H23.2

結婚記念日にうっかり予定を入れ、後でしまったと思ったことが何回もある。
いつも仕事のせいにはしているが、家内からすれば「なぜなの」と思ったに違いない。
早いもので、結婚30年になる。

 結婚記念日と言っても、たいそうなことをするわけではない。
 5年前の銀婚式は、選挙を目前に控えていたこともあって、近場の道後のホテルで
一泊した。
 今回は、二人で食事に行った。
 いずれもささやかなものであったが、大変喜んでくれた。

 家内とは、今から30年前、30歳の時にお見合いをした。お世話をしていただいた方から預かった写真が、あまりにもお粗末なピンボケ写真で唖然としたことを覚えている。
 その前に、何回かお見合いをしたことがあった。
 いずれも写真館で撮った立派な写真で、甚だ失礼とは思うが、御本人は写真より見劣りがした。
 家内はピンボケだったぶん、写真よりは可愛く見えた。
 お見合いの日、指定された喫茶店に行くと休みの看板が掛かっており、先行きが案じられたが、「家族4人でビール一本を晩酌しています」という私の話に、どうも心が動いたようである。なぜならば義父はかなりの大酒飲みであった。

 あれから30年、山あり谷あり、実にいろいろな事があったが、幸いにも二人の子宝にも恵まれた。
 今、我が家は家内と二人きりだが、毎日が楽しく充実している。
 「 お互い健康に気をつけよう 」が、二人の合言葉である。

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