結婚して31年。二人の子供達も、私達から巣立ち東京で働いている。
親としての役目は、どうやら大半終わったようである。
年の瀬も押し迫った26日に、長男に子どもが生まれた。
初孫である。
すぐに飛んで行きたかったが、予定日の前に血圧が高くなり、帝王切開をしたお嫁さんの事を考え、少し日にちをずらそうということになった。
年も明け暫くしてから、家内と上京した。
恐る恐る小さな初孫を抱いた時、感激が込み上げてきた。
「何でこんなに可愛いのかよ。孫という名の宝物・・・」
よそ事で聞いていた大泉逸郎の「孫」の歌の気持がやっとわかったような気がする。
長男が生まれた時は、同じように寒い季節だった。
時代が違うとはいえ、忙しさにかまけ、余り育児らしきことをしなかった私と比べ、かいがいしく世話をする息子に少し驚いた。
家内と二人、お互い身体に気をつけて、孫の成長をしっかりと見守りたい。