女体化エロです
色々捏造です
それでもいいならどうぞですー


















































お伽噺の夜



娘たちを寝かしつけて、俺が居間に戻ると、旦那は上機嫌でビールを飲んでいた。
「まだ飲んでたのか?」
呆れて声を掛けたのだが、
「あなたを待っていたんですよ」
と言われると嬉しくなる。
俺も隣りに腰を下ろして、旦那の手からグラスを奪い取ってやる。
そのまましばらく二人でビールを飲んでから、
「一樹」
「なんでしょうか」
「愛してるぞ」
囁いて抱きつけば、俺の胸が一樹の体に押されて潰れた。
一樹はにんまりと笑いながら俺を抱き締め返し、
「娘たちも寝ましたし、今日はもう『お母さん』はおしまいですか?」
「ん……いいだろ?」
「ええ、勿論です」
嬉しそうに笑った唇に軽くキスをして、俺はそっとため息を吐く。
「なんだかなぁ……」
「どうかしましたか?」
「いや、妖精としてはそれでいいんだろうが、人間としてはどうかと思うようなことを考えちまってな」
「それはまた、どういうことなのでしょうか?」
首を傾げる一樹に、俺は少しばかり顔を赤くしながら、
「娘たちは可愛いし大事だし、勿論好きなんだ。それは断言出来る。だがな、」
と俺は苦笑して、
「…お前の方が、もっとずっと大事だし愛しいんだ」
「……それは…」
一樹もそう苦笑する。
だよな。
「なんと答えたらよいものか、迷いますね……」
「だが、妖精ってのはこういうもんらしいぞ」
「ええ、そうなのでしょうね」
言いながら、一樹は俺の唇にキスをして、
「娘たちよりも愛しいと言っていただけて、嬉しいですよ。少々複雑なものは残りますけど、嬉しいと真っ先に喜んでしまえる辺り、僕も同罪ですから」
「ん……ありがとな」
俺からもキスを返して、そのまま手足を絡め合うように抱き合う。
「愛してる……」
囁くままに押し倒したっていいのだが、今日はふと思い付いて、
「なあ、デート、しないか?」
と一樹を誘った。
「いいですね」
にこにこと優しい笑みで応じた一樹の手を取って、立ち上がらせる。
そのままベランダに出ても一樹は驚かない。
「夜空のデートというのも、久しぶりですね」
嬉しそうに呟いた一樹に微笑みを返し、俺は背中に意識を集中させた。
音もなく広がる羽は淡い虹色をしている。
間違いなく、俺の羽である。
一樹は愛しそうにそれを見つめ、
「何度見ても美しい羽ですね」
と褒めてくれる。
「お前のおかげ、だろ?」
妖精の羽は、その心の状態によって微妙に色合いを変える。
虹色は幸せの証だ。
「思い出しますね。初めてこの羽が生えた時のことを」
「俺はあんまり覚えてないがな」
ずっと生えなかった羽が生えたのは、一樹と結婚し、ハルヒたちにも家族にも妖精の親類にも祝福された、その初夜の褥でのことだった。
完全に女になった体で、分裂もしないで一樹に抱かれ、夢うつつの中、一樹を抱きしめた俺の背で、羽が広がったのだ。
それはおそらく、一樹に精気をもらったということでもあっただろうし、俺がようやく一人前になれたということでもあったのだろう。
その時からずっと、この羽の色は変わることがなく、きらきらと虹色の光を放っている。
俺は少しその羽を振るって、一樹の体にも羽の粉を振りかける。
そうしておいて、一樹の手を取り、夜空へと飛び出した。
空よりも地上の方がよほど華やかな輝きを放っているのを眺めながら、空を飛ぶ。
家に娘たちを残してはいるが、当分起きないだろうし、何かあっても分かるため、心配はない。
だから、と俺は久々のデートに夢中になる。
思えば、羽こそなかったものの、一樹との初めてのデートも、こういう感じだったんだよな。
そう呟いた俺に、一樹は困ったような顔をした。
「きちんと覚えてなくてすみません」
「うん? なんだ、お前まだそんなことを気にしてたのか?」
別にいいのに。
「気にしますよ。あなたとのせっかくの思い出を……」
「思い出なら、あれからいくらでも増えただろ。俺のハジメテだって、いくつもやったのに、まだ足りないか?」
にやりと薄く笑みを作って問えば、一樹は苦笑して、
「それでも、一番特別なはずでしょう?」
「まあな」
俺はするりと一樹の首に腕を絡め、その体を抱きしめる。
「だが、どの思い出だって、特別だ。……お前との、大事な思い出なんだからな」
「本当に、あなたって人は…」
呆れたような言葉を、嬉しそうに呟くのはこいつの癖だ。
その素直でない唇にキスをして、
「……したい、な」
と呟く。
「ここで、ですか?」
「初めてでもないだろ」
そう言って、俺は一樹を連れてもう少し高く飛ぶ。
ちゃんと寒くないように保護させているから、このまま宇宙に飛び出したって平気だ。
月まで、というのも悪くないかも知れない。
しかし、今はすぐにも一樹が欲しかった。
だから、と俺は手近なところにあった適当な大きさの雲に目星をつけた。
それに簡単な魔法を掛けてしまえば、ふわふわした雲のベッドの出来上がりだ。
そこにそろりと一樹を下ろし、自分も座る。
「いいよな?」
一応確認しておこうと、もう一度そう尋ねた俺に、一樹は優しく口づける。
そっと触れた唇が離れて行くのも惜しくて、俺は自分から口を開き、一樹の頭をかき抱いて、深いものを求める。
くちゅりと音を立てて舌を絡め、甘い甘い唾液をすする。
「ん……っ、は…ぁ……あん……」
甘えた声を上げて、一樹を抱きしめる。
そのままふわりとした雲の上へと一樹を引き倒すと、背中で羽が潰れて一部が粉になったが、それさえどうでもよかった。
「ふぁ…あ……、気持ち、いい……。体ん中、熱い……」
身の内も震わせながら、俺は浮わ言のように呟く。
「可愛い…」
そう囁いて、一樹は俺のキャミソールをめくり上げる。
現れたブラのホックを手慣れた様子で外し、昔と比べると随分と大きく育った膨らみにキスを落とす。
「んん…っ」
「大きくなりましたよね」
「朝比奈さんほどには…っは、まだ……なれ、てない、けどな……」
「あなたの朝比奈さんの胸にたいする憧れは分かりますけどね、僕にはこれで十分ですよ」
「これで、とか言うな。……っふ、ぅあ……」
膨らみを揉みしだかれ、頂きを擦り合わせられると、そこが酷く熱く感じられる。
「先っぽ、ばっか、いや……。痛く、なる…ぅ……」
「気持ちよさそうな声で言う台詞じゃないと思うんですけどね」
と笑っておいて、一樹は合わせた乳首に舌を触れさせる。
「ひぁっ…、あ、やぁん……!」
「おいしいですよ」
そう微笑しておいて、
「ねえ、もう母乳は出ないんですね」
「なっ、だ、って、もうとっくに断乳したろっ!」
「残念です。甘くて美味しかったのに」
「う、だ、黙れ変態…っ! ひ、あっ…あぁッ…」
「こうしたら、まだ出ません?」
変態そのものな台詞を吐きながら、一樹は俺の胸をこね、揉みあげる。
「やっ…、ぁ、いやぁ……! あっ、んま、り…、されたらっ……、おっぱ、い、出ちゃ…ぅ……」
「出ます?」
ぢゅう、と強く先端を吸い上げられ、のけ反るほどに感じた。
気持ちいい。
気持ちよくて、別なものが出そうだ。
「おっぱい飲ませる時にも感じたんですか?」
「んなわけあるかっ!」
殴るぞ、と凄めば、
「すみません」
と謝るくせに、
「僕だから、ですか?」
と聞いてくる声はやけに嬉しそうだ。
「っ、他に、ない、だろ……っ」
ふわりと幸せそうに笑った一樹は、
「愛してます」
と毎度のことながらくどいほどに繰り返すのだ。
俺は自分で胸を寄せて、一樹がやりよいようにしながら、
「…なぁ……、下、も…、して……」
と軽く脚を開き、一樹を誘う。
「いいですよ」
俺の胸に顔を埋めながら、一樹は指先を滑らせる。
いつもいつも、イヤミったらしく妊娠線をたどるのは嫌がらせか?
「違うと分かっているくせに」
くすくす笑いながら、一樹は俺のはいてたスカートも下着も一緒にずり下ろす。
更にその先の茂みを指で掻き分けて、
「これだって、二人の愛の証でしょう?」
「それでも嫌だ。みっともないのに……」
「僕は好きですよ」
そう囁きながらも、その指は動き続け、男のそれと比べるとあまりに小さな肉芽をつつく。
「ふぁっ…」
弾けるような快感に体が跳ねる。
「凄く濡れてますよ」
俺を煽るつもりか、そんなことを囁く一樹に、俺はうんうんと頷いて、
「だからっ…、早く、して……」
とねだる。
身をよじるだけでもぐちゅぐちゅと音を立てるほど濡れた場所に指を深く埋めて、一樹は意地悪く笑う。
「だめですよ。もう少し、指であなたを味わわせてください」
「んん…っ、や……ぁ、ふ、もっと……」
我慢出来ない、とむせび泣くほどねだって、脚を大きく開く。
真っ赤に熟れた口を開くようにして、
「入れて、くれ……!」
「おねだりが本当に上手ですよね」
とか言いながら、一樹はなかなかしてくれない。
普段、俺に主導権を握られてばかりだから、たまに自分が優位に立つと、なかなか放したくなくなるらしい。
押し倒してやろうか、と思いはじめたところで、大きく中を掻き混ぜられた。
ぐぷりと泡立つような音がして、ぞくぞくする。
「あっ、あ、一樹…っ、も、ぅ……」
「入れてほしい?」
「そう、言ってる、だろ……!」
泣きたくなりながらそう言ったところで抱きしめられた。
「すみません、少しいじめ過ぎました?」
「おう、酷いぞ…。こんな、なってんのに……」
膨れて文句を言えば、なだめるためのキスをされる。
「あなたが感じてくれるのも、可愛らしくおねだりをしてくれるのも嬉しくて、つい、もっと見たくなるんです」
「もう十分だろ…? なぁ、早く……」
「はい」
微笑した一樹がベルトを緩め、ズボンを寛げる。
取り出されたものの大きさや形に興奮するなんて、恥ずかしくないわけじゃないが、しょうがないだろと開き直りたくもある。
愛してるんだから、したくて当然だ。
「ゴムはいりませんよね…?」
「んっ…、生で、していい……。俺も、中に、ほしいからぁ……」
ひたと当てられる熱さに、ぞくぞくする。
「まだ産んでくれますよね…」
「はっ……、あたり、まえ、だ……っ」
お前の子供なら何人だって産んでやる。
「愛してます」
抱擁と共に、体の中を満たされる。
ぴったりと一樹の形に合うようになったそれは、お互いの気持ちをいくらでも煽ってくれる。
「ぁあっ、あっ、ふぁ…あ……、いつ、き……、好きだ……」
熱に浮かされるように声を上げ、一樹の体に四肢を絡める。
きつく抱きしめあっていれば、激しく腰を使うような真似も難しいが、体を合わせるだけでも気持ちいいから問題もない。
欲しくなったら緩めればいいし、体が離れるのが惜しいなら抱きしめればいい。
体が震えるたびに、背中で羽がよじれ、粉になって飛んで行く。
ゆっくりと腰を使いながら、一樹は額に汗を滲ませつつ、
「っ、好き、です…」
と囁いてくれる。
「俺も…っ、ひっ……あ、あぁっ……!」
弱いところを一際強く突き上げられ、体をのけ反らせる。
達した、と思ったところへ、
「僕、も……っ」
と低く呻いた一樹が吐精して、熱に中を焼かれる。
「ひあぁ……っ……!」
もう一度達した俺を、一樹は優しく抱きしめてくれる。
中に埋まったままの熱はまだ熱くて硬い。
「…ぁ……、しばらく、して、なかった、っけ……?」
「一月ほど、ご無沙汰でしたね」
ああ、それでか。
「俺も…、まだ、足りん…」
そうねだれば、一樹は俺に口づけて、今度こそ激しく腰を使いはじめた。
「ひっ、ぃあっ、あんっ…んんん……!」
苦しいほどにされても嬉しいし、気持ちいい。
もっと、とねだっちまう。
人間らしい理性や羞恥など忘れたように、体をくねらせることになる。
羽が粉々になり、飛び散って行くのが見えたのだろう。
「あれはどうなるんでしょうね」
と呟く一樹に、
「どこかの誰かの夢にでも入り込むだけだろ……っ…」
と返してその体にしがみつく。
「いやらしい夢にならないといいですね?」
などと軽口を叩く一樹が憎たらしくて、俺はぎゅっと力を込めて締め付けてやった。
「……っく…」
と一樹が呻くのが面白い。
「本当にもう……」
笑いながら、一樹も負けじと俺の体を揺さぶる。
もう十分、と言うほど注ぎ込まれて、やっと体を離せた。
「一樹、」
「はい?」
「……愛してる」
「はい」
嬉しそうに、噛み締めるように一樹が応えてくれるだけで嬉しかった。
少し休んで羽を戻し、ようやく家に帰る頃には、心なしか空も白み始めていたようだった。
「今日は休みだったか?」
「そうですよ」
「じゃあ、娘らに起こされるまで、だらだら惰眠でも貪ろうか」
「いいんですか?」
娘らの悪い見本になることを懸念してか、そう言った一樹には、
「いいだろ、たまには」
と言って押し切る。
その娘たちはどうしているかと子供部屋をのぞけば、気持ちよさそうに眠っていた。
一樹によく似たというのか、それとも妖精の血のなせるわざか、どの子もとても可愛い。
その可愛い寝姿に目を細めながら、
「次は男の子がいいな」
などと呟くのは、正常なことだろ?
一樹だって嬉しそうに、
「あなたによく似た?」
と言ってくれるしな。
「お前に似たんでいいさ。きっと男前になる」
「僕からすると、あなたが誰より綺麗なんですけどね」
「はいはい」
軽くいなしながらも、褒められるのは嬉しい。
俺は一樹の頬に、ちょんと唇を触れさせて礼に代え、
「そろそろ寝るぞ。いい加減眠い」
「そうですね。……おやすみなさい」
と頬にキスを落とされた。

お伽話の後日談なんて、深く考えるだけ不粋なものだ。
半分とはいえ妖精の俺と、人間の一樹が結ばれて、その後どうなったかなんて考えなくていい。
これだってある種のお伽話だ。
それならこの一言で全ての用は足りる。

そうして二人は末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。