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「日本女性会議2004まつやま記念作品展レポート
 日本女性会議は、国際社会が女性問題に取り組み始めた1975年の「国際婦人年」とその後の10年間で法律や制度の見直しなどを進めた「国際婦人の十年」をきっかけにスタートしました。
 '84年に名古屋市で初めて開かれて以来、全国の都市を回りながら毎年開催されており、21回目の2004年は松山市が会場となりました。
 今の社会は、法律の上では男性と女性の地位は平等に近づいてきてはいるものの、現実にはさまざまな問題が残っています。
 これまでの女性会議で取り上げられた問題が、「男女雇用均等法」「育児介護休業法」の改正や「男女共同参画社会基本法」の施行に繋がりました。

 松山市では、2004年の開催が決定された3年前、ボランティアで集まった実行委員によって準備が始められてきました。
 多くの人に関心を持って貰おうと、「関連事業部」では記念キルト作品を作る計画を立てました。
 運営委員会で「針と糸?戦時中の千人針を想い出す」と反対する他の部会の委員もあったようですが、かつてアメリカの女性参政権獲得運動で Quilt が活躍した故事もあることと奮い立ったのでした。

 AQS(Paducah)で知り合ったQuiltersやML(メーリングリスト)のQuilt仲間に依頼した50×50㎝のミニキルトが、早々と寄せられてきて励まされたのでした。

 実行委員会「関連事業部」の活動として、市の広報でキルトボランティアを募りました。
応募されたキルト歴20年から初心者までの100名近くの方々に、月1回集まって頂だいて、はじめの10分「女性会議」に関しての学習会の後「記念キルト作品」作りをしました。

 これまでの開催都市の市章・市の花・シンボルマークを参考資料に提示しましたが、デザインの選択は制作者の自由に任せました。

 初心者が多かったので、「愛媛キルトクラブ」会員に講師を引き受けて貰い、「三角・四角を基本にしたパターン」「ステンドグラスキルト」「折り紙キルト」「古いネクタイを利用したクレージーキルト」の講座をもちました。

 「愛媛キルトクラブ」は愛媛県下のキルター達の技術向上と親睦を図る目的で15年前に結成された組織です。

 キルトボランティアの方達は、殆ど脱落する人もなく作品を完成させてくださいました。

 集まった作品を順次ホームページに掲載。賛同して作品を届けてくださる方もあって、合計316枚(そのうち“おおつすみれ”の1枚は昨年の大津大会に差し上げました)のキルトを2004年10月22日・23日の女性会議開催日当日、大会主会場の愛媛県民文化会館正面ロビーに飾ることができました。