松山国際観光温泉文化都市の話(その3)   topへ戻る

…続き2…  松山国際観光温泉文化都市

 松山市広報=昭和26年3月1日号 

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 市民各位
           昭和26年2月15日

            松山市長 安井雅一

  御 挨 拶

 1951年松山市の早春を飾る松山国際観光温泉文化都市建設法は、市民各位の御熱情あふれる御裁量によりまして、去る2月11日賛否投票の結果有効投票の過半数しかも賛成投票83.5%という圧倒的好成績をかち得まして、ここに本法制度の運びとなるにいたりましたことは、市民の皆様と共に御同慶に堪えない次第でございます。ついては今後市民各位の福利増進は申し上げるまでもなく、松山市を、いよいよ国際的観光温泉文化都市に推進するため特設せられます事業企画機関におきましての専門的知識の集成計画が、やがては国および公共団体より援助を与えられることとなりまして、松山市全地域にわたり平衡した都市建設事業が着々実行に移される日の遠くないことを堅くお契(ちか)い申し上げます。
 何卒本法制定を契機といたしまして市民各位は一層愛市愛国の念を御昂揚(ごこうよう)下さいまして将来よりよき御指導と御鞭撻のほど、ひとえにお願い申上げます。
 右簡単ではございますが、本法制定に絶大の御支援下さいましたことを衷心より感謝申上げ御挨拶の辞にかえます。
 


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  松山国際観光温泉文化都市建設法
             制定のの賛否投票をかえりみて

             松山市選挙管理委員会委員長
                        伊 達 茂 利
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 去る2月11日に執行されました住民投票は皆様の御協力により無事に終わりました。市民の皆様とともに御同慶に存じます。しかしながら投票率は56.4%で、あまりよいとは申されませんが、有効投票のうち83.5%という大多数の賛成投票を得まして松山国際観光温泉文化都市建設法は制定され公布される運びになりました。これは有権者の皆様方の絶大な御協力御支援のたまもでありまして、深甚な謝意を表す次第であります。次に本市にて執行いたしました投票の結果を記載いたしまして、御参考にいたしたいと存じます。

       記

     賛 成  40,571票

     反 対   8,016票

 賛否投票の有効投票総数は48,587票でありまして、二分の一は24,294票でありますから、賛成投票はこの数を超過すること16,277票でありました。
 校区別の詳細および開票区別の内訳は次表のとおりであります。
 
   (表…省略)  有権者数 88,058人  投票者数 男=24,524 女=25,205 合計=49,729 (無効票=1,142)

 なお、投票された方にお渡し致しました投票くじの抽籤につきましては、16日市助役室にて山田松山検察庁検事、西森松山警察署長、高橋愛媛新聞社常務、森番町小学校長、吉野連合婦人会会長、曾我連合青年団長、岡田弘報委員長、市政記者諸氏のお立会のもとになされ、即日発表いたしました。   
 

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