「はまる×萌える×ころぶ」
長らく同人から離れていたら、「萌える」だの「腐女子」だの、私の知らない用語があふれていた。実はいまだに明確な定義がわからないので、詳しいひとがいらしたら教えてほしい。
かつては「ころぶ」という言い方が主流だった気がするのだが。
まあ、言い方はどうあれ、今の私は多分そうなのだろう・・・。


それはまだ私がHXHを知らなかったころ

4月のとある金曜日にCATVをひきまして、ついでにつないだインターネット。
正直、メールや航空券の予約は携帯で充分だったので、まさに添え物。(PC自体、約1年前に勢いで買ったものの、開梱すらしていなかった)
過去、けっこうアニメにはまっていたこともあり、自室のTVではなんとなくANIMAXをかけることが多かった。しかし、なにか見たくてかけていたのではなく、ほとんどBGM状態。
そんなころに、なにかわからないけれど妙に印象に残るシーンがあった。
ほんとうにごく一部、最終回の「緋の目」のオークションからゼンジをを恫喝するまで・・・。(ちなみにその後の伝説のレオクラシーンは見ていない)当然タイトルも知らず、あれはいったいなんだったのか状態。
赤目のおねーちゃんの民族衣装っぽい服と背景のアンバランスさ、それに盛大にやらかした空耳(コママンガ−2参照)が、頭のすみっこにこびりついたまま、それでも番組表チェックはしていなかった。
あとから聞いたところでは、前年の秋から5月ころまで週1で再放送、その後つづけて夏場に集中再放送していたらしいので、最初のほうの最終回ではなかったかと。
後にDVDレンタルしてから、ああそういえばこのシーンは見たことあるわ、というのがいくつもあったのだが(おそらく夏の再放送のほうで)そのあたりは完全に記憶に埋没していたようだ。


9月1日アニマックスで

8月31日深夜、つまりはすでに日付は9月1日。赤目のおねーちゃんに再会する。
56話、VSウヴォー戦。そのときはまだ前回の記憶を呼び起こしてはいなかったのだが、何にひかれたともわからず見入ってしまった。
もちろん、キャラも設定もその力もなにもかもわからない。やっとタイトルだけはチェックする。
こういう戦闘シーンを見てなお「おねーちゃん」の印象は確固たるもので・・・。
  強いおねーさんはすきですか?


9月3日 君が笑ってくれるならぼくは夜更かしもする・・・って寝ちまったじゃねーか

最終回・・・あっというまに最終回。やっとタイトルを覚えたとこなのに、まだキャラ設定もわからないのに。昼間、会社でわめいてたら、おたくな後輩がオフィシャルページを見せてくれた。
「あのさー、ねーちゃんじゃないの?」
「ちがいますよー」
「うそやろー」
「どこをどー見たら、女に見えるんですか」
「このサッシュの位置はふつう女だ」
「・・・・」
このころに名前を呼ぶのがてれくさくて「にーさん」「ねーちゃん」と言ってたせいか(ねーちゃんというとこの後輩少年が拒むので「ピカさん」というようになったが)いまだにレオリオは名前で呼べない、書けない。
で、最終回。あー、これって私見たことある〜〜。
しかし、まさかそんな連チャンで再放送したとは思いもしなかったので「この既視感はなに?」と恐れおののくことに。
そして↑のとおりラストシーンではしっかり寝てしまった。(ただ寝たのは一瞬だったらしく、最終回のくせになんで次回予告があるのよ、と思った記憶が・・・ありましたよね、思い違いじゃないですよね)


9月8日 あなたをしりたい

深夜、連日25:30〜26:30の放送につきあってるとさすがに眠い。
ビデオに録れば楽なのだが、まだビデオに録るほどはまってないぞという妙な意地をはったがために寝てしまって、ひどくこまぎれなOVA視聴になってしまった。
なにしろ「受付嬢」の記憶がないのだから。
書店で「ハンターズガイド」なる本を発見する。隣には20巻並んだ単行本。
せめて設定とかあらすじとかくらいは知りたい・・・えーい、しかたない、とガイド本を買う。
単行本に手をつけるのはまだ怖い。アニメと原作で乖離しているものも多いし、なにせ原作者をまったく知らない。やっと「幽白」と同じ作者だと気づくが、昔「ぱふ」で見たことある程度。
で、やっと主人公はこいつだったのかとか、「緋の目」の正体とか、「彼」の記述は思いっきりスルースして(いや、いくらそういわれてもって感じで)このわずかな紹介の中で「こいつら夫婦漫才か」の印象を受ける。(ピカは、解説で「コメディアンには不向き」とされていたが、これほどの「天然ボケ」はなかろう。「天然ツッコミ」だってできるぞ)
なお、このガイド本、いまだに読んでないページがわらわら・・・。


9月10日 決断は金曜日

OVAも終わってしまった。どうしよう。
まだストーリーがつかめない。「あの子」がもっと見たい、知りたい。
ただ、単行本にはまだかなりなためらいが。ガイド本で絵は大丈夫かもと思ったが、なにしろ相手は「未知の領域・少年ジャンプ」。
少年マンガだってかなり持ってるけど、ジャンプはいまだかつて足を踏み入れたことがない。
しかし。
こうなりゃやけだ。意を決して書店へ向かうと、昨日まであったはずの単行本が消えうせている。まさか、私と同じ症状にとりつかれたのが近場にいるとか?
こうなると意地でもほしくなる。バス停3つばかり向こうの書店へ。
途中、ブックオフで4〜8巻を発見。6・7をパスして(後に2Pのピカと、扉絵2枚のために買うことになるが)、4・5・8をGET。
そして推測で残り13巻までを一気買い。深夜までかかって一気読み。(こちらも最終的にピカ2Pのために15巻を追加する)
アニメよりも原作で「これはどう見たってカップルだぜ」と納得する。


9月11日 さがしものはなんですか?

かつて某アニメにはまったときは最終的に同人誌に手をつけてしまったのだが、ふと思いついてネットに検索をかけてみる。
友人が創作系のサイトを持っていたので、そういう個人のサイトがあるのは知っていたが、それこそ未知の領域、あなたの知らない世界。ネット上の同人がどんなものかわからなかったが、いまさらオフラインをどうこうするのも面倒だし、あわなかったら出て行けばいいだけだ。オフラインよりも対処は簡単だろう。
二次創作はかかわったことがなかったが、一応「○○×△△」のような表記くらいは知っていたので適当に検索すると、ひっかかるじゃないかい。
ここにきてはじめて「男の子派」「女の子派」「どっちでもいい派」があることを知る。とりあえず同士もいるわけだと妙にうれしくなり、土曜の午後をネットでつぶす。
これがネット同人との最初の出会いで、多分、私のPCが購入依頼最大稼働したはじめての日ではなかったかと。


9月13日 プレイバックDVD

こうなると、見ていないアニメも当然見たい。
何年ぶりかでレンタル屋へ。テープとDVDのパッケージを1枚1枚口元ゆるんでチェックするあやしいおばさんがそこに。
そうか、「アニメの罠」ってこういうことだったのね、と今さらながらに実感。
週に2枚・10話のペースで気がつけば季節は秋になっていた。

  はからずも「ヨークシンのオークション」にあわせてはまってしまった気がする。
  いったい代価はいくらだったのだろう・・・
050123
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