だらしないカレ



古泉にいきなり路地裏に連れ込まれ、抱きしめられ、告白され、キスなんてことまで許しちまった後も、表面上は俺たちに変化なんてなかった。
古泉が説明してくれるまでもなく、普段のあの胡散臭いキャラクターは機関の命令でやらされているものであり、ハルヒに本性がばれるわけにはいかないと言うことは俺にもよく分かっていたから、付き合い始めたからと言ってそれが表面化するなんてことはありえない話だということも、当然分かっていた。
加えて、少しずつではあるものの、演技をしている古泉の仮面の下に透けて見える本性を感じ取れるようになってきたり、わざと古泉が俺にそれを見せたりしてくれることもあり、そう気にすることもなく過ごしてきた。
実際、ハルヒもいる部室でかなり大胆なこともしでかしてくれたしな。
あれは思い出しても恥かしい。
が、今語るべきことでもない。
今言うべきことがあるとしたならばそれは、俺と古泉の付き合いの現状についてくらいのものだろう。
古泉との付き合いは、はっきり言って非常に健全なものだ。
寝る前の一時間程を、電話で話してその日一日のことを語らった後、少しばかりこそばゆい言葉を交わして終る程度の、な。
それをもう一ヶ月近く続けている。
最初のあの強引さはまるきり嘘のようである。
しかし、やっぱりそれじゃ満足というには程遠いのだ。
電話をしている時はまだいい。
余計なことなんて考えず、耳に神経を集中させて古泉の少しばかり笑えて、楽しい話を聞いてりゃ満足出来なくもない。
だが、そうじゃない時は不安になったりもしちまうんだ。
それは別に、俺が特別精神的に脆弱に出来ているからというわけでもないはずだ。
誰だって、俺のような立場に置かれたなら同じように思うに違いない。
せめて、面と向かって話せたら、と何度思ったか。
思うだけで行動に移せなかったのはやっぱり、古泉への遠慮というか、言ったって仕方がないかもしれないと思っていたからだったのだが、いつものように掛かってきた電話で、古泉は言った。
『なあ、明日、暇?』
「明日? …そうだな、何の予定もないはずだが」
それがどうした? と首を傾げる俺の耳に、古泉の嬉しそうな声が触れる。
『じゃあ、遊びに来いよ』
「……え…?」
『あれ? 嫌だった?』
「いや、違うが……。お前がそんなこと言うのが意外だっただけで…」
『ああ、そっか。でも、平気だぜ? ちょっとばかり汚いから、あんたには怒られそうだけど、一応足の踏み場は出来たし』
「それ、どんだけ汚くしてたんだよ」
笑いながら言えば、古泉も声を立てて笑い、
『片付け苦手なんだよ。その分、ってのは変だけど、料理は得意だからさ、昼前に来てくれたらちゃんとご馳走するから、どう?』
「料理が得意なのか?」
なんとなく意外だ。
いつも学食を使ってると聞いていたからだろうか。
『まあな』
「そりゃ、楽しみだ」
『じゃ、来てくれるんだな?』
嬉しそうな弾む声に、俺は思わず笑みを零し、
「ああ」
『っしゃ!』
歓声を上げる古泉にはもう笑うしかない。
「はしゃぎすぎるなよ」
と言ってやれば、
『いいじゃん。ずっと、あんたとちゃんと会いたいって思ってたんだからさ。…こう見えて、結構不満だったんだからな。外でじゃ優等生ごっこしなきゃならねーし、そうしたらあんたもやっぱりこれまで通りのオトモダチって格好になるじゃん? あんだけ勇気を振り絞って告ったのが嘘みたいでさぁ…』
「それはこっちの台詞だ」
『ん? じゃあ、何? あんたも思っててくれたわけ? 俺とちゃんと会いたいとか話したいとか、そういうこと』
「あ、当たり前だろ」
人をなんだと思ってるんだ?
『いやー…、なんつうか、今付き合えてんのも、俺が強引に押した結果じゃん? 本当に俺のこと好きなのかなって、不安にもなってたんだよ。…ごめんな』
そう言われては文句を言い募ることも出来ず、俺はため息を吐いた。
「きっかけはともかく、今はお前と同じ気持ちのつもりだぞ、俺は」
『ほんとに? 俺のこと、愛してる?』
「ああ」
『……ほら、やっぱり言ってくんないじゃん。いつもそうだよな。なかなかあんたからは好きとも愛してるとも言ってくれねえんだから』
拗ねる古泉に俺はもうひとつ息を吐き、
「恥かしいってのも分かれ」
『んじゃ、明日でもいいや。言ってくれる? 俺のこと愛してるって』
「……今言えって言われた方がマシだ…」
唸るように言えば、古泉は笑い声を立て、
『今言ってくれる? 明日も言って欲しいけど、今言ってくれるんだったら、とりあえずは満足だな、俺としては』
俺は黙り込んでしばらく考え込んだ。
が、黙っていたって仕方がない。
既に今日の通話時間は決めておいたタイムリミットを越えている。
意を決して口を開く――が、声が出なかった。
好きだ、でも、愛してる、でもいいはずだ。
古泉はあんなに簡単に言うじゃないか。
それなのに、うまく言えない。
何度も試みて、やっと口から出たのは、恐ろしく小さな声で、
「…好き」
という長門の言葉並みに短いものだった。
古泉は黙ったまま何も言わない。
俺が苦労している間に寝ちまったとかじゃないだろうな。
だとしたら、明日もう一回言えなんて言われても聞けんぞ。
『……っ、かわいい…!』
……というのが、ややあって聞こえた間抜けな発言だった。
俺としては眉を寄せるしかない。
あほか、こいつは。
『だってほんとに可愛いって。もう、照れてるのが見なくても分かって、想像するだけで堪んねーよ』
あーそうかい。
満足したならもう切るぞ。
『おう。明日、楽しみにしてる』
「…ってお前、住所とか教えろよ!」
『後でメールしとくから。そっちのがいいだろ? んじゃ、お休み。…愛してるよ』
「……お休み」
くすぐったい言葉に、顔を余計に赤くしながら、俺は電話を切った。
それから、メールが入るのを待ちながら、しばらく考え込んだ。
……ちょっと待てよ。
明日、古泉の部屋に行くということは、何か。
浮かれてる場合じゃないんじゃないのか?
――顔が真っ赤になる、なんてもんじゃない。
そのまま布団の中に頭を突っ込んでのた打ち回った。
会いたいのは確かだが、一応恋人同士という関係性を考えると、一人暮らしの部屋に単身乗り込むのは勇気がいる。
どうせなら、気付かなきゃよかった。
どうしたらいいんだ、と悶々としているうちに、いつの間にやら俺は眠っていた。

そうしてやってきた翌朝、俺は緊張しつつ古泉の部屋のドアフォンを鳴らそうとしていた。
極平凡なマンションは、古泉一樹というキャラクターには相応しそうだったが、あいつの本性を思うとそうでもない。
むしろ、安普請のアパートなんかが似合いそうだ。
そんなことを思いながらボタンを押すと、少しして、ドアが開いた。
「いらっしゃい」
満面の笑みで俺を迎え入れた古泉に、俺は絶句した。
するしかないだろ。
あの古泉一樹が、薄汚れたジャージのズボンに、黒地に赤で「東坡肉」なんて書かれたTシャツ姿で突っ立ってたんだからな。
緊張なんてのも吹き飛んで、俺は呆然とするしかない。
「こ、古泉…お前…」
古泉は俺の動揺を不思議に思った様子もなく、軽く首など傾げながら、
「まあ、とりあえず入りなよ。ほんとは、玄関に出るのもまずいって言われてんだ」
「あ、ああ…」
搾り出すような声で答え、部屋の中に入り、ドアを閉めた。
その途端、古泉に抱きしめられる。
「ちょ…っ…」
いきなりか!?
いきなりなのか!?
思わず身を竦ませた俺の背中をそっと撫でながら、古泉は嬉しそうな声で言った。
「ほんとに来てくれたんだな…」
「…そう、言った、だろうが……」
「ドタキャンとかもあり得るかもしれないって思ってたからさ。来てくれてマジで嬉しい」
そう言った唇が俺の頬に軽く触れる。
「ん、待て…って……」
――古泉、あれはなんだ?
「うあ?」
俺を解放した古泉の肩越しに部屋の奥へと目を向けると、雑誌やら書類やら教科書やらでぐっちゃぐっちゃになった部屋の惨状がよく見えた。
「あー……。ちょっとしたゴミ屋敷?」
へらっと笑って誤魔化せると思うなよ。
「自分の生活する領域をここまで酷い有様にするような奴に手伝えとは言わん。だから今すぐゴミ袋を出せこの馬鹿!!」
俺はそう怒鳴って古泉を突き放すと、靴を放り脱いで上がり込んだ。
とりあえず汚れの状態を点検している間に、古泉はゴミ袋を探しに行った。
なんで台所に隠してあるのかがよく分からんが、とりあえずゴミ袋はあるらしいと知って安堵する。
廊下、居間、寝室、物置と化したもうひとつの部屋、それから風呂、トイレ、ベランダと全室を見てまわった俺は、その満遍なく散らかされた部屋に嘆息した。
寝る場所と歩く場所以外は物だらけって状態を思い浮かべてもらえば、どんなもんか分かってもらえるんじゃないだろうか。
……ああいや、例外は他の場所にもあったな。
料理が得意、と言っただけあって、台所には並々ならぬ愛着があるらしい古泉は、台所の調理スペース周辺と食卓周辺だけは綺麗にしていた。
つまり、片付けが出来ないわけじゃないということだろう。
「何でお前はこんな部屋で平気なんだ…!」
唸るように言えば、古泉は邪魔にならない場所に行けという俺の指示に従い、台所の隅にぺたんと座り込んだまま、
「そんなにだめ? 一応腐るものとかはないから、汚くはないと思うんだけどな」
「散らかってるだけだってのは分かった。が、だからと言って許容出来るか!」
言いながら、ざかざかと床に散らばったゴミをゴミ袋に入れていく。
大半は可燃ゴミだ。
この部屋に火をつけたらよく燃えたことだろうよ。
人間が怒りで発火させたり出来ない生き物でよかったな。
「古泉、本当に要るものはないんだろうな?」
「あー…多分?」
多分だと?
「重要書類とかは俺に渡したらこの中に紛れ込んで分かんなくなるって知られてるから渡されてないはずだ。それから、学校関係のものは一応ちゃんと管理してるつもり」
……お前にとって要るものってのはそれだけか。
「ゲームの取説とか落ちてたら拾っといて欲しい気もするけど」
「……分かった。こっちで適当に判断する」
その方が早いと諦めて、ゴミ拾いの作業に熱中していると、しばらくしていい匂いが漂い始めた。
その頃には、台所から始めた清掃作業もいくらか進行し、床の見える範囲も拡大していた。
我ながら何やってんだかって感じだがな。
「キョンー、嫌いな食いもんあるー?」
「…よっぽど奇抜なもんでもなければ平気だが……」
昼飯作ってんのか?
「ん、そろそろ昼近いし。俺、そんなに要領はよくないから、時間掛かっちまうんだよ。ここでじっとあんたの背中観察ってのも悪くなかったんだけどさ」
後半の戯言はシカトして、
「好き嫌いのないよう育てられてるから、適当にやってくれ」
とだけ言い、俺は作業に戻る。
それからはまた集中作業だ。
せめて居間と廊下くらいはなんとかしたい。
そう思って作業し続ける俺の背中へ、古泉が時々言葉を投げる。
「キョン、味は濃いのと薄いの、どっちが好き?」
「アレルギーもないよな?」
「目玉焼きは半熟と完熟どっちが好み?」
とかな。
それに、
「薄味」
「ない」
「半熟」
と単語で答えたのだが、古泉は特に不満を持った様子もなく、楽しげに頷き返していた。
そうして、時計の針が正午を少し過ぎた辺りで、
「飯出来たから、休憩にして食わねえ?」
と声をかけられた。
「おう」
ううんと伸びをして、ゴミ袋をまとめる。
すでに3袋はゴミ袋の塊が出来上がり、ベランダに押し出されている。
それでもまだまだ片付いてないんだから恐ろしいと言ったらないな。
こきこきと肩など鳴らしつつ、台所に入ると、綺麗にセッティングされたテーブルがまるきりレストランと化していた。
青と白のチェック模様のテーブルクロス。
楕円の白い皿には黄色いサフランライスとカレールー。
更にその上にはトンカツと目玉焼き、炒めたほうれん草なんかまで載せられている。
更に、おそらくコンソメのスープとシーザーサラダまで添えてあるんだから、俺が唖然としたのも分かってもらえるだろ。
俺に向かって冷やしたおしぼりを差し出しながら、
「どう?」
にやにやと楽しそうに言う古泉に、
「凄いな」
と正直な感想を告げると、
「味もいいはずだから、座って一緒に食べようぜ」
「おう」
見ているだけでも期待感でよだれが出そうな食卓につく。
もらったおしぼりを埃で薄黒く汚しながら、湧いてきた唾を飲み込む。
「本当は一品だけで献立として成立するような系統の料理より、もっと手の込んだ料理作りたかったんだけどさ、初めてだろ? 好みの味に作れなかったら困ると思って、無難にカレーにしてみました」
言いながら古泉は冷蔵庫の前から、
「飲物は何がいい? 水、紅茶、コーヒー、緑茶、牛乳他色々出来るけど」
「お前のおすすめは?」
選択肢が多すぎたのでそう聞いてみたのだが、これは古泉にとってどうやら嬉しい質問だったらしい。
にこーっと嬉しそうに笑って、
「こんなのでも一応カレーだから、ラッシーでも作ろうか」
「作れるのか?」
「簡単簡単。ヨーグルトと砂糖と牛乳を混ぜてもそれっぽくなるし、牛乳にレモン汁入れて、砂糖を混ぜても出来るんだ。両方作ってみよっか。んで、両方味見してみなよ」
そう言って古泉は冷蔵庫から材料を取り出したかと思うと、棚からシェイカーを引っ張り出してきた。
そんなもんまで持ってんのかよ、と思っている俺に、にやっと笑いかけたかと思うと、手早くシェイカーの中に材料を注ぎ、見事な手際で振り始める。
「見ててな?」
とわざわざ言うから何かと思ったら、シェイカーを放り投げた。
綺麗にくるくる回りながら、天井すれすれまで飛んだそれが、すとんと古泉の手に収まる。
「おー…」
素直に歓声を上げれば、古泉が会心の笑みを見せる。
そうして出来上がった二種類の、見た目は同じ真っ白でとろりとした飲物のグラスを、目の前に並べられる。
「凄いな」
さっきとはまた少し違う調子で俺が言うと、古泉も笑顔で、
「ありがとな。…さて、飲物も用意できたことだし、そろそろ食おうか」
「そうだな」
ぱちんと手を合わせ、
「いただきます」
「どうぞ召し上がれ」
嬉しそうに古泉が言ったので、俺はスプーンに手を伸ばした。
サフランライスとルーをすくって口に運ぶ。
「ん、うまい」
「よかった」
そう言った古泉がほっとした様子に見えたってことは、こいつなりに緊張してたってことだろうか。
「そりゃね。はずれが少ない食いもんとはいえ、あれだけ入念に仕込みして、それで好みじゃなかったりしたら、最悪だろ。報われねぇ」
「そんなに準備してくれてたのか?」
「…実は三日前から」
照れ臭そうに視線をそらしながら言った古泉に、淡い感動らしきものを感じていると、
「辛さはこれで好きに調節してな?」
古泉がそう言って、思い出したようにテーブルの上に置いてあったスパイスのボトルを寄越した。
照れ隠しの延長のつもりなんだろう。
やることがなんというか、…可愛い。
「辛さはこれくらいが好きだな。辛過ぎて味が分からんようなカレーはあんまり好きじゃないし」
「そりゃよかった。…けど、口に合わなかったら言ってくれよ? 出来るだけ、あんたの好みを覚えて、それに合うように作りたいって思ってるんだからさ。色々、教えてくれ」
「教えるも何も……これは本当に好みなんだって言ってんだろうが」
「ほんとに? …だったら、嬉しいな」
はにかむように笑う古泉に和みつつ、食べ進める。
トンカツは衣がカリカリなのに中は凄くジューシーでびっくりするほど美味かった。
ほうれん草も、バター炒めなんだろう。
ほのかに香るバターの香りがカレーに溶け込んで余計に美味い。
カレーの辛味で舌が熱くなってきた頃にラッシーを飲めば、爽やかな甘味が辛さを中和して胃袋に落ちていく。
ひんやりとしているのがまたいい。
あれこれ味わいながら、俺は当然の問いを口にする。
「お前、何でこんなに料理うまいのに学食使ってんだ?」
「あー…最初の予定としてはさ、涼宮さんにここまで接近する予定じゃなかったんだよ。遠巻きに、そう、学食使う時にちょっと接触出来ればいいってことだったんだけどな」
予想に反してハルヒに気に入られちまったと。
「そ。んで、学食使ってる方が多分彼女の好むキャラだろってこともあるし、俺としてもひとり分の弁当に手間かけるのも虚しいから、学食使ってんの。それなりにうまいし」
「これと比べると雲泥の差に思えるんだが…」
「それは褒めすぎだって」
古泉はそう笑っているが、目玉焼きもコンソメスープも、何もかも滅茶苦茶美味いのは何でだ?
そんなに差が出るもんなのか?
「コンソメは手間かけたんだぜ? ちゃんと全部手作りなんだからな」
「コンソメスープなんて手作りで出来るもんなのか…」
感嘆していると、古泉は軽く胸を張り、
「料理は趣味なんだって。だから、かけられるだけ手間はかけんの。それに、今日はあんたにご馳走するんだってことで気合入ってたからね」
単純に嬉しくて、
「…ありがとな」
と言うと、古泉は何を思ったのか、鼻の辺りを手で押さえた。
「古泉?」
「…っ、あんた、ほんと、可愛すぎるんだけど…!」
……。
俺は呆れに似たものを感じつつ、
「…馬鹿面」
と言うに留めた。
「あんたのせいだよ。あんたが可愛いから」
それから、と古泉はきらきらしい笑顔を見せ、
「あんたが美味いって言ってくれるから」
「実際美味いんだからしょうがないだろうが」
それとも何か?
言わない方がいいのか?
「言ってくれると嬉しいけど、言わなくてもいいぜ? あんたの顔見てたら、どう思ってるのかよく分かるし。…それにしても、そんなに美味しい?」
「ああ」
当分他所で食べられなくなりそうなくらいだ。
「あんたが望むなら、いくらだって作るよ」
そんなことを幸せそうに言った古泉に、
「なんでこんなに美味いんだろうな」
と呟くと、
「…そりゃ、愛情がたっぷり込めてあるからっしょ」
としたり顔で言われた。