エロです
SM?です
古泉はほぼ完全に壊れてます
キョンも病みすぎてて壊れてるようなもんです
後味も悪いです
それでよろしければ下へお進みくださいませ
というか、そういうのが好きという方だけ進んだ方がいいと思います
それ以外の人はブラウザバックプリーズ











































禁ジラレタ遊ビ



「お前と付き合いはじめてもう二ヶ月だっけ?」
俺が言うとハルヒはちょっと眉を寄せて、
「まだ二ヶ月でしょ」
とすねたような顔をして見せた。
俺は小さく笑いながら、
「そうだったな」
「だからどうしたっていうのよ」
「いや、別に?」
ただ、結構経ってるんだなと思っただけだ。
「……そういえば、古泉くんは今頃どうしてるのかしらね」
ハルヒの言葉に俺は一瞬ぎくりとしたがすぐに平静を取り戻す。
「さぁな。…連絡もなしに転校していったような薄情者のことなんかさっさと忘れろよ。もう二ヶ月だぞ」
「まだ怒ってるの?」
俺は答えない。
だがハルヒは納得した様子で、
「あんたと古泉くんって、なんだかんだ言って仲良かったもんね」
と笑った。
「お前も気に入ってただろ」
俺が言ってやるとハルヒはにやっと笑い、
「妬いてんの?」
「……かもな」
そう言ってハルヒにキスをすると、
「往来で何やってんのよ!」
と赤い顔をして叩かれた。
痛みとも言えない軽いそれを感じながら俺は目の前にいるハルヒ以外のものへ思いを向けた。

ハルヒと駅前で分かれ、一度は実家の方へ足を向けた俺だったが、すぐに方向転換をし、少し離れた位置にあるマンションに入った。
セキュリティも防音もしっかりとした高級マンションだ。
普通なら俺が住むような場所ではないのだが、これもまた色々な事情があってのことなのだ。
なお、ここに借りてある部屋のことをハルヒは知らない。
ハルヒは俺がまだ実家に住んでいると思っているし、実際実家にも俺の部屋は以前と変わらず存在する。
ただ、こちらで過ごす時間の方が格段に長くなってはいるが。
「ただいま」
と言いながら網膜での照合によって開くドアを開けると、暗い部屋が目に映る。
返事は返ってこない。
俺は薄く笑いながら、
「電気くらい点けろって言っただろ」
と壁のスイッチを押した。
明るくなった部屋には極普通の生活の様子と共に、とても平凡とは言えないような物も転がっている。
例えば、手錠や空になったローションのボトル、細いくせにやけに強靭な鎖といった物だ。
鎖の先には革の首輪。
首輪をつけているのは、裸のままでベッドに横たわる、俺の愛しいもの。
「ただいま、古泉」
意識のない唇に口付ける。
眠っているのか、穏やかな表情は俺の心まで和ませてくれる。
それだって、そう長いこと持ちはしないのだが。
俺は一応の生活領域に荷物を置き、汚したくない上着を置くと、眠る古泉の隣りに腰を下ろした。
大きめのベッドが揺れ、古泉が浅い眠りから目を覚ます。
「おはよう。よく眠れたか?」
返事はない。
それどころか古泉の返す反応と言えば、虚ろな目で俺を見上げるだけだ。
それに苛立ち、
「返事くらいしろよ」
と頬を打っても、反応はないに等しい。
ただ、憔悴しきった顔に、恐怖に似た色が滲むだけだ。
「喋らなくていい時は嫌というほど喋るくせに、喋れって時は全然喋らないんだな、お前は」
吐き捨てながら俺はベッドに体を投げ出し、
「脱がせろ」
と命じた。
すると古泉はこれまでの無反応はなんだと聞きたくなるほど素早くそれを始めた。
問われるのは苦手だが、命じられることには慣れ切っているらしい。
命じられれば何も考えなくて済むからだろう。
ただ従えばいいだけってのは、俺が思うよりもずっと楽なことなんだろうな。
それがまた、俺の苛立ちを誘うということさえ、分かっていないんだろう。
俺のズボンを脱がせるべく手を掛けた古泉の腹を、遠慮の欠片もなく蹴り上げた。
ベッドから転がり落ち、げほげほと咳き込む古泉へ向けるのは、ひたすらに酷薄な笑み。
酷いことをしたいんじゃないと否定したがる気持ちもあるのだが、それ以上にこの行為に興奮している自分がいる。
何があろうと思い通りになるはずがなかったものを思うがままに扱える快楽。
古泉の命も、行動も、何もかもが自分のものになったのに、満たされないのは、こうすると決めた時に捨ててしまったはずの罪悪感のせいなんだろうか。
思い返すのは、始めてこの部屋に来た時のことだ。

突然古泉と連絡が取れなくなり、その身を案じていた時に、機関から連絡が入った。
古泉のことで話があると。
今思えば、機関はあの時既に、俺が持っていた醜悪な感情を見抜いていたんだろうな。
俺の家にやってきた森さんは、俺を車に乗せて適当に車を走らせながら言った。
「機関に所属する超能力者の能力は永遠に続くものではありません」
「どういうことです?」
何をいいだすのかと戸惑う俺に森さんは静かに言った。
「あの能力は能力者の生体エネルギーとでもいうものを変換して、神人を攻撃するエネルギーに変えていると考えられています。そのため、能力者の生体エネルギーが著しく低下すれば、力を用いることは出来なくなります。それでも無理をすれば能力者はその命を失うことになるのです」
「じゃあ、古泉は…」
一瞬目の前が真っ暗になったように感じた俺に、森さんは首を振った。
「まだ生きてはいます。しかし、これ以上閉鎖空間へ赴けば、どうなるかは目に見えています。そこで、」
と森さんは俺を見据えた。
「取引を、しませんか?」
「……俺と、ですか?」
森さんは首肯し、
「あなたが神の機嫌を損ねないようにし、あるいは機嫌をよくするようにしてくだされば、機関の出動回数は格段に減少します。そうであれば、優秀な能力者であっても、ひとり欠けるくらい問題はなくなります」
この人は何を言いたいんだ。
眉を寄せた俺に、森さんは端的に答えた。
「古泉を任務から解放するだけでもいいですし、あなたに差し上げても構いません。別途あなたには金銭的な援助も行いましょう。神たる涼宮ハルヒの望みを叶えようと、尽力してくださいませんか?」
俺は考え込んだ。
古泉がただの友人であったなら、迷うことなく一蹴したかもしれない。
あいつを取引材料にするなと怒り、ハルヒを焚きつけてでも古泉を取り戻しにいったかもしれない。
しかし俺は古泉に恋愛感情としかいいようのないものを抱いていた。
機関やハルヒから離れたところにあるあいつの表情を見てみたいと、一体何度思っただろう。
古泉を独占したいと、一体何度願っただろう。
そして一応それに相当する状況を作ってくれるというのだ。
俺は迷い、そして、
「…具体的に、俺にどうしろって言うんです?」
森さんは有難くも、あえて無表情を保ってくれたまま、
「涼宮ハルヒと交際をしてください」
「あいつから断るかもしれませんよ」
「それはそれで構いません。彼女の前で、あるいは彼女の目に付くようなところで、彼女に好意を抱いているように振舞ってくだされば、それだけでも十分でしょう。たとえ彼女があなたへの感情を変化させたところで、あなたへの支援を止めることはないと約束します」
俺は頷き、契約を結んだ。
連れていかれた先が、この部屋だった。
その時はただ古泉が寝かされていただけだった。
部屋にあるのは必要最低限の生活用品くらいで、極普通の部屋だった。
森さんは俺を部屋の入り口まで案内すると去ってしまい、俺は一人で部屋の中に入った。
明かりのついた部屋の奥、ベッドに寝かされているのは病院の入院着らしいものを着せられた古泉だった。
その血の気のない顔に、ぞっとした。
足をもつれさせながら駆け寄り、その肌に触れ、その暖かさにほっとしたことを今も覚えている。
「古泉、しっかりしろ、古泉」
軽く揺さぶると、古泉が目を開けた。
「え……あ…」
「大丈夫か?」
「…大丈夫です……が…どうして、あなたが……? ここは…?」
俺は一瞬躊躇ったが、古泉にきちんと説明した。
古泉は戸惑いながらもそれを聞いていたが、
「どうして、そんな契約を飲んだんです」
問われた俺は黙り込んだ。
好きだと言ってしまっていいんだろうか。
嫌われはしないだろうか。
…嫌われてもいい。
もう、古泉は俺の物なんだから。
「お前が、好きだからだ」
俺が言うと、古泉は目を見開いたあと、声を上げて笑い出した。
どういう反応だ。
戸惑う俺に、古泉は楽しげに笑いながら、
「これは、夢なんですね。だからあなたがそんな風にあなたらしくもないことを言うんだ」
それは、嫌われるよりも最悪の答えだった。
本気で考えてもくれない。
同じ男だから、仕方ない反応なのかも知れない。
しかし、それでも、真剣に考えて欲しかったと思うのは、わがままなことなんだろうか。
頭に血が上るのを感じても、それを止めることは出来なかった。
俺はベッドに横たわったままの古泉の唇へ乱暴にキスをした。
触れるだけのキスだ。
「これでもまだっ、夢だって、言うのかよ…!」
怒りのあまり涙が出てくる。
それなのに、古泉の返事は、
「現実とは思えません」
悔しくて、何度も口付けた。
触れるだけじゃおさまらなくなって、唇の隙間へ舌を捻じ込んだ。
古泉はキスに応えながらも、これが現実なんだと認めようとしなかった。
俺が何をしても、夢の中にいるかのように笑っていた。
そんなヤケになったような笑顔を見たかったんじゃない。
笑顔以外の表情が見たかったのに。
体を繋げるのも、
「夢ならいいですよね」
なんて言葉と共にじゃ嫌だった。
嫌だったのに、悦んだ自分の身体が恨めしい。
止まらなくなった涙を舐めとる舌は優しいのに、その目は俺を見ていなかった。
あるいは夢の中にいるのは俺の方なのかも知れない。
しかしそれが未だ醒めない以上、これが現実なんだと思うほかない。
帰らなくては、という古泉を脱がせた服やなんかでベッドに縛り付けてから俺がしたことは、森さんがくれたカードで古泉を拘束しておく物を買うことだった。
ハルヒと会わなければならない以上、つきっきりでいるわけにもいかない。
俺がいない間に古泉がいなくなるのが何よりも怖かった。
翌日には届いたそれで古泉を部屋に縛りつけ、その自由を奪って、自分の醜悪さに嗤った。
「止めてください」
やっと現実だと分かったのか、そう言った古泉に、俺は薄く笑った。
「もう、お前は俺の物だ」
だから自由なんて与えない。
他の誰にも見せないし、他の誰の話もさせない。
拘束に関係ない物まで買ったのは、古泉の他の表情が見たかったからだ。
これまでに見せてくれなかった顔が見たかった。
結局、古泉が見せてくれたのは、無表情という古泉らしからぬ顔だけだったけれど。

「脱がせろ」と命じると本当に脱がせるしか出来ないらしい古泉に、どこのロボットだ、と思いながら再び命じる。
「キスしろ」
唇に古泉の唇が触れる。
それを逃すまいと手を伸ばし、抱きしめると、舌が入ってきた。
柔らかなそれに触れながら、熱が昂ぶるのを感じた。
キスだけでもイケるんじゃないかと思ってしまうほど、古泉が好きという気持ちには変化がないのに、どうして俺は古泉のことを本当に考えてやれないのだろう。
本当なら、こんなことになる前に解放してやるべきなのに、すでに手放せなくなっている。
「乳首…弄って、舐めて…」
興奮に上擦る声で命じると、その通りされる。
自慰とどう違うんだろうと思いながら、全く違うと思いもする。
「っ…ん、古泉…ぃ……」
名前を呼んでも応えは返って来ない。
転がしてあった鞭代わりの棒切れに、思わず手を伸ばし、それで古泉の背中を打ち据えた。
ただの八つ当たりだ。
それでも古泉は小さく声を上げただけで、より一層熱心に愛撫を行う。
打たれた理由を拙さゆえだとでも思ったんだろうか。
思う、ということさえ出来るのかどうか、今の古泉に関しては甚だ疑問なのだが。
背中に限らず、古泉はあちこち傷だらけだ。
その全てが俺の理不尽な暴力によるものならまだ、俺だってその手を止められたかもしれない。
だが、そうじゃない。
もう二ヶ月も経つのに、古泉の身体には閉鎖空間で負った傷がいくつもいくつも残っているのだ。
まるで、どうやってもハルヒからは逃れられないと言うかのように。
それを見たくないというだけで、何度も打擲した。
古泉がろくに喋らなくなってからは、その声が聞きたいと言うだけで繰り返し打ち据えた。
今も、好きという気持ちを失ってはいないのに、憎んで行うよりも酷いことをしている。
醜く歪む唇で、俺は命じ続ける。
それに対する応えは常に行動で、俺は古泉が言葉を聞き取り理解できることをそれでしか確認出来ない。
丹念にそこを解そうとする古泉の股間へ、嫌がらせのように足で刺激を与えてやると、既に勃ち上がっていたそれが簡単に弾けた。
「……またかよ」
吐き捨てても反応は返って来ない。
「役立たず」
投げつける言葉に、命令系の言葉を混ぜないよう気を遣う自分が嫌でならない。
死ねと言えば今の古泉は簡単に死ぬだろう。
そんな風に命を握っても辛いだけなのに、古泉が俺にくれるのはそんな権限だけに思える。
俺は汚れた足を古泉の顔先へ持って行き、
「舐めて綺麗にしろ」
と命じる。
古泉は躊躇いもしない。
それに冷めながら、行為には興奮する、矛盾。
指を吸われ、声を上げて、沈みこんでいく先はいったい何処なんだろうか。
「もういい。…入れろ」
この乱れに乱れた感情のためか、それとも生理的なものなのか、俺の頬を勝手に伝い落ちていく涙を拭うことさえ、今の古泉はしてくれない。
ただ、命令に諾と従うだけ。
痛みと快感に俺は目を閉じた。
「あ、ぁあっ…ん、そこ…っイイ…!」
淫らがましい声を上げても、古泉は変わらない。
ただ少し、俺の言ったところを刺激するのを強めるくらいだ。
反応を誘いたくて、殊更に声を張り上げても、逆に声を堪えても同じだ。
その身体の中に未だ魂が宿っているのかすら怪しいほどだが、時々、失ったかのように思われた自我を、古泉が取り戻す時がある。
それは決まって閉鎖空間が発生した時で、強い光の宿った目で、俺に言うのだ。
「僕を解放してください。僕も行かなくては…」
「だめだ」
行かせたら古泉は帰って来ない。
それは逃げてしまうという意味だけではない。
その命の尽きるまで戦うということも含んでいる。
「絶対に、行かせない」
「お願いします」
「…そんなに、世界が大事か」
「あなたは違うんですか?」
真摯な目で問われても、俺の考えは変わらない。
「世界なんて、どうでもいい」
俺は本気でそう吐き捨てた。
古泉を奪おうとする世界なんて要らない。
ハルヒの望みは何だって叶うのに、俺の望みなんてその一欠片さえ叶えてくれない世界なんて。
瞠目する古泉に口付けて、俺は言う。
「そんなに行きたかったら、俺のことが好きだって言えよ」
嘘でなく、心から。
「それ…は……」
「言えないのか? お前の世界への執着も大したものだな」
とせせら笑う。
「世界がそんなに大事なら、自分の心まで曲げてみせろよ」
言いながら、涙をこぼした。
久し振りに聞けた古泉の声が嬉しくて、悲しくて、悔しくて、胸に痛かった。
閉鎖空間が収束するまでの短い間は、身体を繋げようともせずに話していたいと思った。
それなのに古泉は黙り込み、何も言ってくれず、そのうちにまたいつもの壊れた木偶人形のようになってしまったが、それでも正気の古泉を愛おしいと思う。
いつまで経っても堕ちてきてくれない、穢れてもくれない古泉が、俺は憎らしく、同時に狂おしいまでに好きなのだ。
勿論、人形のような古泉のことも、苛立ちはするが愛している。
結局のところ、俺は古泉なら何でもいいのではなかろうか。

古泉が俺の中に放ったものを、自身の口で始末させながら、俺は笑う。
いつか本当に狂ってしまえばいい。
そうして、このおかしな世界と共に、俺と古泉だけのこの小さな世界も、消えてなくなってしまえばいい。
そんなことを熱望する俺は、本当にまだ狂っていないんだろうか。