「 残り少ない日数を胸に 」舟木一夫の「 高校三年生 」の歌ではないが、議長の任期も後わずかとなった。
昨年6月に就任して、あっという間の1年余。
決して波静かと言えない議長職ではあったが、それだけにやりがいもあった。
平成11年、若気の至りか知事選のことで、当時の市長に納得がいかず、議長を目前にして最大会派の自民党議員団を飛び出した。
以来11年。 議長職とは全く無縁な無所属の会派に所属し、自分なりに充実した議員活動を送ってきた。
とはいうものの、小会派ゆえの悲哀も味わった。
人生とはわからないものである。
昨年5月に「松山維新の会」が誕生し、あれよあれよという間の議長就任だった。
副議長から実に13年ぶり、市議会史上でも珍しい遅咲きであった。
新会派誕生の余波で議会も荒れに荒れた。
正直言って、議長が務まるかどうか自問自答したこともある。
そんな時に支えてくれたのが、会派のメンバーや事務局のスタッフである。
それに何といっても、当時の中村市長の「何くそ魂」である。
逆境の時や困難な場面に遭遇すると、凄まじいばかりのファィトを燃やし、明るく高笑いしながら難問を解決していく姿に、どれだけ勇気や元気をもらったことか。
ずいぶん気が楽になった。
議長という貴重な経験をさせていただき、今後の議員活動はいうまでもなく、
これからの人生の糧にしたいと思っている。
6月20日 記