支援対象者の実態把握に関するアンケート

調査結果

 

 

 

 

平成29年11月

NPO法人街づくりサークルスクランブル

 

 

 

 

目次

 

P3   アンケート結果総評

P4   アンケート用紙(原紙)

P5~7 アンケート結果


1. 

アンケート結果についての総評

 

平成29年度9月~10月にかけて、NPO法人街づくりサークルスクランブルでは、担当地区別の介護が必要な支援対象者に対する実態の把握状況について、全40地区民生委員に対するアンケート調査を実施しました。

 

半数を超える23地区の民生委員よりご回答がありました。(内2件は受信トラブルにより判読困難)

 

調査対象となった21地区の内50%の民生委員より、すべての支援対象者を把握している、とのご回答があったものの、41%が申し出のあった方のみしか把握できていない、との回答があるなど地域間での情報の把握状況に違いが見られます。

 

このような違いが生まれる原因として、「民生委員の役割に対する意欲」というご回答もありましたが、「個人情報の壁に関する問題」もその原因としてあげられています。

 

支援対象者の実態を把握するうえで、地域間での交流に関する問題や、プライバシーに関連する情報に地域がどこまで介入できるのか、という課題が挙げられます。

 

実際に支援の依頼があった場合の対応に関しては、すべての地域で「本人の希望なら自宅まで行っている」とのご回答があり、民生委員の方の積極的な関わりが把握できました。

 

今後の課題として、近隣地域との交流(近隣よりの支援)、申し出のない家庭への情報の把握に関する問題、また民生委員単独では対応しきれない問題に対する行政側の支援体制の充実を求める声が挙げられています。

 

・地域間での交流を図り、支援者の側からは要支援者の実態を把握しやすい状況を作ること、要支援者の側からは相談を行いやすい環境を整えること。

・個人情報の公開を拒否するご家庭に対する対策をとること。

・行政側からの支援体制を充実させ、かつその情報を民間で把握し、活用しやすい状況を整えること

 

が必要とされているのではないでしょうか?


 

支援対象者の実態把握に関するアンケート

 

ご担当地区(          地区         校区)

お名前  (                       )

 

問1.あなたは、担当区域内の支援対象者の現況について、どのくらい把握していますか?

 

. どこに、どのような方が住まわれているか、把握している。

. 申し出のあった方のみ、把握している。

. 余り把握できているとは言い難い。

. 全く把握できていない。

 

問2.問1でウ・エと回答された方のみ、お答えください。)

  把握できていないのはどのような理由ですか?(複数回答可)

 

. 個人情報の壁があって把握できない。

. 積極的に情報収集をする時間も手間もない。

. 当事者が嫌がるのでしたくない。

. その他(具体的にお書きください)

 

 

 

問3.もし支援対象者からの相談の依頼連絡があった時は、どうされていますか?

複数回答可)

. 本人の希望なら自宅まで行っている。

. 公民館や支所などに、来ていただいている。

. 電話だけで対応している。

. その他(具体的にお書きください)

 

 

 

問4. 一人暮らしの高齢者・障碍者等の支援に対して、今後何が必要だと思いますか?

(具体的にお書きください)

 

 

 

 

 

 

 

支援対象者の実態把握に関するアンケート結果について

   2017.910月 スクランブル

 

1. アンケートの回収状況

  松山市内40地区の民生委員にお願いし、うち23件の回答をいただきました。うち、送受信のトラブルで判読不能が2件あり、21件を対象票とさせていただきました。従って 回答率は52%となりました。

地区名

問1

問2

問3

問4

余戸東5丁目

 

近隣者の支援

河野

 

ア、イ、ウ

 

垣生

 

ア、ウ

未登録高齢者対応

湯山・末町ほか

 

ア、ウ

介護等の専門家の支援

三津浜

 

ア、イ

関係者への連絡・災害時支援

立岩

 

未登録高齢者の名簿作成

雄郡

 

民生協議会で話し合って明るく対応

伊台

 

担当地区への周知

石井東

ア 7割は把握

 

ア 電話対応だけもあり

本人の拒否もある。互いを支え合う

粟井

 

ア、イ自宅来訪もあり

ごみの分別。取集に苦労。対策を

道後

 

独居のみでなく高齢夫婦世帯への支援策

小野

 

低運賃タクシー、開けやすい棺や栓

素鵞

イ、ウ

個人情報の問題

ア、ウ

 

潮見

 

ア、ウ

地域ボランティア等による支援

桑原

 

ア 自宅来訪もあり

自己申告を主としているが、声がけも必要

難波

 

ア、イ、ウ

包括を交えて話し合う。買い物、交通に対する支援

清水

 

ア、ウ自宅来訪もあり

本人の協力なしには何もできない

生石

 

ア  自宅来訪あり

こまめな目配り

東雲

 

個人のニーズに対応出来る窓口業務

味生

民生委員の活動意欲

災害時の対応。近隣のつながりの構築

森松

 

様々な境遇に対応したお金や話し相手などの支援

10/31 21件

11・イ9・ウ2

 

21・イ3・ウ7

 

送受信失敗2

 

 

 

 

合計23

 

 

 

 

 

2. 支援対象者の実態把握について

 問1 あなたは、担当地区内の支援対象者の現 

況について、どのくらい把握していま

すか?

    

約半数の地区では支援対象者がどこに

どのように住んでいるかを把握してい

ますが、4割の地区においては申し出の

あった支援対象者のみ把握していると

回答しています。また2つの地区では

把握できているとは言い難いとしています。しかし、全く把握できていないと回答した

ところはありませんでした。

 地域内での交流の減少やプライバシーの問題等から、支援を必要としている方の現況

把握が必ずしも十分とは言えない状況がうかがえます。

 

 問2 問1でウ・エと回答された方のみ、お答えください。

 

    把握できていないのはどのような理由ですか?(複数回答可)

     問1でエと回答した方はあいませんでしたが、ウのあまり把握できているとは言い難

い、と回答した方は2名おりました。その2名の方の回答では、「個人情報の壁があって

把握できない」と「民生委員の活動意欲」をあげています。

 

 問3 もし支援対象者からの相談の依頼連絡があった時は、どうされていますか?(複数回答可)

 

    アの本人の希望なら自宅まで行っていると回答した方は回答者全員の21名、イの公民館

や支所などに来ていただいていると回答した方は3名、ウの電話だけで対応していると回

答した方は7名ありました。

 

 問4 一人暮らしの高齢者・障碍者等の支援に対して、今後何が必要だと思いますか?

 

    具体的に記入をしてもらった結果、以下のようなご意見がありました。

   ・近隣者の支援

   ・未登録高齢者対応 

・介護等の専門家の支援 

・関係者への連絡・災害時支援 

・民生協議会で話し合って明るく対応 

・未登録高齢者の名簿作成 

・担当地区への周知

・本人の拒否もある。互いを支え合う 

・ごみの分別。取集に苦労。対策を

・独居のみでなく高齢夫婦世帯への支援策

・低運賃タクシー、開けやすい棺や栓

・地域ボランティア等による支援

・自己申告を主としているが、声がけも必要

・包括を交えて話し合う。買い物、交通に対する支援

・本人の協力なしには何もできない

・こまめな目配り

・個人のニーズに対応出来る窓口業務

・災害時の対応。近隣のつながりの構築

・様々な境遇に対応したお金や話し相手などの支援