腰痛

腰痛の原因には、急激な運動や無理な動作を行ったため背筋を痛めてしまう筋膜性の痛み、ぎっくり腰のような椎間関節(腰椎と腰椎の間の関節)の炎症による痛み、骨の変形(圧迫骨折など)による痛みがあります。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では、ほとんどの場合腰痛だけでなく下肢の痛みがでます。

筋膜による痛みに対しては、硬くこった筋肉や指で押すと痛みを感じる筋肉に局所麻酔薬を注射して、筋肉を緩めます。また、電気針やレーザー、赤外線、ホットパックなども筋肉を緩める効果があり、両者の併用により筋肉の血流は改善されます。

関節の痛みに対しては、関節の近くに局所麻酔薬や鎮痛薬を注射します。外来では主に腰部硬膜外ブロックをしますが、効果が弱い時は、入院して椎間関節ブロックを行います。
これらの治療でも痛みが繰り返すならば、関節にいく知覚神経を高周波熱凝固で遮断する場合もあります。

骨の変形(変形性腰椎症や腰椎すべり症)による痛みには、筋肉注射や腰部硬膜外ブロックを行います。椎体の圧迫骨折の場合は痛みが強く、コルセットの着用が必要な場合が多いので、転倒して腰部や臀部を強打し、腰痛がひどい場合は整形外科か麻酔科受診をお勧めします。

たぼ麻酔科クリニック