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「メイク・ア・ウイッシュ」で絵本を出版した白血病の少女の話。命は尽きたが、残された絵本は今でも病気で闘っている人たちに勇気を与えている。日本テレビより「少女は絵本を残した」という番組から映像を見せたことで、今を一生懸命に生きることの大切さを授業できた。
1.授業の流れ
絵本『一番大切なもの』の表紙裏にある、美緒ちゃんの直筆のイラストを見せる。「うさぎ」「カブト虫」「全体」の順に見せる。
説明1 うさぎのうさちゃん。ちょっと恐がりや。いつもお気に入りのポシェットをさげています。太っているカブト虫のカーブ。背中のリュックにはあま〜い蜜が入っています。へんてこ山の、のほほん村の仲間たちです。
発問1 どんな人がかいた絵ですか。
女の子。子ども。女の人。
説明2 美緒ちゃん。12歳の女の子です。美緒ちゃんの夢は、自分が作った絵本を出版することでした。しかし、美緒ちゃんは白血病という重い病気にかかりました。手術をしても、治る見込みは1%と言われていました。
説明3 そんな美緒ちゃんの夢をかなえるために、立ち上がった人たちがいました。「メイク・ア・ウイッシュ」というボランティア団体です。 「病気で夢を叶える時間がない子どもたちに、夢を叶えるお手伝いをする」団体です。日本には今から14年前にできました。
VTRを見せる。(絵本作家の金さんと打ち合わせをしているところ)
説明4 絵本の打ち合わせをしている美緒ちゃんです。夢は美緒ちゃんに力を与えてくれました。絵本の完成を夢見て、美緒ちゃんは病気と闘いました。
VTRを見せる。(絵本の試し刷りができたところ)
説明5 メイク・ア・ウイッシュの大野さんは、病気の子どもたちの夢をかなえるお手伝いをして、このようなことを言っています。
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「夢をかなえることは、その子のゴールではなく( )なのです。 」
発問2 何が入りますか。
ジャンプ台。
説明6 絵本が完成したのは、6月3日。しかし、その前の日、美緒ちゃんの命は力尽きました。 美緒ちゃんがつけていた日記の最後のページには、「私は大勢の人に支えられている。早く治して恩返しがしたい。神様、助けてください。私も、がんばるから。」と書かれています。
発問3 美緒ちゃんはどんな恩返しがしたかったのでしょうか。
説明7 美緒ちゃんの提案で、本は完成したら、病気で闘う子どもたちに送られることになっていました。本のしおりには、美緒ちゃんがかいた絵とメッセージがつけられました。
発問 美緒ちゃんはしおりにどんなメッセージをかいたでしょうか。ノートに書きなさい。
VTRを見せる。
つらいのは きみひとりだけじゃないよ
みんなでいっしょに がんばっていこうよ
てをつないで さあ
みんなでけんこう そだてよう 清水美緒
説明 絵本に託した美緒ちゃんの夢は、全国100カ所の病院に送られました。病気で闘う子どもたちに勇気を与えています。
指示 授業の感想を書きなさい。
2.参考
『いちばん大切なもの』(清水美緒:メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン)
『メイク・ア・ウイッシュの大野さん』(メディア・ファクトリー)
『少女は絵本を残した』(日本テレビ)
田代勝巳氏『Make a Wish 夢の大切さ』 インターネットランドa宦宦宦宦@http://www.tos-land.net/