エロですよー
自重なんかできてませんよー
「ピンクのエプロン」の夜編ですww
今回も麻宮さんから強奪してきたイラスト付です

それからちょっとばかりキョンがエロい子状態ですが、
このシリーズでは稀(になる予定←)なので、
毎回こうだとは思わないでくださいねw














































ぴんくのえぷろん



着てやってもいい、なんてことを言っちまった手前、俺が古泉の頼みを断れるはずもなく、料理や掃除をするわけでもないってのに、ピンク色をしたエプロンを身につけさせられていた。
「どうせなら素肌の上に着てくれよ」
なんて馬鹿げた発言を無視して、服の上に重ねて着たものの、この色が悪いのか、はたまた古泉の目つきがいやらし過ぎるのか、妙に恥かしい。
俺はベッドに座り、顔を真っ赤にしながら、
「なあ、着たんだからもういいだろ」
俺が言うと、古泉はにたにた笑いながら首を振り、
「まーだだめ。今着たばっかじゃん」
「着てるのを見るだけならもう十分だろうが。そんだけじろじろ見てるんだし」
「あ、そういうこと言う? だったら、」
それまで1mばかり離れたところから見つめてきていた古泉がいきなり距離を詰めたかと思うと、俺を抱きしめ、腰を撫で上げてきた。
「ちょっ…!?」
「見られるだけじゃ不満なんだろ?」
「あ、あれはそういう意味じゃ…」
慌てて身をよじろうにもしっかり抱きしめられていて逃れられない。
くそ、と舌打ちすると、古泉が小さく笑うのが聞こえ、びくりと体が震えたところで耳を甘噛みされた。
「ひぁっ…!」
「かわい…」
可愛くなんかない!
「可愛いって」
強硬に主張しながら、古泉は俺を押し倒し、更には俺のズボンを脱がせにかかる。
「やめ、ろって…!」
「あんただって、期待したんじゃねぇの? さっき、キスだけで放り出したら、珍しいくらい分かりやすく残念がってたくせにさ」
余裕の笑みを浮かべた古泉は、どこで覚えたんだと聞きたくなるほどの鮮やかさで俺のズボンごと下着まで奪うと、わざとらしくエプロンとシャツの裾を整えやがった。
おまけに体まで離して鑑賞体勢に入ると、
「裸エプロンもいいけど、シャツ一枚にエプロンってのもそそるよな」
「知るか、ばかっ!」
出来るだけシャツで覆い隠してしまいたくて、ベッドの上で必死に裾を引き伸ばしながらそう怒鳴れば、
「すげぇ、そそる。ほんっと、可愛いよ」
馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返しながら、古泉はねめるように俺を見つめている。
その視線だけでぞくぞくしてしまうのは、決して俺が悪いのではなく、古泉の目が悪いんだと言いたい。
「古泉…っ!」
睨みつけてやっても古泉には少しも堪えやしねえ。
「なに? して欲しいことでもあんの?」
などとにたにた笑いながら言ってくるだけだ。
「てめぇ…」
怨みがましく唸れば、古泉は軽く肩を竦めて、
「だって、なかなかないじゃん。あんたの方が欲しがってくれそうな機会なんて。……でもま、ここらでやめとかないと後が怖いかな」
まるきり独り言のように呟いてにっこり笑うと、
「そのシャツ脱いで、ちゃんと裸エプロンにして見せてくれたら、あんたのして欲しそうなこと、なんでもしてやるよ?」
ってそれじゃやめてないじゃないか!
調子に乗るのも程ほどにしろよ!?
――と、怒鳴れたらどんなによかっただろうか。
俺だってそうしたかったとも。
しかしながら、珍しく――そう、珍しくだ――焦らされたりなんぞしたせいで、余裕がなかった。
いつもなら、古泉の方がよっぽど余裕がないくせに。
「だから、たまにはいいじゃん。どうせ見てんのは俺だけなんだし」
「……これっきりって、約束出来るか?」
「するする!」
……いまいち信用出来ないと思うのは俺だけか?
「じゃあ聞くけどさ、あんたは我慢できるわけ? もうそんなになってるくせに」
言いながら古泉はわざわざ俺のゆるく立ち上がりかけたものを指差しやがった。
「だ、誰のせいだと思って…」
「責任は取るってば。だから…な?」
な、じゃねえよ。
俺はしばらく、「うう」とか「ああ」とか唸った後、古泉の見苦しいほどに脂下がった面を睨みつけながら、手をエプロンの内側に突っ込み、シャツのボタンに指をかけた。
制服のシャツとは違って、ボタンの数もそう多くないってのに、見られているのを意識しちまっているせいか、指が震えてなかなか外せなかった。
それでもなんとかボタンを外すと、シャツだけを引き抜いて古泉の望む姿になってやった。
「これでいいんだろ!?」
吐き捨てるように言えば、古泉はハルヒの前では絶対に出来ないような笑みを見せ、
「ん、上出来」
「くそ…っ…、もう二度とせんぞ…」
「あー、はいはい、分かってるって」
ほんとかよ、と言いたくなるくらい軽く言った古泉が、
「あんたって、ほんと、可愛いな」
とほざきつつ、改めて近づいてくると、座り込んだ俺の膝の横に手を付き、上体を突き出すようにしてキスしてきた。
安定しない体勢で重ねられた唇は、油断するとすぐにも離れていってしまいそうで、
「ん…っ、もっとちゃんとしろよ…」
気がつけばそんなことを言いながら自分から古泉の肩を掴んでいた。


  


「了解」
ふざけた返事を寄越しながら、古泉は唇からはそれて、右の頬へと口付ける。
「てめ…っ」
あっは、と軽い笑い声を立てた古泉は、
「ごめん、なんかもう可愛くってさ」
「だから、可愛いとか言うな、気色悪い」
「じゃあ何? エロいとか言えばいい?」
終いにゃ殴るぞ。
苛立つ俺の顎を支えて、古泉がやっとまともなキスを寄越す。
散々焦らされたからだろうか。
ただそれだけのことに、満たされるように感じた。
自分から唇を開けば、下唇を甘噛みされ、その上で舌を舐められた。
「あ、…ん、ふぁ……」
ぞくぞくと背筋を這い上がる感覚を更に強めようとするように、古泉の手がエプロン越しに体をなぞる。
そうして探り当てられた胸の尖りを軽く押し潰されると、それだけでびくりと体が跳ねた。
「っん、ぅ…」
「苦しいだろ? 声殺さなくていいってば。聞かせてよ、いっぱい」
出来るか!
「あんたってほんと強情だよな。そこも可愛いところではあるんだけどさ」
「だから…っ、ひあぁっ!」
文句のひとつも言ってやろうと口を開けば、それを狙うように一際強く抓まれ、放ちたくもなければ聞きたくもない声が放たれた。
くそ、後でどうにかしてやる。
ぐっと奥歯を噛み締めて堪えていると、古泉はわざわざエプロン越しに俺の昂ぶったものに触れてきた。
俺が強情ならこいつは絶対、根性悪だ。
「凄いな。先走りでエプロンが湿って来て…なんか、粗相でもしたみたいだ」
「う、るさ…っ!」
「ああ、別に怒ったりしてんじゃないってば。いやらしくて興奮するなーってだけ」
ほんと、黙れ、変態。
しかし、黙っていれば黙っていたでろくなことになりやしねえ。
声を堪えるのに必死で息も絶え絶えになっている俺をベッドの上でうつ伏せに寝かせた古泉は、嬉々として背中に渡された紐状の部分をなぞり始めた。
「っ、く、ぅ…!」
「あんたの背中って本当に綺麗だよな。色が白いから、淡いピンクでも十分映えて…。でもいっそ、黒とか赤のエプロンでもよかったかな。そしたらきっと、もっと色の白さが映えるのに」
男が色白を誇ってどうする。
というか、俺よりよっぽど白くてツルツルした肌のくせして何言ってんだ、こいつは。
そんなにそういう肌が好きなら自分のでも触ってろ。
「ま、いいや。赤はこうやって追加すりゃいいんだし」
脳天気に言いながら古泉は俺の背中に唇を触れさせ、強く吸い上げた。
「ぅあ…!」
「裸エプロンも似合うしキスマークも似合うし、本当にあんたってエロくて可愛い」
「アホ…っ」
俺の罵りなんぞ物ともせず、古泉は楽しげに俺の背中に赤い印を残していく。
そうして、露わにされたままの腰から更に下へと舌を滑らせて、サイドボードに手を伸ばした。
引き出しから取り出すのは情けなくも慣れ親しんだローションのボトルだ。
それを横目で追いながら、俺は枕に噛み付いた。
冷たい滑りを帯びた指が入ってくる感覚に息を呑み、それから飛び出しそうになる声を抑える。
荒い呼吸と生理的な涙ばかりが漏れていった。
「痛くねえ?」
「だ、いじょう、ぶ、だから…っ……」
「ん、分かってる」
流石に余裕がなくなってきたのか、古泉は無駄口を叩くのをやめたのだが、それはそれで困りものだ。
緩急を付けながら、絶え間なく襲い来る感覚に、痙攣する体も噛み締めた顎もガタガタになりそうだ。
「だから、力抜けって」
呆れたように言った古泉が俺から枕を奪い取った。
「あーあ、唾液でべとべとじゃん。枕なんか、どうやって洗お…」
「て、めっ…!」
「あんまり噛み締めすぎると歯が抜けやすくなるんだってさ。だからほら、諦めて、な?」
だからそこでにたりと笑うな、絶対に従いたくなくなるんだ。
そう反論しようとした口に、古泉の指が入り込んでくる。
「ふがっ…」
「これなら噛み締めらんないだろ?」
「…お前の指を噛むかも知れんぞ……」
「そしたら目立つ絆創膏貼って登校してやるよ」
冗談とも本気とも付かないような軽さで言いながら、古泉が指の抽挿を再開すると、あとはもう、聞き苦しい声が零れるだけだ。
俺にこいつの指を本気で噛むことなんて出来やしないんだから。
「あっ…、、や、ぁあ…!」
「嫌なんかじゃないだろ。気持ちよさそうなのに」
「るさ…っ! ひゃ、ぁ、……ふぅ…ぁ!」
何度もの交合で俺の弱い部分など完全に掌握されちまっているらしい。
古泉は殊更にそこを刺激しながら、そのくせいつもながら慎重にそこを解すと、
「もう、入れていいよな…?」
と俺に確認を求めてきた。
こいつなりの優しさの現われだと分かっていても、聞かれるだけで憤死しそうだ。
だから俺は大きく頷いて、布団を握り締めた。
押し当てられる熱に、それだけで目眩がしそうになるのは、行為に慣れてきたせいなんだろう、多分。
竦んだり怯えたりしなくなったことがいいのか悪いのかは判断しかねる。
少しばかり怖いのは、こいつとの行為に慣れすぎちまった結果として自分がどうにかなるんじゃないかと言うことだが、そんな風に考えていられるのは一瞬で、押し入ってきた圧迫感に体が震えるばかりになる。
「ぁ、あ、ん、ぅう…っ、ふ…」
ゆっくりと入り込んでくるそれに合わせて、喉が掠れた声を絞り出す。
声を出した方が余計な力が抜けて楽になると学んだのは何回目の時だっただろうか、なんてことを思いながら。
「大丈夫か…?」
やっと納めきった古泉が、呼吸を整えながら聞いてくるのへ頷き返せば、古泉にはもう十分だったらしい。
「あんたも慣れてくれたみたいで嬉しいな」
とくすぐったいことを楽しげに口にしながら、俺の肩へ背中へキスを落としてくる。
「はっ…ぁ、や…」
体が震え、そのせいで腰まで揺れて、じっとしてるってのに頭の中を白く染め抜かれそうになる。
それを察したからだろうか。
古泉は、
「動くからな…っ…」
と声を掛けて、いきなりそれをギリギリまで引き抜いた。
自分の中身まで引きずり出されそうな動きに、
「ひぁああ――…っ!」
と悲鳴染みた声が漏れる。
そうして今度は一息に最奥を突かれ、握り締めた指先が力の入れすぎで震えた。
そのまま何度も大きく体を揺さぶられ、俺は呆気なく達する。
あれだけ焦らされたんだから当然だろ。
「言われるほど、焦らした覚えもないんだけど…な…っ…!」
苦笑しながら古泉はもうひとつおまけのように最奥を突き、逐情した。
ずるりとゴムを纏ったそれが抜け出ていくのを感じながら、俺は深く息を吐いた。
疲れた。
このまま眠りたいくらい、俺は疲れたぞ。
「あんたっていっつもそうなんだよな。…もう一回とか、思わねーの?」
「思うかアホ」
俺がどんだけ負担を引き受けてると思ってんだ。
「ん、感謝してます。ありがとな。…愛してる」
囁きながら古泉は俺の腰の辺りでまだ解けもせずに残っていたエプロンのリボンを解き、だらりと弛緩した俺の腕を支えてエプロンの肩紐を抜くと、俺に体を少しばかり浮かさせて、エプロンを抜き取った。
わざわざ股間を拭って。
「お前な…」
「エプロンってある意味実用的じゃね?」
にやっと笑った古泉は汚れたエプロンをわざわざ広げて検分しながら、
「ほとんど受け止めてるからベッドが汚れなくていいんじゃねーの? そしたら、あんたもさっさと眠れるぜ」
「…っ、この、馬鹿っ!!」
俺は顔を真っ赤にしながら手元にあったローションのボトルを掴むと、古泉の顔面めがけて放り投げた。
ごん、と鈍い音が響いたが、心配なんてしてやるもんか。