エロですよ！
いちゃいちゃですよ！
今日も今日とて勉強と称して古泉の部屋に上がりこんで、勉強している。 ……ただし、一般的な意味でない方面での勉強だ。 クーラーの効いた涼しい部屋で、二人揃ってベッドに潜り、素肌を触れ合わせてるなんて、贅沢な夏の過ごし方だと思うね。 すっかり裸に剥いた古泉を組み伏して、大きく脚を開かせ、その脚の間に陣取って俺が何をしているかと言えば、指で古泉の中を文字通り探っている訳だ。 「んーと……大体この辺り…だと思うんだが……」 非常に頼りないことを言いながら、少しばかり感触が違う部分をぐっと押し上げて見ると、 「ん…っ……」 と小さな声が返って来た。 「何か違うか？」 「え、えと…少し……うずうず、する…」 恥かしさに顔を真っ赤にしながらの返答に、まだ身につけたままのズボンの中で、我慢のきかない馬鹿息子が暴れたそうにするが、ぐっと堪える。 「じゃあ、このままちょっとしてみるからな」 「うん……」 と返す古泉の声がまだいくらか沈みがちなのは、これで快感を得られないせいなんだろう。 そんなもん、俺が下手なだけだと思うんだがな。 なんとか上手くなりたいもんだと思いながら、こうして勉強だか練習だっかよく分からんことをしている訳だ。 少しばかり硬くなったその場所をぐっぐっと一定のリズムで強めに押し上げれば、控え目ながらも決して苦痛によるものではない声が古泉の薄桃色の唇から漏れてくる。 「ん…っ、ん、ぅ……」 「痛かったら、ちゃんと言えよ？」 「だ、いじょぶ……」 「…気持ちよくても、言えよ？」 冗談めかして付け足した言葉に、古泉は小さく笑ってくれた。 「あなたが引くくらい？」 「引くほど善がるならそれはそれでいいな。だが、それこそよっぽどじゃないとだめだぞ」 「ふふ、あなたのキャパシティの凄さはよく分かってるから…」 楽しそうに笑った古泉は、どこか悪戯っぽく目を光らせて、 「……ねえ、」 「…なんのおねだりだ？」 「…他のところも、触ってください」 小さな声で甘くねだられて、喉が鳴る。 それを軽い咳払いで誤魔化して、 「他のところってのはどこだよ」 「……どこでも。あなたにされるなら、どこだって気持ちいいから…」 「じゃあ、ここだけでもいいんじゃないか？」 ぐっともう一つ強く押し上げると、 「ふぁ…っ……」 と甘やかな声が聞こえた。 「もうちょっと、か？」 「ん……かも、知れない…。でも、よく、分からないから……他のところ、して、確かめさせて……」 「…ほんとに、お前はねだるのが上手だよ」 にやけながら言えば、 「あなたが教え込んだんでしょう？」 と言われた。 「……そう言われるとまるで俺が鬼畜か何かみたいだろ」 「似たようなものじゃないですか。…もういいって言うのに、しつこいくらい前戯に熱中するのは誰だっけ？」 「お前が可愛いからだろ」 そう言って俺は少し体の位置をずらし、古泉の胸へと顔を近づける。 前よりもいくらか赤味が増した気がするそこは、中心がツンと勃ち上がり、周囲もいくらかぷっくりと膨らんでいる。 「…あなたのせいだよ」 非難めいた甘い言葉を囁く古泉に、俺は意地悪く、 「自分でもいじってるんじゃないか？」 と返してやる。 実際、それは十分ありうると思っている。 それくらい、ここは敏感になっていて、ふっと息を吹き掛けるだけでも堪らない刺激になるらしい。 「んぁ…っ……」 とこれは明らかに嬌声だと言える声を上げる古泉に、 「ここをいじったんでいいのか？」 「ん…、して……」 「どうして欲しい？ 舐めて欲しいのかくすぐって欲しいのかそれとも噛んで欲しいのか、色々あるだろ？」 「な、んでも、いいから……っ！」 「はいはい」 それどころじゃないらしい。 俺はそろりとそこに舌を這わせる。 柔らかいのもほんの少し硬いのも、しっかり味わえる。 甘い、と錯覚なのか事実なのか分からないことを感じながら、そこを軽く吸い上げると、 「ひゃっ、ぁん…っ…」 と古泉は体を震わせる。 中まできゅっと締まった感じがするな。 もっとして欲しそうに見つめるのをあえて無視して、胸から離れた俺は、ぐちぐちと音を立てながら中をかき回し、 「で、確かめられたか？」 と尋ねた。 古泉は不満げながらも、 「…ん、多分……」 「どうだ？ 気持ちよくなりそうか？ …こっちで」 こっち、と言いながら強く押し上げると、古泉の体がかすかに震える。 「なれ、そう……っ…、ん、もう、ちょっと……」 「もうちょっと？」 「…っ、ん、奥……！」 「…この辺り、か？」 言われたように少しだけ指を奥に進めて、強めに押し上げると、 「っく……」 と苦しげな声が上がった。 「古泉？」 「…はぁ…っ……ぁ…」 荒く息を吐き出した古泉は、べそでもかきそうな顔をして俺を見つめて、 「も……っ、我慢、出来ない……っ…」 「……あー……それはやめてくれということか？ それとも、」 確かめようとした俺を脚できつく抱き締めた古泉は恨みがましい目で、 「やめないで…！」 と訴えてくる。 ……つまり、 「…ここがイイ、のか？」 「た、ぶん……。で、も、指だけだと、もどかしくって、もう……っ…」 そう言って震える古泉の艶かしさと言ったら、それはもう堪え切れるようなものではなかった。 それこそ、こんなものをうっかり目にしたら、それだけで人類における９５％からマイナーな５％に軸足を移したって仕方がないだろうというほど、いやらしくて可愛くて情欲をそそる。 「分かった。俺も限界だ」 短く吐き出して、俺はきつくなったズボンを無理矢理脱ぎ捨て、ゴムの袋を開ける。 それをつけるのも、随分手慣れたものである。 手早く準備を整えて、俺は古泉のひくつく後孔にそれを押し当てた。 薄っぺらなゴムなんて関係なく思えるほど、そこは熱く、震えていた。 待ち侘びてるみたいだと思うと余計に煽られ、 「…入れるぞ」 と短く宣言して、ぐいと押し入れた。 「く…っ、ぁ……ん…」 いくらか苦しさの滲む声に申し訳なく思いながらも、さっき探り当てた場所をなんとか探す。 「この辺り…か？」 「…っ、もう、ちょっと……手前…」 「ん…」 お互い探り探りの行為は、興が削がれるというよりもむしろ乗る。 古泉が自分で、自分の感じる場所を教えてくれるのも堪らないし、それでこそ共同作業という気もする。 「ここら、か…？」 「…ひぃっ…！」 鋭い声が上がって、驚いたのは俺だけじゃなかったらしい。 古泉も驚きに目を見開き、それから少し遅れて、顔を真っ赤に染め上げる。 それはつまり、 「よかった、ってことだよな？」 そう言って笑った俺はさぞかし悪そうな顔をしていたことだろう。 素直に喜べばいいものを、何かこう、嗜虐心めいたものを刺激されて、そういう顔になった。 「っ……」 恥かしさに更に顔を赤らめる古泉に、 「なあ、違うのか？」 とダメ押しをしながら、もう一度同じ場所を強く擦り上げると、 「ひゃ…っ、ひ、ぁあ…！」 と悲鳴染みた嬌声が上がる。 「なるほど、ここか」 覚えたぞ、と低く囁けば、古泉は余計に体を震わせて、 「…や、だぁ……」 と泣きそうな可愛い声を上げる。 「嫌ならやめるか？」 「…っ、や…！」 そう否定する声の方が強いってのも、こいつの可愛いところだよな。 俺はそっと古泉の頬に口付けて、 「この調子で、もっと気持ちよくしてやりたいな」 と独り言ちる俺に向かって手を伸ばしながら、 「も、十分……っ…」 ぎゅうっときつく抱きついてくるのも可愛いし、愛しい。 「…好きだぞ」 囁きながら口付けて、ごりごりと擦り上げると、四肢が暴れるほど感じるらしい。 「あな、た、が…っ、そういうこと言うから…っ！ ひぁっ、あん…っ、も、無理…ぃ…！」 「んっ…俺もだ…」 そう言って今度は深く、ゆっくりと奥まで埋め込むと、 「んんん…っ…」 といくらか苦しそうに古泉が呻く。 「ごめ、んな…」 「あやまら、ない、で……」 そう言って古泉は小さく笑う。 「…愛してる」 「僕も…っ、好き…。愛してる……」 甘ったるく繰り返して、キスをして、心行くまで愛し合った。 シャワーを浴びてさっぱりして、ソファにどっかと座った俺は、先に上がっていた古泉が甲斐甲斐しく運んできたアイスコーヒーを飲みながら尋ねた。 「…次の課題は？」 「ええと……小論文が残ってましたよね」 「じゃなくて、」 「え？」 「……前立腺を覚えたら、次はどこにする？」 低く囁いた俺に、古泉はぼっと顔を赤くし、 「っ、す、好きにしたらいいでしょう！？」 と言って顔を背けたが、お前、それは可愛いだけだって。 「…じゃあ、楽しみにしてろよ」 ニヤリと悪辣な笑みを浮かべた俺は、可愛くて堪らない恋人の柔らかな耳に、ねっとりと舌を這わせたのだった。 |