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『電池が切れるまで』(角川書店)より、長野県立こども病院の院内学級で学ぶ子どもたちの詩を紹介した。病気と闘いながらも、友だちを思う心、精一杯生きようとする姿に心を打たれた。命の大切さ、生きることの意味を考えさせる授業。染谷幸二氏の実践の追試。
修正点
○133ページからの、院内学級の教師の文を染谷氏は最後に読み聞かせをしているが、院内学級の様子を理解させるため、授業の途中で紹介した。
○「プラス思考」の詩は省き、代わりに118ページの花里さんの文を紹介した。
○最後に宮越由貴奈さんの母親が書いた文を読み聞かせた。
1.「ほたる」(28ページ)の詩を読む
詩はすべて、2回読み聞かせた。
発問1 宮越由貴奈さんは、どんな小学生だと思いますか。ひと言で書きなさい。
「優しい」「心がきれい」「自然が好き」
2.「きょうだい」(44ページ)の詩を読む
発問2 この詩は、「ほたる」の1年前に書かれた詩です。由貴奈さんは、どこでこの詩を書いたのですか。
発問3 由貴奈さんの病気は軽いですか。重いですか。
詩の中に、「びょういん」「まどごしでしか会えない」「早くがいはくしたいな」とある。
説明1 由貴奈さんは、5歳のとき、「神経芽細胞腫」という病気にかかり、11歳で亡くなりました。2つの詩は、入院していた長野県立こども病院にある院内学級の授業で書いた詩です。
説明2 院内学級ってどういうことをするところなのか知っていますか。院内学級の先生が書いた文があるので、読んでみます。
院内学級担当の山本先生が書いた文(133ページから)より、「先生、勉強しにきてもいい?」
「1番小さい学校」を読み聞かせた。
きょうだいでも、15歳未満の子どもは病室に入れてもらえないこと、花も飾ってはいけないことということに驚いていた。
3.「ゆきなちゃん」(10ページ)の詩を読む
発問4 「ゆきなちゃん」の詩を読んで思ったことを書きなさい。
この詩は、同じ院内学級で学んでいた田村さんの詩である。「人が泣いているときは自分のことなんか忘れてなぐさめてくれる」というフレーズがある。
書かせた後、自由に発表させた。
説明3 由貴奈さんは、いつも明るくまわりの友だちを元気づけてあげるような子どもだったのですね。田村さんだけでなく、たくさんのひとが由貴奈さんに支えられていたのです。こんな高校生もいました。
118ページより、花里さんの文を紹介した。
4.「命」(8ページ)の詩を読む
説明4 今日、紹介した詩は、この「電池が切れるまで」という本の中にあるものです。
テレビドラマを見たことがあると言う生徒もいた。
説明5 さいごに由貴奈さんのお母さんの文を紹介します。
122ページより、由貴奈さんのお母さんの文を読み聞かせた。
指示1 今日の授業の感想を書きなさい。
《先行実践》染谷幸二氏:『電池が切れるまで』 インターネットランド2210382 http://www.tos-land.net/
《参 考》すずらんの会:『電池が切れるまで』(角川書店)