H21.8


 後1年で還暦である。
中学校の同級生と還暦祝いの打ち合わせと称し、それを口実にちょくちょく飲んでいる。
 還暦祝いには、赤色のものを何か身につけようとか、懇親会では青春時代に流行ったフォークソングや、グループサウンズの曲が歌えるようにバンドを入れようやとか、アルコールのピッチも上がってくると話に花が咲く。

 久しぶりに仲間と会えるのは今から楽しみだが、私自身、還暦という言葉が何となく年寄りじみた感じがして、あまり好きではない。
 ましてや「赤いちゃんちゃんこ」や「赤頭巾」などはもってのほかである。
 子供の頃、還暦を迎えた近所のおじさんやおばさんたちは貫禄もあったが、ずいぶんお年寄りに見えたのも事実である。

 地元の高齢者クラブの入会資格要件は満60歳からである。すでに今からお声もかけていただいている。
 ありがたいような、ありがたくないような話である。

 体力は別として、気持はまだまだ3,40代のつもりでいる。60歳がきて正式にお誘いをいただいても、今しばらくは丁重にお断りをしたいと思っている。

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