どエロです
入ってないけどR20ってところに、この話の不健全さ加減を感じてください(ちょ
どMなキョン、どSなみくるが平気な人、
むしろドンと来いって人のみどうぞー
ご主人様に呼ばれて、俺は今日もご主人様の部屋を訪ねる。 部屋のすぐ近くで、カバンの中から取り出すのは、大切な、とてもとても大切な首輪。 ご主人様が俺のために選んでくださった首輪は、俺の髪の色と合わせてくれたのだそうだ。 それが嬉しくて、今日も俺はそれをうっとりと見つめる。 それからそっと口付けて、首に付ける。 本当なら、どんな時も肌身離さず付けていたいのだが、立場上それは許されない。 ハルヒなんてどうでもいい。 俺にしてみると、ご主人様以外のものなんて何もかも全部どうでもいいのに、ご主人様が困ったことになってしまうから仕方がない。 ご主人様は残念がって、 「いつでも付けていられるように、もっと細くてさり気ないのにした方がよかったかな。細い鎖の、ネックレスみたいなの」 と言ってくださったが、それよりはまだ、時々しか付けられなくてもこれの方がいい。 ネックレスのような頼りない首輪なんて。 今のこれも、こんなにも細くて、しかも鍵のひとつは俺に預けられているというのが、俺としては不満なのだ。 もっと拘束されたい。 ご主人様の物でありたいと思うのに、許されない。 だから俺は、現状に満足しようと心がけながら、ご主人様の部屋に入った。 ご主人様はまだ帰らっていらっしゃらない。 俺の手にあるのは部屋の合鍵だ。 畏れ多くも預けられてしまったそれを使って部屋に入った後は、指示された通りにしてご主人様を待つ。 首輪以外の余計なものは全部脱いで、床に座って大人しく。 どんな忠犬だって真似出来ないだろうと思えるほどに。 ご主人様がいつ頃帰るのかは知らされていない。 それでも俺は待つことを苦に感じない。 ご主人様は嘘を吐かないから。 普段、嘘を吐かされているから、これ以上吐きたくないのだと、優しいご主人様は仰った。 だから、俺にも嘘を吐くことは許されない。 もとより、俺には嘘を吐くつもりなどない。 でも、時々ご主人様には、 「嘘を吐いてるでしょ」 と責められる。 自分では本当の事を言っているつもりなのに。 それは、俺が自分の本当に気がついていないからだと、ご主人様は仰る。 だから、意地の悪いことも言われてしまう。 厳しいことも、理不尽に思えてしまいそうなことも。 でもそれは、俺がまだまだ至らないからなのだ。 やがて、ドアが開く。 暗い部屋の中で待っていた俺にとって、ご主人様の姿は一筋の光明のようにさえ見える。 深く頭を下げて迎えると、ご主人様は満足気に微笑んでくださった。 「ただいま、キョンくん」 お帰りなさいませ、と胸の内で告げるのは、許されていないのに口をきいてはならないからだ。 ただ、ご主人様の爪先へそっと口付ける。 ふわりと、ご主人様の香りがした。 ドアを閉めたご主人様が軽く屈み、優しく俺の体を抱きしめ、頭や背中を撫でてくださる。 普通の犬にするみたいに。 それが気持ちよくて、ご主人様のペットとして認められている証のようで、ふわふわした気持ちになる。 だが、なんとなく落ち着かない。 「キョンくん、可愛い」 そう言いながらも、ご主人様はどこか機嫌がよくないようだった。 少しだけ怖い、厳しい目が俺を見据える。 「今日も、楽しそうでしたね」 ご主人様の言葉に、俺は首を傾げる仕草で答える。 何のことでしょうかと。 「楽しそうだったでしょ? 実際、楽しかったんじゃないの? 古泉くんと色々お話して、遊んで…」 それは部室ではそうして暇を潰すしかないからしていることだ。 ついでに言うと、色々話していたというよりもむしろ、あいつに探りを入れられていたような気がする。 …あいつは多分、気付いているんだろうな。 知られてはならない関係であり、それでいいと思っていたはずだというのに、誰か知る人間がいると思うと、ぞくぞくとした背徳的な快楽が身の内に立ち上る。 それでも、俺はご主人様に命じられた通り、ちゃんととぼけ通したはずだった。 それがうまく行っていなかったんだろうか。 だからご主人様は機嫌を悪くしてしまったんだろうか。 答えられないから、じっとご主人様を見つめるしかないが、ご主人様はきゅっと眉を寄せて、 「古泉くんって、キョンくんの好きなタイプでしょ。綺麗なのに、どこか危ない匂いがする、あたしと似た匂いの人ですから。…いじめて欲しいって、思ったんじゃないんですか?」 ふる、と首を振って答えると、 「…嘘吐き」 という言葉と共に背中を平手で打たれた。 「っぁ…!」 痛みだけじゃない感覚に、体が震える。 ご主人様は立ち上がると、引き出しから最近お気に入りの鞭を取り出してきた。 短めの、紐を編んだつくりの鞭だ。 その細長いシルエットを見るだけで、それが与える快感を思い出し、体が震える。 「四つん這いになってください」 言われるまま、獣のように這えば、それだけでも体が期待する。 「いやらしい」 そう微笑みながらご主人様は俺の背中に鞭を振り下ろす。 ぴしゃりと響く音と一瞬で広がる痛みと熱に、体がびくびくと痙攣した。 「ぁ…っ、あ、…っ!」 二度、三度と振り下ろされる鞭に、堪え性のない俺のものがはしたなく涎を垂らし始める。 「もう、キョンくんったら、すぐに床を汚しちゃうんだから。…自分で綺麗にしなさい」 ご主人様の足が俺の頭を軽く小突き、汚してしまった場所へと誘導する。 そうして、その場所へ頭をこすり付けるような形で踏みつけられると、余計にはっきりとご主人様の足の感触が感じられた。 「こんなことされて嬉しいなんて、本当にマゾですよね」 そんな風に嘲笑されても気持ちがいい。 いや、そうされるから、気持ちいいんだろう。 「何か言いたいことはないんですか?」 その言葉で発言を許され、俺は喘ぎと共に、 「…っ、ご主人様だから、です…っ!」 と愉悦に染まった声を上げる。 しかしご主人様は苛立った声で、 「嘘ばっかり。古泉くんにもこうして欲しいって思ったんじゃないですか? ねえ? 思ったんでしょ? こんな風に踏みつけられて、鞭で打たれて……ああ、古泉くんならもしかしたら、キョンくんにたっぷり、キョンくんの大好きな白くて熱いもの、掛けてくれるかもしれないですね。好きでしょ? 自分のでも、あんなに喜んで舐めるくらいだもの」 「好き…っ、です…。せー…えき…好き、っひぁ!」 「可愛い」 くすりと笑ったご主人様が鞭を振り下ろす手を緩めてしまった。 どうして、と問う代わりに視線で伺えば、 「ねえ、考えて? 古泉くんにこんなことされたら、どうなるか」 命じられるまま、想像する。 古泉にこんなことをされる。 あのお綺麗な顔をした古泉が、嫌悪も露わに俺を踏みつけ、鞭打ち、俺を罵る。 そう思うだけでゾクゾクした。 足先くらい、舐めさせてくれるだろうか。 それとも、他の場所も舐めさせてくれるだろうか。 指先や髪、それとも陰茎も舐めさせてくれるだろうか。 もしかしたらたっぷりと精液を飲ませてくれるかも知れない。 体や顔にさえ、掛けてくれるかも知れない。 舐めさせてくれるかも知れない。 そうでなくても、笑顔の消えたあの綺麗な顔で俺を睨みすえてくれたら、それだけでイッてしまいそうだと思った。 こんな風にご主人様に遊んでいただいているところを見られでもしたら、それだけでもどんなにイイだろう。 勝手に震えだす体に、ご主人様が天使の微笑を浮かべる。 「ねえ、どうなんですか? 本当に、されたいって思わない?」 「今…、思いました…。古泉に、されたら、どんなにイイかって……。されたい、って、思います…っ…」 歓喜に打ち震えながら正直にそう答えると、 「だと思った。…もう、最初から正直に言わないとだめですよ。…ねえ、キョンくん、覚えててね?」 とご主人様はもう何度もしてくださった話を、もの覚えの悪い俺なんかのためだけに、繰り返してくださる。 「あたしは、嘘を吐かれるのが一番嫌なの。嘘さえ吐かないんだったら、大抵のことは許したげます。古泉くんに遊んでもらったっていいし、ほかの人に遊んでもらっても、ちゃあんと報告したらいいですから、嘘を吐かないってことだけは約束して。…ね?」 そう約束を求めるのはきっと、ご主人様がいつも嘘を吐かなければならないからだ。 だからご主人様は嘘が嫌いなんだろう。 俺は、 「約束します。ご主人様に嘘は吐きません。隠し事もしません。だから…」 捨てないでくださいご主人様。 俺のことを見捨てないでください。 側にいさせてください。 それだけで俺はいいんです。 構ってくれなくったっていいんです。 視界に入れてくださらなくてもいいんです。 ただ、好きでいさせてください。 愛し続けることを許してください。 そうでなければ、俺のこの愚かな考えまで、徹底的に歪めてしまってください。 ご主人様の、いいように。 ――そんなおこがましいことは言えなくて、俺は言葉を途切れさせ、ただ、 「…ご主人、様……」 と呼んだ。 「泣かなくていいのよ、キョンくん」 そう仰ったご主人様は、勿体無くも床に膝をついたかと思うと俺の体を優しく抱きしめてくださった。 痛いことをされるのも好きだけれど、そんな風に優しくされるのも好きだと思うのは、俺がご主人様を心の底から好きだからだろう。 そうでなければ、こんな風に優しくされたって戸惑うだけに違いない。 「キョンくんは本当にドMですもんね。…淫乱で、かわいい」 笑ったご主人様の唇が、俺のそれに重ねられる。 柔らかくて気持ちがいい。 悪戯するように軽く舌を出せば、ご主人様は悪戯な仔犬でもたしなめるように、 「もう、くすぐったいじゃないですか」 と笑った。 その笑みが好きだと思う。 もっと笑っていて欲しい。 すり、とその頬に頭をすり寄せると、 「もっとして欲しいんですか?」 と聞かれる。 だから俺は静かに頷く。 「しょうがないなぁ」 ふふっと笑ったご主人様が、 「たっぷり可愛がってあげますね」 そう仰って、楽しそうにおもちゃ箱の中を掻き混ぜ始めるのを、うっとりと見つめていた。 あの中から何が取り出されるのだろう。 ニップリングかボンデージテープか、それとも手錠やクリップだろうか。 ローターじゃ物足りない。 バイブかディルドのどちらかは欲しい。 期待しながらじっと見つめる俺に気付いているのかいないのか、 「やっぱりこれかな」 と呟いたご主人様が取り出したのは、真っ赤なペニスバンドだった。 それを見るだけでそれの与える感覚を思い出し、ぞくぞくする。 「古泉くんの話なんてしちゃったし、それならやっぱりこういうのがいいですよね」 それをぺろりと舐めて、ご主人様が艶かしく微笑む。 「さあ、キョンくん、」 遊びましょ? |