注意書きと言うかむしろ警告です

この作品はSMプレイを一応含んでいます
古泉が縛られてます
でも古キョンです
キョン古ではありません
キョンについては捏造がかなり酷いです
このキョンがガチホモであること、
過去に古泉以外の男と付き合ったことがあることなどをお確かめの上、
用量用法を守ってご利用くださいませ(待て



























焦らすのも愛



ハルヒによる不思議探索もない週末に、古泉の部屋に泊まる、といえばやることは決まりきったものである。
俺も古泉も若いからな。
そのことに古泉はいくらか後ろ暗さを感じているようだが、俺は一向に気にしていない。
体ばっかり求めるからと言って愛が薄いわけでもなければ、体目当てというわけでもないからな。
好きだから体も欲しい。
実に分かりやすくてシンプルな理論ではないだろうか。
しかし、こうして数えるのも馬鹿らしくなるほど体を重ねて思うのは、古泉は割と淡白な方だということだな。
俺を気遣ってるんだかなんだか知らないが、俺がもういいと音を上げて要求するまでなかなか入れてこようともしないし、古泉の方から求めてきた記憶なんざ数えるほどしかない。
これで、会う回数や言葉が少なかったら、恋愛感情の存在さえも疑いたくなるのだが、古泉とはほぼ毎日のように顔を合わせるし、俺が口にしようとも思わないような甘ったるく熱っぽい言葉を囁くのは古泉の十八番だから、そうはならない。
愛されてるのは間違いない。
だが、そうであればあるほど、古泉をもっと興奮させたいと思っちまうのは、俺の感覚がおかしいからなんだろうか。
形振り構わず、もっと全身で俺を求めて欲しい。
言葉を紡ぐ余裕さえ失うほど。
だから俺は、こういうことを試みてしまうわけだ。
ちなみに今日は土曜の朝である。
昨日は古泉の部屋に泊まっていないので、朝押しかけてやれば古泉も油断しているだろうと思った俺の考えは当たっていたらしい。
合鍵を使ってこっそりとドアを開けた俺は足音を立てないように寝室まで忍びこむと、やけに姿勢正しく眠っている古泉の体に馬乗りになった。
「ん…っ、え…?」
寝ぼけながらも目を開けようとする古泉に、軽く口付けて、
「俺だ。もう少し寝てろ」
「寝てろと…言う割に、……体勢がおかしくありませんか…?」
「いいから、大人しくしてろ」
言いながら俺は古泉の腕を頭の上に持ってくると、用意していた縄で縛り上げた。
「……え!?」
やっと頭が覚醒してきたのか、驚きの声を上げる古泉に、俺は笑みを向けてやりつつ、
「心配しなくても、ちゃんとSM用の高いロープだから大丈夫だ」
「何がどう大丈夫だって言うんですか!?」
擦過傷にならないようにしてやれる。
「それだけですか…」
脱力してくれたのは有難いな。
俺は古泉の抵抗を防ぐため、古泉の足へ体重を掛けながら、古泉の足首とベッドの脚を縄で繋いだ。
片方だけだが、ないよりマシだろ。
こう簡単に言うと古泉がなんら抵抗をしなかったように聞こえるかも知れないが、実際はそんなことなどなく、
「そういう趣味があったんですか!?」
とか、
「やめてください!」
とか、なんとか声を上げ、脚をばたつかせていたわけだが、古泉が俺に痛みを与えるほどの抵抗が出来るはずがなく、俺は至って余裕をもって拘束できたわけだ。
縄目を鑑賞する趣味はないが、久し振りでもここまで上手く出来ると眺めがいいな。
「前にもやったことがあるんですね」
恨みがましい古泉の問いに、俺はあえて答えてやることにした。
「以前、世話になった人にこっちの趣味の人がいてな、緊縛のやり方も教えてもらったわけだ」
「…っ……」
古泉の顔が歪むのは嫉妬ゆえだろう。
その顔にぞくぞくする。
人間覚悟を決めてしまえばどうとでもなるんだな、と思いつつ、俺は言う。
「少し手足に違和感はあるが、痛くはないだろ」
言いながら、縄目を確かめる。
うん、大丈夫だ。
「気に入ったら、今度は亀甲縛りでもやってやるよ」
「気に入ったりしません! そんなことまでやったんですか、あなたは!」
亀甲縛りは俺がされたんだが、あれは観賞用の縛りだから拘束力は大したことないぞ。
そりゃあもちろん、縛られてるわけだから動きは封じられるが、ちゃんと気を遣ってもらえれば痛みは少ないし。
「ああ、」
俺は悔しげに顔を歪めている古泉に向かって声を上げた。
「分かった。見たいんだったら今度教えてやるから縛ってくれ」
「な、何を言い出すんですか!?」
違ったのか?
てっきり、見たかったのかと思ったんだが。
「違います!」
そうか。
まあそれなら、本来の目的に立ち返ろう。
俺は古泉の唇にキスをして、ついでにその綺麗な形をした唇をぺろりと舐めると、古泉の服のボタンに指を掛けた。
シャツタイプのパジャマだから、脱がせやすい。
「本当に、このままする気ですか…?」
怯えるような古泉の声に、俺は笑みを返す。
「当然だろう」
「やめては……くれないんでしょうね」
それもまた当然だ。
「……あなたにこんな趣味があったとは知りませんでした」
だから、俺の趣味ってわけじゃないって言っただろ。
「ならなんで、こんなことをするんです」
「そりゃあ――」
と俺はにたりと笑い、
「ただ、お前を泣かせてみたいからだな」
ひ、と悲鳴染みた声を上げた古泉を、殊更に優しく抱きしめ、口付けた俺は言った。
「心配するな。これ以上痛くはしないから」
だがしかし、痛くされた方がよっぽどマシかも知れないがな。
口には出さずにそう呟いて、俺は古泉の服を脱がせた。
片足を拘束してあるので、ズボンも下着も足首辺りにひっかかることになったがそれくらいは邪魔にならないだろう。
上半身も、ボタンを外して前を開いただけになっているのだし、丁度いい。
俺は普段古泉が嫌がるのでやれないことをとりあえずやってみることにした。
要するに、首筋や胸にキスをしてみたわけだ。
軽くついばむようにしてやると、くすぐったいのか古泉の体が揺れる。
羨ましくなるほど滑らかで綺麗な肌を舐めると、古泉の顔が羞恥に染まる。
それが楽しいと、こいつは分かってるんだろうか。
このまま俺の方がこいつを抱いても面白いかもしれないが、そこまですると今後が怖いから止めておこう。
俺は体を下の方へずらすと、いくらか興奮の色を見せはじめている古泉のモノへ指を絡ませた。
「っ…」
声とも息ともつかない音を漏らした古泉に、
「たまには、こういうのもいいだろ?」
と言うと、
「よくありません!」
と睨まれた。
新鮮だな。
指で揉みしだき、手のひらでなぞり上げると、更に熱を帯び始めるそれへ、俺はキスをするように口をつけた。
「これだけで大きくなるなんて、素直だな」
「や、やめてください」
言葉で弄られるのは好きじゃないのか、古泉の顔がくしゃりと歪む。
そのまま泣けばいいのに、まだ涙を見せる気配はない。
まあ、その方が俺も楽しいからいいだろう。
俺は古泉のそれを咥え込むと、丹念に舐り始めた。
その間も指がおとなしくしているはずもなく、古泉が苦しげな顔をするのを見逃しもしなかった。
イく寸前まで一息に高め、古泉が、
「だ、めです…っ、もう…」
と声を上げるまでに昂ぶらせてやると、俺は潔く手を放した。
「そんじゃ、ちょっと休憩だな」
「…っ!?」
裏切られたような顔をしてもダメだぞ。
イかせて欲しかったら、泣いて懇願してみせろ。
「泣いて、って…」
しかし、もう一度触ったらすぐにイきそうだな。
しばらく放置してやるか。
俺は古泉の脚の上に乗ったまま服を脱ぎ捨てた。
落ち着きのない息子を宥めつつ、指を伸ばすのがどこかは言うまでもない。
持ってきたカバンの中からローションを取り出すと、たっぷりと指に絡めた。
指先に力を込めて押し入れると、ほんの少しの抵抗があっただけで難なく納まった。
「…は……」
知らず、緊張していた体から吐息と共に力を抜くと、古泉の喉が鳴るのが分かった。
「…ほーう」
俺が唸ると、古泉はぎくりとしたように顔を強張らせた。
「な、なんですか?」
「お前、人の恥ずかしいところを見て興奮する系統の人間だったんだな」
「そんなことはないですけど、」
けど、なんだよ。
「……あなたのそんな姿を見せられて、平然としているなんてことは出来ません」
それが俺の言ったところとどう違うのか、事細かに論証してもらいたいような気もするんだが、それは後にしよう。
俺は指につけたローションを零さないようにしながら古泉の寝かせた上半身へにじり寄ると、わざと見せつけるような体勢を取って、そこを解し始めた。
体勢としては、いわゆるシックスナインというやつに近い。
多少苦しくないわけでもないのだが、自分で解すと加減が出来るからか、思ったよりも体勢を保つことも出来るようだった。
「見えるか…?」
興奮に上擦った声で問うと、古泉が、
「はい…」
と同じように掠れた声で答えた。
振り返って見たその目がいくらか潤んでいるのは、泣きそうだからじゃないんだろうな。
どうやったら泣かせられるんだろう、と思いながら俺は頭を屈め、古泉の張り詰めたそれへ軽く舌を這わせた。
俺としても、入れたいと思わないでもないのだが、男として口にしたことは実行すべきだろう。
どうするかな、と視線をさ迷わせると、自分のカバンが目に入った。
ここでこういうことをひらめくのもどうかと思うのだが、そこにはあえて目を瞑ろう。
俺は再び古泉を放置すると、カバンに手を伸ばした。
「な、何をするつもりですか?」
別に、お前にどうこうするわけじゃないから気にするな。
言いながら俺がカバンから取り出したのは、小さな回転楕円体、簡単に言えば楕円を立体化させた長球だった。
その色がピンクで、かつ長目のコードとリモコンがついている、といえばそれが何かお分かりかと思う。
ローターだ。
指に残っていたローションを擦りつけ、いくらか解れた場所へ押し当てると、すんなりと飲み込めた。
無機物特有の異物感に顔を顰めつつ、位置を調整し、スイッチを入れた。
「…っは、ぁ…」
しばらく味わっていなかった感覚に、思わず声が漏れる。
古泉に見られていると思うからか、送り込まれる快感が普通より強い気さえしてくる。
「どうして、こんな物を持ってるんです?」
戸惑いも露わに聞いてきた古泉のモノを指で戒めながら、俺は短く答えた。
「使ってたから」
「使ってたって……」
そこで唖然とされても困るんだがな。
まあ今回のように両手を自由にするために使うのは初めてだが。
その自由になった手で体を支えつつ、古泉のモノを拘束するために空いた手を使う。
その上で口を使うと、古泉が呻き声を上げた。
「っ、痛いんです、けど…っ!」
痛いと言うより、苦しいと言うべきじゃないのか?
イきたくてもイけないってのは結構苦しいからな。
「な…んで……」
泣きそうな声で、古泉が言い、俺は口を使うのを止めて古泉を見た。
「こんな、ことを…するんですか…? 僕に、飽きてしまったんですか…?」
「……ばか」
俺は呆れながら言った。
「お前に飽きてたらこんなことしねえよ」
いっそ、飽きるなんてことが出来たらと思うくらい、古泉が好きだと思う。
好きだからこそ、いろんな顔が見たい。
好きだからこそ、自分のことを求めてもらいたい。
そう思う俺は、間違っているか?
「僕はいつだって、あなたを求めてますよ」
そう古泉は小さく微笑んだ。
俺は唇を尖らせ、
「…嘘吐け」
「嘘じゃありません」
「ならなんで、いっつもあんなに淡白なんだよ」
「あなたが大切だからこそ、あなたを壊さないようにしたいと思うのは、いけないことですか?」
そういう言い方は狡いだろ。
これ以上何も言えなくなる。
肩越しにじっと古泉の目を見つめる俺に、古泉は苦笑して、
「それに、あなたが怪我をして三日間意識を失っていたあの時、あなたにとってはそうでなかったあの三日間に、僕はずっと悔やみ続けていたんです。あなたの体を求めるばかりで、恋人らしいことをろくに出来もしなかった自分を。何よりも、そんなことばかりしていたあなたとの関係を。だから、もっとあなたを、体以外の意味でも、愛したいと思ったんです。いえ、そう誓ったと言ってもいいかもしれません。だからこそ、理性でセーブしてきたのですが、それであなたを不安にしてしまったのでしたら、謝ります。すみませんでした」
「それならお前も、もっとしたいとか、思ってくれてるのか?」
「勿論です」
そうかすかに頬を染めた古泉へ、俺は笑みを浮かべた。
悪辣なそれではなく、安堵の笑みを。
「よかった。嫌われたらどうしようかと思ってたんだ」
「まあ、積極的過ぎるところに怯まないと言えば嘘になるんですが」
「おい」
泣くぞ。
「そんなところも含めて、好きですよ」
俺はため息を吐き、
「こんな予定じゃなかったんだが…」
と言いつつ、古泉の顔が見やすいよう体を移動させた。
「もう、我慢できん」
言いながら、電源を切る余裕もなく、ローターを引き抜く。
「…って、えぇと……」
戸惑う古泉へ口付けて、
「入れるぞ」
腰を浮かせ、ローターで解した場所へ宛がうと、それだけで腰が揺れそうになった。
早く欲しい、と思うのに古泉は何を思ってか、
「ちょ、ちょっと待ってください!」
と声を上げた。
今更何を言い出すつもりだ。
俺は、
「うるさい」
と言って一蹴すると、一息に腰を沈めた。
快感と共に、身を裂くような痛みが走る。
「あ、ぅん…っ!」
そう俺が声を上げた瞬間だった。
体の中に、熱い液体が迸った。
「…ぅ、え……?」
予想外のことに声を上げると、古泉の目尻にじわりと涙の玉が見えた。
「だ、だから待ってくださいって言ったんですよ…」
まあ、あれだけ焦らされたんなら、こうなっても不思議じゃないだろう。
だがしかし、ここはあえて優しくしないでおくべきだろう。
俺は悪役めいた笑みを浮かべると、
「入れただけでイくんだな」
とまさに強姦魔として相応しい言葉を吐いた。
その言葉で更に古泉の目から涙が零れていく。
「そんなこと、言われたって、無理ですよ…っ!」
「エロい奴」
笑いながら腰を動かすと、ぬちゃりと淫らがましい水音が響く。
「んっ、あ、イイ…」
入れる前から興奮してるのは俺も同じだから、そう持ちはしないんだろう。
俺もイったら、古泉の腕の縄を解いてやろう。
そう思いながら腰を使い、脳を焼くような熱に浮かされるまま、言葉を紡いだ。
「愛してる」
古泉の顔はすでに涙でぐしゃぐしゃだ。
手が自由にならないからか、重力にしたがって零れ落ちていくばかりの涙を指先で掬い取って舐めると、ほんのりとしょっぱい味がした。
「ぅ……」
悔しげに顔を歪め、呻く古泉に俺は笑い、
「そういう顔も、可愛いな」
とその頬へ口付けた。

古泉の白い肌には縄もかなり似合っていたし、言葉で虐めてやるのも多分に楽しいものではあった。
しかし、コトが終った後、古泉を宥めてやるためにかなりの時間と労力を費やすことになってしまったため、当分やる気にはならないな、こりゃ。