解説その1 潮の流れとタナ取り  

< 水深50mの場合>
ここでは ハリス10mで水深50mを釣る場合を解説します。

 
< 図1 潮が完全停止の場合>
底潮、上潮共も 完全に止まってる場合に関しては
底取り後、10m+αm上げればイイだけです。
但し、真珠筏、潮の干満が有るので 3〜5投に1回程度、底取りし直す必要が有ります。

 
< 図1 潮が緩い場合>
底潮、上潮共も 緩い場合に関しては
さほど、タナの誤差は出ません。30cm程の様です。
水深が深いから かなりの誤差が出るような気が皆さんしていませんか?(笑)
案外、道糸が少し斜めになっていたら タナを1m程、下げますよね。
で、チヌが釣れた。
良くある事ですが・・・・。
経験上、田の浜では 底潮より上潮の方が早い場合が多いと思います。
 
< 図1 潮がそこそこ場合>
このアタリから かなり釣果の差が出てきます。
バンバン釣り上げる人と そうでない人の差が出てくるのも このアタリからです。
潮止まり前後は釣れるけど、潮が動くと釣れない人の差は ここからが違うような気がします。
物理的には ラインは10度の傾きになっていますが、
潮の影響で ラインがフケて、釣っている本人は15度以上の傾きに見えるかも知れません。
計算上では 1.42mの誤差が出ていますが ラインのフケ分を考慮する必要が有ります。
 
< 図1 潮が早い場合>
こうなるとボーズは まぬがれませんね。
物理的には ラインは30度の傾きになっていますが、
潮の影響で ラインがフケて、釣っている本人は45度位の傾きに見えるかも知れません。
計算上でも 10m以上の誤差が出ていますが ラインのフケ分を かなり考慮する必要が有ります。

「自分では かなりタナを落としているんだけどなぁ・・・」
と思っていても 底から5m程、上を釣っている場合が多々、有るでしょうね。
 
じゃぁ、何m、タナを下げればイイんだ!!
 
< 図2 潮が完全停止の場合>
説明は必要無いと思われますが
底取り後、10m+0.5m〜1m上げればイイだけです。
 
< 図2 潮が緩い場合>
説明は必要無いと思われますが
底潮が以後、動き出す事を考慮すれば
底取り後、10m+0〜0.5m上げればイイだけです。

但し、潮が動き出す方向と 潮が止まる方向では タナ取り違います。
 
< 図1 潮がそこそこ場合>
1投毎に刻々と潮が変わる事を考慮しなければなりませんが、
とりあえず、それは皆さんに判断して貰うとして・・・。
もし、一定速度で この潮が流れていたら
私なら 底とりから8m上げるだけでしょうか。

このアタリから ケースbyケースです。
だって一定速度なんて なかなか無いですからね。
 
< 図1 潮が早い場合>
潮の影響で ラインがフケて、釣っている本人は45度位の傾きに見えるかも知れません。
いわゆる 『 カットビ状態 』 です。
ズボ釣りの限界域でしょうね。
しかし、真鯛のアタリが早い場合は こんなに糸を出さなくても良いと思います。

『 潮がそこそこ 』 以上になると タナ取りの方法も変わります。

今回の場合、底取り後、2m程上げた後、
こまめに糸を出していき、最終的には
−13m〜−16m位まで 糸を出して待機状態で釣ります。
 
<最後に>
あくまで私の考えですから 釣れている人は気にしなくてもイイ様な気がします・笑。
 



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