H22.6

 私は、どちらかといえば、年周りとか、厄とかをあまり気にしないほうである。

 先日、中学校の同級生が、1泊どまりで還暦の除祈願ツアーを企画した。
 厄除祈願よりも、その前日に、皆と賑やかにやれる一杯会を楽しみにしていたが、どうしても断れない用事があり、残念ながら断念した。

 昨年のことになるが、気の合う仲間数人で友人の還暦祝いをした。
 いつもダジャレを言って皆を笑わせ、ムードメーカー的な存在の彼が、主役であるにもかかわらず、その日に限って、いやにおとなしい。
 こちらが明るく振る舞ってはみたが、まるでお通夜の席である。
 会食の途中、彼の携帯に奥さんから電話があった。一言二言、ぼそぼそと言って、すぐに電話を切った。
 後日談であるが、あの時にかかっていた電話が、奥さんからの三行半だったということを本人から聞いた。
 何と間の悪い、還暦祝いであった。
 二人の間に何があったか知る由もないが、それからしばらくして離婚した。

 今年は、私の還暦祝いの順番である。
 決して他人ごとではない。他山の石としたい。

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