年を取ったせいか、最近の若い人たちの行動についていけないと思うことが時折ある。
社会人2年目、東京から大阪へ転勤になって、まもない頃のことである。
ある日、上司の身内に不幸があり通夜式に参列した。
住職のお経も終わり、参列者の焼香が始まった。
参列者の中に、大きな穴のあいた靴下をはいている人がいて、シーンと静まり返った中で、それを見て思わず、笑いだしそうになり必死でこらえた。
今度は、長時間の正座で足がしびれたのか、焼香台に向かって歩き始めた途端、バタンと倒れてしまった人がいた。
何とか気を取り直し、いざりながら焼香台に向かって這っていく姿を見て、どうしても笑いをこらえることができず、少し声を出して笑ってしまった。 それが引き金になったのか、そこかしこで、くすくすと笑う声が聞こえた。
シーンと静まり返った静粛な通夜式での笑い声は、ひんしゅくものである。
幸いにして、喪主である上司が、普段から大阪人独特の、吉本のノリの人で事なきを得たことがある。
今となっては懐かしい思い出である。
その大阪で大阪都構想か否かを巡って、「大阪維新」対既存政党の激しいダブル選挙が繰り広げられた。
11月27日投開票の結果、あろうことか投票終了間際に当確がでるほど、大阪維新の二人の候補が圧勝した。
地方分権の改革を目指す同志として、本当にうれしく思う。
日本の政治全体に大きな影響を与えた選挙であり、地方から日本を変えることができるという、私たちに勇気と希望を与えてくれた選挙でもある。
地方分権の流れが加速する中、地域課題はそれぞれ異なるが、共に切磋琢磨しながら頑張っていきたい。