エロですよ
このシリーズですから言うまでもないことですがゲロ甘ですよ
兄弟でエッチなんてダメ! って人はお引取りを
いないだろうけど。






























初事



廊下で擦れ違いながら、兄ちゃんは軽く会釈を寄越しつつ、
「こんにちは」
と言い、俺は兄ちゃんとは触れ合わない、外側の手を挙げ、
「よう」
と軽く言葉を交わす。
同時に、一瞬だけ握り締め合い、離し、離される手。
その手の暖かさが、感じる体温が嬉しい。
さも、今日一回目の挨拶といった姿を演じ、眉ひとつ動かさないどころか顔色さえ変えない。
それくらい、なんでもない振りをすることに慣れている。
約束した、儀式めいた仕草がなければ、何もかもが夢か妄想のように思える。
だが、実際のところはそんなことはなく、今の挨拶だって今日二回目のものだ。
一回目は今朝、兄ちゃんの部屋で目を覚ました時にした。
「おはよう、キョン」
という言葉と共にキスをされて、
「ん…おはよ…兄ちゃん……」
寝とぼけながらキスを返した。
寝乱れてくしゃくしゃになった俺の頭を兄ちゃんは手櫛で梳かしてくれて、
「朝ごはん、出来てるよ」
と兄ちゃん手製の朝食をふるまってくれた。
部屋を出る時間こそずらしたが、それでも十分嬉しかった。
今夜も、兄ちゃんの部屋に泊まることになっている。
明日は土曜で休みだ。
ハルヒが思いつきで何かやりださなければ、何の問題もないことになる。
頼むから何も思いつかないでくれよ、と俺は内心でハルヒに手を合わせた。
そんな俺の祈りが通じたのか、放課後の活動はつつがなく終了した。
明日の予定に変更もない。
だから俺は適当に時間をつぶした後、兄ちゃんの部屋に向かった。
「いらっしゃい」
と迎えてくれた兄ちゃんは、いつもよりも柔らかくて明るい笑みを浮かべていた。
俺もつられて笑いながら、
「…ただいま」
と言ってみると、兄ちゃんは浮かべていた笑みを悪戯っぽいものに変化させ、
「――お帰り?」
わざわざ疑問形で言いながら、俺を抱きしめた。
「ただいま」
もう一度言いながら、俺は兄ちゃんを抱きしめ返す。
ただでさえ身長差があるのに、俺がまだ床に上がってないせいで、余計に兄ちゃんの顔が遠い。
もう少し近かったらキスしてやるのに。
「ほら、さっさと荷物置いて、着替えておいで」
「分かってる」
言いながら手を放すと、
「不貞腐れるんじゃないよ」
と額を小突かれた。
そのまま楽しげに笑いながら部屋の奥へと向かう兄ちゃんを追いかけるように、慌てて靴を脱ぎ、上がりこむ。
自分で決めた定位置にカバンを置き、台所で夕食の準備を始めているらしい兄ちゃんの側を通り過ぎ、寝室に入った。
寝室と言うより、兄ちゃんの私室だな。
何しろここには台所を兼ねる居間とユニットバス、それからもう一部屋洋間があるだけだから、着替えをしようと思ったらそこを使うくらいしかない。
着替えも、そこに置いてあるしな。
手早く着替えを終えた俺が居間に戻ると、兄ちゃんが熱心に料理をしているのが見えた。
一応、料理が趣味であるらしい兄ちゃんだが、そうやって真剣にしているのは珍しい。
いつもなら楽しそうに、かつ適当にやるのに。
「今日はちょっと新しい料理に挑戦してみようと思って」
「…創作料理じゃないだろうな」
前にそれでコンロを真っ黒にされたことを、俺は恨みがましくもまだ覚えていた。
「違うよ」
笑いながら否定した兄ちゃんは、
「ちゃんと料理の本を買ってきたんだ。同じような料理が続くと飽きるだろ?」
「別に、兄ちゃんの料理なら何でも好きだぞ」
「ありがとう。まあ、多分酷いことにはならないと思うから、テレビでも見ながら待っててよ」
「ん」
床にぺたんと腰を下ろした俺はテレビの電源を入れた。
時間帯の関係もあり、やってるのはニュースだが、まあいいだろう。
チャンネルを変えるのも面倒だし、正直それどころじゃなかった。
夕食を食べて、風呂に入って、それからどうするのかなんて考えるまでもなく分かってることだ。
昨日だって、似たようなコースを辿った。
それなのに、今日はやっぱり違って思える。
心臓が動作異常を起こしでもしたかのように激しく脈打ち、そわそわして落ち着かない。
もしかして、兄ちゃんがわざわざ慣れない料理に挑戦しているのもそのせいなんだろうか。
緊張を誤魔化そうとしているのか。
「なあ」
俺が声を掛けると、兄ちゃんが振り向く。
「どうかした?」
浮かべた笑みは作り笑いだ。
俺の勘が当たってたようだが、作り笑いが面白くないことに変わりはない。
「…作り笑い」
指摘してやると、兄ちゃんはそれを困った笑みに変えた。
「ごめん、どうも緊張してるみたいだ」
だと思った。
「情けない兄ちゃんでごめんね」
すまなさそうに言った兄ちゃんに、俺は笑って、
「俺も、緊張してるからいい」
それより、と立ち上がった俺は兄ちゃんの側に立ち、作りかけの料理を覗き込んだ。
「これ、どれくらいかかるんだ?」
「そんなにかからないよ。お腹空いた?」
違うって、鈍いなほんとに。
俺は苦笑しながら、兄ちゃんの耳元で囁くように言った。
「早く食べて、……しよ」
「っ!」
兄ちゃんは真っ赤になって口をぱくぱくと開閉させた。
言葉が口から出てこないらしい。
大抵いつも饒舌にしゃべりまくる口が役に立たなくなるくらい驚く兄ちゃんというのも珍しい。
俺はニヤニヤ笑いながら、兄ちゃんの頬にキスをして、
「長いこと待つのって不安になるんだよ。色々と余計なことを考えちまうから。だから、…な?」
「……っほんとにもう、キョンは…!」
赤くなった顔を隠すように手で押さえながら、
「どこでそんなこと覚えて来るんだよ。……止まらなくなるだろ」
怒るように言っているが、なんのかんの言っても、俺が文句のひとつも言えばやめるんだろ。
それにも不安になるって、分かってんのかね?
「止まらなくなっていい。兄ちゃんなら、どんなにされても嬉しい」
俺が言うと、兄ちゃんは困ったように俺を見た後、いきなり、ガスの火を消した。
「出来たのか?」
「出来てるわけないだろ」
珍しく、いくらか乱暴に言いながら、兄ちゃんが冷蔵庫を開け、見覚えのある非食料品のボトルを取り出す。
それはどう見たってローションのボトルだ。
「兄ちゃん?」
「……そんな、何も知りませんみたいな顔して、どうしてこんなに僕を煽ってくるかなぁ」
独り言みたいに呟いた兄ちゃんがエプロンを外し、床に放る。
熱を帯びた目が少し怖い。
だが、それ以上に、その目に興奮させられる。
「兄ちゃん」
期待を込めて呼ぶと、
「後でお腹が空いても知らないからね」
という言葉と共に抱きしめられ、キスされた。
腕を伸ばし、兄ちゃんの首に腕を絡めて、
「もっと」
と深いキスをねだる。
触れる唇も舌先もくすぐったい。
キスだけで、他の何も考えられなくなるくらい、兄ちゃんに煽られる。
呆れるくらい臆病になる時もあるくせに、どうして兄ちゃんはこんなにキスがうまいんだ。
前に、女避けがいるような話もしてたし、俺が知っている限りでも、兄ちゃんはかなりもてるから、経験があるってことなんだろうが、それが悔しい。
兄ちゃんが俺以外を知っていることよりも、俺が知らない兄ちゃんを他人が知っていることが。
もっと兄ちゃんを知りたい。
どんな姿でも見ていたい。
それくらい、
「兄ちゃん…っん、好き…」
鼻にかかる、甘ったれた声で言うと、
「僕も、好きだよ」
それだけで腰に来るような声を耳に吹き込まれた。
ふらつく俺を兄ちゃんが抱き上げる。
まだ足りない、と唇を求める俺に、
「前が見えないと危ないよ?」
とからかうように笑いながら兄ちゃんが歩きだす。
そのままベッドに運ばれ、横たえられる。
「にぃ、ちゃん…」
緊張と不安と、――恥ずかしいくらいの期待に、声が震えた。
「可愛い」
笑顔で言いながら、兄ちゃんが俺の着ていたTシャツの中へ手を忍び込ませる。
俺の好きな、兄ちゃんの大きめの手が腹を滑り、胸の突起を掠めるだけで体が揺れる。
「んんっ…」
それを二度三度と押し潰され、つままれるだけで、体中が熱くなる気がする。
「ほら見て、キョン」
意地悪に笑いながら、兄ちゃんはTシャツから手を出し、わざわざ元のように整えた。
「何をだよ…」
「これだけで、服の上からでも分かるくらい、乳首が立ってるよ」
指摘された事実に、かっと顔が赤くなる。
「に、兄ちゃんの、意地悪…」
顔を手で隠しながらそう言うと、小さく笑われた。
「意地悪な僕は嫌い?」
「…嫌いなわけないだろ、分かってるくせに」
「じゃあ、キョンも恥ずかしがらなくていいよ」
なんだそれは。
「感じてるキョンも、僕は好きだから」
「なっ…」
「だから、もっと見せて」
そう言った兄ちゃんの指が、Tシャツの上から乳首を押し潰す。
「っ、ん、やっ…」
「嫌? 何が? …ああ、指だけじゃ嫌ってことかな」
そんなことを言った唇が、Tシャツ越しにそれへ吸い付く。
じゅ、と音を立てて吸い上げられ、腰が浮き上がる。
「ひあっ、にぃ、ちゃん…っ」
過敏になったそれが伝えてくる快感に、頭まで朦朧としてくる。
断続的にとはいえ、数日前から続けている行為に慣れたのか、優位を保っているがために、いくらか意地の悪さを見せている兄ちゃんが、嫌になるどころかむしろ嬉しい。
もっと見せてと言うなら、俺にももっと色んな表情や姿を見せて欲しい。
はいていたショートパンツを脱がされ、熱くなった中心をゆるく扱かれる。
イかせるためでなく、俺の性感を煽るために。
「ふっ……ぅ」
そこを触られて喘ぐのは男としての矜持が許さないので、必死に息を詰めて声を殺すと、
「聞かせてくれないの?」
とそこを強く擦られた。
「っああ…!」
思わず声を上げた口に、兄ちゃんが軽くキスをして、
「もっと聞かせて」
「や、だって…。そこより、早く…」
「早くこっちに欲しい?」
望む場所に兄ちゃんの指が触れる。
俺の先走りでいくらか滑ったそれがくすぐってくるだけで、腰がしどけなく揺れる。
「欲しい、から、…っん、兄ちゃん、お願い…!」
脚を開き、恥ずかしげもなく懇願するのは、勇気のいることだと思う。
それはプライドを捨てるからとかそういう意味じゃなく、そんな淫らがましい姿を見せて、兄ちゃんに嫌われないか不安になるからだ。
だからこそ、兄ちゃんが優しく微笑んで、
「よく言えました」
と言って、さもご褒美のように指を押し入れてきたのが、余計に嬉しかった。
「んあっ、あ、兄ちゃん、くすぐったい…っ」
浅い部分をくすぐられるだけで、快感一歩手前のむず痒さが広がる。
冷たいローションを塗りこめながら、兄ちゃんは笑って、
「もう少ししたら、もっとよくなるから」
「知っ、てる…っ、ん、ああ…!」
ゆっくりと奥まで入り込んでくる指が、弱いところに触れ、体がのけぞった。
いつもより、ペースが早い気がする。
「それは多分、キョンのここが慣れたからじゃないかな。それに、僕の方も余裕がないし」
と兄ちゃんは言ったが、それでも二本目の指が入れられると痛かった。
「つぅ…」
思わず顔を顰めた俺に、兄ちゃんは表情を曇らせる。
それへ、
「すぐ、大丈夫になるから」
と笑みを向けると、キスされた。
「無理させて、ごめんね」
「いいって、言ってんだろ。…ここでやめるとか言ったら、もう口もきかないからな」
「うん」
笑顔で頷いた兄ちゃんがローションを足しながら、中の指を動かすと、むず痒さを強めたようなものが走った。
「あ…っ」
「もういい?」
「ん、動かして…」
ぐちゃぐちゃと響く粘着質な音が、耳に障る。
ローションのせいなのに、自分が感じて、濡れてしまっているかのように感じられて嫌だ。
終りを知らないかのように快楽を与えられるのも、本当は怖い。
それでも、兄ちゃんと繋がりたかった。
「もう、いいかな」
余裕の失せきった声で兄ちゃんが言った。
慣らされたそこは、指が出て行ってもだらしなく口を開いたままなのか、空気の冷たさを感じる。
「キョン、四つん這いになってくれる? それが一番楽だと思うから」
「ん…」
疲れというよりむしろ、興奮でふらつく体を転がすようにしてうつ伏せになり、腰を上げる。
恥ずかしい格好だ。
「息を吐いて、出来るだけ力を抜いて」
俺に言い聞かせる兄ちゃんの声はむしろ、自制しようと必死になってるように聞こえた。
うつ伏せになっているせいで、兄ちゃんの顔も動きも見えないが、その分、熱くなったものが押し当てられたことに感じた。
「兄ちゃん、早く…っ」
期待が理性に勝り、そう口走った瞬間、
「…っ、痛かったら、ごめん」
と謝られ、驚くくらい性急に押し入られた。
「あ、あ、…っああ…!」
喉が搾り出す声は、自分では聞いていられないくらい歓喜に震えている。
痛みなんてほとんどなかった。
ただ、蕩けそうなくらい熱くて、気持ちよくて、何より嬉しかった。
「兄ちゃん…っ」
「なに…?」
「全部、入った…のか…?」
「入ってるよ。ちゃんと、キョンの中にいる」
「…れしい」
ぼろ、と涙が零れた。
「キョン?」
「嬉しい、んだ…。本当に、兄ちゃんと恋人になれたんだな…」
好きだと言われてもまだ不安だったのは、好きという言葉によって言い表されるものがあまりにも多すぎるからだ。
思い込んでるだけで、本当は恋愛感情じゃないのかもしれないと何度も思った。
でも、こうしてちゃんと出来るってことは、つまり、そういうことなんだろう?
それが、嬉しい。
「兄ちゃん、愛してる…」
「愛してるよ、キョン」
囁きながら、兄ちゃんがゆるりと抽挿を始める。
「っ、ん、あ、兄ちゃんっ、兄ちゃん…っ」
兄ちゃんの枕に顔を埋めて、必死に爪を立てて、飛びそうになる意識を留める。
もっと、とか、いい、とか、とんでもなく恥ずかしいことを口走りながら腰を振る。
「も、だめ、だって…っ、イく、から、ぁああ…!」
激しく体を突きたてられながら、そう訴えると、
「いいよ、イって。僕も、もうすぐ…」
兄ちゃんの手が前に伸び、軽く扱いた。
「ひっ、あ、あぁあ――…っ」
長く尾を引く声を上げて、白濁を放つと、中がきゅうっと兄ちゃんを絞り上げた。
「くっ…」
兄ちゃんの声が聞こえたと思うと、体の中に熱いものが注ぎ込まれた。
くたりと脱力しながら、充足感にひたる俺の中から、兄ちゃんが出て行く。
まだ抜かなくてよかったのに。
「大丈夫だった?」
と問われて、
「ん…」
と掠れた声で言うと、
「…水でも取ってくるね」
兄ちゃんはベッドから下りて台所へ向かう。
それをぼんやりと見送り、仰向けになる。
脚の間を指で探ると、俺の体もシーツも、どれがなんだか分からないような液体でぐちゃぐちゃになっていた。
さぞかしAV染みたエロい状態になっちまってることだろう。
指で探り当てたそこからは粘っこい液体が零れている。
ここに、兄ちゃんのが、と思うだけで嬉しい。
兄ちゃんの戻ってくる気配に、慌ててシーツにくるまると、べちゃりとした感触が脚に絡まり、少し気持ちが悪かった。
「キョン、お水」
コップを手に戻ってきた兄ちゃんはベッドの脇に腰を下ろし、グラスを俺に向けた。
起き上がるのが億劫だった、というよりも、兄ちゃんに甘えたかっただけの俺が、
「飲ませて」
とねだると、兄ちゃんは嬉しそうに、
「しょうがないなぁ」
と笑って、水を口に含んだ。
薄く唇を開いて待つと、重ねられた唇から水が注ぎ込まれる。
生温いそれをまずいとも思わない理由は言うまでもない。
「…なあ、兄ちゃん」
「うん?」
お腹空いた? とでも聞いてきそうなくらい、兄ちゃんはいつものペースに戻っている。
切り替えの早さが憎たらしい。
「……俺のこと、エッチな奴って思って呆れただろ」
「そんなことないよ」
と頭を撫でられる。
「可愛いと思った」
「…嘘だ」
絶対、恥ずかしい奴だと思ったに違いない。
「嘘じゃないよ。本当だよ。感じてるキョンは、凄く可愛い」
にまにまと、嬉しそうに兄ちゃんは笑い、
「それに、感じたのはずっと我慢して慣らしてきたからだろ?」
「…じゃあ、本当に?」
「兄ちゃんが、こんな嘘を吐くと思う?」
多分、吐かないと思う。
俺を喜ばせるために多少誇張している可能性はあるが。
「誇張なんかしてないよ。キョンは、僕なんかじゃうまく言い表せないくらい、可愛かった」
「…じゃあ、」
俺は赤くなる顔を半分以上シーツの下に隠して言った。
「うん?」
「……もう一回、しよ?」
小さく笑って言うと、兄ちゃんが芝居染みた仕草で軽く額を抑えた。
今度こそ、呆れられたか?
いやでも、せっかく出来たんだし、前戯にあれだけかかることを考えるともう一回くらいしておきたいだろ。
「…本当にもう……」
兄ちゃんは困ったように笑いながら、
「頭がくらくらするから、そんな風に誘惑しないで欲しいな」
あれだけで誘惑されるのか。
心配な兄ちゃんだ。
他所でもそうやって誘惑されてやしないだろうな。
「相手がキョンだからだよ。――明日、腰が痛んでも知らないからね?」
そう言いながら兄ちゃんは俺が包まっていたシーツを引っぺがし、俺にキスした。
「どうせ休みだろ。腰が痛かったらまた泊まって、兄ちゃんといられるから、それはそれでいい」
「困った子だね」
そう言った兄ちゃんがちっとも困ってないのを感じながら、俺は笑みを浮かべて兄ちゃんを抱きしめた。