由を求める歌以外は歌えないという不自由さは苦痛だったに違いない。(これ、結構ディラン調のフレーズを思いついたんです。自賛)
吉田拓郎をはじめ多くのフォークシンガーがこの人から大きな影響を受けたと言っているが、ディランの名前をグループ名にしたうえ、ディランの曲を日本語訳(多分異訳)で歌うというのは、どこかの国じゃないんだからやったら駄目でしょう。どちらか一方で我慢できんかったンですかネ。昔のことですが。
今、ディランはギターよりキーボードに専念しているのが少し淋しいが、エレキギターを小脇に抱えるようにして持ち、ヘッドを下げ気味にして弾くのがディランスタイル。少し前、MTVでディラン特集を見たとき、テスコのギター(多分K-4モデル、エレキ好きにはたまりません。)を弾いて “MOST OF THE TIME” を歌っていた。
ディランの楽曲にはメロディの美しいものが多い。そして、左のアルバムの “PLANET WAVES” に入っている“Forever Young” のとおり永久に不滅。(本日、我が巨人軍が7年ぶり日本一を決める。何か?)
92年、NYのマディソン・スクエアガーデンで行われたデビュー30周年記念コンサートの録画テープがどこかに行ってしまったので、今はこれをよく見ている。
♪いつの日にか、いつの日にか、我、解放されるべし〜 ディラン名曲中の名曲 I shall be released
http://www.youtube.com/watch?v=_nj6XJF88rU&feature=PlayList&p=C25D420AD8E47A8C&playnext_from=PL&index=0&playnext=1 |
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第17回 フォークの神様
それは野茂英雄、杉下茂・・・ン? ボールじゃなくてソングの話。大学に入った年の大学祭、神様の歌う♪友よ〜闘いの炎を燃やせ〜が一日中流されて嫌になった。「神様は寺内タケシ」の平和的な私に馴染めるはずもない。フォーク=メッセージ=反戦平和の象徴=神様とあがめられた岡林信康。でも神社を建ててくれた人はいなかったのよネ。世の中冷たいもんです。
神の座を降りた後いい曲を作っている。ただ、♪夜明けは近い〜と歌っていたのに“ミッドナイト・トレイン” “月の夜汽車” “夜はやっぱり長いまま”などと本当は夜が好きらしい。“月の夜汽車”は美空ひばりに提供した曲。昔、ギター1本で歌うベアナックル・コンサートで、この曲自信があったのに全く売れなかったと愚痴っていた。間違いなく普通の人間と確認できた。
左のアルバム≪誰ぞこの子に愛の手を≫ 詞は神様時代より難解だが、メロディは軽快。そのうちの1曲“ゆがんだサングラス”・・・「このサングラス、おいらにかけた、裁判官はひどいえこひいき、別嬪ばかりに甘い顔、ブスは町から追い出すし〜」 (現代においては不適切と思われる表現がありますが、作者の意図を尊重しオリジナルのままとしました。) そしてバックでは後にVenturesトリビュートで名を馳せるDr.Kこと若き日の徳武弘文氏が軽快なギターを聴かせてくれます。
テープはNHK・FMの昭和55年2月11日の特別番組「岡林信康ライブ」をチエックしたもの。スタジオライブで、バックはチャッピーこと渡辺茂樹 (一時期ワイルドワンズに在籍) のキーボードを中心としたグループ。肩の力の抜けたPOPSアレンジでイイ感じ。本人は自分を「フォークの化石」と言っていた。
でも、これがなぜ建国記念の日の特番なのか、今だに疑問。 |
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第16回 Another Ventures 2“ハイパーズ”
“夢は必ずかなう”とか“やればできる”などという言葉にどれだけ多くの人が惑わされたか。責任者ッ出て来いッ。(来られても困るが。) で、“目標設定は低めに、成果は誇大に”でいいんじゃないでしょうか。
ということで、夢がかなった! やったらできた! 苦節3年、ついにCD「ハイパーズ“Venturesに捧ぐ”」入手!!“幸運はあなたのそばに”のとおり、すぐ近くのレコード屋(高知県ですが)にあった、1枚だけ。しかも電話するとすぐに発送してくれた女性はきれいな人だった(土佐弁だったけど)。 幸運は連鎖するらしい。メール便を待つ気持ちは“プリーズ・ミスター・ポストマン”
で内容。おなじみの曲が15曲入っていてお得感十分。そして、なんとプロデューサーがデビッド・マシューズ。現在、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ (MJO) を率いる超大物。この前NHKの音楽番組 (いい番組、やればできるじゃないかNHK) に出たとき、「新宿の居酒屋ではマーちゃんと呼ばれている」だの「アジのたたきが大好物」だのと日本語ベラベラのオヤジだった。
ライナーノーツがないので製作意図は分からないが、92年秋、ニューヨークでのレコーディングで、ギターにジョン・トロペイとデビッド・スピノザ、ベースにウィル・リー、ドラムスにスティーブ・ガッドとツワモノ達がまじめにVenturesを演っている。もちろんテケテケやアーミングもあり、スピノザが手にしているのはモズライト・Ventures model。本気度が伝わってくる。
図太い音色のトロペイ節(ぶし)など各人の解釈が随所に散りばめられてはいるが、60年代Venturesへのオマージュに満ちていて、聴いて楽しいおすすめ度最高のCD.、一家に1枚、幸運を招く必聴盤。(もう入手は困難、残念ですが。)
Dr.KプロジェクトによるVenturesトリビュートが始まるのはこの数年後のことです。
そして私こと、「聴かずに死ねるか!」から「聴いたので死ねるか!」に何気に転向しておりますので、ご理解ください。
モズライトの構え方、ノーキー流。
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第15回 Another Ventures
先日、NHKでThe Ventures結成50年記念特番があった。(たまにはいい番組もやるじゃないか。が、これがコピーワンス。ォィォィオイオイ・怒)
Venturesの人気は日本だけとの声もあるが、番組で、08年の本国でのロックの殿堂入り (これはすごいこと。Dave Clark 5 も同時に、とはうれしい。) の際に、多くのミュージシャンがVenturesへのリスペクトを述べていた。ジミー・ペイジまでも。
で、左の写真、デオダートの“ツァラトゥストラはかく語りき”。このアルバムを手にしたのは1974年、その時の衝撃が今も耳に残る。特にギターにシビレて何枚か続けて買った。それがジョン・トロペイ。後にフュージョンギタリストとして名を馳せるこの人が、Venturesの楽曲をカバーした“The Venturesに捧ぐ”というCDをだしている (らしい)。しかも、ドラムスはスティーブ・ガッドと聞けば血が騒ぐ。もう廃盤になったかも知れないので、トロペイのフォローを怠ったことを悔やむ。
内藤 陳(憶えてますかトリオ・ザ・パンチ)の言葉をパクッ・・・・いや、一部お借りして「聴かずに死ねるか!」と叫ぶ毎日。
古川忠義というクラシックギタリストがソロでVenturesをカバーしている。これは新しい魅力で楽しい。
セルフカバーもやってます。 |
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第14回 ラジオの時代
ちょっと昔、三谷幸喜の映画に「ラヂオの時間」というのがあった。ラジオドラマの製作現場が舞台で、結構おもしろかった。今、某FM局出演の際頂いたお風呂ラジオ(その局だけ感度が悪くて聴きづらい。)か、カーラジオしか聞かないので分からないが、ラジオドラマはまだやっているんでしょうか。
かなり昔、地元民放AM局に「リクエストタイムPM 3」という番組があった。午後3時までに帰宅できるテスト期間中などに合わせてリクエストはがきを出すと、確率80パーセントで希望のレコードをかけてくれた。ラジオカセットで録音というのはまだ先のことなので、貴重な音源だった。夜になり電波状況が良くなると文化放送が入り、DJ小島正雄の9500万人のポピュラーリクエストで新曲を聴くことができた。
で、The Ventures。「リクエストタイムPM 3」のテーマ曲が“ロンリー・ハート”だった。
今、好きな曲をレコードやCDで好きなときに、いい音で聴くことができるが、同じ曲でもたまにラジオから流れてくるとワクワクする。自分も含めて何百万というファンがラジオにかじりついて聴いていたあの時代の感覚に戻って。
写真のテープは、1984年(昭和59年)6月、NHK・FM“山下達郎のサウンド・ストリート”の時間枠を利用して2夜連続でオンエアされた、大瀧詠一&渋谷陽一対談による“ヒストリー・オブ・ナイアガラ”をエアチェックしたもの。
大瀧ファンの多くが録音していると思うが、私のヒストリー・オブ・ラジオの一部です。
http://www.youtube.com/watch?v=n215TdSnUZI
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第13回 プレーヤー
写真のレコードプレーヤー、1分間に33と1/3回転でちょうど33年間回っている。エイジシュート・プレイヤーになる日も近い。エッ、意味がわからん? 失礼しました。
昭和50年代初め、薄給の身には高価だったが、オーディオの世界では入門機、ここまで回ってくれるとは。ターンテーブルにガラス盤を乗せているので負荷はあるが、蛍光灯でのストロボ回転数測定では異常なし。(このあたり、分かります?)
別につけたカートリッジ(針が拾った振動を電気信号に変える部品ネ。)も昭和40年代に製品化されたもので、今でも私が購入した当時の1.5倍程度の値段で市販されている。日本製は丈夫で長持ち、信頼度は抜群。私の好きな“コスト/パフォーマンス(C/P)”を実現している。価値観は人によって違いますけどね。
で、The Ventures。同じ曲をCDと聴き比べるとレコードの方がいい、迫力が違う。理由は簡単、ボリュームを上げて聴くことができるから。これと同じ音量でCDを聴くのは少し苦しい。
株式会社DENONさん、これからもがんばってください。
というところで、まあ1文字くらいの違いは許せるかなということでMyギターにZENONのモラレス(キッパリと「日本製です。」)を加えた。これを30年後も弾いていたら、C/Pは最高でしょう。ギターの? いやプレーヤー(私)のほう。
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第12回 青春は“Walk don't run”
今はどこにもある高校生バンド。昭和40年代初めには“バンド=不良”だったので、高校生がそんな悪いことしたらイケないという世の中。そこで、我が“The Walkers”知恵を絞った。チャリティ・コンサートなら文句はなかろう。入口に募金箱を置いてコンサート(“ライブ”とはまだ言わない。)をやった。とにかく我が町有史以来のエレキバンドコンサート、手書きポスターを貼り、校外補導の先生にも「お前らなら間違いないじゃろ。」と許可をもらった。
当時、社会人のお兄さんバンドには電気ギターも入っていたが、“アーマイナーをビギンのリズムで”という世界。「君たちのは音楽じゃない。」と言われていたが、木造公会堂2階ホール、床が揺れるほど入った。数千円の募金(当時はいい人が沢山いたんだね、日本にも。)を市の社会福祉協議会に持って行って喜ばれた。
高校生バンドの数だけ似たような物語があり、青春がある。決して珍しいものではないでしょう。が、個人にとっては珠玉のもので、時が経つほど輝きを増しているンです。
私が、この話を何度も繰り返すようになったら、教えてくださいネ。理由はお分かりでしょう?
“コンサート”のたびに多くの友人がスタッフ
として集まります。青春を分かち合った仲間
です。小説と違うのは“女生徒”がいないこと。
遠い世界に〜です。 |
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第11回 音楽鉄ちゃん
イギリスにはリバプールサウンド(マージービート)、日本には湘南サウンドがある。加山雄三〜ワイルドワンズ〜サザンオールスターズと続く潮風の匂う名曲の系譜。でも、なぜここで湘南サウンドなのか。実は左の電車、由緒正しい“湘南型”。伊予鉄カラーに塗られているが京王帝都からの移籍で、今は梅津寺あたりの潮風を受けて走っている。
で、リバプール。鉄道営業発祥の地にちなんで本題に入る。なにか?
洋の東西、鉄道をモチーフにした曲は多い。これを名付けてレイルロード・ミュージック(RM)。ここに新ジャンル誕生。
A列車で行こう、ナイトトレイン、恋の片道切符、ロコモーション、ロングトレイン・ランニン’、涙の乗車券、ソウルトレインのテーマときりがない。“Last Train to (行先地名)”という曲も数ある。バンドではグランドファンク・レイルロード。この“暴走列車”がカバーしたロコモーションは、現時点でRMグランプリ。
日本では鉄道唱歌(汽笛一声新橋を〜作詞は宇和島出身大和田建樹)から始まり、汽車ぽっぽ、哀愁列車、赤いランプの終列車、私鉄沿線、さらばシベリア鉄道、遠くで汽笛を聞きながら、あずさ2号、トレイン・トレイン、いい日旅立ち(旧国鉄CM)と次々出る(が新しいのは知らない)。なごり雪、路地裏の少年なんかもギリギリセーフ。
で、我らがThe Ventures。珍しいところでウルトラ・レア・トラックス第3集の“Bullet Train”。直訳「弾丸列車・新幹線」のとおり1分52秒で終わってしまうスピード。やはりRMにおいても、50年の活動歴は侮れない。
高校のときのバンドでこの曲を弾いたT君、
元気ですか。 |
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第10回 エレキバンド
「いい歳していつまでやるの。」と聞かれたら「死んだらやめる。」と答えることにしているが、誰も聞いてくれない。ただ、今の時代、「生涯学習で」、「ボランティアで」、「○○防止で」などと続ける理由には困らない。
で、エレキバンド。音は大きいが基本的には器楽合奏。しかも4人という少人数なのでわりと繊細な面がある。一番気を付けなければならないのはアンサンブル、すなわち協調・調和。それぞれが自分の音量・音質に気を配りつつ、人の音を聴きながら演奏する気持でないと無茶苦茶になる。練習はもちろん、特にライブの場合はセッテイングからこれが始まる。アマチュアバンドでは、技術より気持のほうが大切だと感じる。それができないと大人の“オヤジバンド”にはなれない。フィリップ・マーロウ風に言うと「エレキバンドは、音がデカクなければやっていけない。アンサンブルができないとやっていく資格がない。」といったところでしょうか。
そして、醍醐味は、昔のエレキバンドがやっていたように、適当な広さのホールで、PAは使用せず、アンプから出る音とドラムの音をバランスを取りながら生で響かせ、演奏することですね。
フォトは、The Early Bloomers at ひめぎんホール(県文)真珠の間 |
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第9回 レコードジャケット
今では消えてしまったものの一つ“ジャズ喫茶”。いいステレオ装置でジャズのレコードを聴かせていた。よく行っていた店では演奏中の盤のジャケットを見えるように置き、プレイヤーや風景の写真、イラストなどで目も楽しませてくれた。ジャケットに惹かれて買ったレコードもあり、ジャケットとレコードは一体のものと感じていた。多分、ジャケット製作には、デザイナー、イラストレイター、写真家、製版技術者など多くの人が関わり、レコード産業の一角を占めていたものと思う。
紙ジャケ仕様のCDもあるにはあるが、もはやCDすらそのピークを過ぎ、音楽をダウンロードで買う時代、レコード・ジャケットの文化は、中古市場でのみ生存する絶滅危惧TB類(近い将来における絶滅の危険性が高い種・・・レッドデータBOOKより)の状態になっている。
写真のジャケットは好事家(レコードのですよ、もちろん)の間ではよく知られたものですネ。私のお気に入りの1枚でもあります。ところで、女性のはいているのはサブリナパンツ。オードリー(お笑いコンビじゃないよ、へプバーンですよ。)が好きな方はもちろんお分かりですよネ。 |
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第8回 Return to sender
まだBEATLESが世に出ていなかった小学校高学年から中学のころ、ラジオから流れるのは今でいうオールディズ。英語の曲名はよく分からなかったが、日本語のカバーバージョンもあり、多くは邦題(死語か?)がつけられていた。“悲しき何々”や“涙のアレコレ”など後になって思うと原題や歌詞とは関係ないようなものもあった。
そんな中でなるほどと思ったのはプレスリーのReturn to sender(直訳;送った人に戻る → 邦題;心の届かぬラブレター ★携帯メールではこんな発想はないでしょう。)やフォー・シーズンズのBig girls don't cry(直訳;・・・やめとこ。 → 邦題;恋のヤセがまん ★そこまで言わんでも。)など。
エレキファンにおなじみなのは、ザ・サウンズのManchurian Beat(直訳;満洲ビート → 邦題;さすらいのギター ★何となく納得)ですね。
当時、「9500万人のポピュラーリクエスト」というラジオ番組があったように、日本の人口がまだ1億人に達してなかった時代のことです。 |
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第7回 軍艦行進曲(軍艦マーチ)
明治時代に作曲されたこの名曲にまつわる思い出。
中学のとき創設されたばかりのブラスバンド部で、先生から最初に渡された楽譜は“軍艦行進曲”と“錨をあげて”だった。日・米の勇壮な行進曲は、同時代にどちらも海軍のために作曲され、歌詞が付いているのも共通。
秋の運動会に、この2曲を吹奏して行進し喝采を浴びた。もう一つは、映画「明治天皇と日露大戦争」の日本海大海戦のシーン。CGのない時代のおもちゃのような“特撮”。しかし、音楽の力は凄い。軍艦行進曲によって迫真の映像に見えた。話は飛ぶが、早世のレーサー浮谷東次郎氏の中学時代のツーリング日記「がむしゃら1500キロ」で、大阪に祖父を訪ねたとき、この映画を一緒に観たと記していることが妙に記憶にある。
ところで、NHKドラマ“坂の上の雲”。大海戦はやるんけ? あれはやらんといけまいげ。ほじゃけんどの、軍艦マーチはジェ〜ッタイ かけんと思うじぇ。(急に松山弁)
さて、この名曲をエレキで弾いた人がいる。その名は寺内タケシ。凄い人だ。日本人だッ!神様(エレキの)だッ!
これをコピーするとこうなる。http://www.youtube.com/watch?v=oncwwLEzZEk
写真は、日本海大海戦の旗艦・軍艦三笠を記念する三笠公園(横須賀市)を訪れたときに写した「行進曲・軍艦」の記念碑。
横須賀で“港のヨーコ”には滅多に会えな
いが、知る人ぞ知る食堂一福にはすぐ行
ける。
音楽関係では、HIDE(元X・Japan)がよく
来てくれた、小澤征爾さんもやって来たと店
のおかあさんが話してくれた。 |
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第6回 エド山口&東京ベンチャーズ
エドさんとは親しくさせていただいている・・・ンなわけはないか。東ベンのCDを漏れなく購入させていただいている仲です(ただのファン、一度会っただけ)。
最近のお気に入りは、“突撃!エレキ地獄777”に収められた“ザ・キャット”。 ジミー・スミスのオルガンで有名なTHE CAT。これをエレキでやってしまった。
カバー王者The Venturesもタジタジ。THE CATは、作曲ラロ・シフリン(“燃えよドラゴン”や“ダーティ・ハリー”などの映画音楽で有名)、ジミーのほかにドラムスにグラディ・テイト、ベースにジョージ・デュヴィヴィエ(読めるかこんなの・怒)、トランペットにサド・ジョーンズ、ギターにケニー・バレルとワクワクするような60年代超一流ジャズメン。とにかく( )いやカッコいい。
エドさん&東ベンの演奏がこれまた素晴らしいスピード感とノリ。違和感は全く感じない。ラジオのポピュラー番組(古い)で“ダイアモンドヘッド”(The Ventures)と“サイド・ワインダー”(リー・モーガン)が続けてかけれていた時代を過ごした者としては。
“ザ・キャット”・・・ニャンコ好きにはたまらない曲でしょう。ン?
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第5回 シールド・ケーブル
私の好きな言葉は、貧乏性のせいか「コスト・パフォーマンスが良い」。そこでシールド・ケーブルの話。ギターを買ったときオマケでくれるのは単なるケーブル。電気的ノイズを抑えるためにシールド構造になってないといけない(エレキをやる人の常識)。ちょっといいものは5千〜1万円以上にもなるが、文系なのにハンダ付けが好きな私には自作の道が開けている。
昔、オーディオに凝っていたとき、“モガミ電線”(日本より世界での評価が高い・・・らしい。)のスピーカーケーブルを使っていたのを思い出し、東京に行ったとき秋葉原で同社の#2524と#2534を数10メートル単位で買って帰り(松山では売ってない。相当な量だが搭乗チェックでのお咎めなし)、米国・スィッチクラフト社製フォンプラグ(松山で入手可能、丈夫で長持ち)にハンダ付けして作ったのが写真のもの。製作費1本2〜3千円弱(飛行機代は別)。 音には当然満足・・・するしかないでしょう。
(#2534は4芯のため、上流側(青テープ)と下流側でハンダ付けを変えている。・・・わかる人向けの話)
ベースギター・KENさんの足元にも
つないでいる。 |
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第4回 Swing chip(スイング・チップ)
ピップ・エレキバンかボタン電池と見間違いそうな直径9ミリのスイング・チップ。取説を読んでもメカニズムと効果がなかなか理解できないが、金管楽器、ギター、ベースなどに付けると音がグンと良くなるということで、さっそくエレキギターのピック・アップカバーに付けてみる(1弦の下)。音の変化は?あったような気がする。ヤマイは気から(音に関しては「ヤマイ」になっております。)ということで、JC120から出る音がクリアになったことは間違いない(多分)。
ただし、1500円の定価に比例しての話。この値段で劇的に音質が向上すると思うほうが間違いでしょうが、付ける場所によってはもっと変化が出るかもしれないという期待は持てる。
お約束どおり、取説には「誤飲に注意、お子様の手の届かないところに保管を」と書いてあるが、「カラオケのとき喉に貼り付けてはいけません。」とは書いてない。やってみるしかない。
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第3回 CMソングスぺシャル
“みすゞ”じゃないよ“いすゞ”だよ・・・ということで今回はCMソングスペシャル。よくNo.1にあげられるのが「サントリーオールド」(作詞・作曲:小林亜星・・・作詞といっても「ランランリラン・シュビラレー・オデエェーオ」)ですが、私の好きだったのは、昭和44〜5年頃の大日本除虫菊鰍フ「シュコロ・キンチョール」(作詞:山上路夫、作曲:すぎやまこういち)です。♪さらばハエ・シュシュシュコロ・私の海にキンチョール・・・・キンチョールでブッコロすわよ・・・・♪と、この二人にかかれば殺虫剤の効き目が手に取るように理解できました。
というところで本題に入ると、最近のCMソングで良いのは「いすゞのトラック」。トラック買うときは絶対“いすゞ”と思わせるようなチカラがあり、日本の自動車工業の優秀さまで表現しているかのようです。いすゞ自動車のHPでは、オーケストラバージョン、カラオケーバージョンなどが聴けます。
いすゞのトラックhttp://www.youtube.com/watch?v=bXF2To3Bpp8 |
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第2回 歌にたくして
ジム・クロウチというシンガー・ソングライターがいた(人気絶頂期の73年(昭48)9月、飛行機事故により死亡)。彼の歌声に惹かれて買ったアルバムは既に≪美しすぎる遺作≫となっていた。全米チャートNo.1になった“リロイ・ブラウンは悪い奴” “アイ・ガッタ・ネイム(映画ラスト・アメリカン・ヒーローのテーマ)” “ラバーズ・クロス” などいい曲をたくさん残しているが、特に“I’ll have to say I love you in a song (歌にたくして)”が優しいフォークギターの音色とともに心に沁みる。 CD化されたものよりLPレコードで聴くほうが、雰囲気が出ているような気がする。
ところで、我らがThe Venturesがなんと“The Jim Croce Song Book”としてジムの作品をカバーしている。ノーキーのテレキャスターサウンドが結構よくて、さすが、カバー王者としての面目躍如。
最近は、YouTubeで何でも見ることができるので、一度、ジムの“歌にたくして”
http://www.youtube.com/watch?v=J_kweyHpgLUを開いてみてください。
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