エロです
射手座コスプレです(性的な意味で
しかも嫁様こと、HRノイズの神無弥生さんの作品の続きです
単品でも楽しめるかとは思いますが、気になる方はHRノイズへどうぞ
セクハラが好きな男は、どうやらコスプレとやらにも興味があったらしい。 ……ああ、言葉の正しい使い方にこだわる人に注意されないよう、キチンというべきだな。 この場合のコスプレとは、いわゆるアニメのキャラクターの服装やら、職業制限のあるような制服やらを身につけて楽しむ、比較的健全なコスプレではなく、フーゾクなんかで言われる方のコスプレだ。 性的ロールプレイ、って言うんだったか? かさばる上にそれなりに重みのある五人分もの軍服―― 一部に大幅な汚れアリ――を持って帰るのに一人では大変ですからと言った古泉は、俺に半分弱の荷物を持たせて俺を部屋に連れ帰った。 そうして言った言葉が、 「ここでなら、心置きなく楽しめるわけですから、コスプレでもしませんか?」 という言葉であり、浮かべた表情が非常に楽しそうなものだったから、本気で手に負えない。 そのまま回れ右をして帰ってやりたくなった俺の手首を掴んで止めた古泉は、 「だめですよ。まだ帰るには早すぎます」 どこがだ。 既に日はとっぷりと暮れ、腹だって減っている。 帰るのには遅すぎるくらいだ。 「空腹なら、後でいくらでも食べさせて差し上げますよ。それより、気がついてしまったんです」 余計なことにだな。 「先ほどの行為は、せっかくあのような服装をしていたにもかかわらず、コスプレと呼べるものではありませんでしたよね。どうせなら、ちゃんとするべきだと思いませんか?」 「はぁ?」 それは何か。 俺にもう一度あの軍服を着て、しかも何か演技をしろとでも言うのか。 冗談もほどほどにしてくれ。 誰がそんな変態臭い、いや、変態そのもののことを出来るか。 「勿論、あなたが簡単に乗ってくれるとは僕も思っていませんよ?」 分かってるなら止めてくれ。 「ですから、交換条件を出します」 はい? 「今日、一度でもそれに付き合ってくださったら、もう一度してくださいとは言いません」 「……本当か?」 「ええ」 「一度ってのはあれだぞ。俺とお前が一度ずつでもイったら終りでいいんだろうな?」 「それで構いません」 「今日は終りでも、後日またハルヒから軍服を借りて来て、とか、そういうこともないんだな?」 「ええ。…それでご不満でしたら、夕食でも何でもおごります。それで、お付き合いくださいますか?」 「……」 俺は押し黙り、しばし考え込んだ。 古泉がここまで譲歩するということは、よっぽど突飛な要求をされることは間違いない。 だが、ここで断ったところで押し倒されることは目に見えている。 それで何度もされるくらいなら、ここで一度変態を満足させてやった方がよっぽど楽じゃないのか。 かなりの間葛藤した後、俺は意を決した。 「……いいだろう」 「ありがとうございます」 嬉しそうに笑った古泉は、しかし、俺の予想を遥かに超える男だった。 俺もまだまだ甘かったということかね。 わざわざ条件まで出して俺を口説き落とした古泉だったが、 「あなたにもう一度着ていただくために、先ほど汚してしまった服に応急処置を施しておきます」 と言って俺を寝室に放置した。 ついでに、残りの軍服の入った袋を運び込んで。 これ、持ち込む必要なんてあったのか? 古泉のはさっき古泉が持っていったし、汚れた俺の分も同様だ。 つまりここにはハルヒたちの分しか残っていないことになるのだが、それとも別に何か入っているんだろうか。 首を傾げながら袋の中身を見ると、一番上にピンクのものが見えた。 それは朝比奈さんが着ていたもので、少し顔を近づけるだけで朝比奈さんの甘い香りがした。 いけないいけないと思いつつ、ついついそれを手に取り、鼻を近づけてしまったのは悲しい男のさがという奴だ。 それが古泉の罠だったなんてことを知りもしないで。 「…何をなさってるんですか?」 凍てつくような声に俺は竦みあがった。 振り返れば、ついでに軍服に着替えたらしい古泉が、冷たい目で俺を見ている。 やばい。 危険信号が点灯するどころか、バリバリと放電してそうだ。 「こ、これはだな…」 「あなたがそんな変態だったなんて知りませんでしたよ」 俺の言い訳を聞こうともせず、古泉はそう言った。 「……ああ、それとも、そういう役柄ってことですか?」 「な…っ」 「いいですね。面白そうじゃありませんか」 何をひとりで納得しているんだ、と気色ばむ俺に、古泉は声だけは柔らかく、 「つまり、こういうことでしょう? 作戦参謀であるあなたは、日頃から朝比奈補給艦長に憧れていた。たまたまその朝比奈さんの制服を見つけてしまい、いけないことと知りつつもその臭いを嗅いでいたところを、幕僚総長たる僕に見つかってしまった、と。そういうシチュエーション、ということでしょう?」 そんなことを考えるわけがないだろう、お前じゃあるまいし。 ――などと言える状況ではなかった。 俺は哀れな水のみ人形の如くこくこくと頷くしかない。 「僕が思っていた以上に、あなたも乗り気だったようですね。それでは、楽しみましょうか?」 残酷に微笑んだ古泉は次の瞬間俺を床に組み伏した。 まるきり、犯罪者を捕まえるような調子で。 「てっ……」 痛みに顔をしかめると、 「何をしていたんです」 と詰問調で問われた。 「何……って……」 「作戦参謀、」 信じられない、と言わんばかりの声で古泉が台詞を口にする。 「あなたがそんな人だったとは、知りませんでした。…軽蔑します」 その一言に、ずきりと胸が痛む。 古泉の演技が上手過ぎるのが悪い。 「あ……」 「即刻軍法会議ものですね、これは。涼宮閣下はああ見えて潔癖な方ですから、どれだけお怒りになられるか……。それに、朝比奈補給艦長がどれだけ悲しむか…」 「こいず…」 「幕僚総長、でしょう?」 そう言った古泉は必要以上に顔を近づけてくると、 「僕としても、そんな報告はしたくないんです。ですから、取引をしませんか?」 「とり…ひき……って…」 「あなたが僕の言うことを聞いてくださるなら、僕はここで何も見なかったことにします。どうです? 聞いてくださいますか?」 「聞く…なんでも、聞くから…」 「ほら、ちゃんと敬語を使ってください。誰が上官か、忘れたわけではないんでしょう?」 意地悪く笑った古泉は、 「それでは、言うことを聞いていただきましょうか」 と言って、とんでもない要求をしやがった。 「そんなに朝比奈さんがお好きなら、その制服を着てみたらどうです?」 「なっ……」 「心配要りません。それはこれからクリーニングに出されるものですからね。朝比奈さんには気付かれませんよ」 「んな……無理………です。そもそもサイズが合う訳が…」 「大丈夫ですよ。あなたは細身ですし、朝比奈さんと違って胸などもありませんからね」 そう言って古泉が俺の服に手を掛ける。 「ひ……」 「条件を飲んだのはあなたですよ」 嫣然と古泉は微笑みやがった。 その言葉に二重に意味があったことなど、言うまでもない。 かくして、俺は朝比奈さんが着ていた軍服を着せられてしまった。 もちろん、インナーはきつくて着れなかったし、それだけ羽織らされた上着だって前は閉じられない。 おまけに肩などがかなり狭く、腕は袖から大分でているという有様だ。 それでもあのタイトなスカートが比較的すんなりと着れちまったのには驚いたが。 加えて、形だけとばかりに頭に載せられたピンクのベレー帽はすぐにも落とされるのが目に見えているだけに、酷くいい加減なセットしかしていない。 しかし、こんな不完全で不恰好なものでも古泉には満足の行くものだったらしい。 にやにやと酷い顔で俺を上から下まで舐めるように見つめて、 「よくお似合いですよ」 と貶めるかのように告げた。 「……」 「屈辱に震えるあなたも素敵ですよ」 薄く笑って、古泉は俺の手を頭の上で束ね、ベッドに押し倒した。 「っ…幕僚総長…!」 「言うことを聞いてくださるんでしょう? まさか、着替えただけで終りなんて思ってませんよね?」 くすくすと笑い、古泉はむき出しになったままの俺の胸に口付けた。 「ひっ……」 「あなたがいけないんですよ? 僕というものがありながら、朝比奈さんに対して不埒な行為に及んだりするんですから…」 「う、あ…っ、すまん…だから、許し…」 「ダメですよ、作戦参謀」 敬語を使えと言う代わりにそう言って、古泉は胸の突起に歯を立てた。 ほんの数十分前に部室で散々に弄ばれたそこは、既に赤く充血し、痛いほどにその感覚を伝えてくる。 「許して…ください……幕僚総長…」 痛みと快感に声を上げそうになるのを堪えながら、なんとかそう口にすると、古泉は満足気に笑い、 「本当に許してもらいたいのでしたら、大人しくしていてください」 そう言って、きつくそこを吸い上げた。 「ひぁっ、い、痛いです…っ…」 「痛くしてるんですよ。お仕置きですから、当然でしょう? ――ああでも、」 と古泉はきついスカートの中で早くも身を硬くしようとしているものにそっと触れた。 「っく…ぁ……!」 「あなたは、痛くても感じているようですが」 揶揄するような笑みに、二重の意味で体が震える。 愉悦と不安に。 ぞくぞくする。 もう元には戻れない場所まで引き摺り下ろされるような感覚だ。 「何に興奮したんです? 朝比奈さんの制服を着ているということにですか? それとも、痛くされて感じるほど、あなたは変態だったんですか?」 選択肢を示す問いかけのように見せかけて、全く以ってそうじゃない問いに、俺は震えながら答えるしかない。 「そう……です…」 「何がそうなんです?」 畜生、後で覚えてろよ、と思いながら、うかつにも古泉の罠にかかってしまった自分を呪う。 「…俺は……っ、痛くされて、気持ちよく、なるような……変態です…っ」 ほらこれでいいんだろ。 古泉の好みそうなのはこういう台詞だからな。 実際それは当たったようで、古泉は楽しげに喉を鳴らした。 「自分で認めるくらいの潔さは持ち合わせておいでだったようですね」 と言って、俺の胸へ強く歯を立てた。 「ふあ…っ、あ、ぅう……」 「こっちも、どんどん硬くなってますよ?」 意地の悪いことを言って、空いた手をスカートの中に忍ばせる。 その下には何もはいていない。 さっき着替える時に、古泉によって脱がされたせいだ。 「や…っ、待って、ください……!」 「朝比奈さんの制服を汚したくありませんか?」 そう笑った古泉は、俺のものを強く戒めた。 「うあ…っ!?」 「いくらでも、汚していいですよ。どんなにいやらしい臭いを付けても、朝比奈さんが触れたこともないかもしれない液体をこびりつけても、僕がちゃんと綺麗にしてあげます。だから、遠慮なくどうぞ?」 そんなことを言いながら、戒めたのとは逆の手でそれを扱きあげる。 切なさにも似た感覚が、どうしようもなく高められて、苦しい。 「やめ……っ、止めて、ください…! 痛…っ、痛いです…!」 「じゃあ、どうして欲しいんです?」 言いながら、古泉が指を動かした。 鈴口から竿へ、それから袋の側を通って、会陰を過ぎ、緩んだままの窄まりに触れる。 「ここ、まだ口を開いてますよ。もしかして緩くなりました?」 「違…っ!」 抗議しようとしたところに、指をいきなり二本ばかり突っ込まれ、言葉が途切れる。 少し前に古泉のものを一度受け入れたそこには、掻き出しきれなかった精液が残り、古泉の指を難なく飲み込む。 三本目もすぐに、だ。 「ああ、もしかして足りなかったんですか? あれきりじゃ足りなくて、それで朝比奈さんの制服に悪戯をするような気が起こったんですかね? それなら、もっとしっかり愛して差し上げますよ。あなたが嫌というほどに、ね」 「あっ…、う、ふぁあ…!」 「聞こえてます?」 「んっ、…ぁ、ひぃ……!」 強く前立腺を擦りあげられながらの問いに、頷いて答えると、 「ちゃんと答えてください」 と言われた。 それならちゃんと答えられるだけの余裕を寄越しやがれと思うが、そうはさせてくれないんだろう。 俺が散々に咽びながらなんとか話そうとするのが好きらしいからな、この野郎は。 「聞こえて…ひっ…ます、から……幕僚総長の……好きに…なさって、んぁ…! くだ、さ…い……っ…」 「ええ、そうさせていただきます」 そう微笑んで、古泉は俺の中から指を引き抜き、元気なものを代わりに突っ込んだ。 「ひあっ、あ、んっ……やぁ…!」 「本当は、」 と古泉は奥まで貫きながら、演技ではない声で囁いた。 「もっといじめて差し上げたかったんですけどね。……思った以上に、あなたの姿と敬語にやられてしまいました。今回は僕の負けですね」 ちっとも悔しそうでない声で言う古泉に、俺は馬鹿野郎と返せたのかどうか、後々になっても思い出せない。 間違っても続きをねだったりなどしていないと思いたいのだが、古泉の幸せに蕩けきったような顔からすると、あながちないと言い切れないのが恐ろしい……。 |