エロです
道具プレイです
キョンがでれでれです
古泉がしばらく仕事で忙しくなるため来られない、という手紙を寄越したので、俺は精々仕事に励めよという言葉と共に、どういう仕事をしているのか今度聞かせろということを書いて送った。 会いたくない訳じゃないし、以前のようにあえてつれなくする必要もないのだが、それでも仕事の邪魔をするようなことは言いたくなくて、そういう風になった。 正直に言えば、会いたくて胸が痛くなるほどだが、少し足りなくて、もっともっととほしくなるくらいが丁度いいものだ、といつだったか、誰か見世にいた姉さんが言っていたことでもあるし、その通りだと思うのでぐっと堪える。 我慢して、ようやく会えた時にはきっと酷く嬉しくなれる。 好きと告げることさえあれだけ耐えられたんだから、これくらいどうってこともない。 だから、と大人しく訪れを待っていた俺の所に古泉がなにやら包みを抱えてやってきたのは、最後に古泉がやってきてからから十日ほどが過ぎた日のことだった。 「ただいま帰りました。…お久しぶりですね」 俺の顔を見るなり、嬉しそうに表情を緩めた古泉に、俺は笑みを浮かべて、 「お帰り」 と迎えてやる。 温めてあった部屋に、厚着したままではかえってつらいだろうと、俺は古泉の手から包みを取り上げ、綿入れの上着を脱がせて畳む。 「酒を取ってくるから、」 と出て行こうとした俺の手を、古泉の冷たい手が握り締めた。 「まだいいですから、まずは……ね…?」 「…ん」 頷いて、俺は引き寄せられるまま古泉の腕の中に飛び込む。 外から帰ってきたばかりだからひんやりとしているはずなのに、古泉は温かかった。 「……会いたかった」 これくらいはいいだろうとぽつりと呟けば、 「僕もです」 と力を込めて抱き締められる。 見詰め合って、そのままどちらからということもなく、唇が重なり合う。 確かめるように触れ合って、耐えかねたように舌を伸ばして、より深いものを欲して抱き締めあう。 「あ…っ、ん、ふぁ……」 息が苦しくなってきたところでようやく解放されたものの、まるで力が入らない。 はあはあと息を荒げたまま、古泉に縋りつく。 「…ばか……、まだ飯も食ってねえのに…」 「すみません、久しぶりなものですから、つい……」 それは俺も同じだが、 「せめて飯くらい……」 「…ごめんなさい、後で……」 いつになく強引に言われ、また久しぶりだったのもあって、そのままずるずると布団に連れて行かれちまった。 「我慢出来ない訳じゃないだろうに…」 手際よく帯を解き、俺を裸に剥く古泉を恨みがましく見つめながら文句を言っても、古泉は軽く笑って、 「出来ませんよ」 と断言しながら俺の首筋に顔を埋めてくる。 「出来るだろ。前はあれだけ我慢出来たんだから…っ、ん……」 「前は、完全に僕の片思いだと思ってたからこそ、我慢も出来たんです。それだって限界だったくらいなんですから……今更我慢出来るわけがないでしょう?」 堂々と言い放つ台詞じゃないとも思うのだが、 「…しょうがないやつ」 と呟いた俺の声はどうにも甘いし、手を伸ばして古泉を抱き締めていては何を言っても無駄だろう。 「あなたは……?」 と囁く古泉の肌をちょっとつねり、 「何がだよ」 「我慢、出来るんですか? 十日ばかりも会えなかったのに…」 「…十日もは、ぁ…、経って、ないだろ……」 八日ほどだ、と呟きながらも、体がじくじくとした熱を持ち始めるのを感じる。 こうなっちまえば、もう止められないのは同じだ。 「俺は元々淡白なんだよ…っ、ふ…ぁあ……」 喋ろうとするのを遮るように、古泉の手が俺の肌に触れてくる。 肉付きや肌の調子を確かめるように撫でる手が、じわじわとそれを楽しみ、俺を煽ろうとするものになっていく。 「じゃあ、自分でなんてしなかったんですか?」 くそ、話をするならその手を止めろ。 肌が粟立つような快感にぎゅっと目を閉じながら、 「しな、かった、とまでは…言わない…けどな…っ……」 たった一度だけだ。 しただけ虚しくなったからやめたとも言う。 大体、普段だって毎日通ってきている訳じゃなく、多くても二日に一度か三日に一度しか来ないように言ってあるんだ。 毎日していりゃ、そりゃあ物足りなくもなるかも知れないが、そんなことになっていたらそもそもこっちが涸れてる気がする。 「どちらでしたんです…?」 問いかけながら、古泉は俺の胸を撫で、俺が体を震わせると、堪えかねたかのようにそこに吸い付いてきた。 そうされると気持ちいいのは、本当にそこで感じるからなんだろうか。 古泉にそんなことをされる、というのが気持ちよさを錯覚させてるんじゃないかとさえ思える。 胸の奥深くまで届きそうな痺れに体を弾ませ、 「ひあ…っ、ぁっ、そこ…っ……」 と甘えた声を上げても、古泉は戯言を止める気はないらしく、 「ここでしたんですか?」 なんて言ってくるが、 「んな、わけ、ないっ…! ひっ、あぅ……ん」 「おや、そうなんですか?」 「ん…そんなとこ、自分でしたって、気持ちよくねえよ……」 「では、僕がしてもよくないでしょうか?」 「い、じわる、すんなぁ…!」 離れようとする素振りを見せる古泉を、思わず抱き締めて止める。 その頭を胸に抱え込んで、もっと強くとねだる浅ましさを、古泉は嬉しそうに受け止めてくれる。 「気持ちいいんですか?」 「ん…ぅ……お前にされるんなら、気持ちい…から……」 「…可愛いです」 そっと囁いて、古泉はもう一度胸を吸ってくれる。 「ふあ…っ、んん、あっ……あう……気持ちいい…」 気持ちいいのに、もどかしくて、物足りなくて、腰が揺れる。 早くしてほしいのに、古泉は意地悪く、 「では、自分ではどうされてるんです…?」 と聞いてくる。 「どう、って……」 「前ですか? それとも…後ろも使って……?」 震えが来そうなほどいい声を低く響かせながら、古泉は手を滑らせ、言った場所に軽く触れてくる。 「ひゃ、あっ……んん、両方…っ……」 「両方とも、ですか」 「しょ、うがないだろ…! 後ろ、だけじゃ、イけないし…、かといって、前だけじゃ足りないんだから……」 そんなことを口走ると、古泉はごくりと喉を鳴らした。 「今のは、キますね……」 「ざまあみろ…」 と笑いながら、俺は古泉を抱き締める。 「お前のせいなんだから、責任取って気持ちよくしろよ……」 「ええ、喜んで」 そう頷いて、古泉は俺に口付ける。 滑る舌の感触も気持ちいいし、 「…お前の味だって感じて…嬉しくなるのはどうなんだろうな……」 我ながら恥かしい、と呟いたってのに、 「嬉しいですよ。…僕も、同じです」 ともう一度口付けられる。 手が触れて、舌が絡まって、それでも足りなくなって焦れたのは俺の方だった。 そろりと脚を開いて、古泉の腰を引きつける。 熱を押し当てて腰を揺らして誘う。 「なぁ……」 甘ったれた声で囁けば、 「…ええ」 と頷いたくせに、 「今日はちょっと面白いものを持ってきたんですよ」 と笑った古泉は俺の手足を解いて、布団を出て行っちまった。 火照った体を中途半端で放り出されて、むっと眉が寄る。 一体何を持ってきたっていうんだ。 むかむかしながら待っていると、古泉は包みを手に戻ってきた。 「見てください」 と言われるまま見ていると、解いた包みの中には桐箱が納められ、更にそれを開けても、匂い袋か何かのような可愛らしい巾着袋が入っているだけだった。 「…なんなんだ?」 「その中ですよ」 くすくす面白そうに笑いながら古泉は巾着袋を取り上げる。 すると、リンと涼やかな音がした。 「……鈴……か?」 「似たようなものですね」 そう言って袋の緒を緩め、袋を傾けると、中からは金色の小さな玉が二つ転がり出てきた。 「……まさか…琳の玉…ってやつか……?」 「おや、ご存知ですか?」 ってことは当たりなのか。 俺は顔を真っ赤に染め、 「お前…っ、見世に性具の類を持ち込むのは禁止だってことくらい知ってるだろ!?」 と罵ったのだが、 「それは知ってますけど、それは多くの客を相手にするからこその禁令でしょう? あなたには関係ないのでは?」 と返されて口ごもる。 「…そ…それはそうかも知れないが……」 「そもそも、そこで文句を言われるのでしたら、本気になって燃え上がり、一晩に何度もするようなことだってお咎めにあうのでは…」 「い、言うなばか!」 噛みつくように言った俺に、古泉は楽しげに笑う。 「だから、別にいいでしょう?」 そんな風に言われるとそれ以上その理屈ではおせない気がしてくる。 だから、と俺は声を弱め、 「……そんなもの、なんで使うんだよ…。普通にしたんじゃだめなのか? …俺に飽きたとか……?」 と情けない声で言う。 「つくり」が全くないとまでは言わないが、全部が全部嘘の演技という訳でもない。 そんな道具を必要とするほど俺に飽きてきたんだとしたら怖いと思う程度には、俺はこいつに惚れちまってるのだ。 古泉は優しく首を振り、 「ありえないことを言わないでください。あなたに飽きるほど、あなたと一緒に過ごせてませんよ。それにはもう何十年か待ってもらわなければ」 「…じゃあ、なんでだよ」 「実はですね、」 と深刻ぶった顔をした古泉は、内緒話でもするように顔を寄せ、 「あなたに会えないままずっと仕事をさせられている間に、仕事でこういうものを扱ってまして、これをあなたと使ったら楽しいだろうな、なんて考えて、なんとか耐えたんですよ」 「……何を」 「それは勿論、あなたに会いに来たくなるのを、です」 にっこり笑って古泉はそう言い、手の中でチリンチリンと涼やかな音を立てた。 「…お前の仕事ってなんだった?」 「小間物屋ですよ?」 「で、なんでそんなもの扱うんだよ!」 嘘だろ、と唸ると、古泉はしれっとして、 「ああ、この街には売りに来ないんですね」 「は?」 どういうことだ、と戸惑う俺に、古泉は苦笑して、 「こういうものも小間物屋が扱うんですよ。櫛や白粉なんかと一緒に、女性に売り込むんです。特にうちのものは専用の職人を抱えたり、南蛮から買い取ったものも扱っているので評判がよくて、あちこちの奥向きにも納めてるんです」 「……そう、なのか…?」 「吉原では不要なんでしょうね」 納得した様子で呟いた古泉が見せ付けるそれをしげしげと眺める。 話には聞いたことがあるが、実物をみるのは初めてだ。 「……それ、まさか金で出来てるのか?」 「ええ、最高級の阿蘭陀製の品です。せっかくですからいいものを、と思いまして」 そう言って古泉はまたそれを鳴らし、 「…使ってはいけませんか?」 「……それを…どうするって?」 分かっていながら問いかけると、古泉は愉快そうに、 「勿論、入れるんですよ。…あなたのここに」 と疼く窄まりを指でくすぐった。 「ひゃう…っ……」 「ああ、早くしてほしいって言ってるみたいにひくついてますね。淡く色付いて……。金色が似合いそうです」 「っ、そんなとこに入れるなんて……」 「嫌ですか?」 「嫌に決まってるだろ!」 「……楽しみにしてたんですけど…」 しょげた声で言った古泉は、 「…だめなら諦めますが、それなら、今度から仕事が忙しくても、あなたに会いたくて我慢出来なくなったら、会いにきてもいいですか?」 「な…!?」 どういう交換条件だ、と呆れる俺に、古泉はしれっとして、 「これを使えるなら、と思って堪えたんですよ? 今度からそういうことは出来ないなら、我慢なんて出来ません。たとえ年始回りの最中でもこちらに来ます」 「って、お前、それじゃだめだろ。ちゃんと仕事しろ!」 「じゃあ、使わせてください」 「だから、なんでそんな交換条件を持ち出されなきゃならんのだ……」 そう言いながらも、ちりちりと鳴るそれが気になる。 古泉がまたいやらしい手つきでそれを扱っているのも悪い。 小さなそれが入ったからと言ってどうということもなさそうに見えるのに、聞く話ではそれが酷くいいらしい。 そういうものに興味がある、という点においては俺もいたって健全な年頃の男であるようだ。 だから、と言うわけでもないんだが、 「……使ってみて、嫌だったらすぐにやめてくれるか…?」 「ええ、それは勿論です。あなたの嫌がることはしたくありませんから」 「…使ったら、今度からもちゃんと働くか?」 「ええ。だから……お願いします」 「……わか、った…」 恥かしさだか期待だかに震える脚を開いて、 「分かったから、早くしてくれ…。もう、我慢出来ん……」 「…僕もです」 そう言った古泉は、包みの中に残っていた何かを引っ張り出す。 前に見たような蛤だが、 「前のと同じ傷薬か?」 「いえ、中身は別のものです。…専用の油みたいなものですね。滑りをよくするのにいいかと思って、持って来てみました」 「…商品に手をつけるなよ」 「ふふ、使い心地やなんかを伝えるのも仕事の内ですから」 勝手なことを言いながら、古泉は蛤を開き、中から白い軟膏のようなものをすくい取る。 それが期待に震える場所に触れて、ぬっと指が入ってくる。 「んっぁ……、古泉…早く……」 「ええ…」 頷く古泉の声も熱っぽく、指の動きもどこか性急に思える。 荒っぽい動きに合わせてぐちゅぐちゅと音がするのもまた俺を煽り、ひくりと四肢が震えた。 それなのに、少しほぐれたところで古泉が指を引き抜き、いくらか冷たい玉を押し当ててきた。 「…本当に…するのか……」 「いいんですよね?」 「…うー……」 嫌とも言えず、唸る俺に古泉は小さく笑って、 「ありがとうございます」 と俺の文句を更に封じやがった。 そうして、つぷりとそれが押し込まれる。 古泉が持っていたからか、いくらか暖まってはいるものの、それでもまだ冷たい異物が体の中に入り込み、小さな音を立てる。 リン、と小さく冷たく鳴るのが酷く不思議で、ついそこに意識がいっちまう。 「…どうですか?」 少しばかり心配そうに聞いてくる古泉に、俺は小さく頷く。 「とりあえずは大丈夫そうだ…から……」 「では、もうひとつ入れてみますね」 一つで十分だ、と言う前にそれが押し当てられ、さっきよりも強引に押し入れられる。 中でこつんとぶつかり合ったそれが、リンリンと音を立てて震えた。 「ひあっ…!」 体が跳ねると、それに合わせるように音がする。 それが酷く羞恥を煽る。 「や…っ、古泉、やっぱり、これ……」 「どうかしました?」 「音…、が、嫌…だ……! き、聞こえてるんだろ…?」 「心配しなくても、聞こえませんよ。残念ですけどね……」 「……そう、なのか…?」 「ええ」 それならまだマシだろうか。 それにしても、恥かしいしもどかしい。 「…っ、ん、古泉……触って…」 ねだりながら腰が揺れた、と思ったらまたリンリンと音がする。 「っ…!」 「それ、そんなに響きますか?」 不思議そうに聞いてくる古泉を睨み上げ、 「知りたきゃ自分に入れてみやがれ!」 「はは」 笑って誤魔化した古泉は、焦らすように入り口の周りをくるくる撫でるばかりだ。 何を考えて、と思った時、答が分かった。 「ぅ、あ……っ、古泉っ、お前、何した……」 「なんのことでしょうか?」 とぼけるな。 「か、らだん中っ…、熱くておかしい…っ!」 絶対お前のぬった薬のせいだろ! 「ふふ、本当に効いたんですね」 「何、しやが…っ…、ぁ…!」 声を出そうと腹に力を入れるだけで中に響き、おかしなほど敏感になった体が震え、さらにリンリンと玉が震える。 「いわゆる媚薬というやつです。弱いものを選んだので、効かないかとも思ったんですけど、ね」 意地悪く笑いながら、古泉は会陰をくすぐる。 「ひっ、う……やだぁ……」 「嫌ですか?」 「も、無理、だから…っ、早く、して、お前の入れて……!」 恥じらいも何もなくそうねだれば、古泉は嬉しそうに微笑んで、 「我慢出来ません?」 なんて分かりきったことを問いかけながら、指を入れなおした。 「おや……、随分深くまで飲み込んで…。気に入っていただけたみたいですね」 「ちがっ、あっ、いやぁ…!」 ぐいと入り込んできた指が玉をつつき、一際大きな音が響く。 「とろとろになってますね…。熱くて、ひくついていて、でもこんなに締まって……」 「いっ、や、あんっ、ん、早く…っ!」 「まだ早いですよ? よくほぐさないと…」 「い、たくても、いいから…っ、あ……!」 そう言って古泉にしがみつく。 実際、少々痛んだとしても構わないと思うほどに、体が熱くてどうにもならない。 早くこの痒みにも似た感覚を何とかしてほしいと願うほどに、もどかしくて堪らない。 「も、許して…っ……」 懇願する俺に、古泉は小さく息を飲んだかと思うと、裾を割り、いきり立ったものを取り出した。 「いいんですね…?」 「いい、けど…っ、ちょ、玉…出して……! ひあぁ!」 そのままずぶりと熱に貫かれて、玉が内壁をえぐる。 おまけに、そうされるといつもより深くまで届いて、あまりの深さに恐怖にも似たものを感じる。 そのくせ、その恐怖すら快感を強める素材になっちまうのだ。 「やっ、ひあ、あっ…やだっ、苦しい……!」 「苦しい、という割に…気持ちよさそうですよ。中もこんなに締め付けて……。…少しは切れたりするかと怖かったんですけど、平気みたいですね。これならもっと…」 勝手なことを抜かしながら、古泉は俺の脚を抱え上げ、更に深く繋がってくる。 腰を半ば浮かされたきつい体勢で、上からがつがつとえぐられると、悲鳴染みた嬌声が上がる。 もう声を抑えようだとか回りに聞こえるだとか、そういうことも頭から抜け落ちた。 「ひっ、ひああっ、あぅっ、ゆるし、許してぇ…!」 痛いわけじゃない。 ただひたすら気持ちよくて、気持ちよすぎて、気が狂いそうだった。 苦しくて、気持ちよくて、目からは涙がぼろぼろと零れ、苦しさに歪んだ俺の顔は相当醜かっただろうに、古泉は嬉しそうに笑って、 「綺麗です…。それにとても可愛い…」 と言いながら、この寒い季節に汗が滴るほど腰を使う。 俺はと言うともうとっくに白濁を吐き出して自分の腹どころか胸の辺りまで汚してる有様だってのに、敏感になった中を強くえぐられて、絶頂感が止まらない。 「ふっ、ひぁ、う……っ、やあぁ…!」 びゅくびゅくと勢いよく吐き出した後もたらたらと溢れてくるそれが自分の顔にすらかかりそうだ。 「くっ…」 と古泉が呻き、俺の中にようやく吐き出したと思ったら、それは予想以上に多く感じられた。 体の中を熱く焼かれ、もう一度軽く達した気がした。 気がした、というのはそのまま俺は失神しちまい、何もかも分からなくなったからだ。 気がついた時には体の始末はもちろんのこと、食事の用意までしてあった。 「大丈夫ですか?」 と声をかけられ、 「うー……腹減った……」 のそりと体を起こすと、体の中でリンという音が……。 「……なっ…」 「あ、気がつきました?」 にやにや笑う古泉を睨みつけ、 「だ、出せばか!」 と罵っても古泉は強気で、 「だめです。後でもっと……ね?」 と囁き、俺に口付ける。 …抱き壊される、と本気で危機感を覚える俺に、古泉はにこにこと楽しそうな顔で、 「うちの職人が面白がっちゃって、僕の大きさで張型を作るとか肥後ずいきを編むとか言うんです。出来上がったらもちろんあなたに差し上げますから、楽しみにしててくださいね?」 楽しみになんかしたくねえ! |