これといった趣味のない私の楽しみは、月1,2回のゴルフである。
キャリアだけは30年を超えるが、今でもお恥ずかしい限りのへぼゴルファーである。今から思うと、初めにちゃんと基礎を習っておくべきだったと後悔している。
衆院選の関係で、ここしばらくゴルフから遠ざかっていたが、先日、友人のコンペに誘われた。
久し振りということもあり、やる気満々、鼻歌交じりで車を走らせ40分ほどでゴルフ場に到着。
トランクを開けると、
「 バッグがありませんけど 」 と蚊の鳴くような従業員の声がした。
茫然自失、声さえ出なかった。
シューズを忘れたとか、パターを忘れたという話は、たまに耳にすることはあるが、ゴルフ道具すべてを忘れるというのは、そうそうあるものではない。当然のことながら、プレーは半ばあきらめていたが妻の助けもあってなんとか間に合った。
穴があれば入りたいくらいの1日だった。
しかし、その夜の打ち上げは酒もすすみ、ゴルフ以上にその話題でおおいに盛り上がった。
暗い話題が多い中、皆さんに「くすっ」と笑っていただけるような、明るい話題を提供できてよかったと、自分を慰める私である。