眠り月

エロです
女体化?です
あくまでもネタですのでいろいろと違ってたらごめんなさい




























































































彼女が女になった夜


彼女と出会って十年。あの頃でも匂い立つような「女」を持っていた彼女だったけれど、あれからホルモン注射や手術を経て、また人として経験も積み、戸籍の書き換えも出来、本当に美しい女性になった。
顔だちも柔らかさを増し、彼女が男でいた時期があったなんて言っても信じられないほどだ。
彼女と密やかな交際を続けること3年、彼女が高校を卒業して、近くの女子大に通う頃には交際は大っぴらなものとなり、僕は早々と彼女のご両親にごあいさつに伺ったりもした。
つまりは、結婚を前提にしたお付き合いを十年も続けてきたというわけだけれど、その間少しも彼女への思いが冷めることがなかったというのが不思議だと首を傾げたのは彼女の方だった。
「少しは飽きられるかとか思ってたんだけどな」
といつだったかに言っていたことがある。
でも、僕はそんなことは少しも思わなかった。
何しろ彼女ときたら日々変化していくのだ。
少しずつ大人へ、少しずつ女性へと変わっていく彼女を見つめていて、どうして飽きるというのだろう?
そうでなくても、彼女はくるくると表情を変え、あれこれと楽しそうに話し、僕を惹きつけてやまないのに。
「つまりは俺にめろめろってことか」
からかうように、しかしながら満足そうに言った彼女に、
「その通りだよ」
と返すと、彼女はその笑みを柔らかなものに変える。
「俺も同じだから」
そう言ってくれる彼女が可愛くて愛しくてならない。
だから、僕たちはとうとう……というよりもむしろ、ようやく、結婚にまでこぎつけた訳である。
彼女は見た目同様、考えることも純粋で可愛らしい女の子だから、結婚するまでの僕らの関係と来たら本当に清いものだったと思う。
それはもちろん、キスくらいはしたし、軽いボディタッチくらいなら日常茶飯事だったけれど、それ以上のことにはならなかった。
もしかしたら、結婚してからもなかなかその先にはいけないんじゃないかという身勝手な危機感めいたものを感じていた僕は、それでもいいという覚悟も決めていたのだけれど、結婚式の後、いわゆる初夜の、二人きりでいるホテルの寝室で、僕のカノジョから僕のお嫁さんになったその人は、ふわふわといい具合の酔っ払い加減で僕にすり寄り、
「…待たせてごめんな?」
と言いながら、その細い体には十分過ぎるほど丸く柔らかな胸を寄せ、谷間を見せつける。
彼女の服装と言えば、体のラインを隠す役にも立たないような薄いベビードール姿であり、もう完全に誘惑するためのスタイルである。
「謝らなくていいよ」
そう言って彼女を抱き寄せる。
滑らかな肌も、本当に女性だ。
「本当に……出会った頃とは比べ物にならないほど、素敵な女性になったね」
しみじみと呟くと、彼女は少し不満そうに唇を尖らせて、
「胸くらい前にも見せただろ」
と言うけれど、
「ホルモン注射で育ったのが嬉しくてはしゃぎ過ぎたあなたが見せるだけ見せてお預けくらわせてくれたのは忘れられない思い出のひとつだよ」
と苦笑するしかない。
「……だ、だって、なぁ?」
「うん、分かってるから」
可愛いなぁと思いながら、僕は彼女の耳元に唇を寄せ、
「…今日は、我慢しなくていいってこと、だよね?」
と囁くと、彼女は恥ずかしそうに顔を赤く染めて、
「あ……当たり前、だろ…。…もう、夫婦なんだし、式も挙げたんだから……」
「バージンロードはバージンのままで歩きたいって言ってたからね」
くすくす笑った僕の頬を軽くつねって、
「今時恥ずかしいとは自分でも思うから放っとけ!」
と文句を言っても彼女は可愛い。
「可愛いよ」
そう囁いて、
「優しくするから」
僕は彼女をそっとベッドに押し倒した。
そのまま優しく唇を重ねると、彼女の目が更にとろんと蕩ける。
柔らかな唇を舐めると、そっと舌が差し伸べられ、僕は目を細めながら舌先を重ねた。
滑りやすい尖端を絡め、もっと深くと求め合うまま、舌を吸い、甘い唾液を舐めとる。
口の周りがべちゃべちゃになっても気づかないほど夢中でむさぼると、僕の体の下で柔らかな胸がつぶれ、擦れる。
それすら刺激になるのか、彼女はくすぐったそうに震え、かすかな声を上げるけれど、まだ触れてはあげない。
僕もこれまで我慢に我慢を重ねてきたのだから、彼女も少しくらい焦らしてあげたいと思うのは、そう意地悪なことでもないと思う。
「ふ……ぁ………んん……」
切ない声を上げて、彼女は僕の首に腕を絡める。
「…一樹……もっと………」
甘えるように囁いて、でも、具体的なことを言わない彼女は少しずるい。
「もっと……どうしてほしい?」
「…っ、い、じわる……! 分かる、だろ…?」
恨めしそうに言っておいて、それでも我慢できないのか、彼女は本当に小さな声で、
「もっと…触って……。胸がじんじんして……つらいから…」
「ん…」
ベビードールの薄い生地では彼女の体の変化を隠すことも出来ない。
柔らかくて白い胸の先端はそこだけが赤く、固くなっている。
敏感になっているとみるだけで分かるそれをそっと指先でくすぐると、
「ひゃ…っ……」
と短い嬌声が鼓膜をくすぐる。
「可愛いな…」
独り言のように呟き、僕は更に悪戯めいた行為に没頭する。
指でくすぐり、軽くつまんだり、押しつぶしたりするたびに甘い声が上がるのも楽しくて、布越しにそれを舐め、吸い、甘噛みすると、
「も…っ、おま、え、そこばっかり、しつこい…!」
と抗議されてしまったけれど。
「ここに触ってほしいんじゃなかった?」
「そこだけでいいと思ってなんか、ない、くせに…っ……ぃ…」
「ここだけでも十分気持ちよくなれそうだけどね」
「ふぁ……?」
何言ってんだお前、みたいな目で見る彼女に笑みを返して、
「たとえば……こう…」
と言いながらベビードールをめくり上げ、胸のすぐ下くらいまでをあらわにした上で、僕は熱を持った自分のものを取り出した。
もうずいぶんと硬くなってきているそれを軽くしごくと、先走りがじわりと溢れてくる。
その滑りを彼女の形のいいおへそのあたりにすりつけるようにすると、彼女が小さく息をのんだのが分かった。
尖端をくっつけたまま上へたどり、柔らかな胸に押し付けると、それだけでも結構クるものがある。
「ひゃ、っ、ちょ……一樹……!」
「こうするだけでも、気持ちいいんだけど。……あなたは?」
「っ、い、いい、けど……なんか、違くて……っ」
文句を言っているけれど、彼女だって相当興奮しているのは分かった。
白い肌がうっすらと色づいて艶めかしいなんてものじゃない。
むにむにと胸の形が変わるほどにそれを擦りつけると柔らかく包み込まれ、尖った先端にすり寄せれば、コリコリとした感触が返ってくるのがいい刺激になる。
「このまま、ここで出そうか」
「ひぇっ…!?」
驚いて目を大きく見開く彼女にあえて笑みを返し、胸の谷間に埋まる。
「もっと、胸を寄せて…」
「ちょっ…! ん、ぅ…パイずりとか……ひゃ…!」
「せっかく手術なしでここまで大きく育ったんだから、ね?」
「ばっ…か、あっ…ぁ、やぁ……」
嫌と言いながらも、その手はちゃんと胸をきつく寄せてくれている。
愛されてるなあ、なんて思ったのが、僕を更に高ぶらせる。
「あなたのおっぱい、気持ちいい…」
からかうように囁けば、彼女は顔を真っ赤にして、
「馬鹿…!」
と罵るくせに、胸を寄せる腕を緩めようとはしない。
「……は…、本当に、出そう…だ……」
「……っ、好きに、すればいいだろ…!」
そう言われて、それ以上の我慢なんて出来るはずがない。
僕は彼女の胸どころか顔まで汚すほど勢いよくそれを吐き出した。
「…すご……」
どこかうっとりと呟いた彼女に、
「そういえば、僕のだったら平気なんですか?」
「ん?」
首を傾げた彼女だったけれど、すぐに理解したらしい。
「…ああ、自分にあるのは気持ち悪かったけど、お前のなら別に……というか………その…………むしろ…興奮する…」
と熱っぽく呟き、
「だから…こういうことも、してやれるぞ?」
なんて言いながら、精液で汚れた口元をぺろりと舐め、そればかりか、僕のものに顔を寄せてくる。
「え……」
止める間もなければ避ける間もなく、彼女は僕のそれを軽く握り、小さな唇を寄せてくる。
「…本気ですか?」
「……俺だって、したい……し、お前、焦らすから……自分からした方がいい…」
ぼそぼそと言いながら、彼女はそっと舌を伸ばしてきた。
恐る恐るしているのが分かるんだから、いっそ止めたらいいのに、彼女がそうしてくれるということが嬉しくて止められない。
子猫がミルクを舐めるようにぺろぺろと少しずつ舐められるのはむず痒くて、その刺激そのものよりも彼女の媚態に興奮した。
「もう…いいから……」
これ以上されるとまた彼女の顔を汚しそうで、ようやく止めた僕に、彼女は小さく息を吐いて、
「ん……じゃあ、また、して…くれ……。言っとくが、焦らすのはもういいからな」
「了解しました」
笑いながら彼女にキスをして、少し苦みのある味に苦笑しつつ、彼女をもう一度ベッドに横たえる。
その脚を開かせて、薄い下着を下ろすと、そこにはもう男としてのものは何もなかった。
けれど、女性としてのものもない。
彼女はただ、自分にないはずのものを取り除いただけにしたのだ。
それでも、彼女は十分に女性だ。
薄い茂みを撫でつけると、それだけでもくすぐったいのか、彼女の脚がぴくりと震える。
柔らかな内腿を撫でると、
「は…っ、くすぐったいって……」
と言われたけれど、
「くすぐったいだけじゃないよね?」
「……ばか」
可愛らしく毒づかれ、気をよくした僕は、そのまま指を滑らせ、つつましやかな窄まりに触れた。
胸や脚くらいなら、これまでも触ったことがないわけではなかったけれど、ここは流石に初めてでドキドキする。
用意してあったローションを引き寄せ、封を切る。
冷たくないようにと一度手の平に取ったそれを温めると、ぬちゃぬちゃといやらしい水音がして、
「うあ……も、その音が……」
と彼女が興奮したのか恥ずかしがっているのかよく分からない声を上げたけれど、多分その両方だろう。
「優しくするから……」
「…ん……」
ぬるぬるになった指先でくすぐると、まだ固いそこは緊張しているようだったけれど、少しずつ緩んでくる。
ぬめりを利用して指先を潜らせれば、簡単に入ると分かっていても、彼女が本当に初めてなんだと思うとためらわれた。
それでも、とそうすれば、
「ひゃ……」
と短い声が上がったけれど、それは嬌声でも悲鳴でもなく、ただ驚いただけのようだ。
「大丈夫ですか?」
「う、あ、まあ、大丈夫……てか、大丈夫じゃないようなことをされてる感じはない…し……」
「……じゃあ、少しずつ…するから……」
「…うん……」
怖そうにしながら、それでも体を固くしないようにとゆっくりと息をする彼女がいじらしくて愛おしい。
ゆっくりと出し入れをしていくうちに、少しずつ彼女の表情が変わり始める。
「…ん……あ………なんか…むずむずする…」
「気持ちいい?」
「……た、ぶん…? …んっ……はぁ……」
「…よかった」
本気でほっとしたのがばれたんだろう。
「……ばぁか」
と今日何度目だか分からない言葉を頂戴してしまった。
「最初なんだから、痛くてもいいって覚悟でいたんだぞ? だから、少々平気だ」
「……それでも、よくしたいって思うのは当然だろ?」
「その気持ちだけでも十分なんだ」
そう笑う彼女に僕は笑みを返し、一度指を引き抜いた。
それから、二本一緒に入れると、
「ん……ふっ……」
と甘い声が上がる。
「痛くはない?」
「へーき……」
「でも…少しずつするから……」
「……ん…」
彼女の中はとても熱くて柔らかくて気持ちいい。
それを指で確かめていられる余裕さえ、搾り取られるようにきつくもあったけれど。
中の弱いところは健在なようで、少し力を加えて押し上げると、
「ひあっ!」
と甘い声がする。
「いい?」
「あっ……ぁ、ん……いい…」
「……ふふ」
嬉しくて幸せで、もっとよくしてあげたくて、そこを狙うと、声に艶が増す。
「…もう……いいかな…」
確認をかねて呟いて指を引き抜いた時には、彼女は大分ぐったりしていた。
「つか…お前……しつこいって…」
「ごめんなさい。…でも、気持ちいいでしょう?」
「……もっとよくしてくれるんだろ?」
と見つめてくる彼女は妖艶と言っても言い過ぎではないほどだった。
「努力するよ」
そう言って僕はゴムをつけ、待ちわびる彼女に押し当てた。
「入れる…よ」
「ん…、早く……」
「……っ、あまり、煽らないで…」
なんとか理性を働かせながら、僕は彼女の中に押し入った。
物理的な快感も強いけれど、それ以上に幸せで、嬉しくて堪らない。
「…愛してる。あなたのことがずっと好きだったし、これからも好きでいるよ」
「は…っ、あ、ぉ、俺も…っ!」
一番深いところまでつながって、彼女を抱きしめると、体を少し固くしながらも彼女は応えてくれる。
柔らかな胸に触れて、口づけて、それから少しだけ腰を動かすと、
「ひん…っ、んっ、あ…あぁっ……」
と声を上げて彼女がしがみついてくる。
「大好きだよ」
「お…れも、あん……っ…!」
嬉しくて嬉しくて、気が付いたら僕は泣いてしまっていたんだと思う。
彼女は苦しさもあるだろうに、柔らかく笑って僕の目元を撫で、
「泣くなよ、ばか」
と囁いてくれた。
「……あなただって、泣いてるのに」
「それはお前が弱いとこばっか、狙うから…っ、て、ひゃあんっ!」
びくんと体が跳ねる。
確かな証がないからわかりづらいけれど、
「ねえ、本当はもう何度かイッてますよね?」
声を低めて問いかければ、彼女は動揺に顔を歪める。
「そ…んなこと……」
「違うんですか?」
「ひっ……っ、や、だ、だめぇ!」
ぐりぐりと弱いところを狙って押し上げ、胸の先端を甘噛みすると、彼女は悲鳴じみた声を上げる。
中もきつく締まって……僕もそろそろ限界が来そうだ。
「もう…出そうです……」
「は、やく、出せば…っ、ぁ、あぁあ……!」
一際大きく体をしならせて、彼女は本当に達したんだろう。
僕もまた彼女の中に吐き出して、彼女をきつく抱きしめる。
「……大丈夫…ですか?」
ぐったりしてしまった彼女にそう尋ねると、彼女はどこかぼんやりしたまま、
「…もっと早くしてたらよかった……」
と呟いた。
その言葉の意味を改めて問う必要はないだろう。
そうして僕らは、翌朝ハネムーンに出発するというのに、うっかり寝坊しそうになってしまったのだった。