エロです
どエロです

おまけに古泉が人外です
パラレルってほどでもないのに人外です
動物ですらないです
タイトルから予想がつく人もいるでしょうが植物(?)系です

それでもいいってツワモノはどぞー



















































草片



それはどうにも仕方のないことではあるのだが、以前の古泉の部屋は人間らしさの欠片もなかった。
なにしろ、ベッドすらなかったのだ。
そんな場所で初めてコトに及んだ俺は、自分の考えなさ加減とあまりにぶっ飛んでいた思考とを思い出しては色々とのた打ち回りたくなるのだが、そこには目を瞑らせてもらいたい。
ともあれ、俺が出入りするようになって以来、古泉の部屋には少しばかりではあるものの、人間らしさが出てきた。
ベッドも買ったし、ソファも買った。
俺のためにと言って冷蔵庫も買ったし、その中身も買って、整えている。
そんな風にされて、むず痒いくらい喜びを感じてしまう俺も、古泉といい勝負の馬鹿だ。
自分で自分を笑いながら、俺はソファに腰を下ろし、そのままこてんと横になった。
古泉の膝に頭を載せると、古泉は柔らかく微笑んでくれた。
「どうしたんです?」
「…分かってんだろ?」
ふふ、と忍び笑いを漏らした古泉が俺に口付ける。
比喩的な意味でなく、甘いキスにうっとりと目を閉じれば、
「…本当に、可愛い人ですね」
と囁かれる。
「お前だって、本性は可愛いくせに」
「見た目だけで可愛いと言うならともかく、どういうものか分かっていてなおそんなことを言えるあなたは凄いですよ」
褒めているのかなんなのかよく分からないことを言った古泉を見つめて、俺は呟くように聞く。
「…食べていいか?」
「ご存分に召し上がってください」
「ん」
頷いて、俺は古泉のズボンを寛げてやる。
「そんなに待ちきれません?」
「お前のせいだろ。…覚えさせたのはお前なんだから」
小さく声を立てて笑った古泉は、
「僕のせいです。責任はちゃんと取りますから」
「ん…。消えたり逃げたりするなよ。勝手に枯れるのも却下だ」
「はい」
にやにやと楽しそうに笑いながら俺の髪を梳く古泉に、ついつい目を細めながらも俺は古泉の股間ににょきりと生えたキノコを舐めた。
「甘い…」
「甘すぎます?」
「いや…、これくらいで、いい…」
舌を這わせれば確かに甘いのに、それはしつこく舌の上に残ることもなく、すんなりと奥へと落ちていく。
「ん…っ……は、ふ…」
もっと欲しくてくわえれば、古泉が悪戯っぽく俺の体を撫でた。
「んん…っ…」
「嫌でした?」
「…やじゃ、ないけど……こっちに集中出来ん、だろ。もうちょっと待てよ……」
「撫でてるだけじゃないですか」
「ダメだ」
「…あなたが感じやすいのは、僕のせいじゃないですよ?」
今の段階はそうかもな。
だが、
「どっちにせよ、覚えさせたのはお前だろうが。お前も少しくらい我慢しろ」
「我慢、ですか」
「出来るだろ? 人間よりよっぽど我慢強いんだから」
古泉が苦笑したのを了解と取った俺は、改めてキノコにむしゃぶりついた。
さっきよりも強く吸い上げると、溢れた蜜が口中に溢れる。
「はっ……む…ぅ……」
「美味しそうですね」
「ん…っ、んまひ……」
「…可愛い」
そう言いながら古泉は俺の頭を撫でる。
本当はもう少し別の場所を撫でたいんだろう、その手がさ迷いかけるのを堪えているのが分かる。
そんなに我慢出来ないなら、もう少し急いでやるか。
はむ、と軽くキノコに歯を立てても、古泉は別に痛そうな顔はしない。
むしろ、その顔に浮かぶのは嬉しそうな色だ。
「む……ん、……んん……」
俺の方が我慢出来なくなって、今度こそキノコをかじった。
噛み砕くまでもなく口の中にほろりと崩れたそれが、濃厚な味わいを残して喉の奥へと落ちていく。
この歯応えも舌触りも、もちろん味わいだって、他では味わえないものだ。
そうしておそらく、俺以外の誰も味わえないものなんだろう。
古泉を食べていいのは俺だけなのだから。
はぐはぐと動物みたいに根元までキノコを食べきったところで顔を上げると、古泉が笑顔で聞いてきた。
「美味しかったですか?」
「ん、美味かった」
「それは何よりです」
その手に、手品のように現れるもう一本のキノコ。
「もう、触ってもいいんですよね?」
言いながら、古泉がそのキノコを俺の体に滑らせると、それだけでぞくぞくした。
「もっと食べさせてくれるってことだろ?」
「ええ」
「…食べたい」
「はい、どうぞ」
俺が股間のキノコに夢中になっている間に、古泉は本性をあらわにしていた。
その体のあちこちから顔を出しているのは、赤地に白い水玉模様の散った、いささか毒々しい柄の、しかしどことなくファンシーで可愛いキノコの群れだ。
股間に生えていたのと同じ、俺にとってだけ甘露となり得るキノコ。
それこそが、古泉の本性であり、本体なのだ。
普段見えており、今も器用に俺の服を剥ぎ取っている人間らしい姿は、いわゆる擬態と言うものらしい。
人間社会に溶け込むための擬態、つまり、作られた姿でしかない。
それを保っているのは、そうでなければ俺とはうまく意思疎通も出来ないからであり、動き辛いからだという。
そんなことにさえ、愛情を感じて胸の中が熱くなるものの、これが本当に感情によるものなのか、はたまたさっきしこたま食べてしまったキノコのせいなのかというのは曖昧なところである。
古泉の正体は、意思を持ち自立行動を行うキノコなのだが、その意思を反映して、味も効果も変わる。
俺が夏バテしている時には甘ったるい味ではなく、いくらか酸味の利いたさっぱりとした味わいで、効果も疲労回復というありがたいものだった。
寒がっていれば、体が温まるようなものになってくれた。
古泉の言によれば、苦くてまずい毒キノコにもなり得るとのことなのだが、俺が古泉に好かれている限りそれを味わう日は来ないだろう。
そのようにあらゆる意味で多種多様な味と効果効能を持つ古泉なのだが、やはり普段は今日のように甘いものとなる。
「あなたのことを思うと、自然に甘くなってしまうんです」
と言って古泉は俺を喜ばせるが、この甘いキノコというのがある意味、一番くせものだ。
喉越しのいい甘さは後を引くような美味しさで、古泉には否定されたが、いっそ中毒性・依存性があると言われた方がよっぽど信憑性があるくらいだし、何よりまずいのは、その効果だ。
非常にベタで申し訳ないのだが、その効果とは、催淫効果、というやつである。
第二次性徴を終えた一人前の野郎サイズを一本丸々食っちまった俺の体は、自分でもどうしようもないほどの熱を持ち、古泉の指先が触れるだけで震えが走る始末だ。
おまけに、一本食っちまうともう一本、もう一本と欲しくなる。
これで中毒性がないと言われてどうして信じられるんだ?
「でも、実際そうなんですよ? 中毒性や依存性があるような危ないもの、たとえ自分自身であってもあなたに食べさせたくありませんから」
「にしても…っ、ん、ぁあ…!」
俺を素っ裸に剥いて、古泉はねちっこく俺の体に触れる。
興奮しているとでも言うのか、時折その肩やら足元やらにまでキノコがにょきにょきと生えてくる。
気がつけば、さっき確かに平らげたはずの股間にも、また生えて来ていた。
食べたい、と横目で見ても、ソファに仰向けに横たえられた状態では食いつくことも出来そうにない。
「ちゃんと食べさせてあげますから。…ね?」
「早く…」
とろんとした目でそう言えば、古泉は困ったように笑いながら傍らの一本を引き抜いた。
さっきまで手にしていたキノコは、それだけで動かすことにしたらしく、俺の体の上を好き勝手に這いまわっている。
舌とも指とも違う感覚に、ぞくりと背中が震えた。
なお、本体であるはずのキノコを引き抜かれようと食いちぎられようと平気なのは、古泉には痛覚というものがないかららしい。
「身体的な痛覚はありませんから。…でも、心はちゃんとあるので、痛みだって感じるんですよ?」
そう言ったのは、俺に正体を明かしてくれた時のことだっただろうか。
流石に驚いて腰を抜かした俺を悲しげに見つめながら説明した後、そう付け足したのだ。
そのあまりに悲しそうな表情と言葉にほだされたのかも知れん。
そうでなければ、こんな異常な事態を受け入れられたとは思えん。
今ではすっかり気に入ってしまっている自分が恐ろしいくらいなので、やっぱり中毒性と依存性があるということにしてくれ。
「ないんですけどねぇ?」
首を捻りながら、古泉は俺の乳首を押し潰す。
横を転がりまわっていたキノコまで一緒になってそこに吸い付くと、催淫効果のせいで敏感になった体が跳ね、
「ひあっ…」
とみっともない声が喉から飛び出る。
「僕としては、そんなことであなたを夢中にさせるなんて姑息なことはしたくないと思ってますから。…でも、思いがけず、あなたが虜になってくださっているなら、嬉しいです」
そう言ってもう一度俺に口付ける。
その唾液も、要はキノコの出す汁と同じなので、甘ったるい。
「ん…っ、も、っと……ぁ…あ…!」
「…可愛い」
馬鹿の一つ覚えみたいに同じ言葉を繰り返しながら、古泉は俺の体を撫で回す。
胸や腹どころか、腕や背中すら撫でていく古泉に、
「何が、楽しいんだよ…」
と問えば、古泉はにっこりと微笑んで答える。
「何もかも、楽しいですよ。あなたの肌に触れることも、あなたが快感を得て震えるのを見つめるのも。あなたにどうやって美味しく食べていただこうか考えることさえ、楽しいです」
「だから、って、焦らすな…っ…」
「すみません」
小さく笑い声を立てながら、古泉はやっと焦らすのをやめる気になったらしい。
俺の膝を立てさせると、さっき引き抜いた一本を、きつく握り締めて搾った。
たらたらと白く濁った汁が零れ、俺の体を濡らしていく。
その触れた場所すら、熱くなるように思った。
滑る液体で指先を濡らしながら、古泉は立てた膝の間へと指を押し入れた。
「ふ、ぁ…っ…」
「もうとろとろになってますよ。…そんなに、早く食べたいんですか?」
「んっ…食べ、たい……」
甘味も熱さも全部感じたい。
思考や理性すらどろどろに融かされきった中でそう呟けば、古泉は嬉しそうに囁く。
「あなたになら、いくらだって食べてもらいたいですね。それこそ、最後の一本も残さず」
「っ、それじゃ、だめだろ…。んなことしたら、お前がいなくなっちまうんだから…!」
古泉はキノコの集合体のようなものなのだが、その一本一本が独立しているわけではなく、ひとまとまりで一個の個体であるらしい。
だからこそ、こうして俺が一本や二本、食っちまったところで平気なのだが、最後の一本まで食べたりしたら、流石に再生することはないだろう。
思わず青褪めた俺に、
「ええ、ですからそれは本当に最後の時まで、取っておきましょう」
と笑いながら言う古泉は、本当に性格が悪い。
「お前な…」
「怒らないでくださいよ。あなたに心配していただけるのも嬉しいんです。それに……最後の一本まで食べてもらいたいというのは、本心ですから」
そう言って、古泉は俺の中を大きくかき回す。
引きつった声を上げる俺に、
「あなたの人生における最後の食事は、僕にしてください。…ね?」
「っ、く、…おま、え、が…ちゃんと、側にい、たら、いい、だけだろうが…っ! ふあぁ…っ! ん、んん…」
一際強く、感じる場所を擦り上げられて体が大きく弾んだ。
全身に汗をかいた俺を、その本性ゆえに汗一つかきもせず、涼しい顔のまま古泉は見つめる。
そうして、
「…もう、入れてもいいですよね?」
と言って、熱い熱を押し付けてきた。
が、
「ちょっ、と、待て…っ! それ、は…っ」
古泉の股間に再生したそれは、さっきのよりもよっぽど大きいばかりか松茸にたとえるならあと一息で規格外にされそうなくらい、傘が張っていた。
いつの間にそんなに成長したんだ!
「食べたいんでしょう?」
「っ、食べ、たい、けど…っ、それは、無理だろ…! 傘が、そんな、開きすぎてんの……っ」
「大丈夫ですよ。これくらいなら。…残さず、食べてくださいね…!」
そう言って古泉は強引にキノコを押し入れてきた。
「やあぁあああ…っ!!」
開きすぎた傘でこじ開けられ、ゴリゴリと内壁を擦られると、目の前が白くちかちかと明滅を繰り返す。
「お、っき…過ぎる…ぅ…!」
ひくひくと体を震わせる俺の口の中に、別のキノコが押し込まれ、甘い味が口の中を支配する。
溢れる蜜は、大き過ぎるキノコによる負担を和らげようとでもいうのか、酷く体を熱くし、とろかせる。
「はっ…ふ、む……! んんぁ…!」
くわえたそれは、大きく腰を使われるたびに俺の歯で噛み砕かれ、融けていく。
気がつけば、擬態部分が腰を使うのに忙しいからか、その他の部分にはいくらか小振りなキノコたちがとりついて、粘液でぬらぬらと俺の体を濡らしながら、ねちっこく触りまくっている。
これで感じなかったら、それこそ不感症を疑った方がいいというくらい、丁寧かつ的確な刺激に、ただでさえなけなしの思考能力がどんどん奪われていく。
「ふっ…あ、ぁんっ…! ひ、い…イィ…!」
ほとんど意味を失った声が喉から飛び出すのさえ止められない。
どうしようもない嬌声しか出てこないってのに、
「上のお口でも下のお口でも、ちゃんと味わってくださいね…っ…」
そう言う古泉は、酷く幸せそうな顔をする。
古泉にとって、俺に食べられるということは本当に至上の喜びなのだと分かるような顔だ。
実際、古泉にとってはそうなのだという。
「愛する存在に食べられ、その糧となれるなんて、本当に幸せなことですから」
そう、ことあるごとに言っているくらいだからな。
そんな時と同じ、嬉しさに満ちたそれを見つめながら、噎び泣くほどいっぱいにくわえ込んで、苦しくなりながら古泉を抱き締めた。
幸せで、気持ちよくて、嬉しくて、美味しくて、愛しくて。
満足するまで古泉を味わった翌朝、俺が目を覚ますと、俺の肩にまで古泉キノコが生えていた。
「…なんか、俺にまで生えてきてるんだが」
「ああ、すみません。胞子がついたせいでしょう。昨日はちょっと頑張りすぎましたかね」
「かもな」
そんな風に笑いながら体を起こせるのだが、だからと言って昨日の行為が軽かったというわけじゃないんだろう。
呆れるほどに俺のことを思ってくれている古泉のことだから、俺の負担にならないようにと、何か薬効的な成分をキノコに持たせたに違いない。
俺は肩に生えたキノコをちょんとつついて、
「お前、俺の朝飯になるか?」
と聞くと、おそらくそれだけで朝食にぴったりの味になってくれるのだろうキノコは、嬉しそうに震えた。