五十肩

五十肩は肩関節周囲に炎症が起こる病気で、正式には肩関節周囲炎といいます。

特別な原因はなく、急に肩から上腕にかけて痛みがおこります。
肩の痛みは、腕を上に挙げたり、後ろに回す時に強くなりますが、安静時にもおこり、夜間寝られないこともあります。多くは40歳から50歳代にかけて起こりますが、70、80歳代でもなることがあります。

治療としては、肩関節周囲の知覚を支配している肩甲上神経や腋下神経をブロック(遮断)し痛みを抑える方法や、肩関節内にヒアルロン酸を注入して、関節の動きをよくする方法があります。
また、肩関節組織の血行をよくするためにレーザー、赤外線、ホットパックを用いた温熱療法を併用すると痛みが和らぎます。
肩の運動は痛みを感じない程度に行うことが大事で、無理に動かすとかえって悪化することがあります。アイロン体操とか窓拭き体操のように、肩関節を軽く回す運動から始めましょう。お風呂の中で肩を温めながら回すとより効果的です。

たぼ麻酔科クリニック