この8月で58歳になった。
厳密に言えば団塊の世代
より1年下になるが、私自身はなぜか、団塊の世代の人間だと思っている。
先日、大学の同窓会の時に携帯電話で話していた友人が、懐かしい人だといって私に電話を代わってくれた。
松山北高校時代のクラスメートのA君だった。高校時代は硬式野球部で、そこそこ活躍していたが、身体を故障してからは縁の下の力持ち的存在のマネージャーを務めた。
大学4年の時に難関の地方公務員の試験に合格し、それ以来ずっと南予勤務であった。
まじめで地味な存在だったが、人柄がよくクラスの皆から慕われていた。
久し振りに懐かしい声を聞いて話が弾んだ。今は奥さんの家に養子に入り南予で暮らしているという。長年勤めた職場を少し早めにリタイヤし、今しばらくは、のんびりしながら将来の人生設計にむけて充電をしているという。
あと2年あるなしで、同期の仲間たちも順次還暦を迎える。
まだ若いつもりでいるが、もうそんな年になるのかなと思うと何となく複雑な気持ちである。ここ最近、中学校時代の気の合う仲間と、2年後の還暦祝いの打ち合わせと称し、それを口実に時折飲んでいる。
還暦同様、これからは定年を迎える者がぼちぼちと出てくる。
A君のように経済的に余裕があり、現役時代にできなかった夢を果たそうとしている者、働くところさえあれば身体が許す限り現役で働きたいと思っている者などいろいろである。
私自身、気力・体力が許せば還暦後もしばらくは現役でがんばりたいと思っている。
子供たちが巣立っていった今、これからは伴侶とのコミュニケーションが一番大事になってくる。
我が家に限らず、どこの家庭でも大なり小なり、似たようなことがいえるのではないだろうか。