どエロです
というか……ド淫乱キョン? ですので、ご注意ください
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僕の愛しい恋人



彼と付き合いはじめてそろそろ半年になるけれど、僕たちの関係は未だに公けになっていない。
おそらく、機関にも気付かれてはいないと思う。
涼宮さんには少しもばれてない。
何故なら、彼は驚くほど切り替えがうまかったのだ。
それこそ、二重人格を疑いたくなるほど、オンとオフを切り替えてくれる。
部室ではちょっと顔を近づけるだけで眉を寄せ、あるいは突き放すような言葉を放つし、微笑ましげに見つめる対象は僕ではなく朝比奈さんや長門さんだ。
そんな彼に僕が嫉妬したり、あるいは彼の愛を疑ったりしないで済んでいるのは、ひとえにその状態が本当に対外的なものであり、彼の本心は全く違うところにあると知っているからだ。
普段、表には全く出さない反動なのか、彼は本当に違う顔を僕だけに見せてくれる。
その条件は、たとえば僕の部屋のような、とにかく気兼ねなく二人きりになれる場所に行くこと、または、遠隔地や暗がりなど、僕たちだと周囲の誰にも知られないで済む状況であることのどちらかだ。
前者は特に条件を満たしやすく、僕たちとしても気兼ねなく過ごしたいわけだから、彼は頻繁に僕の部屋にやってくる。
彼の家族がしばしば僕の部屋に泊まる彼と僕の関係をどう思っているのか、そろそろ気になり始めてはいるのだけれど、多分、仲のいい友人だと思われているんだろう。
そう思うと少々気が引けないでもないのだけれど、僕は今日も、
「お前ん家、行ってもいいか?」
という彼の問いに、頷いてしまった。
そうして彼は、今日も僕の部屋に入るなり豹変した。
後ろ手に鍵をしっかりと掛けて、熱っぽい瞳で僕を見上げて問いかける。
「大丈夫…だよな? もう、いいよな?」
どこか切羽詰ったものを感じさせる声に、あっさり頷いて差し上げたいのは山々だけれども、ここで許可を与えればどうなるのかは目に見えている。
だから僕はあえて、
「大丈夫ですけれども、もう少し待っていただけますか? 食事くらいはちゃんと取りましょう。…ね?」
「…分かってる……けど…」
頬を紅潮させながら、彼はもじもじとそう駄々を捏ねる。
「我慢出来ないんですか?」
僕がそう問うと、彼はこくんと頷いた。
そんな彼も可愛くて堪らないけれど、それで許可して前に倒れられてしまっている。
またあんな風に目の前で――というか体の上で――倒れられるのは勘弁してもらいたい。
「軽い食事で構いませんから、食べてください。お願いします」
「…お前しか…っ…俺は、欲しくない…!」
とびっきりの甘ったれた声で、今にも泣きだしそうに言った彼が、僕に抱きつく。
さり気なく押し当てられた股間が熱い。
困った人だと思いながらもどうしてもにやついてしまうのは、僕も男なんだから仕方がないと思っていただきたい。
「それじゃ、少しだけ、ですよ?」
「ん」
嬉しそうに笑った彼が本当に眩しいのに、こんなことで彼にそんな顔をさせることに、自己嫌悪が起こりそうだ。
本当にごめんなさい。
何に対してか分からないまま謝りつつ、僕は彼を居間のソファに誘導した。
ぽすん、と座った彼は、
「…来てくれ」
と両手を広げて僕を誘惑するけれど、ここで乗せられてはいけない。
「少しだけだと言ったでしょう?」
わざと渋面を作ってそう言い、彼の制服のベルトを外す。
彼はされるがままになりながら、
「キスくらい、いいだろ」
と膨れる。
キスくらいで済ませるつもりなんてないくせに、よくそんなことが言えるものだ。
唇を近づけたらそのまま抱きしめて放してくれないだろうに。
苦しそうに膨張した彼のモノを取り出し、軽く手で扱けば、それは今にも弾けそうになる。
未だに僕だけしか知らない、彼自身の指さえ知らないそれへ、湧き上がる愛おしさそのままに口付ければ、
「ぁ…っ、ん、ゆっくり…が…いい…」
甘ったるい抗議をもらってしまった。
でも、ゆっくりなんて言ってられないでしょう?
僕は小さく笑って、指先で鈴口をいじめながら、竿を舐め上げる。
「ひあ…っ、や、だって…! つよ、過ぎる……ん…、」
愉悦に歪んだ声を聞きながら、カリを舐め、先端を口に含むと、彼が全身を震わせるのが分かった。
これだけで、僕の方も苦しくなりかけるのを、必死に我慢する。
するしかないだろう。
彼が一度こうなったら抑えが利かないということはよく分かっているんだし、そもそもそうしてしまった原因はほとんど僕にあるんだから。
「あっ、ん、……イ、く…! イくから…っ、やだ…ぁ…!」
涙まで零してそう訴える彼に、悪いようにも思いながら、一際強く吸い上げれば、彼が青臭いものを吐き出して、くたりと脱力した。
唇から零れる吐息が艶かしい。
ごくりと生唾も一緒に飲み込んで、僕は口の端から零れたものを拭って立ち上がった。
「夕食はどうしましょうか?」
「……」
彼は答えない。
ただ恨めしげに僕を見るだけだ。
本当に、後ろから刺されそうなくらい怖い顔だけど、そんなところも可愛いと思ってしまうのはやっぱり、それくらい僕が彼に惚れ込んでいるからなんだろうか。
「少しだけだと約束したでしょう? そんな顔しないでください。それに、ちゃんと食べてくれたら、……ね?」
「……絶対だぞ」
不貞腐れたまま言う彼に、笑顔で頷く。
「ええ、絶対です」
というか、僕の方が我慢出来ませんし。
小声で呟けば、やっと彼は機嫌を直し、
「簡単なものでいいぞ。早く出来て早く食べれるのならなんでも」
「はいはい」
苦笑しながら僕は台所に向かう。
早く出来て早く食べれるもの、ね。
何が出来るかな。
考えながら冷蔵庫を探し、作ったのは結局袋のインスタントラーメンだった。
野菜を入れた分、栄養価的にはマシだと思うのだけれど、本来なら彼が自宅で取るはずの夕食を思うと申し訳なくなる。
はふはふ言いながら熱いそれを勢いよく食べている彼を微笑ましく眺めながら、僕は内心で考え込んだ。
今度から、外で食事を取らせてから家に連れてくるべきだろうか。
その場合どうするのが一番栄養バランスが崩れなくていいだろうか。
出来るだけリーズナブルな方がいいということは言うまでもない。
彼は経済観念がしっかりしているから、下手に高いところなんてまず入ってもくれないだろうから。
ああでも、彼と二人だけで食事を取る、なんていうことが可能だろうか。
人目を避けている以上、難しい気もするな…。
考えながら食べていた僕と、急いで食べていた彼とでは当然食べるスピードが違い、僕がやっと半分ほど食べ進めたかというところで、彼がラーメン鉢をテーブルに戻した。
「ごちそうさまでした」
「あ、お粗末さまでした」
「……食べ終わったぞ」
不満げに彼が睨むのは僕ではなく僕のラーメンだ。
「はい、よく食べられましたね」
にこにことそう言えば、
「褒めるくらいなら早く食い終われ」
と怒られてしまった。
彼はじりじりしながらも僕が食べ終わるのをじっと待つ。
その程度は思いやってくれるだけの余裕があるらしい。
早く食べろと急かされていることが丸分かりの視線に苦笑しながら、僕が自分のペースを守って食べていると、彼は痺れを切らし、
「先にシャワー浴びてくるからな」
と言って席を立った。
鉢をちゃんと流しに浸けてくれるのは、家庭教育の賜物だろうか。
「ごゆっくりどうぞ」
と掛けた言葉には返事もくれなかったけれど。
僕はそれから数分後にラーメンを食べ終り、二人分の鉢を洗った。
何と言うか、こういうことも幸せに感じられるのだから、恋愛というのは凄いと思う。
世界の全てを塗り替えられた気分だ。
もしかすると、それは彼の台詞なのかもしれないけれど。
タオルで手を拭ったところで、彼が風呂場から戻って来た。
まだ濡れた髪からかすかに水を滴らせながら、腰にタオルを巻いただけの格好で。
「ちゃんと着てきたらどうです?」
半ば呆れながら言うと、彼は子供みたいに叱られたというのに拗ねもせず、
「どうせ脱ぐんだから関係ないだろ」
と浮ついた声で言って僕を抱きしめてきた。
そのまま唇を奪われる。
閉じたままでいた唇に噛みつかれ、開かされる。
そうして舌を絡めて、唾液を舐め取られる。
随分と長いそれを一度放したところで、
「はふ…」
と小さく息を吐いた彼が、僕の肩に頭を預けてきた。
「気持ちいい…」
本当に恍惚とした声で呟かれて、じっとしてなどいられなくなる。
「お待たせしてしまってすみません」
言いながら彼の体に指を這わせると、それだけで彼がぞくぞくと体を愉悦に震わせるのが分かった。
「全く…だ…。責任、取れよ…?」
「ええ、言われるまでもありませんよ」
さざめくように笑いながら、唇を重ね合わせる。
何度も舌を絡め、それがまるで言葉の代わりであるかのようにふざけあい、誘いあい、焦らしあう。
その間に僕の手は彼の体の上を好き勝手に這いまわり、赤く染まった乳首に悪戯を仕掛けたりする。
彼も僕の興奮を煽ろうとしてか、僕の体に触れてくるけれど、それよりはむしろ、彼の唇から零れるいやらしい言葉に煽られる。
「も…っ、古泉、焦らさずに…触って、くれってば……ぁ…!」
「どこにですか?」
意地悪に問えば、彼は小さく、
「分かってるんだろ」
と毒づいた後、僕の手を自分の前ではなく後ろに誘導した。
こちらの方がお気に入りなのだ、彼は。
何も知らずにいた彼をそんな風にしてしまったことに、僕はやはり罪悪感を感じずにはいられない。
それでも僕は彼が愛しいし、彼に情欲を感じるものだから、それを喜んでもしまうわけだけれど。
もしいつか何もかもが露見して誰かに責められたら、僕は彼がなんと言おうと全ての責任を負おう。
――なんて、改めて決意を固める余裕があったのもそれまでで、
「なぁ…、触れよ…!」
と焦れた声で訴えられてしまえば、そんなものは理性と共に頭の隅に追いやられてしまった。
「ちょっと待ってくださいね…」
潤滑剤は、と辺りを見回せば、食用油のボトルが目に入った。
数歩歩けば冷蔵庫で、その中にはちゃんとローションも入れてあるが、その数歩が惜しい。
油はサラサラしすぎていて扱い辛いけれど、この際構わないだろう。
たっぷり手の平に広げ、それを彼の後ろに押し当てると、
「あぁ…っ、ふ…ぅ…」
嬉しそうな彼の声が耳をくすぐった。
焦らすように入り口を柔らかく触れると、
「早く…ぐちゃぐちゃに、して…」
と猥らにねだられる。
「了解しました」
苦笑混じりに答えて、僕は指を押し入れた。
そのまま引き締まった入り口付近を解すように指を動かすと、それだけでも感じるらしい彼が、声を上げながら僕に縋りつく。
抱きしめられた体が痛いくらいだ。
「気持ちいいですか?」
からかうように聞くと、
「いい…っ、けど、もっと……奥まで欲しい…」
ああもう本当に、この人はどれだけ誘惑するのが上手なんだろう。
「早く奥までしてさしあげたいのは山々なんですけどね、やっぱりこれじゃ潤滑剤として役に立たないようで…」
「じゃあ…」
と言った彼が僕を抱きしめていた手を緩める。
軽く振り解くような動きに、彼の中から指を引き抜けば、彼はさっきまで食事を取っていたテーブルにうつ伏せで、上体を倒すようにして体を預けた。
「これで…いいだろ……?」
横向きになった顔の中から、淫靡な気配を帯びた流し目がこちらを見つめてくる。
「そう…ですね」
喉を鳴らしながら、僕はもう一度食用油のボトルを手に取り、今度は自分の手の平ではなく彼の白く円やかな双丘に垂らした。
少しばかり冷たいそれが垂れるだけで刺激になるのか、
「はっ…ん…」
と彼が鼻を鳴らす。
油が全部床に落ちてしまわないうちにと僕はそれをすくうようにして指に絡め、彼の中に押し入れた。
体勢を変えたせいもあって、さっきより深く指が入る。
「あっ、ん、こ、いずみ…! そこ…」
「ここ、ですか?」
「ん…! 気持ち、ひ、いい…」
言われなくても彼の体を見ていれば感じていることくらい分かってしまう。
赤く染まった肌も、潤んだ瞳も、大きく反り返ったものも、全て僕に感じてくれていると教えてくれているから。
それなのに、加えてそんなことを言われてしまえば、僕の方だって理性は限界を告げる。
少し無理矢理に、二本三本と指を入れて、中をかき混ぜると、痛みだってあるだろうに、彼はこの先を期待してだろう、嬉しそうに声を上げる。
「古泉…! …、っ、もう、いいから…早く…入れて…!」
「まだ早いですよ。痛んでもいいんですか?」
「いい…、痛いのも、好きだから…ぁ、あん…っ」
「困った人ですね。まるきり変態みたいですよ?」
貶めるような言葉を囁いても、彼は嫣然と微笑するだけだ。
「その変態が、好きなのは…? 変態に、したのは…誰だよ……?」
「――僕ですよ」
言いながら一息に押し入れば、中の狭隘さに目眩がした。
柔らかくて熱いくせに、強く締め付けるそれは、いつだって僕に、本当は食われているのは彼ではなく僕の方であるかのような感覚を与える。
「あ、ぁ、…ぁあ…!」
熱病に浮かされた病人のうわ言のように声を上げながらも、その顔に浮かぶのは狂気染みた歓喜だ。
「どう、されたいですか…?」
そう聞くと、
「奥、まで……、ついて…ぇ…!」
猥らとしか言いようのない言葉を返される。
「分かり…ましたっ…」
ギリギリまで引き抜いて、最奥を突き上げると、
「あぁあ…!」
と彼が悲鳴染みた恐悦の声を上げる。
微妙に突き上げる場所とタイミングを変えながら何度もそうしているうちに、限界が近いと感覚が告げ始める。
「もう、イきますけど……どう、して欲しいですか…?」
リクエストを問えば、半ば意識を飛ばした彼が、
「か、けて…っ、いっぱい、掛けて…!」
と掠れた声で求める。
「掛けられるのも、好きですもんね」
「んっ…好き……好きだから、あ、ぁあ…っ、はっ…!」
彼のほっそりとした腰を掴んで、乱暴に揺さぶるようにして中を擦りあげる。
そうして、一気に引き抜くと、今日一度目の、濃くて量の多い白濁を、彼の真っ白な背中にぶちまけた。
「ぁ……あ………あぁ…」
掛けられたこと自体にさえ感じるかのように、彼の喉は引きつった嬌声を漏らした。
テーブルの下には彼の吐き出したものが溜りを作っている。
彼の肩に口付けて、僕は問う。
「二度目はどこでします?」
「……もう…床でいいんじゃないか…?」
移動するのも惜しい、とばかりに言う彼にそっとキスをして、僕は彼を床に引き摺り下ろした。

結局、いつものように失神してしまうまで満足してくれなかった彼の、安らかな寝顔を眺めながら僕はそっと息を吐く。
可愛くて、猥らで、僕を愛してくれる、理想以上に理想の人。
出来るだけ優しく彼の髪を撫でると、彼が小さく身動ぎした。
もう少しだけでも眠っていてもらいたい。
起きたらきっと、そそくさと帰ってしまうだけだから。
一体何度、彼を帰したくないと思っただろう。
そんなことは絶対に出来ないと分かっていながら。
それともいつか、長い休みの間にでも、彼と二人きりで数日間過ごしてみようか。
そうしたらまた何かが変わるかもしれない。
でも今は、もう少しだけでも、このままで。

雪より白く
子供より無邪気で
獣より貪欲な
僕の愛しい恋人

その頬に、僕はそっと口付けた。