問答無用にエロですのでご注意ください
しかもただのエロじゃありません
我が嫁、「HRノイズ」の神無弥生さんの書く「Lost...」シリーズの神キョンに、
うちのJキョンを可愛がってもらってるエロです(おま
ついでに言うと前編は古泉不在です
うわ、と思ったら止めとくのが吉です
引き返してください
どんとこいって方だけどうぞ
苦情は受け付けません←
ちょっと待ってくれ。 状況を整理したい。 俺は確か古泉の部屋を片付けるために古泉の部屋に来たはずだ。 古泉に会いに、ではないのは、今日は古泉が忙しく、部屋にいないと知っていたためであり、ついでに言うと俺も今日はハルヒたちに散々振り回された後なので疲れている。 古泉と会えたところでお互い疲労しているのならば、大人しくちょっとした会話を楽しみ、夕食を一緒に食うくらいだっただろう。 枯れていると思うのは勝手だが、俺に言わせるなら顔を合わせたらヤルというのが短絡的で、しかも盛っているとしか言いようがない状況なんじゃないかと言いたい。 ともかく、そんな感じでいささか疲れながらも、古泉の部屋が雑然としてきていたのでそれを片付けたくて古泉の部屋に来たのだ。 それなのになぜ、 「よう」 と、おそらく俺がこの世で一番多く聞いているだろう声で言われ、毎朝毎晩洗面所やトイレで見る顔で迎えられているのだろうな、俺は。 「勝手に上がらせてもらったぞ」 と言っているのは紛れもなく俺であるが俺ではない。 俺と同じ姿形をした何か、だ。 「失礼だな。俺はちゃんとお前だぞ」 びくりと俺が身を竦ませたのは、俺がずっと黙り込んでいるというのにそいつがそう言ったからだ。 楽しげに、しかしどこか品のない笑みを浮かべたそいつは、 「俺はお前だ。全てが同じって訳じゃないけどな」 「……ドッペルゲンガーとでも言うつもりか?」 「いや、そうじゃない」 小さく声を立てて笑ったそいつは、自分が座っていたソファをぽんぽんと叩きながら、 「ま、とりあえず座れよ。取って食ったりはしねぇから」 と言った。 俺が思いっきり顔をしかめたのは言うまでもない。 そもそもここはお前の部屋じゃないだろうとか、お前は何者だとかいってやりたいことはいくらでもあった。 しかし、今口を開いたところでうまく言語化できないだろうと、俺は勧められた場所ではなく、その向かいの席に腰を下ろした。 悪いやつだとは思わない。 なんとなくだが、そう感じていた。 警戒する必要もないのかもしれないが、それを解くにはまだ状況が分からなさ過ぎる。 俺はじっとそいつを睨みながら、 「お前は何なんだ?」 と聞いた。 そいつはにやりと笑いながら、 「お前の平行存在――って言えばちゃんと通じるだろ? お前、興味ないみたいな顔してるけど、意外とSFとか超常現象とか好きだからな」 SFと超常現象は果たして並列して構わないものかと言うと非常に疑問ではあるのだが、その言葉はちゃんと通じた。 平行存在、というのは平行世界――パラレルワールドとも言うな――と呼ばれる、この世界と平行して存在する異世界のことだ。 平行の意味合いとしては、同じようなのだが違う、とでも大雑把に理解してもらえればいいだろう。 「じゃあ、やっぱり平行世界ってのはあるってことか」 ハルヒが異世界人云々と言っていたことからして存在するんだろうなとは思っていたが、まさかいきなりこんな形でそこの住人と顔を合わせるとは思わなかった。 「あるぜ? 似たような中にも色々とバリエーションがあって面白いと俺も思うけどな」 「で、それでなんで、平行世界の住人であるはずのお前がこんな所にいるんだ?」 「そりゃ、俺が神様だからだな」 「……は?」 なんだそりゃ。 訳が分からんぞ。 「神様、だ」 にやにやと楽しげに笑い続けるこいつはチェシャ猫でも親類にいるのだろうか。 「楽しいから笑ってるだけだろうが」 「うるさい。とりあえず心を読むな」 「はいはい」 面倒臭そうに返事をする辺りは正しく俺なのだが、それにしたって神様だって? それはつまり、ハルヒのような傍迷惑な能力を持ってるということなのだろうか。 「更に言うなら、ハルヒに力を与えたのも俺だ。…とりあえず、俺のいる世界では、な」 そう言ったそいつ――自称を信じて神様と呼ぼうか――は、軽くため息を吐き、 「今回はちょっとした野暮用がこの世界に出来てな。こっちに来させてもらった。そうでもなけりゃ、俺だってわざわざ他の世界にまで介入したりせんぞ。で、面倒掛けさせられたついでに、この世界の俺はどんなのかと思って見に来たって訳だ」 「それでなんでここで待ってるんだよ…」 「そうじゃなけりゃ会えなかったからだろ。お前はハルヒたちと楽しく遊んでたみたいだし、その後ここに寄っていくとしたら自分の部屋に帰るのは遅くなる。古泉の帰ってくるのが早かったりすりゃ朝帰りだろ。それまでお前の部屋で待ちぼうけってのも楽しくないからな。…ハルヒにみられないように気を使ってやっただけありがたく思えよ」 尊大に言い放った神様に俺が少しばかり苛立ったところで、神様は少しも気にしないらしい。 だからこそ神様なのかもしれないが。 楽しそうな笑みを浮かべたまま、 「にしても…」 と意味ありげに俺を見遣り、 「……意外と似合うな、女装」 「…っ!」 言われて思い出したが、ハルヒたちとさっきまで一緒にいたということはつまり、俺は女装したままということだ。 着替える間もなくここを訪れたんだからな。 平行世界の自分とはいえ他の人間にこの格好を見られ、評されるのがどうしようもなく恥ずかしくて真っ赤になると、 「赤くなると余計に可愛いぞ」 と言われた。 「…お前は、一体何がしたいんだ……」 脱力しながら言えば、そいつはけろっとした顔で、 「別に? 思ったままを言ってるだけだろ」 と言って俺の方へ身を乗り出し、 「お前も、古泉と付き合ってんだよな?」 「お前もってことは……」 「俺もってことだ。……異世界でも自分が古泉を独占出来てると思うと嬉しいだろ?」 どうだろう。 確かに、ハルヒや他の誰かと付き合ってると聞くよりはいいような気がするが、 「……古泉ってのは、どこのでもああなのか?」 「ああってのは?」 「…妙に、潔いというか、自己犠牲心が旺盛というか……」 「…あー……そうだな、俺の古泉も割とそんなところがあるな。体の相性がいいのは嬉しいんだが、もう少し自信を持ってくれてもいいと思うんだよな」 「体って…」 かぁっと赤くなる俺に、そいつはにやっと笑うと、 「いいんだろ?」 「…っ、聞くな…!」 「答えてるようなもんだぞ、その反応は」 「……分かってる…」 思わず頭を抱え込むと、そいつはぽんぽんと俺の頭を撫でながら、 「まあ、どうせ俺なんだ。何を聞いてもいいぞ? よっぽどでなけりゃ答えてやるし、他の誰にも言えないような愚痴だって聞いてやる。古泉にも言えないようなことでも、な」 そう言ったのは、俺が古泉にも言えないようなことを思っていると知っていての発言なのだろうか。 それとも、自分がそうだからそう言ったのだろうか。 「……お前は?」 と俺が聞いてみると、そいつは、 「そうだな…」 と軽く考え込む様子を見せ、 「…古泉に言えないということはつまりあいつへの不満なんだが、流石に面と向かっては言いかねてな。――状況が状況とはいえ、あいつから求めてくるってことがほぼないのが不満だ」 あけすけにそう言ったそいつだったが、 「俺が完全に体目当てみたいに思ってる節があるのもちょっとな。……いや、そうなるように仕向けたのは俺の方ではあるんだが」 と言い足してから、照れくさくなったらしい。 俺から視線を外しながら、小さな声で、 「お前は?」 と言った。 なんだ、神様だのなんだの言って余裕をかましていても、本当に俺なんだな。 そう思うとほっとして笑うと、笑うなと小突かれた。 「俺が言ったんだからお前も白状しろ」 「……俺も、まあ、似たようなもんだ」 苦笑混じりにそう呟いて、俺は小さくため息を吐いた。 「古泉は妙に潔すぎて、時々困る。……つい、嫌とか言っちまっただけで、本当に止めようとするし、あいつからしようと言い出すことなんてほとんど皆無だ。俺も、あいつに求められてるって感じたいのに……」 恥ずかしいことを言ったと思う。 だが、神様が本気で、 「だよな」 と頷いたから、構わないような気もした。 だから、 「善過ぎて嫌って言ったのに、真に受けて、止められると殴ってやりたくならないか?」 と言われて、ついつい頷いちまった。 そればかりか、つい、 「考えすぎるくらい考えてくれてるらしいのに、その結果として結論がずれるのはなんとかならんものかな」 とまで言っちまった。 「そりゃ、もういっそ諦めてストレートに言ってやるしかないんじゃないか?」 「……出来るか」 ため息を吐きながらそう呟くと、 「じゃあ、態度で示す、とか」 と言われ、いきなりシャツのボタンに指を掛けられた。 「ちょっ……!?」 いつの間に距離を詰めたんだとか、一体何をしでかすつもりだとか、俺が苦情を言うより早く、神様は俺の服を肌蹴させると、 「これくらい脱いで見せ付けてやったら古泉の方から襲ってこないか?」 「……無理だな」 赤くなって、「早く服を着てください…!」とか言うのがオチだろう。 「…手強いな。それじゃ、」 と言った手が俺の付けていたブラもパッドも外し、露わになった胸に直接触れる。 「……っ…!」 「こうやって、目の前でしてみせるとか?」 「やれるわけ、ないだろ…!」 「そうか?」 と首を傾げた神様は、じっと俺を見ると、 「……なあ、自分でする時ってどんな感じなんだ?」 いきなり、それまでにも増してとんでもないことを言いやがった。 「は!?」 そんなもん俺に聞くな。 というか、自分だってするんじゃないのか? 「俺は、……まあ、色々と事情があってな。自分でするようなことはないから、興味があるんだ。やっぱり、こっちも触ったりするのか?」 そう言いながら、胸の突起を押し潰してくると、びくりと体が震えた。 「…っ、触る、わけ、ないだろ…! んなとこ、自分で触ったって……っふ、どうってこと、ねぇんだから…」 「こんなに感じてんのにか?」 「この状況は、…っ……自分でしてるって、言わないだろが…!」 自分で触ってきながらなに言ってやがる。 「俺だってお前なんだから、つまりは自分でやってるようなもんだろ?」 「屁理屈…っ、こねるな…! 、あ、やぁ…!」 痛いくらいに抓られて仰け反ると、 「お前も、痛いくらいでも感じるんだな」 と薄く笑われた。 反論どころか口を開くことも出来ずに唇を噛み締める俺の耳に唇を寄せた神様は、 「…本当は古泉に、もっと滅茶苦茶にして欲しいんだろ……?」 と囁いたかと思うと、強く抓りあげられる。 「ひっ…!」 「乱暴なくらいにされても、イイもんな?」 そう言った神様は俺をソファに押し倒すと馬乗りになるような形になる。 その手が、俺の首筋や背中、横腹や胸までゆっくりと撫でると、ぞくぞくとしたものが走った。 興奮しているのは間違いない。 古泉相手じゃなくてもこんな風になっちまうことが驚きで、しかも申し訳ないような気持ちになる。 同時に、妙な背徳感のようなものが余計にそれを強めていることも感じられて、俺が早くも泣き出しそうになっていると、 「さっきも言っただろ。自分でやってるようなもんだから、気にすんな」 と笑いを含んだ声で囁かれた。 「…んなこと、言ったって…っ! っ、ひ、あぅ…ん…!」 まくり上げられたスカートの中。 薄い下着越しにやんわりと押さえつけられて腰が揺れる。 畜生、なんでそんな巧いんだ…! 「そりゃ、俺は神様だし、何よりお前と同一人物だからな。どこがイイかくらいのことは分かるに決まってるんだろ」 当然のことのようにそう言って、神様は俺の胸に舌を這わせた。 「ここに痕でも残してやったら、嫉妬に狂った古泉がお前の望むようにしてくれるかもしれんな。話も聞かずに、痛いくらい乱暴に…って、されたいんだろ」 「され、たく…っ、なんて…!」 「お前な、」 呆れたように言いながら下着を剥ぎ取り、 「俺に嘘吐いたって無駄だろ」 それはそうかもしれないが、だからと言って認められるか。 「古泉にも、言ってやった方がいいと思うぞ。隠したって、お前が苦しいだけだろ」 「言えるか…!」 「……俺もここまで意地張ってんのかね?」 独り言のように呟いた神様は過ぎた快感に力の抜けた俺の脚を割り開くと、指先で軽くそこに触れた。 「…っ、ぃ、やだ…! そこは…!」 「自分でする時には、触るだろ。ここも」 「それは……っ、」 「なら、いいだろ」 楽しげに笑いながら、指先を押し入れられる。 痛くなかったのは神様が何かしたからに違いない。 「ローションを取りに行くのも面倒だったからな。濡れてもらった」 「濡れ、て、とか…っ、言うな…っ、ぁ、やぁあ…!!」 くっと強く押し上げられたそこから痺れるような感覚が走る。 助けを求めるように手足を動かそうとしたつもりなのだが、うまく動かすことも出来ないくらい、力が入らない。 なんだこれは。 もう、訳が分からない。 ぼろぼろ泣きながら、助けて、と懇願したところで、玄関のドアが開く音がして全身が硬直した。 |