エロ
……のはずだけどあんまりエロくないのでエロは期待しないように
正直言葉遊びもどきなので面白さも期待しないでください(待て
いつになく短くてすみません














































ぐちゅぐちゅ、くちゅくちゅ、やらしい音がする。
ぺちゃぺちゃ、ぺろぺろ、舐める音。
ぬら、と絡んだ舌が、ずる、と唾液を吸い上げて、くらくらとどこかに堕ちていく。
つっと滑った指が、つんと尖ったものをきゅっとつまむと、びくんと俺の体が跳ねる。
「…ぁっ、あ、は……も……」
「何がもう、です? まだまだですよ」
囁いた唇が、ちゅ、ちゅく、と俺の首筋を吸い、その度にびくびくと震えた。
くらくらする。
ぐらぐらする。
天地も分からないほどにぐにゃぐにゃした曖昧な世界はくるくると回る。
掴まるものを求めてふらふらとさ迷う手は、世界を回している原因の体をぎゅうっとキツく抱き締めた。
それに気をよくしたように、にやにや笑う顔が見える。
くしゃりと俺の髪を撫でて、
「こんなに震えて……」
どろどろにとろけたような声でそいつは囁き、ついでのように俺の耳をくちくちと食む。
「っ…! やっ、あぁっ…、も、無理ら…って……ぇ!」
ぼろぼろと涙をこぼして訴える俺の言葉には、ちらとも耳を貸さないくせに、
「ほら、聞こえるでしょう? あなたのここ、こんなに音を立ててますよ」
と俺の両脚の間から溢れてくる、腐る寸前まで熟した果物を弄ぶような、ぐじゅぐじゅというどこか重い水音に耳を澄ます。
その指が偶然を装って、俺をこんなにも狂わせる場所をくりゅっと軽く擦ると、
「ひあぁっ…! そこっ、やぁ…っ」
媚びるような、情けない声と共に、キラキラ光る透明な汁が竿先からつーっと糸を引くように零れていった。
古泉が何かするたび、俺の体は怯える動物みたいにびくびくぷるぷる震える。
けれど、俺は怯えてなんかいなくて、むしろ、古泉に与えられる新しい愉しみを期待して、ドキドキと心臓の鼓動を強めるほどなのだ。
無理と訴えたいほど、もう嫌だと叫びたいほど、快感は強いのに、しっかと捕らえられた俺は逃げられもせず、ひしひしと期待を寄せながら古泉に縋るしかない。
どろどろした底なし沼のように終りの見えないこの責め苦から、なんとかして解放されたくて、俺はもう何もかも投げ棄てるように自らぐっと脚を開いて、
「こ、い、ずみ……っ、早く……しろって……」
はぁはぁと獣染みた息を吐き出しながら、そう懇願したら、古泉の喉がごくりと震えた。
かかったか、と淡い期待を抱きかけたが、古泉はそんなもの、さらりとかわしてしまえるらしい。
「まだ、だめですよ」
「な、んで……っぇ……」
「だって、まだ余裕があるじゃないですか」
そう言って、古泉は俺に限界を超えろとでも要求するかのように、ぐちぐちと弱い場所ばかりを狙って苛む。
「む、り……っ! 無理らって…!!」
ひぅ、はぁ、と息さえ詰まらせ、涙を流して訴えても、古泉は許してくれない。
「まだ喋る余裕があるじゃないですか」
と俺の浅ましさをせせら笑うように、ふふと鼻を鳴らして笑う。
「ひっ、…っい…! や、ぁああ……!」
ぐしゅぐしゅに顔を歪めて、顔から出るもの全部出して、どろどろに汚れた俺を、そのくせ古泉や優しくそっと触れてくる。
その手の触れ方に、暖かさにこそ、何一つ残さず、ボロボロに壊されてしまうように思えた。
「…っ、ひ………は……、……うぁ……」
ひくりとしゃくり上げて、すすり泣く声しか上げられなくなった俺を、古泉は満足気に見下ろして、
「……やらしい」
くすりと笑いながら囁いた。
その言葉に、ぞくんと体が震える。
それが思わず体をびくりとさせるほど嫌なのか、それともそれすら快感なのかさえ、俺には分からない。
脳髄さえとろとろに融かされたような心地がした頃になって、
「よく我慢出来ましたね」
褒めるように優しく囁いて、古泉はようやく自分のものを取り出したが、それはそれこそエロ漫画じゃないが、ビキンなんて音がしそうなほど硬く、凶器のように見えた。
それなのに――ああ、もう、だめだな俺は――、俺はそれに情欲しか覚えず、ギラギラと飢えた眼差しを向けるしか出来ないのだ。
予告もなしに、それが押し当てられ、ぐっと押し込まれる。
ぐぽぐぽと音を立てるほど遠慮のない激しさで抽挿されるそれを、俺は少しも苦痛に思わず、むしろ悦んで迎え入れるのだ。
「ひぁん…っ! アっ、ひぅ…っ、う、あぁん…!」
ピカピカと世界が光る。
キンと耳鳴りがしそうになる。
それでも、体の中をぐりゅぐりゅぐいぐい抉るものの感覚は薄れず、それをきゅんと締め付けるのさえ分かる。
与えられるものをひたすら受け入れ、感じるだけの受動的なこの行為に意味なんてあるのかと馬鹿げたことを考え始めるのは、びゅくんと勢いよく白い礫を飛ばしてからで。
おまけにそれを見透かしたように古泉の馬鹿野郎が、ぎゅうっと俺を抱き締め、そっと瞼にキスなど落として、酷くきざったらしくも、
「…愛してます」
と行為に意味を与えやがるので、俺は仕方なく重たい腕をゆるりと動かして古泉を抱き締め返し、こくんと小さく頷いてやった。