H23.12

 年を取ったせいか、最近の若い人たちの行動についていけないと思うことが時折ある。
 社会人2年目、東京から大阪へ転勤になって、まもない頃のことである。
 ある日、上司の身内に不幸があり通夜式に参列した。
 住職のお経も終わり、参列者の焼香が始まった。
 参列者の中に、大きな穴のあいた靴下をはいている人がいて、シーンと静まり返った中で、それを見て思わず、笑いだしそうになり必死でこらえた。
 今度は、長時間の正座で足がしびれたのか、焼香台に向かって歩き始めた途端、バタンと倒れてしまった人がいた。
 何とか気を取り直し、いざりながら焼香台に向かって這っていく姿を見て、どうしても笑いをこらえることができず、少し声を出して笑ってしまった。 それが引き金になったのか、そこかしこで、くすくすと笑う声が聞こえた。
 シーンと静まり返った静粛な通夜式での笑い声は、ひんしゅくものである。
 幸いにして、喪主である上司が、普段から大阪人独特の、吉本のノリの人で事なきを得たことがある。
 今となっては懐かしい思い出である。

 その大阪で大阪都構想か否かを巡って、「大阪維新」対既存政党の激しいダブル選挙が繰り広げられた。
 11月27日投開票の結果、あろうことか投票終了間際に当確がでるほど、大阪維新の二人の候補が圧勝した。
地方分権の改革を目指す同志として、本当にうれしく思う。
 日本の政治全体に大きな影響を与えた選挙であり、地方から日本を変えることができるという、私たちに勇気と希望を与えてくれた選挙でもある。
 地方分権の流れが加速する中、地域課題はそれぞれ異なるが、共に切磋琢磨しながら頑張っていきたい。


<<過去のコラムページへ戻る
ページトップへ戻る