◆はじまり◆

そもそものはじまりは、今はないローカルの雑誌にてスターダストレビューのチケットを無料で手に入れたことだ。
知識としては、スターダストレビューは、その昔、カルピスのCMで「夢伝説」が、ヒットしていた。
そして、えらく、アカペラがうまいグループらしい、ボーカルの根本要氏のMCがめちゃくちゃ、冴えているらしいという事くらいしか知らなかった。
ツアータイトルは「ONE&MILION」90〜91のツアーである。
そんな、中で、ライブは始まった。
ステージが始まって、まもなく、私は、すぐに、我が目を疑う光景に呆然とする羽目に陥った。
…き、キーボーディストというのは、あんなに激しく飛び上がって演奏出来るものであろうか。
つい、私の視線は彼の方にずっと奪われたままとなる。
それから後に、ダンシングなキーボードプレイを見せた彼のあだ名を知ることになる。
「クレージーキーボード」
私は、松山に毎年やってくるスターダストレビューに足を運ぶことになった。
そして、私の視線は、彼にそそがれたまんまで、これからも、ずっと、続くであろうと思っていたが。
……甘かったね。

ある年に三谷泰弘氏はスターダストレビューを脱退した。
泣けたね。
毎年、待っていれば毎回来てくれてた人が、もう見ることが出来ない…。
…そののちに、ソロ活動を始めるらしいと耳に入ってきた。
ツアーも、やるらしい。しかし…松山は、入ってない。向こうが来られないのであれば、こっちから出向こうと決めた途端に、仕事関連で、全く足を運べなくなって、また、泣いたね。


そして、1998年秋、地元で、明智は「esq」をみることになる。