ワンポイントアドバイス

着物の浸み抜きは、慣れれば簡単にできるものもあります、しかし、方法を間違えれば
着物の生地を傷めてしまうことがあります。生地を傷めてしまうと、きれいに治らなくなります。
そこで、着物のしみぬきの簡単に出来ることを思いつくままに、書いてみます。
参考までにしてください。

1 一番大事なことは取りあえず、生地を傷めないこと。いくらシミが落ちても生地を傷めては
  何にもなりません。
2 水を使ったしみぬきは、慣れるまではなるべくしない。
3 まず、ベンジン等の石油系を使ってする、しみぬきから始めましょう。
4 手始めに、着用すれば必ず汚れる、衿と、袖口の汚れ落としの練習から始めましょう。
5 衿のしみ抜きは、汚れた処だけをするのではなく、まず、上衿の半分を縫い目までかるく
  濡らして其の後、汚れた処をよくふくようにする。汚れた処だけをすると、輪ジミになりやすい。
  この時あまり濡らしすぎると、縫い目より横にはみ出し、そこが、輪ジミになるので、気をつけること。
6 次に、袖口も同じようにベンジン等で汚れを落します。気をつけることは、あまり押さえてこすらないこと、
  押さえてこすると、折り返しの部分が跡になりやすいので、軽く、少し浮かして拭くようにします。