※ご注意ください
と注意するのも毎度のことですが、今回は特にご注意くださいませ
まず第一に、こちらの作品はみくる×キョンです
キョン×みくるではありません
みくる×キョンです
更に、みくるが黒いです
滅茶苦茶黒いです
どれくらいどす黒いかというとうちの背景くらい黒いです
ちなみにうちの背景は真っ黒です
#000000ですからね←
これ以上はないってくらいの黒さです
もうひとつ言うと、みくるはどSです
キョンは多分どMかその素質があります
キャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ! と思ったら引き返すが吉です
内容のネタバレを含むような長い警告文を掲げるくらいには問題のある内容です
それでもいいぜ! むしろどんと来い!
…という猛者のみお進みくださいませ
なお、R18になってますが、理由は内容が上のようなものであるからであり、
エロは少ないです
代わりに偽造愛+Sの麻宮さんにいただいた素敵イラストがありますので、
それで許してくださいませ←
未来人なんて、一番好きになってはならん相手だと、分かっていた。 好きになったところで応えてはもらえず、振られるだけだってことも、よく分かっていたとも。 それでも俺が、あの人を好きになっちまったのは、どうしてなんだろうな? 恋愛経験なんてものがないに等しい俺には、自分のこの感情が恋愛感情といえるものなのかなんてことさえ、よく分かっちゃいない。 もしかすると違う可能性だってある。 ただ単に好ましく思っているだけだとか、姉のように慕っているだけだとか、な。 それでも、俺はあの人を好きになっちまったんだと思う。 あの人を見るだけで、胸の中が温かくなる。 困っている姿を見れば、なんとかして差し上げたくもなる。 だから、決して困らせたかったわけじゃないんだ。 たまたま、放課後の部室で二人きりになれたからと、告白なんて馬鹿なことをしちまったのも。 「朝比奈さん、」 いつになくマジな顔で呼ばれ、朝比奈さんは戸惑うように俺を見た。 どうかしたんですか、と問うようなその表情はどこか頼りなく、庇護欲をそそる。 「いきなり、こんなこと言うのも難だと思いますし、朝比奈さんには迷惑なことでしかないってことも、分かってるんです。でも、聞いてください」 「キョンくん?」 「……俺は、あなたのことが……好きです」 朝比奈さんの目が大きく見開かれる。 それこそ、落っこちてしまいそうなくらい、大きく。 その頬が柔らかなピンク色に染まる。 染まった頬に触れたいと思った。 「だめ…だめです、キョンくん…」 ふるふると首を振る朝比奈さんに、俺はもう一歩近づく。 「だめ、っていうのは朝比奈さんの立場があるからなんでしょう? それは、朝比奈さんとしての返事じゃないですよね。それとも俺は……返事ももらえないってことですか?」 卑怯だと自嘲しながら俺が言うと、朝比奈さんは慌てて首を振った。 「ううん、そうじゃないの。そうじゃ、なくて……」 赤くなっていたはずの顔がかすかに青褪める。 泣きそうに歪む。 「あたしは…キョンくんが、思っているような人間じゃないんです…。キョンくんに、好きになってもらえるような、人間でも……」 「何言い出すんですか」 驚いて、それから少なからず憤りを感じて、俺は言った。 「好きになってもらえるような人間じゃない、なんて、言わないでください。朝比奈さん自身を傷つけるだけじゃなくて、俺にも辛いです。その言葉は」 「ご、ごめんなさい」 そう言った朝比奈さんは、でも、と顔を歪める。 「本当…なんです……。あたしは、キョンくんが思っているような人間じゃないんです…」 「たとえそうだとしても、俺は朝比奈さんが好きです」 そう、本心から告げると、朝比奈さんは驚いた様子で俺を見た。 微かに頬が赤く染まる。 しかしすぐにまた、朝比奈さんは辛そうな表情になってしまった。 「…優しいんですね、キョンくんは」 「優しくなんかないですよ」 「ううん…。優しいです……」 朝比奈さんが、口の中で何かを呟いたような気がしたが、俺には聞こえなかった。 首を傾げていると、朝比奈さんはじっと俺を見つめ、 「……本当に、あたしのことが好きなんですか?」 「はい」 「…分かりました。じゃあ、」 と言って朝比奈さんが口にしたのは、驚くべきことだった。 「…あたしの家に、来てくれますか?」 「……は…!?」 驚く俺に、朝比奈さんは小さく苦笑して、 「あたしのことをちゃんと知ってもらうには、それが一番だと思うから」 と言い、 「でも……覚悟は決めてきて、ね?」 それは一体どう言う意味なのかと問うことも出来ず、俺はまじまじと朝比奈さんを見つめた。 いつもながら幼い顔だちに不釣合いなほどの体つきだが、もしかするとこの人に不釣合いなのはこの顔立ちの方ではないのかと思えるくらい、朝比奈さんは大人っぽい表情をしていた。 朝比奈さん(大)よりも、よっぽど大人のような、妙な色気を感じさせる。 「…ね、幻滅したでしょう? あたしは、そういう女なんです。キョンくんが思ってるほど綺麗でも、天使みたいでも、ないんです」 そう言って表情を曇らせる朝比奈さんは、本当に儚げで、抱きしめたくなった。 「幻滅なんて、しません。俺は本気で朝比奈さんが好きなんです」 「キョンくん……」 「朝比奈さんの家に行けば、いいんですね」 「…うん……」 「今日、これからでいいですか?」 ハルヒたちもどうやら来ないようだし。 次にいつ、そんな都合のいい機会が訪れるとも分からない。 「あたしは構いません。キョンくんは……」 「大丈夫です。覚悟も、――決めましたよ」 どういう覚悟だか、知れたもんじゃないが。 とりあえず、朝比奈さんがどんなに普段と違う姿を見せようとも動じないでいられるだけの覚悟は決めたつもりだ。 本当はだらしない人だろうが、もっと大人っぽい女性だろうが、構わない。 俺は、この朝比奈さんを好きになったんだから。 「…分かりました。それじゃあ、行きましょう」 俺たちは大して散らかしてもいない室内をざっと片付け、部室に施錠してその場を離れた。 俺の隣ではなく前に立って歩く朝比奈さんの背中を見つめながら、どうしてか、蛍のようだと思った。 暗闇とも昼間とも違う、黄昏の群青の中を飛び、導く蛍。 朝比奈さんなら、天使や太陽にたとえたっていいはずだろうに、どうしてか、そんなことを考えた。 それは朝比奈さんがどこか悲愴な空気をまとっていたからかもしれない。 近寄りがたいような、声も掛け辛いような背中だった。 その後を黙ってついて行くこと数十分。 まだつかないんだろうか、と俺が思い始めた頃になって、朝比奈さんは足を止めた。 「ここが、あたしの住んでるところです」 と指したのは、小奇麗なマンションだった。 「ここの、2階に暮らしてるの」 入り口でお決まりのボタン操作をしてドアを開く。 それから階段を使って2階に上がると、すぐの部屋が朝比奈さんの部屋だった。 愛らしいキーホルダーのついた鍵を使って、朝比奈さんがドアを開き、 「入って」 と俺を促した。 朝比奈さんも緊張しているからだろうか。 長門のような素っ気無さだが、贅沢は言うまい。 「お邪魔します」 と言って、俺はおずおずとそこに足を踏み入れた。 そこは別に朝比奈さんのイメージを覆すような部屋ではなかった。 壁の棚には可愛らしい小物類が飾られているし、壁紙も淡いピンクの小花模様で、実に朝比奈さんらしい、可愛い部屋だ。 「そこのソファに座ってください」 促されるままふわふわと柔らかなソファに腰を下ろすと、少しして、朝比奈さんが暖かな紅茶を淹れてきてくださった。 向かい合わせに座った朝比奈さんは、くすぐったくなるほど真剣に俺を見つめ、 「キョンくん、これで最後の確認です。……本当に、どんなあたしでもいいなんて、思ってくれますか…?」 と儚げに思えるほど小さな声で言った。 「勿論です」 俺がそうはっきり答えると、朝比奈さんは頬を染める。 これは脈があるということじゃないのかと期待しながら俺は紅茶を吹き冷ましながら飲み――そこで、意識が途切れた。 気がついた時には、自分が一体どこにいるのかよく分からなくなっていた。 頭がくらくらする。 視界がぐるぐる回っているような感じだ。 加えて、何だか肌寒い。 手足にも違和感がある。 何だこれは、と体を起こそうとしたところで、手足を拘束されていることに気がついた。 両脚を開いた状態で寝返りも打てないように何かで繋がれている。 足を動かすと金属質な音がしたから、おそらく鎖によってだろう。 両腕は仰向けに寝かされた体の下できっちりと拘束されている。 こちらは鎖じゃないらしく、布の感触が肘近くまでを覆っていた。 何だこれは。 悪い夢でも見ているのか? しかし、悪いのはそれだけじゃなかった。 俺はそんな拘束具以外、何も身につけていなかったのだ。 裸の状態で、拘束されてるなんて、どういう展開だ。 全く以って訳が分からん。 俺は確か朝比奈さんの部屋に来ていたはずなのだが……。 「気がつきました?」 ドアが開く音がしたかと思うと、さっきまでと変わらずに制服姿でいる、朝比奈さんのそんな柔らかい声が降ってきた。 ひょこりと俺を覗き込む顔は、いつにもまして愛らしく、天使のように綺麗だ。 「朝比奈さん……。これは、一体…」 「だから、言ったでしょ?」 にこにこと笑いながら、朝比奈さんは言った。 「あたしは、キョンくんが思っているような人間じゃないって。それでもいいって言ったのは、キョンくんよ」 その手が、俺の腹から胸にかけてをそっと撫で上げる。 触れるか触れないかというような微妙なタッチは、柔らかな羽根で撫でられているかのようだ。 くすぐったさに耐え切れず、かすかに身を捩る俺に小さく笑い声を立てて、 「脱がしてあげる時も思ったけど、キョンくんの体って綺麗ね。腰も細くて…」 言いながら腰から脇腹までを撫でる。 「っ…」 「うふ、我慢しなくていいんですよ。あたしにキョンくんの可愛い声、聞かせてください」 そう言った朝比奈さんが俺の首筋にきつく吸い付く。 微かな痛みもくすぐったさも、とても現実のものとは思えなかった。 「朝比奈さ…」 「あたしのこと、好きって言ってくれましたよね?」 言いながら、朝比奈さんは俺の胸へ指を伸ばし、そこの突起物を抓みあげた。 「っう…!」 痛みに声を上げる俺の反応をひとつも見逃すまいとするかのように、朝比奈さんはじっと俺を見つめてくる。 その行為は、俺の羞恥を煽ろうとするためのようにも思えた。 「あたしも、キョンくんのことが好きです。ずっと、好きなの。…前から、思ってたんですよ。キョンくんって、躾け甲斐がありそうだなって」 その言葉も、されていることも痛くて堪らないはずなのに、それだけでない何かが、埋め火のようにどこか奥深い場所でくすぶり始める。 何としてでも逃げなければ、と思うのは本能か、それとも理性か。 「ねえ、あたしの好きにして、いいんですよね?」 言いながら朝比奈さんがさっきから指でいたぶっていた場所に軽く歯を立てると、 「ひぁ…っ!」 と悲鳴染みた声が俺の喉から漏れた。 「そう、その調子です。もっとあたしに聞かせて…?」 うっとりと言った朝比奈さんは俺の耳に唇を寄せる。 そうして、俺の耳を甘噛みというにはいささかきつく噛み、 「キョンくんのこと、あたしのペットにしてあげますね」 と囁いた。 「あたしが責任持って、ちゃあんと躾けてあげます。叱るばかりじゃないですよ。楽しいこともいっぱい教えてあげますね。キョンくんがあたしなしじゃいられなくなるくらい、いっぱい、いっぱい…」 楽しそうに呟きながら朝比奈さんは俺の鼻先を軽くかじる。 「大好きよ、キョンくん」 そう言って、朝比奈さんはどこか昏く笑った。 かくして俺は、信頼の証しのような細い首輪と、優しく厳しい天使のような最高のご主人様を授かった。 |
イラストは偽造愛+Sの麻宮さんに頂戴しました
ありがとうございました!www