眠り月

エロです
ひかわさんへの誕生日プレゼントです

SFCソフト「サンサーラ・ナーガ2」の設定やストーリーを元にしたパロディ作品ですが、やってなくても分かるはずです
が、サンサーラはおすすめですので是非やってみてください(待て
























































終わりへの旅路


巨大な竜が、翼で風を切るように進む。冷たい風に震えないよう、暖かな服でもこもこに着ぶくれした俺を気遣う言葉が、風に紛れて聞こえた。
「少し休みますか?」
「かまわん。…もう少し行ったら街だろ。夜明けまでには街に着きたいから急いでくれ」
「……ええ。あなたは少し眠ってください」
その言葉に頷いて、俺は目を閉じた。
会話の相手が誰か、と問うやつはもぐりだな。
勿論、この巨竜に決まっている。
人語を解する竜というのは珍しいが、古い記録をたどればそういう例もあるらしい。
しかしそれ以上に珍しいのは、雄竜が人を乗せているということだ。
そんなもん、誰も見たことがないんじゃないだろうか。
俺だって、自分が見聞きしただけなら、そんなまさかと笑い飛ばしただろう。
だが、これは現実だ。
雄竜の背というのは広々としている分、多少不安定だが、乗り心地はそう悪くない。
少なくとも、眠るくらいのことは容易にできる。
やがて風の温度や速さが変わり、俺がそろりと目を開けると、東の空がじわりと薄くなり始めていた。
もう降りるのだろう。
しかし、覚悟するほどの衝撃はなく、巨体の割に驚くほど静かに着地した。
「ゆっくり降りてくださいね」
と律儀に声を掛けてくるのは、じっとしていた俺の体が凝り固まっているのを心配してくれてのことだろうが、毎度毎度律儀に言わなくてもいいんだがな。
体を包んでいた毛布ごと滑り下り、地面に足を付ける。
少し足がじんとしびれたが、大したことはない。
やれやれとため息を吐きながら、大きく伸びをしたまではよかったが、いきなりそんなことをしたからか、頭に血が足りなくなったらしい。
くらりとよろけた俺は、しかし、地面に倒れることはなかった。
「だから言ったじゃないですか」
と呆れた声を出しながら、そのくせ優しく抱き留められたからだ。
俺を抱き留めたのは、もう巨竜の姿をしてはいなかった。
どこからどう見ても、なんら変哲もない――いや、少しばかり容姿がずば抜けているが、それでも、ただの人間にしか見えなくなっている。
年を経た竜が人型になるなんて聞いたこともなかったのだが、コイツに言わせるとそういうこともあるらしい。
あるいはこいつが特別なだけかも知れないが、そんな些末なことはどうでもいい。
こいつが竜でありながら人の姿にもなるという事実に変わりはないんだからな。
それにしても、本来竜の巣にいて雌の訪いを待つはずの雄竜がどうしておれなんかにくっついてきているかというと、理由は単純だ。
しかしながら、明解ではない。
何を思ったか、こいつは俺が好きなんだと宣いやがる。
そう言って、巣も役目も放棄して俺についてきたんだから呆れた。
全く、なんなんだろうな。
そっとため息を吐いた俺に、古泉と名乗った竜は美男子の姿で心配そうに、
「なにか、気分でも…?」
「いや、なんでもない」
「……そうですか」
そう言っておいて、古泉は少し目をそらし、
「……僕ではやっぱり、役不足でしょうか」
と呟いた。
それは、俺が別のこと――病が原因で失った俺の相棒の竜のことを思いだしているとでも思ってのセリフだろう。
だが、そうじゃない。
「あいつのことを思いだしてた訳じゃない。……なんでお前が俺なんかをそんなに気に入ったのか分からんってだけだ」
「そうだったんですか?」
驚いたように軽く眉を跳ねあげた古泉は、
「……そんな風に僕のことを考えてくださるのは嬉しいですね。ご迷惑になっているのでなければ、ですが」
「迷惑だったらとっくに逃げ出してるさ」
そう小さく笑って、俺は支えていてくれた古泉から、そっと離れた。
ただ、普通に体を離しただけだと、こいつがまたぞろ妙な考え違いを起こして落ち込みかねんので、軽くその手を握り、
「ほら、さっさと街に行くぞ。お前もそろそろ休みたいだろ」
「僕は平気ですけど……」
「いいから休め。……一晩中飛んでたんだ。全く疲れてないとは言わせんぞ」
「……はい、ありがとうございます」
柔らかく笑った古泉が調子に乗って腕を絡めてきた。
拒みたいのはやまやまだが、あまりに嬉しそうでそうもし辛い。
仕方なく、腕を組んだまま宿を取ることになった。
宿の窓を開けて、街を眺める。
どことなく、精彩に欠ける、くすんだ街並みと人の姿が見える。
気のせいか、空気すら饐えているかのようで、ぞっとしない。
「……本当に世界は滅びつつあるんだな」
そう呟いた俺を、背後からそろりと抱きしめた古泉は、
「心配ありませんから…」
と囁いた。
「……心配ないって……お前の翼でだって、世界からは逃れられんだろう」
「それでも、下層から滅びゆくのであれば、上層へと逃れることは出来ます。ほんの少しの短い間でも、あなたと共にありたいんです」
切ない声と共に、抱きしめてくる腕に力がこもる。
「それに、」
と鼻先を俺の頭に寄せて、
「世界が滅びても、またきっと新しい世界が生まれるのでしょう。そうして繰り返し繰り返し…この世界はあるんです」
「そうなのか?」
「はい」
と自信満々に笑うから、そうなのかも知れんと思えた。
何しろ、これでも年を重ねた知恵のある竜なんだ。
高々十数年しか生きてない人間なんかよりもずっと物知りだろう。
「同じ世界を、俺たちは繰り返してるのか?」
「いいえ」
と古泉は答える。
「少しずつ、違っていると言います。あるいは昔、僕があなたで、あなたが僕だったのかもしれません。それとも、全く違って見える世界で、何気なく暮らしていたかもしれません。……でもきっと、どんな世界であれ、僕はあなたの側にいたと思います」
「俺の側に?」
「ええ。……それほど、あなたが愛しくて……とても近しく感じられるんです」
俺の首筋に古泉の唇が触れ、シャツのボタンが外される。
「こ……らっ……真昼間から何を……」
体を休めるために宿を取ったのであって、そういうことのために昼間から部屋にいる訳ではない。
「ただ眠るよりは、あなたにご褒美を頂いた方が、僕も元気が出ると思いませんか?」
思いませんね。
だから離せ。
「…口で言うほど嫌がってもないくせに……」
くす、と少なからずむかつく笑いを漏らした古泉が手を伸ばし、窓を閉める。
そのままカーテンも閉められて、部屋の中が薄暗くなる。
「見られなければいいでしょう?」
「そういう問題じゃ……んっ…!」
ぐいと強引に体を反転させられ、唇を奪われる。
悠長にしゃべっていたくせに、その口づけはどうにも熱くて荒っぽい。
獣染みたそれに、ぞくりとした。
「ちょ……っ、待て、古泉……」
「聞けません」
熱い吐息を吹き込むように、言葉を口移しされる。
その熱に浮かされたようにぼうっとなっている間に、俺はベッドに押し倒されていた。
「あ……、んっ…ぅ………古泉…」
「……好きです」
行為を始める時の約束のような言葉を囁かれ、背筋をしびれが走る。
「んん……」
閉じた唇をこじ開けるように、舌が入り込んでくる。
器用に動くそれが俺の舌を絡め取り、きつく吸いあげる。
何もかも奪われそうで怖いくらいのそれなのに、安心するなんておかしいだろうか。
気が付けば俺は自分の腕を古泉の体に巻きつけ、滴り落ちてくる唾液すら受け止めていた。
「はっ………ぁ……する、のか……?」
「ここまできて、しないはずがないでしょう」
優位を示すようなかすかな笑いを含んだ声で言われ、俺は軽く顔をそむける。
「お前、しつこいから嫌なんだよ…」
「すみません。…あなたが可愛くて、愛しくて、つい、長くなってしまうんです」
そう言って、ついばむようなキスを落としておいて、
「生物としてはおかしいことでしょうけど、務めとして、雌の竜とするよりも、あなたとする方がずっと気持ちいいですし、胸の中が暖かくなるんです」
幸せそうに笑うから、俺はもう抵抗も出来んのだ。
こういうところだけ酷く動物的にストレートで、あまりにも直截すぎて逃げることすら許されない。
こいつははじめからそうで、俺が気を許したとみるなり押し倒してきやがったのだから恐れ入る。
それでもずるずると一緒にいる俺自身も相当呆れたもんだがな。
古泉がすっかり慣れた手つきで俺の服を脱がせて行く。
古泉自身ももどかしげに服を脱ぎ捨て、素肌を触れ合わせる。
その暖かさにほっとする。
柔らかな薄茶の髪を撫でて、俺は小さく呟いた。
「…お前は、どこにも行かないでくれ。俺を置いて……死んだり、するな…」
「はい、約束します。ずっとあなたと一緒にいます。…世界が終わるその時にも」
「ん……」
きつめに抱きしめると、窮屈そうに腕を曲げて、そのくせ的確に俺の胸へと古泉の指が伸びてくる。
触れられたってどうってこともなかったはずのそこが、いつの間にか酷く弱い場所になっているのが恥ずかしい。
「…っ……古泉…そこ……やだ…」
「……すみません」
ちっとも悪いと思ってない声でそう言った古泉が、唇をそれに寄せ、いきなり歯を立てた。
軽くとはいえ、予想以上の衝撃に、体がのけぞる。
「ひっ…ぃ……!」
「…感じてますね」
「い、たく…すんなって……いっつも言ってんだろうが…!」
意地の悪い声を響かせた古泉を睨みつけても、柔らかな微笑が返ってくるだけだ。
「そんなこと言って……痛いだけじゃないんでしょう?」
赤くなったそこに唾液を塗り込めるように指先でくるくるとくすぐられ、腰が揺れる。
くそ、無性に腹が立つ。
「そう照れないでください。…可愛くて、止まらなくなります」
「…どうしたって止まらねえくせに……」
恨みがましく呟いたからという訳でもないのだろうが、両方の乳首をきゅっと摘ままれて変な声が出た。
「やっ……! あっ、古泉っ、それ、やだって……」
「……可愛い」
だから人の話を聞けよ!
古泉の玉脂のように滑らかな指が体をなぞると、それだけで熱が上がる。
「ひっ……う、ぁあ…」
上ずった声を上げる俺を熱っぽく見つめておいて、指だけじゃ足りないとばかりに唇で触れてくる。
濡れた舌が、汗をぬぐいもしていない肌に触れていくのに、興奮した。
古泉は、それこそ本当に食べる気じゃないのかというくらい丁寧に俺の肌を舐めていく。
肋骨をなぞり、腹筋を確かめ、へそのくぼみはもちろんのこと、脚の付け根のラインすらなぞられる。
「ひぅ……っ………はぁっ……あっ…」
普通なら精々くすぐったいだけのはずのそれが、どうしようもなく興奮を煽っていく。
天井知らずだとしか思えない。
いつの間にか、大きく開かされたばかりか、軽く腰を浮かすほどに抱え上げられた脚の間に古泉が潜り込んできていて、内腿を舐めていくと、俺のものがふるりとはしたなく震えるのが見えそうで、羞恥に震えた。
だが、古泉はそこから遠ざかり、膝頭へ、更に爪先の方へと移動しやがるので、もうかなりのところまで理性を崩されていた俺は堪らず、
「やっ…! も……焦らすな……」
と泣きつく破目になった。
くすっと笑い声を立てた古泉は、
「焦らすな、とは、こちらを舐めていい、ということでしょうか?」
と言いながら、それにふうっと息を吹きかける。
「っ……! そ…う、だから……早く……」
古泉は目を細めて、
「快感に溺れるあなたも可愛らしくて……堪りませんね」
と言って、もう一度内腿をなぞり上げ、勃ち上がったものに鼻先をすり寄せるようにして、根元の袋を舐められた。
「ふあっ…」
これまでのあまりにももどかしい刺激から一転して、ダイレクトなそれを与えられ、腰が浮き上がる。
「もっとですね」
したり顔で言うやつを睨みつけようにも、もうそんな気力も残っていない。
ピチャとわざとらしく音を響かせながら、古泉の舌が遠慮なく触れてくるたびに、体を震わせるしかなくなっちまっている。
「ふ…ぅ、ぁ………んん……」
茎を舐め上げた古泉はためらいもなくそれを口の中に納め、強めに吸い上げた。
「ひあぁっ…」
強すぎるそれに悶える俺を、古泉は楽しそうに見つめ、
「一度出して差し上げたいのはやまやまなんですけど……その方がつらいでしょう?」
と苦笑して、自分の唾液と俺の先走りの混ざったぬるついた指を滑り込ませて来た。
どこに、とは言いたくないし言わなくても分かるだろう。
「んっ……」
「あまり緊張しないで…力を抜いてください……」
「んなこと、言われても……」
もう自分の体のどこに力が入っていて、どこに入っていないのかすら把握しかねてるってのに、力を抜くのも難しい。
「仕方ないですね」
と言って、古泉は俺の胸に顔を近づけ、ちゅうと音がするほど吸い付いてきた。
「はぁっ……」
そちらに意識が行ったのを見計らって、中を掻き回され、体が跳ねる。
「やっ、あっ…古泉……!」
弱いところを一度に刺激されて、頭の中がぐちゃぐちゃに乱される。
何も分からなくなりそうなほど、気持ちいい。
「いっ……う、ぁあ……」
とうとうどこかおかしくなったんだろう。
俺の目から涙があふれ、口から洩れるのは泣き声じみた喘ぎになる。
「もう少しですから…」
宥めるように囁いて、涙を舐め取る仕草が優しくて、余計に泣けてくる。
ああ、くそ。
俺はきつく古泉を抱きしめ、それこそその腕に爪が立ちそうなくらいの力を込めた。
「古泉……古泉…っ……」
何度も古泉を呼ぶ。
叫ぶように、嘆くように。
「はい、僕はここにいますから…」
優しく古泉が俺の頬に口づけるのを感じながら、俺はなおさら涙をこぼす。
そうして、
「…お前は……口、きけるんだから……調子悪い、とか、あったら、絶対…言えよ…!」
「……はい」
神妙に頷いた古泉に、勝手にいなくなるな、先に死ぬな、俺を置いて行くなと駄々っ子のように喚いて抱きつく。
「僕はあなたと一緒にいますよ。あなたが離れたがっても…もう、離せません」
支離滅裂な俺の言葉の意味を、こいつはちゃんと分かって、受け止めていてくれるんだろう。
俺は頷き返して、
「…もう……いいから、早く……」
とねだった。
「……痛かったら、すみません」
律儀に謝っておいて、古泉は遠慮のない手つきで俺の脚を抱える。
押し当てられた熱は、俺の体温より高くて、それがいっそおかしく思えるくらい、俺の体も熱かった。
「ふぁ……んっ……く…ぅ……」
「ゆっくり…息をして……」
荒い息を吐きながら古泉がじわじわと腰を進めてくる。
苦しいのに、気持ちよくて、何よりも、俺の中に古泉が在るということが嬉しかった。
「あっ…つい………」
「そうですか?」
「ん………生きてる…って……」
分かるのが嬉しい。
「…俺は……もう、嫌だ。竜が……大事な連れ合いが、冷たくなってく…なんて……」
「……大丈夫」
何度も繰り返し宥めてくれる古泉が愛しい、と、ひねくれた俺でも思えた。
「好き……だ、から……」
「僕もです。…あなたを愛してます」
うんうんと頷く俺の中で、古泉が動く。
じわりとしたそれが少しずつ激しさを増していく。
その激しさがそのまま、古泉の寄せてくれる思いの激しさのようにも思える。
「あっ…ん、んんっ…古泉ぃ……」
「…はい」
「……っ、も、無理……そろそろ…げんか…っ……ひぃ…!」
一番深いところを突かれて、悲鳴じみた声が上がる。
「もう少し……」
「ふあっ、あっ、やら…っ! ああっ……う…ぁ……!」
ごりごりと中をえぐられるだけでなく、腰を打ち付ける音や湿った物音に耳からも犯される。
「やっ…あ、もう……も…っ……」
「ん…っ……僕も……」
そう囁かれて、一瞬遅れて、俺は我に返った。
「っ、ま、って、お前、中には出す……なぁあああああああ…!」
止めようとした時にはもう遅かった。
体の中を焼き尽くしそうに熱いものが、いっぱいに注ぎ込まれる。
それこそ、中を埋め尽くす質量が倍になったとしか思えないほど苦しい。
苦しいくせに、それで自分も達するなんて、俺はどうなってるんだ。
「んく…っう………」
「は……っ……、すみません……」
気だるげな声で謝って、古泉がそれを引き抜くと、ごぷりと大きな音がした。
そこからたらたらと白濁が垂れているのが、見なくても分かった。
「くそ……お前、多いんだから中で出すなって何度言ったら……」
げんなりしながら起き上がろうとしたところを、
「まだですよ」
と呼び止められ、今度はうつ伏せに転がされる。
「ちょっ…!」
「まだ足りません。…あなただって、まだいけるでしょう?」
柔らかくなった場所に指を突っ込まれ、いささか性急な手つきで中にたまった液体を掻き出される。
愛撫とは言い難いそれにすら、敏感になった体は感じてしまえる。
「ひあっ…あっ、うぅ……」
おまけに、一度したら勢いづいたのか、ろくに掻き出せてもないのに、次を求めるようにぬるついたものを押し当てられた。
「やっ……無理だ……!」
「大丈夫ですって…」
根拠もなくそんなことを言って、古泉が腰を進めてくる
「ひっ……い、くぅぅ……」
さっきより柔らかくなってるはずだというのに、圧迫感が酷くて苦しい。
古泉が腰を使うたびに、中で液体が揺れる気がした。
というか、多分、気のせいじゃない。
「次は…っ、ちゃんと、外に出しますから……」
「ぐっ……ん、んんっ……この、ばかぁ…!」
罵りながら、俺はベッドに爪を立てる。
遠慮なしに中の弱い部分を抉られて、もう悲鳴にしか聞こえない声を上げる。
畜生、窓やカーテンを閉めても意味ねーだろこれじゃ。
「出し…ます…っ……」
ずるっと音を立てて引き抜かれたと思うと、背中一面に吐き出された。
それすら熱くて、背中がぞくぞくと震えた。
「は……ぁ……」
疲れた、と脱力した俺の肩に、古泉がキスを落とすところまではよかったが、
「……少し休憩しましょうか」
なんて囁きは死刑宣告にしか聞こえなかった。