エロですー
襲い受けなキョンです
苦手な人は回れ右ー
一応エロだけの話なんで飛ばしても大丈夫だと思います
苦手な人は本当に回れ右ー
「な…っ、え……!?」 驚く僕をソファに押し倒して、マウントポジションを取った彼は、僕を押さえつけた状態のまま、鼻歌でも歌いそうな顔で自分の着ていたセーターを脱ぎ捨て、その下のシャツまで脱いでしまう。 思ったより白い肌が目に入って、自分でも何をしているのか分からないけれど、僕は思わず目をそらした。 「何をするつもりですか……!」 「何って…分かるだろ?」 にやりと笑った目にぎらつく欲の色が、なんだか酷く悩ましい。 「男同士だからな。女の子と違って、体が先、肉欲が先でもいいだろ。……善くしてやるから、な」 そう笑った唇が僕のそれに覆い被さってくる。 苦しくなりそうなほどみっちりと合わせられた唇から注がれる唾液は何故だか酷く甘く感じられた。 茫然自失の体をさらす僕を煽ろうとしてか、差し伸べられた舌が柔らかく口内をくすぐる。 「ん…っ、ぅ……」 「は……ぁ…」 興奮した吐息が触れ、ぞくりと肌が粟立つような感覚がした。 けれど、これは…嫌悪では…ないん、だろうか……。 自分でも戸惑うのに、彼にはどんなに見えているのだろうか。 唇を離したと思ったら、欲情しきったような赤い顔で僕を見つめて、 「その気になってきたか?」 なんて言われた。 「その気…って……あの、本気ですか…?」 「ああ」 きっぱりと彼は答え、それから何かに気付いたように苦笑した。 「心配しなくても、お前に痛い思いなんてさせるつもりはないから安心しろ。俺の方から強引に迫るんだし、それくらいはこっちが負担してやるよ」 「え……?」 「…だから、本当に嫌なら萎えたままでいろよ? 流石に萎えたままじゃどうしようもねえからな」 くっとどこかいやらしく笑って、彼は僕の手を取り、自分の胸へと押し当てる。 「分かるだろ? こんなにドキドキしてるんだから…」 その言葉の通り、彼の心臓は触れているだけで分かるほど強く、そして激しく脈打っていた。 暖房を付け忘れたままの部屋が冷たいからか、小さくて赤い突起もツンと立ち上がっていて、その硬さに何か後ろめたいようなものさえ感じる。 「あ……やばい、な…」 そう言って彼は笑い、更に強く僕の手を押し付ける。 「お前の手だってだけで、ぞくぞくしてくる……」 囁かれた声は甘く、艶かしい。 「なぁ…嫌じゃないなら、もっと触ってくれるか……?」 まるで呪文か何かのようだと思いながら、僕は手に力を込めた。 彼が望むならなんだってしたくなるような、そんな声。 僕の心臓までおかしくなりそうに思えてくる。 そろりと手を動かし、彼の胸を揉むようにすると、 「ん…っ、あ…ふ……ぅ……」 とかすかな声が上がる。 震えが来るような艶めいた声音に驚かされる。 彼が、僕の手で、たったこれだけのことで、こんな声を上げるなんて。 「な…ぁ……もっと…」 そうねだる声も瞳も、見たことがないほど色っぽい。 「…っ、あなたは、こんなことを以前にも……?」 思わず尋ねた僕に、彼は笑った。 「ねえよ。…ああ、でも、そうだな、一度未遂はあった。けど、やめたんだ」 「は……?」 「…本当に俺は男が好きなのか、お前が好きなのかって迷った時にな。たまたま知り合った男に誘われてホテルまでは行ったんだが、キスした時点で無理だって分かった。…お前じゃなきゃ、したくない。お前だからしたいし、こんなに気持ちいいんだ」 うっとりと囁いて、彼はもう一度僕に口付ける。 「それくらい…好きなんだ」 そう告げた彼を、僕は自分から抱き締めていた。 どうしてか、なんて分かりやしない。 そうしたいと思ったのかさえ分からなかった。 彼だって、分からなかったのだろう。 戸惑うように目を見開き、それから嬉しそうに笑った。 「とりあえず、拒まれはしないらしいな」 「え……あ…その……」 「それとも、童貞を男に取られるのは嫌か?」 「ど…っ……!」 真っ赤になった僕に、彼は面白そうに笑う。 「違うのか?」 「う……違いません…けど……」 「だろうな。お前、案外身持ちが固いし、だから今も迷ってんだろ? いざとなったらあれだ、男は数に入らんってことにして忘れちまってもいいから……今は俺にくれよ」 その笑顔がなんだかとても悲しく見えて、それなのに僕は、本当にこの人はよく笑うんだななんて思っていた。 「古泉…キスしたい」 ねだるように言っておいて、自分から口付けてくる彼を、少し強めに抱き締める。 そうして、自分から舌を差し伸べて、彼のそれに絡めると、びくびくと彼の体が震えるのが分かった。 「…感じやすいんですね」 そう意地悪なことを囁くと、 「お前にだけだ、ばか」 と甘い言葉を返され、 「それに、その方がいいだろ。不感症とか、慣れるまで時間がかかるなんて言ったら辛いと思わんか?」 「そうかもしれませんね」 同意しながらも、つい笑ってしまう。 この人のこういうおかしな理屈のこね方は結構好きだな、なんて思いながら、背中をそっと撫でてみると、 「ふあ…っ、ん……あんん……」 と甘い声を上げた彼がぷるぷると体を震わせる。 「…面白い……」 「面白がるなっ」 と文句は言うくせに、とろんとした目で僕を見て、 「……が…今のはよかった……」 なんて囁く。 ああ、本当に、小悪魔か何かみたいだ。 「男娼だの淫売だのと言われてもしょうがない状況だとは思うんだがな……」 自嘲するように言いはしても、止める気はさらさらないらしい。 いつの間にか太ももの上に移動していたかと思うと、その手を滑らせて僕のズボンのベルトに触れ、 「外していい、よな?」 と熱っぽい声で呟いた。 それはもはや問いかけですらなかったのだろう。 僕が何も言わないのにぎこちなく手を動かして、ベルトを外しにかかる。 「ん……」 「ああ、本当にやばいな。手が震えて…」 そう言いながらも、彼は笑っている。 無理をしているのか本当に楽しんでいるのか、その笑顔の色合いはいまひとつ窺い知れないけれど。 なんとかベルトを外し、ボタンも外した彼は、もはや遠慮は要らないとばかりにズボンを寛げ、下着を半ばずり下ろすようにして僕のものを取り出す。 どう考えたってグロテスクで、決して見て楽しくもないだろうそれを見て、彼はうっとりと目を細めた。 「…なんだ、こう、嬉しいな……。ちょっとでも、反応されてるのとか……なんか、堪らん……」 独り言のように呟いて、そろりと手を這わせる。 「んっ……」 「痛かったら言えよ。あと、喘ぎたかったら喘いでいいぞ。俺は萎えんからな」 からかうようなことを言いながら、少しずつ大胆に触れてくる。 形を確かめるように両手でなぞり、やわやわと袋を揉みしだいたりもしてくるようになったかと思うと、ごくりと喉を鳴らして呟いた言葉は、 「…舐めていい、か?」 というものだった。 「……本気ですか?」 問い返した僕に向けた瞳は、本当に発情しきった獣のようで、圧倒される。 「なんかもう、我慢出来ん……。お前のことを全部知りたいんだ。お前の…味も……だから……」 そろりと舌を伸ばして、おずおずと触れてくる。 その映像に、伝わった柔らかな感触に、ぞくりと体が震える。 「は……お前の味、こんななんだ……」 そう呟かれ、かっと体が熱さを増すのに、更に、 「うぁ、また大きくなった…」 なんて言われて、どうしようもなく煽られる。 「すげ……嬉しい…」 彼は微笑する。 とても綺麗に。 それこそ、この状況にも僕自身にも勿体無いほど綺麗な笑みだ。 その笑みのまま、 「もっと…」 と舌を伸ばし、舐めてくる。 「うっ……ぁ……」 「んん……もっと……したい…」 囁いた吐息さえ刺激になるような状態だというのに、彼はさらにと口を大きく開き、その柔らかな口内に僕のそれを迎え入れる。 「うわ…っ……」 「ふぅ……っ、ん……ぅっく……」 苦しそうにしながら、奥深くへと迎え入れ、喉で締め付けてくる。 「っ、や……だめです……! そんな……」 「はぐ……っ、ん、……あ…」 くわえたまま吸い上げるなんて技巧、どこで覚えてきたんですか…! 「は……? そりゃ、AVとか…色々あるだろ」 律儀に答えて、彼は自分のズボンに手を掛けたかと思うと、下着ごと一息にずり下げた。 触れていないはずなのに勃ち上がったものが目に入り、こちらが羞恥を覚える。 「この期に及んで逃げたりしないよな?」 と確かめるように囁かれて、 「…そうですね」 と同意するしかない。 逃げようがないし、そもそも逃げられるとも思えなかった。 それくらい僕は彼と彼に与えられる快楽に魅了されていた。 体は酷く熱く、そのくせもっと気持ちよくなりたいと動物的な衝動に包まれている。 「あなたの…中に……?」 問いかけると、彼はにっこりと微笑んだ。 「入れてくれるんだろ?」 「…入るん、ですか……?」 「それなりに準備すれば、な」 そう言って、彼は僕の上から下りると、 「んー…何かあったかな…」 なんて呟きながら、裸のままキッチンへと歩いていく。 「何がですか?」 ソファの上に体を起こしてそう尋ねた僕に、 「ローションの代わりになりそうなもん」 とあっさり答える。 そういうさばさばしたところは彼らしいのかも知れないけれど、こっちの方が恥かしくなりそうだ。 「あー…まあ、これでいいか」 そう言って彼が持ってきたのは、料理用のサラダ油のボトルだった。 「ちょっとさらさらしすぎてて不安なんだけどな…」 独り言めいた呟きを漏らしながら、フローリングの上に膝立ちになり、手の上にオイルを広げる。 それをこぼさないように気をつけながら、体の下へと持っていった彼がどうしたのかは、 「ん…っ……」 というかすかな声と、どこか苦しげに歪められた眉とで分かった。 「う……ぁ……ふ…」 苦しいのか感じているのか分からないような声を漏らしながら、彼はそこを解そうとしているらしい。 僕はどうしたらいいのか分からず、彼を見つめるしか出来ない。 「それで、いいから……」 はぁ、と苦しそうに声を漏らしながら、彼は言った。 「見てて…くれたら…逃げなかったら、いい、から……」 ぐちゅぐちゅと音を立てながら、彼は指を動かす。 僕から直接は見えないけれど、その音や、手の動きから少しずつそこが解され、またそうした刺激に慣れて行くのはなんとなく分かった。 「…こんなこと、前もしたことあるんですか?」 「ぅ……前…に……調べたり、した、時……ちょっと、な……」 恥かしそうにしながらもそう答え、小さく笑ってくれる。 「お前のこと、考えて…した……」 うっとりと告げ、彼は指を引き抜いた。 「ん、こんなもんだろ」 「もう、大丈夫何ですか?」 「それより、お前が萎えそうなのが心配だ」 冗談めかして言って、彼はもう一度僕をソファに押し倒した。 そうして僕の腰の辺りに跨り、油で濡れた場所にひたりと僕のものを押し当てた。 そこもとても熱くて、ぞくりとするけれど、彼もそう感じたらしい。 「ひぁ…っ、う……熱い……」 恐怖を感じているとかそういう声じゃない。 期待しきったような声を上げて、そのまま腰を揺らす。 ぬちゃりと音を立てて擦り付けられるだけでも気持ちいいと思えた。 でも、それでは足りないらしい。 「…いい、な……?」 熱しかないような瞳で僕を見つめたのは、本当に最終確認だったのだろうか。 それすら、僕を煽るためだったようにしか思えない。 もう一度確かめるように手で触れて、位置を定めた彼は、初めてだとは思えないような度胸のよさで、ぐっと腰を下ろした。 「くっ…」 と思わず呻いたほどそこは狭隘で酷く熱い。 彼はというと悲鳴さえ上げられないかのような風情で、そのくせ強引に腰を揺らし、何度か体勢を立て直し、行きつ戻りつを繰り返すようにしながらもそれを納めきってしまった。 「だ、いじょうぶ…ですか……?」 唇を噛み締め、荒い呼吸を繰り返す彼にそう問えば、ふるりと首を振られる。 「い、た…い……」 「あの、一度抜いて…」 「やだ…っ!」 子供が駄々をこねるように首を振るだけでも刺激になるのだろう。 その体がびくりと震える。 「…や、だ……。せっかく、出来る、ん、だから……ちゃんと、したい……」 泣きじゃくるように言いながら、彼は気丈にも腰を浮かせ、ずるりとそれを引き抜く。 そうしてまた腰を落としてそれを飲み込む。 「ひぅ…っ、あ…くぅ……!」 悲鳴にも似たそれにこちらははらはらさせられるのに、どうしたらいいのか分からない僕はそれを見つめることしか出来ない。 それでも、やがて慣れてきたのか、出し入れが段々とスムーズになり、リズムがつき始める。 彼の顔に浮かぶのも、苦痛ばかりではなくなってきた。 青褪めていたはずの顔を上気させ、 「ふあ…っ、ぅっ……んん……!」 と甘い声が上がり始める。 「…気持ちいい、んですか……?」 「ひ、ぅ……っ、いい……! 気持ちいい……!」 うわ言のように呟きながら、激しく腰を揺らす。 僕のものはそれにあわせて扱き立てられ、搾り取られそうになる。 それが気持ちよくないはずなどない。 「もう…っ、だめです……」 「いい…っ、出して、いいから…! あっ、あ…んん――……!」 どくりと勢いよく吐き出したのが刺激になったのか、彼も白濁を僕の腹の上に広げ、くたりと脱力した。 どんなに興奮し、熱くなっていたとしても、出してしまえば一気に頭が冴えてくるのが男のサガだ。 なんてことをしてしまったんだろう、と青褪めそうになる僕に覆い被さってきた彼は、同じ男のはずなのに頭が冷めなかったんだろうか。 「…好きだ」 と嬉しそうに囁いて、改めて口付けてきた。 ……本当に、これからどうなるんだろう。 |