H26 . 7


 父親が亡くなってから早いものでもう6年になる。
 今日は父親の7回忌、以前はお寺さんに来ていただいていたが、利便性も考え今はお寺でお願いしている。
 少し早目の9時からの法事で、いつもより早く起き日課のウオーキングと朝風呂を済ませ帰宅した。
 家へ帰ると、妻がいきなり「今日は何の日か知ってる?」と私の顔を覗き込んだ。
 父親の7回忌のことで頭の一杯の私には、何も思い浮かばない。
何と妻の誕生日、しかも還暦というおまけつきだった。
特別なことをするわけではないが、誠にお恥ずかしい限りである。
 少し早目に寺に着き、住職にご挨拶をした。
住職から「お位牌をお預かりします」と言われて、初めて忘れていることに気が付いた。何たることか。
 「すみません 急いで取りに帰りますから」と言うと、「その必要はありません」と言って筆を執り、 位牌くらいの大きさの紙に戒名をしたため、それを位牌の代用にしていただいた。
 私への配慮からか「法事の時、皆さんよく忘れ物をされるんですよ」 一番多いのはお位牌、2番目には数珠、 そして「一番困るのは納骨の時に骨壺を忘れている方、これが一番困ります」と住職が笑いながら話した。
 妻の誕生日のことや、お位牌のことなど失敗続きの日だったが、皆元気で仲良く暮らしていることを、 亡き両親も天国から喜んでくれていることだろう。

<<過去のコラムページへ戻る
ページトップへ戻る